クラウドワークスでタスク形式の新規発注が一時停止された理由とは?

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クラウドワークスランサーズと並ぶ2大クラウドソーシングサイトの1つとして、在宅ワークに取り組む人たちに人気を集めています。掲載されている案件数の豊富な点がクラウドワークスの魅力でしたが、2021年7月にはタスク形式での新規発注がすべて一時停止されるという出来事がありました。

クラウドワークスでの実績が少ない初心者はもちろんのこと、ちょっとしたお小遣い稼ぎに利用している人にとってもタスク形式の案件は手頃なお仕事です。そんなクラウドワークスのタスク形式の発注ができなくなったのはどうしてなのか、考えられる理由について考察してみました。今後も同様の事態が発生した場合に備えて、他の仕事を探す方法についても記事の後半で詳しく解説します。

【2021年7月17日追記】クラウドワークス運営事務局から発表があり、タスク形式での新規発注が7月20日から再開されることになりました。クイック出金については再開時期が決まっていませんが、8月15日以降の再開を検討しているとのことです。

【2021年7月20日追記】予告通りクラウドワークスでタスク形式での新規発注が再開しています。これに伴い、この記事の内容も一部変更しました。

なおクラウドワークスの利用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

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クラウドワークスのタスク案件に異変

筆者がクラウドワークスの異変に気づいたのは、案件募集の状況をチェックしていたときのことです。以前と比べてタスク形式の案件数が激減し、7月8日を最後に新たな募集が途絶えている事実が明らかになりました。これは変だと思って調べてみたところ、クラウドワークスのお知らせブログに「タスク形式の新規発注を一時停止いたします」という告知が掲載されていたのです。その中に以下のような記述がありました。

現在当サービスでは、不正利用がおこなわれないよう、報酬および返金の出金に関し事務局による審査を強化しています。
それにより、タスク形式の仕事において、一部のユーザーによる不正利用などの規約違反行為がおこなわれている可能性が高いことがわかりました。
このような状況が続いた場合、サービスを不正に利用するごく一部の悪質ユーザーによって、ユーザーさまが不正行為に巻き込まれてしまう危険性があると考えております。
つきましては、タスク形式のお仕事の新規発注を、一時的に停止させていただきます。

(引用:【重要】タスク形式の新規発注を一時停止いたします _ クラウドワークス お知らせブログ

つまりクラウドワークス側で出金・返金審査を強化した結果、タスク形式を利用した不正利用の疑いが発覚したものと推測されます。これ以上の不正利用を未然に防止する目的で、タスク形式での新規発注を一時停止にしたというわけです。

新規発注の一時停止がいつまで続くのか、現時点では明確なアナウンスがありません。停止されているのは新規の発注に限られ、それ以前に発注されたタスク形式の案件であれば、一時停止以降も応募が可能です。それらの案件も次々に消化されたり、募集期限が切れたりして、日を追うごとに件数が減り続けています。

【2021年7月17日追記】タスク形式での新規発注一時停止は長引く事態も予想されましたが、2021年7月20日の10時から11時頃の再開予定が発表されました。クイック出金の再開時期については、現時点で未定となっています。

【重要】タスク形式の新規発注再開のお知らせ、およびクイック出金の再開時期について(続報) | クラウドワークス お知らせブログ
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【2021年7月20日追記】すでにアナウンスされていた通り、タスク形式での新規発注が再開されました。7月20日朝の時点でタスク案件は全カテゴリ合計75件まで減っていましたが、午後3時には約200件まで回復しています。案件数は今後さらに増えると予想されますので、今回の騒動もひとまず一段落を迎えたところです。

タスク形式の特徴

今回の措置で一時停止の対象となったのはタスク形式に限られ、プロジェクト形式やコンペ形式での新規発注は現在も可能な状況です。とは言えタスク形式はアンケート案件やレビュー案件で半数以上を占めていただけに、新規発注が停止になれば利用ユーザーへの影響は計り知れません。

