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管理栄養士は仕事がない?資格を生かした副業で稼ぐ方法を紹介

管理栄養士は仕事がない?資格を生かした副業で稼ぐ方法を紹介 副業
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病院や福祉施設などで栄養指導を行う管理栄養士は、取得の難易度が高めの国家資格です。資格を持っていれば就職に有利となりそうなものですが、「管理栄養士の求人を探しても仕事がない!」という声を耳にします。栄養指導を行うような本来の仕事がなかなか見つからず、不本意な業務を担当させられる例も珍しくありません。

わざわざ苦労して管理栄養士の国家資格を取得しても、仕事には意味がないのでしょうか?

実は管理栄養士の仕事も以前とは変わってきていて、企業とのコラボで稼ぐ案件が増えてきている状況です。病院や福祉施設など従来型の仕事を担当する求人が多くないのは事実ですが、管理栄養士の資格を生かした副業の手段なら8種類ほどが挙げられます。

そこで今回は管理栄養士が稼ぐ方法について、当ブログで独自に調査した結果をまとめてみました。やりたい仕事が見つからないでいた管理栄養士も、この記事を読めば自分に合った仕事で稼げるようになります。

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管理栄養士は仕事がない?

栄養士のイメージ

今回の記事で取り上げる管理栄養士は、栄養士の上位資格とも言える国家資格です。管理栄養士の国家試験を受験するには、まず栄養士の免許を取得する必要があります。栄養士になるより免許取得の難易度が高いせいか、管理栄養士の人口も栄養士の4分の1ほどです。

それだけ希少価値が高い国家資格にも関わらず、管理栄養士は「仕事がない」と言われています。噂が本当なのかどうか、求人検索エンジンを使って求人数を調べてみました。管理栄養士の求人数が最も多い「東京都」で条件を絞り込んだところ、Indeedの検索結果は以下の通りです(2023年3月26日調査)。

  • 正社員6,570人
  • アルバイト・パート1,625人
  • 契約社員1,084人
  • 業務委託364人
  • 派遣社員137人
  • 同じ条件でも「栄養士」の検索結果は以下の通りでした。

    • 正社員11,687人
    • アルバイト・パート2,556人
    • 契約社員1,684人
    • 業務委託367人
    • 派遣社員269人
    • 栄養士の求人数も決して多いとは言えませんが、管理栄養士の求人はさらに少ないことがわかります。求人がまったくないわけではありませんが、「栄養指導を行う」という管理栄養士本来の仕事とは限りません。地方に行くほど管理栄養士の求人数が少なくなる傾向も見られ、管理栄養士の資格にふさわしい仕事が見つかりにくい状況です。

      ちなみに同じIndeedで東京都の「看護師」を検索すると正社員の求人が12万人以上ヒットし、介護福祉士の正社員も求人数が10万人を上回ります。資格保有者の人数も多いので単純比較はできませんが、同じ業種でも栄養士や管理栄養士より求人数が格段に多い状況です。

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      管理栄養士の求人数が少ない理由

      病院食

      以上のように管理栄養士の求人数が少ない背景には、離職率が低いことがあると推定されます。病院や介護施設などで栄養指導を行う仕事は、それほどの人数を必要としません。規模が小さい施設であれば、管理栄養士が1人いれば間に合います。

      看護師や介護福祉士などの職種は担当する業務の範囲が広く、それだけ多くの人手が必要です。勤務も過酷になりがちで離職率が高いせいか、多くの病院や介護施設は人手不足に悩まされています。求人数も自然と多くなり、一度に複数人の求人を募集している例も珍しくありません。

      管理栄養士の場合は、看護師や介護関連の職種ほど人手不足が深刻でないと推察されます。欠員が生じて中途採用に踏み切る場合でも、一度に1人ずつしか募集されないのが普通です。

      給食施設や学校関連の求人も似たような状況で、管理栄養士は1つの職場にそう何人も必要とされません。多くの人が「管理栄養士の仕事」としてイメージしているような求人は限られるために、「管理栄養士の資格を取っても仕事がない」と言われているわけです。

      フリーランスの管理栄養士が稼ぐには?

