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カブトムシやクワガタを売る副業は稼げる?養殖ビジネスの現状を解説

副業
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当ブログではこれまでにもいろいろと変わり種の副業を取り上げてきましたが、今回紹介するのはカブトムシやクワガタの販売ビジネスです。どちらも子供たちに人気の2大昆虫として、夏休みの自由研究にもよく利用されてきました。いずれも都会では手に入りにくい昆虫ですが、地方ではそのへんの山でいくらでも採集できます。

カブトムシとクワガタは養殖ビジネスも盛んで、希少種を育てれば高値で販売することも可能です。昆虫好きの人にとっては趣味と実益を兼ねた副業になり得るビジネスですが、一時期ほどのブームは落ち着いているせいか「たいして稼げない」という声もあります。本当のところはどうなのか、国産種の採集販売と希少種の養殖ビジネスそれぞれの現状についてまとめてみました。

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副業でカブトムシやクワガタを売る方法

オオクワガタ

カブトムシやクワガタと言えば夏休みに小学生が飼育する虫というイメージもありますが、過去には大人も巻き込んだブームが何度かありました。特に1990年代のクワガタブームではオオクワガタが「生きた宝石」とまで言われて珍重され、1,000万円という高値が付けられた例もあったほどです。

21世紀に入ってからも輸入された外国産のカブトムシやクワガタが人気を集めてきましたが、空前のブームはすでに過去の話となってしまいました。それでも熱心な昆虫マニアは今なお少なくないだけに、希少種を育てて売れば養殖ビジネスが成り立ちます。

カブトムシとクワガタは珍しい種類でなくても子供たちに人気がありますので、近くの山から自分で採集してきたものを売って稼ぐという手もあります。とは言えよほど大々的に養殖ビジネスを展開しない限り、本業の仕事にするほどの収益を得るのは困難です。趣味を兼ねながら少しでも収入を増やせるだけで十分という考え方なら、カブトムシやクワガタの販売も立派な副業になり得ます。

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採集してきたカブトムシやクワガタを販売

スイカの汁を吸うカブトムシ

販売するためのカブトムシやクワガタを用意する方法は、採集と養殖の2種類に大きく分けられます。「養殖は手間がかかるのでちょっと…」という人でも、山や公園から自分で採集してきたカブトムシやクワガタを売る方法なら手間もそれほどかかりません。

日本国内で採集が可能なカブトムシは、単に「カブトムシ」とも呼ばれるヤマトカブトムシ1種類だけです。高く売れる希少種は国内で採集できませんが、普通のカブトムシでも夏休み自由研究などの目的で一定の需要はあります。

クワガタの方は国内だけで46種類が生息しており、日本最大級のオオクワガタはクワガタブームの主役を演じたほど人気の昆虫です。ブームの影響もあって乱獲が進み、現在では絶滅危惧種に指定されるほどオオクワガタの数が激減してしましました。

警戒心の強いオオクワガタは捕獲の難易度も高めですが、ヤフオクではノコギリクワガタやミヤマクワガタでも1,000円前後で出品されています。クワガタはカブトムシよりも飼育が難しいため、ペットショップでも養殖物の割合が低く販売価格が高めです。副業の養殖ビジネスで扱う昆虫を選ぶなら、カブトムシよりクワガタの方が収益を出しやすいと言えます。


大きく稼ぐなら養殖という手も

ヘラクレスオオカブトムシ

野外から採集してきたカブトムシは国内に生息する種類に限られるため、それほど高値では売れないのが普通です。高値で売れやすいヘラクレスオオカブトなど外国産の大型カブトムシを販売するとしたら、手間とコストをかけて飼育するしかありません。

クワガタにしても同様で、日本に生息しない海外の珍しい種類を売るには自分で飼育する必要があります。幼虫や卵の状態なら希少種でも比較的安く入手できるため、成虫に育てることで仕入れとの差額を収益にするというビジネスモデルが成り立ちます。そうやってカブトムシやクワガタを累代飼育していけば、新たな個体を仕入れる必要もありません。

大型の個体や希少種は飼育に手間とコストがかかるため、高値で売れる可能性が出てきます。累代飼育を続けていくと幼虫や卵もどんどん出荷できるようになり、ビジネスとしての収益性が高まっていきます。カブトムシやクワガタを売る副業も小遣い稼ぎが目的なら採集でも十分ですが、まとまった収入を目指すなら養殖ビジネスの方が断然有利です。

Bitly

カブトムシとクワガタを飼育するポイント

カブトムシとクワガタの幼虫飼育瓶

小学生の夏休み自由研究にもよく利用されるほどポピュラーな昆虫だけに、カブトムシもクワガタも飼育方法はそれほど難しくはありません。その気になれば会社の仕事を持っている大人でも飼うことはできますが、幼虫から育てるにはいくつかポイントがあります。

1つの飼育ケースに幼虫を多く入れすぎるとストレスや病気の原因になりますので、大量に飼う場合は複数のケースを用意したり、大きな衣装ケースを使ったりするような配慮が欠かせません。飼育ケースに入れる腐葉土や発酵マットは乾燥しないよう、霧吹きなどを使って湿らせておく必要もあります。

クワガタを幼虫から育てる際には、キノコの菌を繁殖させたマットが詰めてある菌糸ビンを使うのが一般的です。いずれも脱皮を繰り返して1年ほどで成虫になり、メス1匹で150個から200個ほどの卵を産むようになります。カブトムシはマットに産卵させるのが一般的ですが、クワガタを繁殖させるには産卵用の朽木も欠かせません。