クライアントとのやり取りが必要なプロジェクト形式や、デザイン関係などに限られるコンペ方式と比べ、タスク形式は気軽に仕事ができて報酬を得られるのも早いのがメリットでした。初心者向けの案件も少ないことから単価が全般に低めという問題点もありましたが、こまめな連絡や納期に縛られずにマイペースで仕事をするには最適な方式です。

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ワーカーとのやり取りや検収作業が不要なタスク形式は、仕事を発注するクライアントにとっても気軽に発注しやすいというメリットがあります。報酬を支払うのは納品物を承認した場合に限られ、非承認と判定すれば報酬が発生しない仕組みです。そうした手軽さが悪用され、何らかの不正行為に利用されたとすれば残念としか言いようがありません。

一部ユーザーによる不正利用とは?

クライアントとワーカーの双方で影響が大きい一時停止を招いた不正利用の詳細については、現時点でクラウドワークス側から発表されていません。タスク形式の仕事で「規約違反行為」があったとだけ書かれていますが、手がかりとなる情報はあります。

この一件による影響でタスク案件の報酬出金や返金に通常より厳格な審査が実施され、振込が大幅に遅れる事態となりました。クラウドワークスお知らせブログには前述の記事と関連して、「出金審査の強化による報酬支払いおよび返金に関する対応について」という記事が6月末に掲載されています。その中に以下のような記述がありました。

2021年6月22日・23日・24日・25日・26日にクイック出金申請をおこなっていただいた、タスク形式を含む報酬の一部
2021年6月30日に出金予定となっていたタスク形式を含む報酬の一部
2021年6月15日・30日の返金として申請いただいた出金
上記につきましては規約違反の可能性がないか、継続して審査をおこなっております。

(引用:【重要】出金審査の強化による報酬支払いおよび返金に関する対応について ※2021年7月5日更新 _ クラウドワークス お知らせブログ

いずれにしてもタスク形式の仕事に関する「規約違反行為」というのが、出金または返金申請と関わりがあるのは間違いないと見られます。一部のユーザーがタスク形式の仕事で何らかの不正行為を働き、出金申請か返金申請を行った可能性が大です。出金申請だとすれば不正利用が疑われるのはワーカー側ですが、返金申請だとすればクライアント側も疑われます。

マネーロンダリングに悪用された可能性も

クラウドワークスでは報酬の未払いを防ぐ目的で、仕事を発注する際に報酬をいったん運営側に預ける「仮払い」の仕組みが導入されています。信頼のおける上場企業がクライアントであれば後払いも可能ですが、ほとんどのクライアントは仮払いで報酬を支払っているはずです。

タスク形式で成果物が非承認と判定されたり、応募数が募集枠に達しなかったりした場合は、仮払いした報酬が返金されます。報酬の出金や返金で規約違反に当たる不正利用が行われたとすれば、クラウドワークス利用規約第22条で以下のよううな禁止事項に該当する可能性があります。

(33) タスク形式において、クライアントの依頼内容と明らかに異なるタスク作業の提示や、同一の内容のタスク作業を繰り返し提示する行為

(引用:クラウドワークス利用規約

今回の件を受けたネット上の反応を見ると、クラウドワークスのタスク形式がマネーロンダリング(資金洗浄)に悪用された可能性を示唆する声もありました。銀行で架空口座を開設したり株券などを購入したりするのがマネーロンダリングの常套手段でしたが、最近はネット決済サービスを悪用する手口も横行しています。実体のない偽の発注をタスク形式で行って仮払いを行い、応募したワーカーの納品物をすべて非承認と判定して返金申請すれば、クラウドワークスでも同様の手口は可能です。

現時点では「不正利用」がマネーロンダリング目的と決まったわけではありませんが、可能性の1つとしては考えられます。返金だけでなく通常の出金も審査の対象となっている点を考えると、ワーカー側も厳重チェックされているようです。同一人物が自作自演で自分の発注したタスク案件を別アカウントで受注し、出金しようとした可能性も捨てきれません。

この事態を乗り切るには?