      高齢夫婦から聞き取りをしている管理栄養士の女性

      病院や施設などに雇われて働くような就職先が少なくても、まだ諦めることはありません。管理栄養士の資格を持っていれば、フリーランスの立場で稼げる可能性があります。

      求人サイトにも雇用形態「業務委託」でフリーランス向けの求人は掲載されていますが、求人数は正社員やアルバイト・パートと比べて少なめです。求人ボックスIndeedなど、扱う求人数の多い検索エンジンで探してみるといいでしょう。

      フリーランスの管理栄養士が仕事を見つけるには、他にも以下のような方法があります。

      1. 管理栄養士のキャスティングサイトに登録する
      2. クラウドソーシングで在宅の仕事を探す
      3. スキルマーケットで仕事を募集する

      それぞれの概要について解説します。

      管理栄養士のキャスティングサイト

      管理栄養士は病院や福祉施設などで栄養指導を行う仕事というイメージもありますが、最近は企業と組んで仕事を行う例も増えています。特に美容・健康に関連した商品を扱うメーカーやエステサロン・スポーツジムなどで、商品開発やレシピ作成・栄養指導といった仕事の需要があります。

      そうした企業と管理栄養士とのマッチングを行うのが、キャスティングサイトと呼ばれるサービスです。以下のキャスティングサイトで、管理栄養士を含む「食のプロ」が募集されています。

      サイトに登録しておけば、企業からの依頼があった場合に仕事を紹介してもらえる可能性があります。登録メンバー同士で交流会や勉強会を開催しているサイトもありますので、興味がある人は登録を検討してみるといいでしょう。

      クラウドソーシング

      総合型のクラウドソーシングサイトでも、管理栄養士向けの仕事が募集されています。管理栄養士による執筆や監修を必要とするWeb記事案件の他、レシピ開発・栄養指導といった案件です。過去には栄養士や管理栄養士限定で、健康食品に関するアンケートを募集する案件もありました。

      クラウドソーシングで募集される案件は、ほとんどが在宅で完結する仕事です。同じ案件でも管理栄養士の資格を持っている人と持っていない人で、報酬の単価に差をつけている案件も見られます。

      特にクラウドワークスランサーズの2大サイトは取り扱う案件数が豊富ですので、登録しておいて損はありません。管理栄養士向けの仕事は、クラウディアシュフティなどのサイトでも募集されることがあります。

      スキルマーケット

      キャスティングサイトやクラウドソーシングの各サイトに登録したところで、自分のやりたい仕事が必ずしも見つかるとは限りません。見つからない場合はスキルマーケットを利用して、自分で仕事を募集するという手もあります。

      クラウドソーシングとは逆に、スキルマーケットは個人がサービスを出品して仕事の依頼主を募集する方式です。個人対個人の取引が中心ですが、ジャンルによっては企業が依頼主となる場合もあります。ない仕事を自分で作り出すことも可能なため、管理栄養士が仕事がない状態から脱する手段として有望です。

      以下のようなスキルマーケットでは、実際に多くの管理栄養士がサービスを出品しています。

      ランサーズクラウディアといったクラウドソーシングのサイトにも、登録会員がスキルを出品できる仕組みがあります。

      栄養指導などのサービスを個人で出品しても、購入してくれる人がいなければ仕事になりません。似たようなサービスを出品しているライバルも少なくはありませんが、利用ユーザー数が圧倒的に多いのはココナラです。

      1つのサイトだけに登録して依頼を待つよりも、複数のサイトにサービスを出品した方が仕事を獲得できる確率は上がります。ライバルの出品状況をチェックした上で、自分なりの差別化を図ってみるといいでしょう。

      管理栄養士の資格を生かせる副業8選

      副業のイメージ

      管理栄養士の仕事を本業にしようとしても、求人数が少なめで就職先は見つかりにくい状況です。「資格を生かした仕事で収入を増やしたいけれど、今の職場は辞めたくない」という管理栄養士の方もいるかと思います。

      そんな人には、管理栄養士の資格を生かせる副業がおすすめです。本業の仕事にするほど安定した収入は得られなくても、休日や空き時間を利用して収入を増やせる仕事ならいろいろと考えられます。仕事を探す手段としては前述の通り、キャスティングサイトやクラウドソーシング・スキルマーケットを利用するのが基本です。

      その中で実際に募集されている仕事や、自分で作り出す仕事には以下のような例があります。

      1. 栄養指導・特定保健指導
      2. レシピ開発・商品開発
      3. コラム執筆
      4. 健康・美容系メディアの監修・コメント
      5. ブログ・SNS運営
      6. 電子書籍出版
      7. 動画投稿
      8. 講演会・イベント出演

