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拾ったものを売るビジネスとは?メルカリで売れる自然物20選を紹介

石を拾う手 お金
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物販ビジネスを展開するには、普通は商品の仕入れに費用がかかってきます。商品が売れなければ在庫を抱えて赤字になるリスクもありますが、石や流木・木の実などの自然物なら元手0円で仕入れが可能な商品です。山や海岸・公園など野外で拾ったものでも、フリマアプリやネットオークションに出品すれば売れる可能性があります。

粗利益率100%も実現可能な物販ビジネスを始めようという人に向けて、メルカリで売れる自然物を20種類選んでみました。簡単には採取できない上級者向けの自然物も含まれますが、情報として知っておけば役に立つ場面もあるはずです。

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落ちているものを拾えば仕入れは0円!

0円のイメージ

せどりや転売などの物販ビジネスは副業の手段としても人気を集めていますが、商品を仕入れるのに元手が必要なところが難点です。自宅にある不用品を売れば仕入れ費用が不要になるとは言え、無制限に商品を生み出せるわけではありません。誰かにもらった品でない限り、それらの不用品も元々は自分でお金を出して買った品々です。

物販ビジネスの手段として多くの人が利用しているメルカリYahoo!オークションを見ていると、石や貝殻などただで拾った自然物も出品されている事実に気がつきます。山や公園・道端で拾ったものが本当に売れるなら、元手0円でも物販ビジネスが可能になるというわけです。

商品の粗利益は「売上高-売上原価」で計算されますので、拾ったものが売れた場合は粗利益率100%の儲けということになります。物販ビジネスを展開するに当たって、これほど有利な条件はありません。

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原価0円の自然物が売れる理由

道端に落ちている石や落ち葉は、その気になれば誰でもただで手に入れることが可能です。そのような自然物にわざわざお金を出して買ってくれる人がいる理由としては、以下の2つが考えられます。

原価0円の自然物が売れる理由
  1. ハンドメイド材料やインテリア用途などで需要があるから
  2. 自然物を手に入りにくい人も存在するから

山や海岸などの自然から手に入る天然の素材は、ハンドメイド作家にとって作品作りに欠かせない材料となります。流木や天然石などは、アクアリウムやガーデニングの材料として人気の自然物です。山菜やきのこなどの山の幸は食用として珍重され、雑草ですら観賞用やペットのエサ用として一定の需要があります。

地方に住んでいたりして自然環境が身近にある人なら、それらの自然物が落ちている(生えている)場所まで移動するのに交通費がほとんどかかりません。他人の私有地でない限りは、実質的にただで手に入る品々です。

都会に住んでいる人にとって、野外で拾える自然物はそう簡単に入手できる品ではありません。フリマアプリに出品されているのを目にすれば、お金を出してでも買いたいという人が出てきます。以上のような理由があるために、原価0円の自然物がバンバン売れているというわけです。

ただで拾ったものとは言え、1円も高く売るに越したことはありません。メルカリやYahoo!オークションを利用して販売する際には、事前に出品価格の相場を調べてから価格設定するのがおすすめです。オークファンで検索すれば、ネットオークションやフリマサイトの

価格相場をチェックできるようになります。

無料会員でも過去6ヶ月の情報を検索できますが、月額998円のプレミアム会員になれば過去10年間の相場検索が可能です。季節によって出品状況が大きく変わる自然物も少なくありませんので、過去1年間の価格相場が判明するだけでも998円分の価値は十分にあります。



メルカリで売れる自然物20選

ピックアップのイメージ

それでは実際にメルカリで売れている自然物の例を紹介します。石や流木・松ぼっくり・貝殻などは、他の解説記事でもよく取り上げられている品々です。それより出品数は少なめですが、他にもメルカリで完売例がある自然物は多く見つかります。今回の記事で紹介する自然物は、以下の20種類です。

  1. 流木
  2. 銀杏
  3. 松ぼっくり・どんぐり
  4. 山菜
  5. きのこ
  6. 落ち葉
  7. 雑草
  8. 水草
  9. 貝殻
  10. シーグラス
  11. ヒトデやウニ・珊瑚
  12. 蛇やセミの抜け殻
  13. 鳥の巣・蜂の巣
  14. 鹿の角
  15. 鳥の羽
  16. 砂金・砂鉄

