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電子書籍は個人でも販売できる?副業で稼ぐためのノウハウを徹底解説

副業
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出版業界は慢性的な不況が続いて市場規模が年々縮小していますが、電子書籍だけは右肩上がりの成長が続いています。2020年には市場規模が3,000億円を超えると見られている電子書籍の担い手は、プロの作家や漫画家・著述家だけではありません。普段は会社で働いているサラリーマンが空き時間を利用しながら電子書籍を制作して販売し、印税収入を稼いでいる例も珍しくなくなってきているのです。
新たな副業のスタイルとして注目を集めている電子書籍の販売について、稼ぐための方法と注意点についてまとめてみました。電子書籍販売を副業として成り立たせるには売り方も含めた工夫も欠かせませんので、上手に稼ぐための秘訣についても解説します。

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電子書籍の副業で収入が得られるようになった理由

「本を出版して印税を稼ぐ」という方法は副業の手段として古くから行われてきましたが、そういう稼ぎ方ができるのは何らかの分野の専門家でなければ有名人に限られていました。出版社に紙の本を出版してもらうには通常だと高いハードルがあって、無名の人が本を出そうとと思えば高額の費用をかけて自費出版するしかありませんでした。
そういった出版事情もここ何年かの間で大きく変わり、電子書籍が普及した現在では無名の個人でも本を出せるようになりました。電子書籍販売だけで生活していくのはまだまだ現実的ではありませんが、収入を増やす手段としては注目に値する新しい副業の1つです。

電子書籍を出版する方法

電子書籍市場はさまざまなフォーマットと販売ストア・閲覧アプリ・端末が乱立している状態ですが、中でもさまざまな端末に対応したAmazonのKindleは国内最大の市場規模を誇ります。KindleにはKDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)というセルフ出版サービスがあって、これを利用すれば誰でもコスト不要で電子書籍が出版可能です。出版のハードルが低い上に読者数が多いせいか、副業で電子書籍を出版している人の多くはこのKDPを利用しています。
KDPで電子書籍を出版するには元となる原稿や画像などのデータが必要ですが、原稿作成にはWordやテキストエディタを使うのが一般的です。作成した原稿ファイルをKindleで読み込める電子書籍フォーマットのEPUBに変換する際には、「でんでんコンバーター」などの変換ソフトが利用されています。画像編集ソフトなどを使って表紙の画像も作成した後、EPUBファイルや銀行口座の情報などと合わせてKDPに登録すれば出版手続きは完了です。

Kindleの印税率と読み放題サービス

電子書籍販売は副業の手段に利用されているとは言っても、時給の平均相場がある程度決まってくるアルバイトの副業などと違って、確実に稼げるという保証があるわけではありません。月に100万円以上稼ぐ成功者がいる一方で、さっぱり売れずに収入0円という人も少なくはありません。
ちなみにKDPを利用して電子書籍を出版した場合の印税率は35%から70%で、10%前後と言われる紙の本の印税率よりも高くなっています。出版社や取次会社を経由せずに出版から販売までが完結する電子書籍は、余計な流通コストがかからない分だけ著者の利益取り分が多いのです。印税率を最大の70%に設定するにはKindleのみの販売に限定した上で、価格も250円~1,250円以内という条件を満たす必要があります。
さらにKindle Unlimitedという月額980円の読み放題サービスをうまく利用すれば、電子書籍が売れなくても収入を得ることが可能です。出版した電子書籍をKindle Unlimitedの対象書籍に設定することで、1ページ読まれるごとに0.5円の収入が発生します。無名の人が出した電子書籍にお金を出すのは躊躇があっても、読み放題なら試しに読んでみようという人は少なくないものです。

電子書籍は副業として成立する?

電子書籍は紙の本と比べて出版の難易度がはるかに低いとは言え、売る難易度も同じように低いというわけではありません。むしろ紙の本は出版社がお金をかけて宣伝してくれる上に流通網も確立されているため、著者が売るための努力をしなくても勝手に売れるようなケースがしばしば見られるほどです。出版から販売まですべて自分ひとりの手腕にかかってくる電子書籍を副業として成立させるには、紙の本とは違った独自のノウハウが必要になってきます。

電子書籍制作の大変なところ

電子書籍は出版社を介さないために印税率が非常に高く設定されているわけですがが、その代わり編集や校正など本来出版社がすべき作業はすべて自分でやらなければなりません。紙の書籍だと表紙も基本的に自分で作る必要がなく、誤字脱字のチェックなども出版社の方でやってくれるのが一般的です。紙の本の出版には長い歴史があるだけに編集から印刷・流通に至るまでの手法が確立されていて分業化が進んでおり、著者は中身の原稿だけ書くだけで済みます。
その点で電子書籍は表紙に使う画像だけでなく、本文に挿入する画像があれば自分で用意した上でレイアウトを作成しなければなりません。小説などを出版しようとして縦書き表示したい場合や画面レイアウトにこだわる場合には、ファイル形式を変換する際になかなか思い通りの表示にならず悪戦苦闘することも考えられます。そうやって苦労しながら出版した電子書籍も購入してくれる人がいなければ売上が発生せず、必ずしも労力に見合った収入が得られるとは限らない点には注意が必要です。

電子書籍を売る秘訣

表紙はタイトルとともに電子書籍購入の決め手となる重要な要素だけに、読者の目を引きつけるだけの表紙を作る自信がない人はココナラなどを使って外注するのも1つの手です。副業で電子書籍を出版している人にはKDPを利用している人が多いせいか、インターネットにはKindleストアへの登録方法やファイル形式変換に関する情報が多く見られます。KDPはわからない点があっても解決方法が見つかりやすい点で有利ですので、思い通りのレイアウトにならないという人はそういった情報を参考にしてみるといいでしょう。
表紙と並んで電子書籍の売上を大きく左右するタイトルの付け方には、コピーライティングやキャッチフレーズに関するスキルが役に立ちます。ジャンルの選定も電子書籍で稼ぐのに重要なポイントの1つで、小説やエッセイなどは無名の作者だとなかなか売れないのが実情です。電子書籍で最も売れるジャンルは漫画と言われていますが、Kindleではビジネス書やハウツー本も売れ筋のジャンルです。時間つぶしに最適な雑学モノなども含めた売れ筋ジャンルの電子書籍をシリーズ化すれば、無名の人でも副業収入が稼ぎやすくなります。

電子書籍販売の副業まとめ

電子書籍はここ数年ほどの間にプラットフォームが急速に整備されてきたジャンルのせいか、アフィリエイトなどと比べて副業としての実績はまだまだ少ない面もあります。ライバルが少ない今のうちにツボを心得た販売戦略で取り組んでいけば、電子書籍もアフィリエイトに負けないくらいに稼げる可能性を秘めた副業の有力な手段です。1冊あたりで得られる収入額は少なくても、タイトル数を増やしていけばまとまった副業収入につながりやすくなります。

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