      いずれも管理栄養士の副業手段になり得る仕事ですので、それぞれ詳しく解説します。

      栄養指導・特定保健指導

      管理栄養士が栄養指導を行うのは、病院や介護施設に雇われた場合に限りません。民間企業や個人の間でも、栄養指導の需要があります。実際にココナラのようなスキルマーケットでは、管理栄養士による栄養指導や栄養価計算のサービスが数多く出品されている状況です。クラウドソーシングの各サイトでもメールやアプリなどを通じて、栄養指導を行う案件の募集例がありました。

      求人サイトにはメタボリックシンドロームの予防が必要な人や糖尿病患者を対象に、特定保健指導を行う仕事も掲載されています。「週1~2日からOK」など副業に向いた求人も募集されていますので、管理栄養士らしい仕事をしたい人は最新の募集状況をチェックしてみるといいでしょう。

      レシピ開発・商品開発

      管理栄養士と企業とを仲介しているキャスティングサイトでは、レシピ開発や商品開発の仕事も多く扱っています。美容や健康分野で事業を展開する企業とフリーランスの管理栄養士がコラボを組み、新商品の発売や情報発信に役立てようという試みです。

      同様のレシピ開発・商品開発案件は、クラウドソーシングの各サイトでも募集される場合があります。募集が見つからなくても、スキルマーケットを利用して仕事の依頼主を募集することも可能です。

      ココナラのようなサイトでレシピ開発のサービスを出品している人は、管理栄養士の有資格者に限りません。料理を趣味にしている普通の主婦が出品している例も少なくありませんが、管理栄養士の肩書きがあれば集客面で有利に働きます。

      コラム執筆

      美容や健康・食に関連した情報を発信しているWebメディアでは、コラムの執筆を担当するライターを募集しているところがあります。キャスティングサイトを経由して人材を確保している企業もありますが、クラウドソーシングの仕組みを利用して案件ごとにライターを募集するのが一般的です。

      以前は専門知識を持たない一般のライターでも、医療や健康・美容に関する記事の執筆は可能でした。薬機法(旧薬事法)が改正されたことで表現の規制が厳しくなり、ヘルスケアに関連した記事を書くのが難しくなってきています。

      クラウドソーシングの募集状況を見ても、健康や美容のジャンルは記事執筆に専門性が求められるようになりました。管理栄養士は食や健康に関するプロですので、ヘルスケアに関連した記事執筆の仕事を探す上でも有利な立場です。

      芸能やエンタメのように誰でも書けるジャンルの記事と比べ、こうした専門性の求められる案件は1文字あたりの単価も高めの傾向が見られます。食や美容に関するコラム執筆の仕事は、スキルマーケットを利用して自分で募集することも可能です。

      健康・美容系メディアの監修・コメント

      美容や健康に関する情報発信を行っているWebメディアでは、記事執筆以外にも監修やコメントの仕事を募集する場合があります。記事そのものを担当する登録ライターは文章力に優れる一方で、食に関しては必ずしも専門家ではありません。国家資格を持つ管理栄養士が監修を担当すれば記事の専門性が高まり、サイト全体の信頼性向上にもつながるというわけです。

      記事の末尾などに監修者のコメントを記載する例も多いだけに、管理栄養士にとっては貴重な仕事になり得ます。監修やコメントの仕事だけで食べていくのは困難ですが、副業の手段としては最適な仕事です。監修の仕事もコラム執筆の仕事と同様に、クラウドソーシングやスキルマーケットを利用して依頼主を探すことになります。

      ブログ・SNS運営

      以上のようなマッチングサイトに頼らなくても、管理栄養士が副収入を得る手段はいろいろと考えられます。食や健康に関する情報をブログやSNSで発信し、広告収入や企業とのコラボで稼ぐスタイルの副業です。

      無料ブログでも情報発信は可能ですが、広告収入を得るには不都合な部分があります。無料ブログで強制的に表示される広告による収益は運営会社のもので、ブログ主には1円も還元されないのが普通です。

      WordPressのようなブログ投稿システムを導入するためのレンタルサーバーを個人で借りれば、広告の収益を全部自分のものにできます。月額1,000円前後のサーバー代はかかりますが、ブログ運営が軌道に乗れば十分に取り戻せるでしょう。

      素人が美容や健康に関する情報をブログで発信しても、現在は検索上位のポジションを獲得するのが難しい状況です。管理栄養士が運営するブログなら食の専門家と見なされるため、内容しだいでは検索上位も実現可能になってきます。

      インスタグラムやTwitterなどのSNSでも美容・健康に関する情報発信は可能ですが、広告収入を稼ぐ難易度はブログより高めです。SNSで多くのフォロワーを持つインフルエンサーと認められるようになれば、企業とのコラボ案件をオファーされる可能性も出てきます。