それぞれの概要について、1つ1つ解説していきます。

流木

流木

メルカリで売れる自然物で代表的な商品は、川や海岸・ダムなどで拾える流木です。川から流されてくる過程で角が取れて丸みを帯びるようになった流木は、アクアリウムやガーデニングの素材として人気を集めています。

流木はホームセンターでも売られていますが、その多くは海外から安く仕入れた輸入品です。流木は形状や風合いが1本1本違っていて個性が感じられるだけに、個人対個人の取引でも「欲しい」という人が結構います。
実際にメルカリでは個人が出品した個性豊かな流木が数多く出品され、1万円以上の高値で売れた例も少なくありません。フリマ形式とオークション形式の両方で出品が可能なYahoo!オークションでも、珍しい形をした流木が数万円で数多く落札されています。

川やダムから拾ってきた流木を商品化するには、水槽に入れたときに水が濁らないようアク抜き処理も必要です。海岸から拾った流木は塩分を多く含んでいるため、塩抜きの工程も欠かせません。流木のアク抜き方法については、販売方法や価格相場と合わせて以下の記事で詳しく解説しておきました。

薪

川や海岸に漂着した流木はインテリアとして需要がある商品ですが、山や公園に落ちている木も薪にする目的で買い手がつく可能性があります。電気やガス・灯油が普及した今でも薪ストーブには根強い人気があるせいか、メルカリやYahoo!オークションに薪が出品される例も少なくありません。

漂着物の扱いとなる流木よりも、薪にする木材の入手はハードルが高めです。山林所有者の許可を得た上で採取すれば、薪を合法的に拾ってきて元手0円の商売が可能になります。公園に植えられている木や街路樹が伐採される場合にも、交渉次第では伐採後の木を譲ってもらえることがあります。

木そのものはただで入手することが可能とは言え、薪として商品化するには適当なサイズに割った上で乾燥させる工程が欠かせません。流木を売る以上に手間がかかる商品ですので、「拾ったものを売る」副業としては上級者向けです。

針葉樹の薪は燃えやすい代わりに燃え尽きるのが早く、広葉樹の薪は火の持ちが良いという違いもあります。薪を売って稼ぐ方法と注意点に関しては、以下の記事で詳しく解説しておきました。

栗拾い

毎年秋になると、山や公園で栗拾いをしている人の姿をよく見かけるようになります。自分や家族で食べる分を拾い集めている人が大半ですが、拾った栗をメルカリに出品して売っている人も少なくありません。

農家で栽培している栗は害虫を防ぐために農薬を使っているケースが多いだけに、素人にも販売のチャンスがあります。近くの山や自宅の庭など自然環境で採取した栗を「国産」「無農薬」として販売すれば、メルカリでも売れやすくなるというわけです。

拾ってきた栗なら元手は0円ですが、イガを取り除いた上で虫食いを選別するのに結構な手間がかかります。時間をかけて選別しても発送後に虫食いが出る場合がありますので、出品の際には一言注書きを添えておくのがクレーム防止のコツです。

地面に落ちている栗はどこでも勝手に拾っていいというわけではありません。栗拾いをする際には拾ってもいい場所なのかどうか確認し、必要があれば許可を得てから拾うようにするといいでしょう。

銀杏

銀杏

栗拾いと季節が重なってきますが、イチョウの実の銀杏も食用になる自然物の1つです。栗拾いは9月から10月にかけての季節が中心で、銀杏は10月から11月頃まで拾えます。

秋になるとメルカリでも銀杏の出品が増えますが、拾ってきたものをそのまま販売するわけではありません。スーパーなどで売られている銀杏も、外表皮を取り除いた中身の部分です。

拾ってきた銀杏をメルカリに出品する場合にも、果肉に似たこの表皮の部分を剥がした上で乾燥させる必要があります。銀杏の外表皮は強烈な臭いを発しますので、できるだけ屋外で作業することをおすすめします。銀杏の商品化には栗と同様に手間がかかることから、ただで拾ったものにもお金を出して買ってくれる人がいるわけです。