シイタケやキクラゲなどの菌床栽培で出る廃菌床には栄養分が残されているため、カブトムシの幼虫にとっては格好の餌になります。きのこを栽培している農家の中にはこうした廃菌床を昆虫マットに加工し、カブトムシやクワガタの養殖を始める人が出てきました。きのこ栽培と昆虫の養殖を両立させる取り組みとして注目されています。

カブトムシ・クワガタ養殖ビジネスの現状

クワガタの飼育ケース

ブームの頃であればカブトムシやクワガタの養殖にも一攫千金の夢がありましたが、ブームが去った今では大きく稼ぐのが難しくなってきています。オオクワガタの養殖と販売で年商数千万円を実現した人の事例も、会社を辞めて養殖ビジネスを本業にしながら飼育と販売に専念した結果です。

多くの人はカブトムシ・クワガタの養殖ビジネスに取り組んでみても副業程度の収入しか得られず、他に本業の仕事を持っていないと生計が成り立ちません。飼育の仕方に問題があったりして飼っていた個体が全滅してしまった場合には、養殖ビジネスで大損する可能性もあります。

野外から採集してきた個体を売って稼ぐシンプルな商売と違って、養殖ビジネスにはある程度の設備投資とランニングコストが必要です。コストを回収できるだけの売上がなければ赤字になるリスクがありますので、たとえ副業でも販路をしっかりと確立できるかどうかがビジネスの成否を左右します。

同じような養殖ビジネスでは、ブームがまだ続いているメダカ養殖の方が収益性が高いとされています。どちらも珍しい種類の個体が高値で落札されていますが、カブトムシやクワガタよりメダカの方が低コストで飼育できるからです。

想定される販路

オークションのイメージ

野外から採取してきたり養殖したりしたカブトムシ・クワガタの販路は、ペットショップやホームセンターなどの実店舗だけに限りません。インターネットを利用してカブトムシやクワガタを出品し、欲しい人というに直接販売する販路も確立されています。ヤフオクのようなネットオークションに出品する方法と、自分で通販サイトを作って直接販売する方法の2つがインターネットで考えられる販路です。

一番手っ取り早いのは年間1,000万人以上の人が利用するヤフオクへの出品ですが、カブトムシやクワガタは出品数も多くライバルがひしめいています。よほど貴重な種類や大きいサイズの個体を出品しない限りはライバルに埋もれてしまう可能性があるため、価格競争に陥りがちな点には注意が必要です。

集客の努力は必要になってきますが、自分でカブトムシやクワガタの販売サイトを作るという手もあります。個人でもネットショップが簡単に作れるBASEを利用すれば、自分だけの昆虫通販サイトの出来上がりです。決済システムも販売サイトに組み込まれていますので、安心して販売に専念できます。
BASEには月額料金無料のスタンダードプランと、月額料金5,980円のグロースプランという2つの料金コースがあります。売上から引かれる決済手数料の割合は、有料プランの方が安くなる仕組みです。
同じようにフリープランと有料プランが用意されたネットショップ作成サービスには、他にSTORESカラーミーショップがあります。料金の違いについては、ネットショップの副業は儲かる?初心者におすすめのサービスを紹介で詳しく解説しておきました。

カブトムシやクワガタのような生き物の販売は発送にも気を使う必要がありますので、必ずしもインターネットでの販売にこだわる必要はありません。地元で営業している道の駅やペットショップなどと交渉すれば、商品として扱ってもらえる可能性もあります。ペットショップに卸す場合は、買取価格が安くなりがちな点がデメリットです。

専門業者には敵わない?

売り先候補の1つに数えられるペットショップでは、カブトムシやクワガタを仕入れるのに卸売業者を利用するのが普通です。卸売業者は国内で養殖したり海外から輸入したりした個体を大量に安く仕入れ、ペットショップやホームセンターなどの小売店に卸すことで差額の収益を得ています。

副業でカブトムシやクワガタを採集したり養殖したりしている個人がそういう店を販路に選ぼうとしても、そうした業者と同等かさらに安い価格を提示しない限りは取り扱ってもらえません。提示した価格が同じだったとすると、店側としては日頃から取引があって信頼を寄せている卸売業者の方を選ぶはずです。個人がそうした専門業者に対抗していくには価格をもっと安くするか、または業者の扱っていない希少種のカブトムシやクワガタで勝負する必要があります。

希少種の累代飼育に成功して安く売ることが可能になった場合でも、ペットショップでは安い卸値でしか買い取ってくれません。ヤフオクに出品して個人相手に直接売った方が、ペットショップの店頭価格に近い売値で高く売れるものです。とは言え最近はヤフオクでもそうした専門業者が多く出品するようになっているため、業者との競争はどこまでもついて回ります。

カブトムシ・クワガタを売る副業まとめ

生き物を商品として扱ってお金を稼ぐというビジネスには抵抗を覚える人もいますが、カブトムシやクワガタは毎年コンスタントに売れ続けているほど安定した需要のある商品です。都会に住んでいる子供たちにとってカブトムシやクワガタは、お金を出して買わなければ飼うことができない点で今も昔も変わりありません。希少な種類や大型の個体は昆虫好きの大人をも魅了するだけに、1万円以上の高値で売れることもよくあります。

カブトムシとクワガタの販売価格は子供の飼育用か大人のマニア向けかによって大きく異なり、採集や養殖に費やした労力に比例して高くなるのが自然の法則です。養殖の場合はよほど高値で売れる種類を扱わないとコストが売上を上回りかねないため、副業で始める際にもしっかりとした計画に基づいてビジネスを展開する必要があります。小遣い稼ぎ程度の収入でよければ、リスクが比較的小さい採集販売からスタートするのが無難です。

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