      電子書籍出版

      ブログやSNSの運営で文章力に自信がついてきたら、食や美容・健康に関する電子書籍の出版で稼ぐ道も開けてきます。紙の書籍を出版して収入を得るのはハードルが高めですが、電子書籍なら誰でも無料で出版できる時代です。

      Amazonの運営するKindleの電子書籍には、手数料無料のセルフ出版サービスが用意されています。レシピ本やダイエット本はKindleでも人気上昇中のジャンルですので、管理栄養士にとっては電子書籍を出版して印税収入を稼ぐチャンスです。

      その気になれば資格を持っていない人でもレシピ本やダイエット本の出版は可能ですが、著者の信頼度を裏付ける肩書きがないとなかなか売れません。管理栄養士が著者となっている本や監修した本なら内容の信頼につながり、購入ボタンを押してもらえる確率も上がるというわけです。電子書籍の出版で目安とされる文字数は1万文字以上ですので、長文の執筆に耐えるだけの文章力が身についたらチャレンジしてみるといいでしょう。

      動画投稿

      料理やダイエットに関する情報発信の手段は、ブログや電子書籍など文字主体のメディアだけではありません。動画投稿サイトのYouTubeでも、食や美容・健康に関する動画は根強い人気があります。

      資格を持たない人でも投稿が可能という点は、YouTubeの動画もブログやSNSなどと変わりありません。投稿の内容も玉石混交の状況となっているだけに、管理栄養士が投稿した動画は信頼されやすいとも言えます。

      一方でYouTubeは広告収入を得るための条件が厳しい面もあって、チャンネル登録者数が1,000人以上でないとパートナープログラムに加入できません。直近の動画再生回数にも加入のための条件がありますので、「役に立つ動画」と「受ける動画」を両立させる必要も出てきます。

      ブログで稼ぐよりも難易度が高いと予想されますが、料理やダイエットはビジュアル的な効果に訴えやすいジャンルです。文章を書くのが苦手な人でも稼げる可能性がある副業の手段ですので、「自分は動画の方が向いている」という人は試してみるといいでしょう。

      講演会・イベント出演

      管理栄養士が収入を増やすための副業として最後に紹介するのは、講演会やイベントへの出演で報酬を受け取る稼ぎ方です。食の観点から病気の予防や健康の維持について学ぶセミナーや講演会は、全国各地で開催されています。食に関連したイベント会場でも、管理栄養士が指導や講演を行うケースは珍しくありません。

      こうした講演会やイベントの出演料はスポット的な収入となるため、安定した継続収入を稼ぐには不向きな仕事です。本業の仕事にするのは難しいですが、管理栄養士の資格を生かした副業の手段にはなり得ます。

      講演会やイベント以外でも、自分で食や健康に関する講座を企画して生徒を募集することは可能です。スキルマーケットの項でも紹介した教室集客サイトのストアカを利用すれば、対面方式とオンラインの両方で講座を出品できます。

      オンラインや電話を通じてスキルを提供するココナラの場合は、基本的に1対1で教えるスタイルです。タイムチケットは対面方式で教えることも可能ですが、こちらも個人対個人でスキルを提供していくことになります。

      ストアカなら一度に複数の生徒に教えることも可能なだけに、1回の講座で高収入を稼ぐことが可能です。1人あたりの受講料を低く抑えれば、生徒が集まりやすくなります。

      管理栄養士が行う仕事の中で「栄養指導」は王道とも言える稼ぎ方ですが、指導の対象は病気の人や高齢者に限りません。栄養士と同様に一般の人を対象とした講演会や講座でも、管理栄養士の資格を生かした副業の手段となります。

      まとめ

      管理栄養士監修の朝食

      国家資格のわりに「仕事がない」と言われる管理栄養士が仕事を探す3つの方法と、資格を生かして収入を増やす8種類の副業を紹介してきました。自分のやりたい仕事がなかなか見つからないでいた人も、稼ぐ選択肢が広がってきたのではないでしょうか?

      病院や福祉施設など従来の枠組みだけにとらわれていると、「仕事がない」状態からなかなか抜け出せなくなってしまいます。資格の強みを生かして収入を得る方法を知っていれば、資格を持たない人より稼ぐのに有利になってくるはずです。今回の記事で紹介した中から自分に合った稼ぎ方を選び、新たな仕事に挑戦してみるといいでしょう。

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