特有の臭いに耐性があって労力を厭わない人は、以下の記事を参考にしながら銀杏拾いと販売に挑戦してみるといいでしょう。

松ぼっくり・どんぐり

松ぼっくり

メルカリで売れる木の実は、栗や銀杏のような食べられる実だけではありません。松ぼっくりやどんぐりのように、普通は食用にしない木の実にも結構な需要があります。

いずれもハンドメイド作品の材料に使われますが、自分で松ぼっくりやどんぐりを拾いに行くのは面倒なものです。山や公園に行けばただで手に入る自然物とは言え、良いものを探し歩いて拾い集める作業には時間もかかります。

松ぼっくりやどんぐりには虫がついている場合もあるだけに、ハンドメイド材料にするには煮沸消毒が欠かせません。お金を払ってでも時間を節約したいと考える人も少なくないことから、元手0円の木の実が「商品」になるというわけです。

他にもクルミの殻やフウの実・シダーローズなど、メルカリで売れる木の実には多くの種類があります。商品化するのにひと手間がかかる点では木の実も流木と一緒ですが、ただで拾える自然物の中では一二を争う売れ筋商品です。

山菜

ワラビ

©YAMATO2022

食用になる自然物と言えば、ワラビやコゴミ・タラノメなどの山菜が代表格です。近くに里山がある環境に住んでいれば山菜がただで手に入るため、わざわざお金を出して買うことはありません。

都会では山菜がなかなか手に入りにくいだけに、自分で採ったものをメルカリに出品すれば売れる可能性が出てきます。山や公園などに生えている植物を摘み取ることになるため、「拾ったものを売る」よりは一歩踏み込んだ行為です。私有地や自然公園に生えている山菜を勝手に採取する行為もNGですが、一般の公園や国有林などでは大目に見てもらえます。

高く売れるのは行者ニンニクやネマガリダケのタケノコなど、深山に生える山菜が中心です。ノビルやツクシ・ヨモギなど、メルカリではそのへんの道端に生えているような野草ですら完売例が見られます。ヤマウドやミズ(ウワバミソウ)・ウルイ(オオバギボウシ)など、食用になる野草や山菜の種類は他にも意外と多くあります。

農家では山菜採りを副業にしている人が少なくありませんでしたが、メルカリを使えば農家以外の人でも山菜で稼ぐことが可能です。販売方法や注意点については、山菜採りの副業が稼げるって本当?4種類の稼ぎ方と注意点を解説で詳しく解説しておきました。

きのこ

松茸

春から夏にかけてのシーズンは山菜が旬を迎えますが、出たばかりの若芽を食する例が大半です。秋は山菜が採れなくなる代わりに、食用になるきのこが見つかるようになります。春に山菜採りを副業にしていた農家の人が、秋になるときのこ採りに転じるという例も珍しくありません。

食用きのこと見分けがつきにくい毒キノコもあるので、きのこ採りには知識と経験も必要です。近くにきのこが採れる山があって見分け方に自信がある人なら、収穫したきのこをメルカリで売る道も開けてきます。

松茸やヤマドリタケ・天然マイタケ・トリュフなど、高値で売れるきのこはそう簡単に見つかりません。有料で松茸狩りができるツアーに参加し、収穫物をメルカリで売って料金を補填するという手もあります。

きのこ採りでお金を稼ぐ方法と注意点に関しては、以下の記事で詳しく解説しておきました。

雑草

タンポポ

©YAMATO2022

メルカリやYahoo!オークションで売れているのは、山菜として食用になる山野草だけではありません。人間の食用には適さない雑草であっても、観賞用やペットのエサ用としてそれなりの需要があります。道端に生えているただの雑草が、フリマアプリを使えばお金に変身するというわけです。

雑草なら何でも売れるというわけではありませんので、需要がある野草の種類を事前にリサーチする工程も欠かせません。高値で売れるのは珍しい種類の山野草に限られますが、ハコベやナズナ・ノゲシのようなありふれた雑草でも小動物のエサ用に結構売れています。ひと手間を厭わなければ、雑草をドライフラワーにして売るという手もあります。

雑草を売る方法と注意点に関しては、以下の記事で詳しく解説しておきました。

水草

オオカナダモ

メルカリには地面に生える雑草以外にも、さまざまな種類の水草が出品されています。アクアリウムを趣味としている人が水槽内で増やしたものを出品している例が大半ですが、自然環境から直接採取してきた水草を「天然もの」として販売することも可能です。

