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コンビニバイトは楽?それともきつい?両極端な声がある理由を解説

副業
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アルバイトの仕事でお金を稼ごうという場合には、少しでも楽な仕事を選びたいと思うのが人情です。アルバイトの定番となっているコンビニバイトは求人が非常に多く仕事を始めやすい上に「誰にでもできる仕事」だと言っている人が少なくありません。それが本当だとすれば楽に稼げるアルバイトということになりますが、一方では「仕事がきつい」「つらいのでやめたい」という声も多く聞かれます。

コンビニバイトで働いた感想がこうも両極端なのはどうしてなのか、多岐にわたる仕事内容を分析した上で実態を調査してみました。この記事を読めば自分がコンビニバイトの仕事に向いているのかどうか、適性を知る手がかりが得られます。

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コンビニバイトの仕事内容

コンビニ業界はセブンイレブンとローソン、ファミリーマートの3社が圧倒的に強く、売上高で見ると4位以下を大きく引き離しているのが現状です。全国におよそ6万あると言われる店舗の大半は、上位3社の直営店かフランチャイズ店に集約されていると言っても過言ではありません。

コンビニ大手3社はいずれも店舗運営のためのマニュアルがしっかりと確立されており、アルバイト従業員の仕事は学生でもできるように簡略化されています。実際に仕事をする上では臨機応変に対処しなければならない局面も出てきますが、通常はマニュアル通りに働いていればそれほど難しいこともありません。とは言えコンビニバイトは覚えるべき仕事が多岐にわたるため、最初のうちはタスクを覚えきれずにミスも犯しがちです。

コンビニバイトの仕事には接客に関する仕事とそれ以外の仕事の2種類に大きく分けられますが、勤務する時間帯によっても仕事内容に違いがでてきます。来店客の多い朝夕のピーク時間帯はレジ会計など、接客に関する仕事が中心です。来店客が少ない深夜の時間帯になると、商品の補充や清掃など接客以外の仕事が多くなります。

コンビニバイトの仕事内容については、2016年に第155回芥川賞を受賞してベストセラーとなった村田沙耶香さんの『コンビニ人間』にも詳しく描かれていました。作者は主人公と同じようにコンビニバイトを長年続けてきた経験の持ち主だけに、作中で描かれる店内の様子にもリアリティがあります。普段は客として利用している人でも働く立場になれば見方が違ってきますので、まだ読んでいない人はぜひ一読を。

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接客に関する仕事

コンビニは来店客が商品を買ったりサービスを利用したりすることで経営が成り立っているだけに、接客業務はアルバイトにとって最も重要な任務です。コンビニ各社はさまざまな商品を扱っている上に代行サービスの種類も豊富で、覚えなければならない接客業務は多くあります。

レジでの会計業務は最も基本的な仕事ですが、会計を行うのは弁当や総菜・飲料・菓子・インスタント食品などの商品だけではありません。書籍類や日用品を含めた陳列棚の商品に加え、タバコや切手・収入印紙などレジカウンター内で管理してある商品も注文に応じて販売します。おでんや肉まん・揚げ物など簡単な調理が必要な商品をレジで販売したり、弁当などを電子レンジで温めたりするのも接客業務の1つです。

コンビニ各社は店をよりいっそう便利な存在にするため、以前は他業種の店舗で対応していたようなサービスを次々と取り込んできました。宅配便の受付や公共料金・携帯料金の代行収納に加え、バイク自賠責保険加入やチケットの販売・ギフトの予約・クリーニングの受付まで取り扱っている店も少なくありません。そうした受付の仕事も接客業務に含まれてくるため、レジでの対応を覚えるのに時間がかかる一因となっているのです。

接客以外にも仕事はたくさん

以上のようにレジで会計をしたり来店客の注文に応じたりする接客業務だけでも多くの種類がありますが、コンビニバイトは接客だけしていればいいというわけではありません。店を運営するにはこの他にもさまざまな雑務が必要で、商品の発注など難易度の高い業務以外はいずれもアルバイトの仕事です。