当ブログではこれまでにも在宅の仕事で稼ぐ副業の手段として、クラウドワークスを紹介してきた経緯があります。その中でタスク形式は他の形式より仕事の難易度が低めの案件が多いという理由で、初心者の実績作りにおすすめしてきました。

今回の新規発注一時停止は10日あまりで解消されましたが、今後もいつ同様の措置が取られるかわかりません。これまで主にタスク形式で仕事をしてきた人に対して、再び新着案件が出なくなった場合の対処方法も示す必要があったと痛感している次第です。

クラウドワークスのタスク案件に代わる仕事を探す方法としては、以下の2通りのパターンが考えられます。

  1. 同じクラウドワークスのプロジェクト形式で募集されている案件から探す
  2. 他のクラウドソーシングで募集されているタスク形式の仕事を探す

それぞれの概要を解説します。

プロジェクト形式の案件から探す

クラウドワークスでは「記事・Webコンテンツ作成」や「レビュー・口コミ」「質問・アンケート・テスト」など、タスク案件が多かったカテゴリでもプロジェクト形式の案件は少なくありません。初心者向けの仕事も多く募集されていますので、今までタスク案件でばかり仕事をしてきた人でも採用の可能性があります。

プロジェクト形式で受注した場合はクライアントとのやり取りも必要ですが、仕事ぶりが認められれば継続依頼を受けるチャンスです。この機会にプロジェクト形式の仕事にもチャレンジしてみるといいでしょう。

他のクラウドソーシングで仕事を探す

あくまでもタスク形式で仕事をしたいという人は、他のサイトで案件を探してみるという選択肢もあります。サグーワークスREPOShinobiライティングなどライティング特化型のクラウドソーシングは、ほぼタスク形式でのみ仕事が募集されているサイトです。仕事を受注して報酬を得るまでの流れは、クラウドワークスのタスク案件とそれほど変わりありません。

総合型のクラウドソーシングで他にタスク形式で仕事を募集しているサイトとしては、ランサーズシュフティなどが挙げられます。中でもランサーズはクラウドワークスと並んで案件数が多く、現在でもタスク形式での新規発注が可能です。この記事を書いた時点では、合計700件以上のタスク案件が見つかりました。ランサーズのタスク案件もクラウドワークスと同様に単価が全般に低めですが、「ライティング・ネーミング」のカテゴリには単価が高めの案件も少なくありません。

この他にココナラスキルクラウドといったスキルシェアサイトにも、クラウドソーシングと同じ方式でユーザー側が仕事を募集する仕組みがあります。ココナラの「公開依頼」やスキルクラウドの「オーダースペース」がそうした場所です。

いずれも仕事の依頼者とやり取りが必要な点では、クラウドソーシングのプロジェクト形式と共通しています。タスク形式のように入力フォームを利用して気軽に納品するというわけにはいきませんが、クラウドワークスのタスク案件に代わる仕事の候補としては選択肢の1つです。

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まとめ

クラウドワークスはタスク形式の案件だけでも十分に稼げるほど案件数が多かっただけに、便利に利用してきたワーカーにとって新規発注の一時停止は大きな痛手でした。幸い停止期間が何ヶ月にも及ぶほど長期化はせず、10日あまりで新規発注も再開しています。

今回の件でタスク形式の問題点が浮き彫りにされた形ですが、この機会にプロジェクト形式の仕事に挑戦してみるのも悪くはありません。タスク形式の案件は単価が全般に低めだけに、プロジェクト形式の方が効率的に稼ぎやすくなるからです。今後も同じような事態に遭遇した場合には、この記事で紹介した対処方法を試してみるといいでしょう。

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