実際にメルカリでは、天然のオオカナダモ(アナカリス)やウイローモスで完売例が見られます。発送の際には水草が乾燥しないように濡らしたキッチンペーパーに包み、ジップロックの袋に入れて梱包するのが一般的です。ただで拾ったものを売って稼ぐ方法としては中上級者向けですが、アクアリウムの知識に自信がある人は挑戦してみるのもいいでしょう。

海岸に打ち上げられた漂着物を拾い集めるビーチコーミングの活動では、海藻も収集の対象に含まれます。昆布やワカメ・ヒジキ・アオノリなど食用になる海藻の多くは、生きた貝類などと同様に漁業権が設定されている例も少なくありません。漁業権を持たない人が勝手に採取するのは違法行為だけに、自然物の中でも取り扱いの難しい対象です。

そのせいかメルカリでも海藻の出品は決して多くない状況で、ほとんどは漁業者による出品と見られます。水槽用の海藻を出品している人の例を見ても、自宅の水槽内で増やしたものをトリミングして売っているケースが大半です。

落ち葉

落ち葉を持つ手

メルカリでは雑草や水草と並んで、モミジやイチョウなどの落ち葉も出品されています。きれいな落ち葉はハンドメイド作品の材料になるだけでなく、販促・イベント用や和食のつまもの用としても購入が期待できます。

秋の雑木林や公園で拾えるクヌギの落ち葉は、カブトムシやクワガタの飼育用としても売れている状況です。ザリガニやメダカの飼育用にも、クヌギや柿の落ち葉が出品されています。

ただで拾った落ち葉を少しでも売れやすくするには、農薬の使われていない自然環境で採取した点を説明文でアピールするのが効果的です。秋の公園や道端ではゴミ扱いされている落ち葉でも、需要のあるところに供給すればビジネスが成り立ちます。

高く売れる落ち葉の種類や販売方法については、以下の記事で詳しく解説しておきました。

苔

モフモフとした見た目が人気を呼んで静かなブームが続く苔も、メルカリで売れている自然物の1つです。自宅の庭や山で採取した苔が数多く出品されていて、数百円から1,000円前後の値がついています。

珍しい種類の苔はさらに高値で売れる可能性もありますが、ハイゴケやスナゴケのように道端でよく見かけるような苔もそれなりに売れている状況です。屋外から採取してきた苔を室内で培養して増やせば、農地を持っていない人でも「苔農家」として副収入を稼げるようになります。

苔玉やテラリウムの材料として購入される例が大半だけに、出品の際には写真をきれいに撮影するのがポイントです。道端や山で採取した苔をそのまま売るだけでも、結構なお小遣い稼ぎになります。

苔を売る方法や採取する際の注意点については、以下の記事で詳しく解説しておきました。

貝殻

手のひらにのせた貝殻

海岸を歩いていると、ところどころに貝殻が落ちているのを見かけます。きれいな貝殻を拾い集めて記念に持ち帰る人も少なくありませんが、メルカリでは貝殻も立派な商品の1つです。松ぼっくりやどんぐりなどの木の実と同じように、貝殻もハンドメイド作品の材料に使われます。

海岸から離れた場所に住んでいる人にとって、貝殻は簡単に拾える品ではありません。きれいな貝殻や珍しい貝殻が出品されていれば、お金を出してでも買いたいという人が出てきます。

貝殻は夏休みの工作や自由研究の材料としても人気があるため、7月から8月にかけてのシーズンは1年で最大の需要期です。夏以外でもインテリア目的での購入が期待できますので、ハンドメイド用途と合わせてコンスタントな需要があります。

海岸をビーチコーミングして拾い集めた貝殻だけでなく、潮干狩りで拾ったアサリやハマグリなどの貝殻も売れている状況です。木の実を出品する場合と同様に、拾った貝殻を商品化する際にも煮沸消毒や汚れ落としの工程が欠かせません。

ヒトデやウニ・珊瑚

手にのせた珊瑚

ビーチコーミングで海岸に漂着したものを探していると、貝殻の他にヒトデやウニの殻などが見つかる場合もあります。珊瑚なども含めた海洋生物の死骸は、メルカリで一定の需要が期待できる商品の1つです。貝類やウニなどを生きたまま採取する行為はNGですが、死骸であれば禁止区域でない限り漁業法の違反にはなりません。