店で売る商品に関する日常業務としては、おでんや肉まん・揚げ物など簡単な調理の仕事が挙げられます。調理と言っても飲食店で料理人が行うような本格的な調理ではなく、料理が苦手な人でもできる仕事です。

店内に陳列された商品は次々と売れていきますので、補充や整理整頓も必要になってきます。納入された商品を検品した上で陳列棚に並べる品出し作業とともに、陳列棚の前面を整えるフェイスアップ作業もアルバイトの大切な仕事です。

コンビニの店内は清潔感が求められるだけに、店内の床や陳列棚・駐車場などの清掃も欠かせません。24時間営業を行う店が多いコンビニは閉店時間中に業者を入れて清掃を行うというわけにいかないため、主にアルバイト従業員が清掃を担当することになります。コーヒーマシンやおでん鍋など店内に置かれている機械類の他、トイレやバックヤードなども清掃の対象です。

ATMやコピー機・チケット販売端末なども含めた店内の機械を管理するのも仕事の1つで、ホコリが目立たないないよう常にきれいにしておく必要があります。商品の発注業務は店長や社員の仕事ですが、長く勤めていて信頼されるようになればアルバイトでも任される場合があります。

コンビニバイトの評価が両極端な理由

今やコンビニのない街はないと言っても過言でないほど生活の一部となっているだけに、全国で6万とも言われる店舗を運営していくのに大量の従業員を必要としています。IT職のように大都市に求人が偏りがちな職種と違って、コンビニバイトは全国どの街でも募集が見られるほど求人数が豊富です。高校生や大学生のアルバイトとして最も選ばれやすいだけでなく、定年退職後に収入を得る手段としているシニアも少なくありません。

最近は副業の解禁が進んだせいか、サラリーマンがコンビニの深夜バイトとして働きながら収入を増やしている例も目立ちます。アルバイトの選択肢としては最もありふれている仕事のせいか、コンビニでは主婦やフリーターも含めた多種多様な人が働いています。ミュージシャンを目指しながらコンビニバイトで生計を維持している人もいれば、飲食店バイトや引越バイトと掛け持ちしながら収入を増やしている人もいるという具合です。

コンビニバイトはそれだけ「誰にでもできそうな仕事」と見られている証拠ですが、どの仕事にも向き不向きというものがあります。コンビニはお客さんあっての商売ですので、接客業務を担当するアルバイトはどうしても弱い立場に立たされがちです。そもそも接客に向かない性格の持ち主だと、お客さんに対して常に笑顔で接することが求められる仕事がつらく思えてしまいます。

コンビニバイトは接客だけしていればいいというわけではないため、体力的な面でもきついと感じられがちです。それも慣れてしまえばさほど苦にならなくなり、毎日同じことの繰り返しで「楽な仕事だ」と感じられるようになります。

仕事を覚えるまでは誰でも必死になって働くのが当たり前で、初日から仕事が楽だと思う人はほとんどいません。体で覚えた仕事がルーチンワークになるまでコンビニバイトを続けられた人が、「楽な仕事だった」と言っているのです。

仕事が楽だと思える人の特徴

コンビニの店長や発注を担当する社員はいろいろと難しい判断を迫られる場合もありますが、アルバイトはそこまで難易度の高い仕事を任されることはありません。とは言っても仕事を覚える要領の良さには個人差もあり、接客業務や同僚との連携にはコミュニケーション能力も必要です。たとえアルバイトでも高い意識を持って状況を先読みし、さり気なく気を使える人はコンビニの仕事に適応しやすいと言えます。

コンビニバイトは何か1つの作業を延々と続けるタイプの仕事ではなく、状況に応じて自分から仕事を見つけることが求められる仕事です。次にすべきことがわからず、いちいち店長や先輩スタッフの指示を仰がなければならない状態だといつまで経っても仕事が楽になりません。コンビニバイトの仕事が楽だと思えるようになるためには、与えられた仕事を自分自身でコントロールする必要があります。

