革製ビジネスバッグの素材にはどんな種類がある?5つの革素材を解説

雑学

ビジネスマンとして実績を積んだら、地位の象徴にもなる本革製のビジネスバッグを持ちたいものです。とは言え革製のビジネスバッグに使われる素材にもいろいろな種類があるだけに、初めて購入する人はどれを選んだらいいのかと迷ってしまいます。革製ビジネスバッグに採用されている素材の中から代表的な種類を5つ選び、それぞれの特徴についてまとめてみました。

革製ビジネスバッグで最も代表的な牛革素材

ビジネスバッグに限らず皮革製品の材料として最も広く利用されているのは、主に肉牛の革を使った牛革素材です。牛の背中から脇にかけての皮を取ってなめし加工を施した革が、ビジネスバッグの素材として使われています。肉牛は世界で食肉用に多く飼育されているため、皮革製品の原料としても供給量が豊富です。

牛革は高級ビジネスバッグの素材にも使えるほど色やツヤが美しく、長年の使用に耐える頑丈さを兼ね備えています。そんな牛革も牛の年齢や性別によって外観や性質が違ってくるため、ビジネスバッグなど皮革製品の素材に使う際には以下に挙げるような種類に分けられます。

牛革の主な種類

牛革の中でも最高級の素材と言われているのが、生後6ヶ月以内の仔牛の革を使ったカースキンです。生後6ヶ月から2年という牛の革を使った牛革素材はキップスキンと呼ばれ、高級ブランドのビジネスバッグに多く使われています。カウハイドと呼ばれる生後2年以上を経た牝牛の革はカースキンやキップスキンより丈夫で、雄牛の革より柔らかいのが特徴です。

生後2年以上の去勢された雄牛の革を意味するステアハイドは、牛革ビジネスバッグで最も多くの製品に使用されています。生後3年以上で去勢されていない雄牛から取ったブルハイドは革の質が最も硬く頑丈なため、タフネスが求められる営業マンや出張が多い人のビジネスバッグ素材に最適です。肉牛の革を使ったビジネスバッグに比べると数は多くありませんが、水牛革のビジネスバッグは普通の牛革製より水に強いという特徴があります。

ステアハイドを使ったビジネスバッグの特徴

牛革素材の中でも特にメンズ用のビジネスバッグに多く採用されているのが、硬さと厚さを兼ね備えたステアハイドです。ステアハイドの材料となる生後2年以上の雄牛は生後6ヶ月までに去勢されているため、性質がおとなしという点が革の質にも関係してきます。

雌牛より気性の激しい雄牛は何かと皮に傷がつきやすい面もありますが、去勢された雄牛の革は傷も少なく良質なのが特徴です。それでいて雄牛の革は雌牛の革よりも厚みがあって丈夫なため、カーフスキンやキップスキンよりも長持ちします。ビジネスバッグの中には牛革の種類までは記載されず単に牛革とのみ書かれてある例も少なくありませんが、そうした製品の素材はたいていがステアハイドです。

手入れにも手間をかけたいカーフスキン

少々手荒に扱っても大丈夫というイメージのあるステアハイドと比べ、カーフスキンは皮が薄いせいもあって耐久性はステアハイドほど高くありません。外出先にも頻繁にビジネスバッグを持ち歩き、雨や高温・摩擦といった悪条件にさらすようなハードな使い方には不向きな素材です。カーフスキンのビジネスバッグを購入したらできるだけ丁寧に扱い、傷がつかないよう細心の注意を払わなければなりません。

カーフスキンは最高級の牛革ビジネスバッグに使われる素材で地位や高収入の象徴になるだけに、多くのビジネスマンにとって憧れの的です。他の人に差をつけたいという目的でカーフスキンのビジネスバッグを購入したら、手入れにも余計に手間をかける必要が出てきます。

購入しやすいカウハイドのビジネスバッグ

生後2年以上の雌牛の革を使ったカウハイド素材のビジネスバッグは普及価格帯の製品が多く、それほど高年収の人でなくても購入しやすいのが特徴です。カウハイドはステアハイドほど皮が厚くありませんが、カーフスキンやキップスキンよりは皮が厚く、皮の柔らかさも両者の中間くらいだと言えます。

ある程度の柔らかさと強度を兼ね備えたカウハイドは、ビジネスバッグの素材として理想的です。カウハイドレザーはステアハイドほど重くないだけに、女性向けのビジネスバッグの素材としても人気を集めています。