ヒトデやウニの殻・珊瑚も貝殻と同様に、アクアリウムやハンドメイド材料に使われています。拾ったままの状態では商品になりませんので、漂白剤やアルコールで処理した上で乾燥させる工程が欠かせません。流木や貝殻と同じように商品化の手間がかかるからこそ、ただで拾った海洋生物の死骸にもお金を出す価値が生じるというわけです。

蛇やセミの抜け殻

セミの抜け殻を持つ子どもの手

メルカリで売れる意外なものの1つに、蛇やセミの抜け殻が挙げられます。特に白蛇は昔から弁才天の使いとされ、金運を招く縁起のいい生き物として信仰されてきました。

白蛇の抜け殻にもご利益があると言われてせいか、メルカリやYahoo!オークションでは1,000円前後で売れています。蛇を飼育している人からの出品も目立ちますが、山歩きを趣味としている人なら野外で抜け殻を発見することもあり得る話です。

夏になると野外でよく見かけるようになるセミの抜け殻も、メルカリで数多く出品されています。夏休みの自由研究や工作用に購入する例が多く、ハンドメイドやアート作品の素材としても隠れた需要のある自然物です。
セミの抜け殻は1個や2個単位での出品例もありますが、100個以上まとめての出品で完売した例も珍しくありません。100個以上で数百円という例も多いだけに、セミの抜け殻を高く売るのは難しそうです。

メルカリでは生きた昆虫の出品は不可ですが(Yahoo!オークションなら可)、昆虫標本なら出品できます。標本の販売も含め、昆虫採集で収入を得る方法については以下の記事を参考にしてみるといいでしょう。

鹿の角

鹿の角

インテリアやハンドメイド材料として珍重される自然物の1つに、鹿の角が挙げられます。貝殻や松ぼっくりなどと違って簡単には入手できない品だけに、山や森林で運良く発見できれば高値で売ることも可能です。

鹿の角はAmazon楽天市場でも天然ものが売られていますが、数千円という例が多く結構な値段がします。鹿の角をもっと安く手に入れたいという人が少なくないと見えて、メルカリでは1,000円台から2,000円台でも売れている状況です。

犬のおやつやおもちゃ用としても、噛みごたえのある鹿の角は一定の需要が期待できます。ニホンジカは全国各地に生息していますが、特に北海道で採れるエゾシカの角を犬用として出品している例が目立ちます。

山林などで鹿の角が見つかる確率が高いのは、3月から4月頃の生え変わり時期です。拾った角を商品化する際にはよく洗って汚れを落とし、煮沸消毒する手間もかかります。

鳥の羽

鳥の羽

同じくハンドメイド材料として売れる可能性のある自然物の1つに、鳥の羽も数えられます。孔雀のように日本には自生していない珍しい鳥の羽もハンドメイド作家に人気ですが、キジやトンビなど野生の鳥から抜け落ちた羽の完売例もありました。鳥の種類を特定せず、単に「鳥の羽」として出品している例も見かけます。

松ぼっくりや貝殻ほど出品数は多くないだけに、鳥の羽はライバルの少ない自然物のジャンルです。ただで拾った自然物をお金に換える方法としては、穴場のジャンルとも言えます。ペットとして鳥を飼育している人にとっても、自然に抜け落ちた羽を売ってお小遣い稼ぎをするチャンスです。

鳥の巣・蜂の巣

鳥の巣

鳥の羽以上にレアな商品となりますが、メルカリやYahoo!オークションでは鳥の巣も出品されています。インテリアやオブジェとして需要があるものと見られ、実際に完売例もありました。まだ子育て中の巣を木の枝などから採取するのはNGですが、役目を終えて空になった巣であれば拾って出品することも可能です。

出品価格は1,000円から2,000円程度という例が多く、そこまで高く売れる商品でもありません。ただで拾った自然物の中では需要が少なめですが、鳥の羽と同様にライバルも多くない状況です。壊れやすい商品だけに梱包や発送には気を使うにしても、うまく売れれば数百円から1,000円以上の儲けが残ります。

メルカリやYahoo!オークションでは鳥の巣だけでなく、蜂の巣の出品も珍しくありません。蜂の巣は縁起物として珍重されるせいか、スズメバチの巣が数千円で売れた例もありました。