もちろん来店客からの意外な要望や思わぬクレームの申し立てなど、イレギュラーな出来事にも随時対応していかなければなりません。基本的な日常業務を自分のコントロール下に置いていれば、不規則な出来事にも臨機応変に対応できるだけの余裕が生じます。日常業務からはみ出すような出来事はそう滅多にあるわけではないため、1日の大半はマニュアルに従ったルーチンワークの繰り返しです。

コミュニケーション能力が問われる接客業務やある程度の体力が必要な清掃の仕事を含め、決まりきった日常業務を自分でコントロールできる人はコンビニバイトの仕事が楽だと思えるようになります。どれか1つでも苦手な仕事が含まれているとそれが重荷になり、「仕事がきつい」と感じてしまうのです。

仕事がきついと思ってしまう人の特徴

コンビニの日常業務は学生アルバイトでも務まるようにマニュアルが作られているとは言え、覚えなければならない仕事が多すぎるという声も少なくありません。コンビニは多種多様なサービスを取り扱っている上に、新商品やキャンペーンも次々と登場します。

記憶力に自信のない人は新しい仕事がなかなか覚えられず、日常業務でもミスを犯しがちです。そうでなくても混雑する時間帯にはレジに行列ができて会計業務に追われ、来店客も苛立っているので相当なプレッシャーがかかります。

コンビニバイトは同じ時間帯に2人以上が組になってシフトを組むことのが一般的なだけに、相手と相性が悪い場合の精神的なストレスも無視できません。新入りのうちは仕事が遅かったり失敗したりして、先輩スタッフに怒られたり嫌味を言われたりする可能性もあります。一緒に働く相手の性格によっても仕事の大変さが左右されるため、どういう人に当たるかという運の要素も出てくるのです。

たまたま相性の良い人と同じシフトに当たった場合は作業手順も早く覚えられ、しばらく続けるうちには仕事が楽だと思えるようになります。逆に相性の悪い人から教わらなければならない場合は仕事がなかなか覚えられず、アルバイトを続けるのが苦痛になりがちです。

コンビニ大手はマニュアルが確立されているとは言え、一緒に働く従業員1人1人の人間性まで保証してくれるわけではありません。偶然の作用でアルバイト同士が仲良くなり、毎日の仕事が楽しいと思えるようになった人がいる一方で、そうでない人も出てくるのは当然の成り行きです。

仕事の大変さが職場の人間関係に左右されるのはコンビニバイトに限った話ではなく、チームを組んで運営されるすべての仕事に共通します。コンビニの場合は同僚だけでなく来店客にも対応していかなければならないため、また違った対人スキルが求めれる仕事です。

そうした接客の合間に品出しや清掃などの雑務も随時こなす必要があります。マルチタスクが苦手な人もコンビニバイトに不向きな面がありますので、仕事がこなしくれなくなってくると「きつい」と感じてしまうのです。

まとめ

コンビニバイトが働く職場はある意味で実社会の縮図とも言える側面があり、お客さんにしても同僚にしてもいろいろな人と接していかなければなりません。中にはコンビニ店員を見下したような態度で接してくる来店客や、アルバイトを使い捨てのように扱う店長がいるのも事実です。そういう人たちばかりではなく、店を頼りにしている常連客や仲間をかばう優しい心を持つ同僚もいます。

さまざまな人と接するこの仕事は人間観察の場にもなるだけに、実社会で役立つような対人スキルが鍛えられるのは間違いありません。学生のアルバイトにコンビニ店員が最適と言われているのも、仕事で培った接客スキルが社会人になってから諸々の場面で生かされるというのが最大の理由です。

求人が多く手っ取り早く稼げるコンビニバイトは、主婦やサラリーマンの副業にも向いています。本業で接客とまったく縁がない仕事をしている人なら、コンビニの仕事で得られるものは決して小さくないはずです。単にお金を稼ぐだけではない仕事のやりがいが感じられるという点でも、コンビニバイトは人生で一度は経験してみたい働き方だと言えます。

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