牛革以外の素材を使ったビジネスバッグ

革製ビジネスバッグの多くは以上のような牛革製ですが、牛以外の動物の革を素材とする製品も少なくありません。中にはクロコダイルなどワニ革を使用した製品やトカゲ革・ヘビ革、オーストリッチと呼ばれるダチョウの革を使った製品も売られています。

鳥類や爬虫類の革のビジネスバッグは素材の希少価値が高いため、全般に高価な点が特徴です。女性向けハンドバッグの材料としては珍しくありませんが、ビジネスバッグとしては少数派に属します。牛革製以外のビジネスバッグで多く使われているのは、豚革や馬革・羊革・山羊革といった素材です。

牛革に次いで多く利用されている豚革

革製ビジネスバッグの中でも牛革に次いで製品数が多いのは、ピッグスキンとも呼ばれる豚の革を素材に使ったビジネスバッグです。豚も牛と同様に食肉用として多く飼育されているため副産物として革が多く流通しており、特に日本製の豚革は海外でも高評価を得ています。

かつての豚革は牛革より評価が低く安物というイメージもありましたが、最近はそうしたイメージも変わりつつあり、高級ブランドのビジネスバッグにも使用されているほどです。三角形に並んだ毛穴が特徴の豚革は牛革より薄いわりに摩擦に強いため耐久性が高く、通気性にも優れています。

馬革は高級ビジネスバッグに利用

牛革や豚革に比べると供給量は多くありませんが、馬革を素材としたビジネスバッグも根強い人気があります。もともと馬革は牛革などと比べて繊維が荒い上に強度がそれほど強くないため、ビジネスバッグには不向きとされて家具や革靴に多く使われてきました。とは言え農耕馬の臀部から取ったコートバンと呼ばれる革は美しい光沢が特徴で、高級ビジネスバッグに使用されています。

ランドセルの素材としても利用されているコートバンは使っているうちに独特の風合いが出てくるのが特徴で、牛革と比べて水に強いという性質も見逃せません。他のビジネスマンとは一味違った革製のビジネスバッグを持って差をつけたい人には、希少価値の高いコートバン素材の製品がおすすめです。

羊革は独特の柔らかさが特徴

さらに独特の風合いを持つ革製ビジネスバッグが欲しいという人は、羊革の素材も検討に値します。
羊の革は牛革よりも柔らかい上に断熱効果も高いため、コートやジャケット・ブーツといった防寒具に多く使われてきました。ビジネスバッグは断熱性がそれほど重視されないとも言えますが、シボと呼ばれる独特の美しい小皺模様は羊革ならではの特徴です。

ビジネスバッグの素材に使われる羊革は生後1年以内の仔羊の革を使ったラムスキンと、1年以上を経たシープスキンの2種類に大きく分けられます。羊の毛皮は一般にムートンと呼ばれていますが、毛のついていないなめし革をシープスキンと呼ぶ言い方もあります。ラムスキンは牛革のカーフスキンに相当する最高級の羊革で、この素材を使ったビジネスバッグは牛革製より軽く肌触りもソフトな点が特徴です。

摩擦や傷に強い山羊革

革製ビジネスバッグの銀面と呼ばれる表皮部分を素材ごとに見ると、豚革は独特の毛穴が並んでいるため一目で区別がつき、コートバンの馬革は美しい光沢が特徴でした。これに対して羊革のビジネスバッグはシボ模様が最大の特徴で、シボがあると傷に強くなるため牛革でもシボ加工を施している例は少なくありません。同様のシボは山羊の革にも見られ、山羊革のビジネスバッグは牛革製より革が薄くて軽いながらも摩擦に強いのが強みです。

山羊革には大人の山羊の革を使ったキッドスキンと、仔山羊の革を使ったゴートスキンという2種類があります。本や手帳の表紙にも使われるほど耐久性が高いゴートスキンは、タフなビジネスバッグを求める忙しいビジネスマンにおすすめの素材です。

まとめ

ワニ革やダチョウ革などもビジネスバッグの素材に使われてはいますが、デザイン業界など華やかさをアピールする業種以外は以上で紹介した5種類の素材の中から選ぶのが無難です。大半のビジネスマンがビジネスバッグの素材として選んでいる牛革にも、前述のように多くの種類があります。馬革や羊革など牛革以外の選択肢も含め、革製ビジネスバッグを購入する際にはそれぞれの特徴を理解して自分に合った製品を選ぶことが大切なのです。

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