蜂の巣駆除を行う害虫駆除業者で出品している例も見受けられますが、使用されていない巣が見つかれば素人でも出品は可能です。鳥の巣と同様に蜂の巣も壊れやすいため、梱包には最大限の注意を払う必要があります。

翡翠の原石

以上はいずれも生物由来の自然物でしたが、メルカリでは無機物の石も売られています。どのような石でも売れるというわけではなく、高く売れるのは翡翠や化石・隕石など希少価値の高い石です。

アクアリウムやガーデニングに映えるきれいな石なら、数をまとめて出品することで商品化も可能になってきます。売れそうな石を見つけたら拾っておいて、ダメ元のつもりで出品してみるといいでしょう。

ホームセンターや通販サイトでも、水槽用やガーデニング用の石や砂利が売られています。メルカリを使って石を購入しようという人は、少しでも安く買いたいという人が中心です。

Yahoo!オークションでは希少な鑑賞石も高値で取引されていますが、10万円以上で売れるような石を自然環境で見つけ出すのも困難な状況です。今から何十年も前に鑑賞石のブームがあって、めぼしい石はその当時に採り尽くされてしまった感もあります。そのへんの事情については、以下の記事で詳しく解説しておきました。

2021年に沖縄県を中心として大量に漂着した軽石に関しては、「安全性が不明」という理由でメルカリでの出品が禁止されています。Yahoo!オークションには小笠原諸島の海底火山に由来する軽石も出品されていますが、ガーデニングで使用する際には塩害を防ぐための塩抜きも必要です。軽石の中央をくり抜いて軽石鉢に加工してから出品すれば、拾ったままの状態よりも売れやすくなります。

シーグラス

シーグラス

海底火山由来の軽石が海岸に漂着する例は稀ですが、シーグラスと呼ばれるガラスの破片なら全国各地の海岸でよく見かけます。ガラス製品が少なくなったことで以前より見つかる頻度が減っているとは言え、きれいなものが見つかれば商品化のチャンスです。

シーグラスもアクセサリーなどの材料として重宝されていて、アクアリウムやガーデニングにも使われています。青やグリーンなど色のついたシーグラスはハンドメイド作品の材料にしやすいせいか、メルカリでも人気の商品です。同じ色のシーグラスを集めて出品するだけでなく、さまざまな色のセットを販売している例も見かけます。

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砂金・砂鉄

砂金と昔ながらの道具

メルカリで売れる自然物として最後に紹介するのは、川底の砂に含まれている砂金や砂鉄です。日本には金鉱山の跡地が全国各地に点在しているため、その下流にある川ならどこでも砂金が見つかる可能性があります。

天然の砂金は1粒1粒に個性があるだけに、熱心なコレクターが存在する商品です。メルカリやYahoo!オークションに出品した場合、大きな粒なら数万円以上の高値で売れます。小さな粒でも数を集めて出品すれば、結構なお小遣い稼ぎになるというわけです。

とは言え大きな粒の砂金が見つかる例は稀で、パンニング皿を使った選別作業に時間を費やしても空振りに終わる可能性があります。砂金採りの方法や注意点に関しては、以下の記事で詳しく解説しておきました。

砂金が見つかるような川原では、磁石を使うことで砂鉄が採れる可能性もあります。砂金は観賞用・収集用として販売されているのに対して、砂鉄はハンドメイドや工作の材料として需要がある商品です。出品価格も砂金と比べてだいぶ安くなり、100g当たり100円前後で取引されています。

砂鉄は不純物を取り除くのに手間がかかるせいか、メルカリでも出品例はそれほど多くはありません。砂金掘りのついでに採取しておけば、気が向いたときに商品化して出品できるようになります。

拾ったものを売るビジネスのまとめ

流木と貝殻とシーグラスのオブジェ

元手0円で拾ったものが売れる自然物を20種類紹介してきましたが、その多くは商品にするのに結構な手間がかかります。自然のものを食用にしたりハンドメイド材料にしたりするには、洗浄やアク抜き・乾燥などの工程が欠かせません。自然物を有効活用するのに手間がかかるからこそ、ただで拾ったものがお金に換えられるというわけです。

その点さえ理解していれば、自然を楽しみながら採集した品々を売って収入が得られるようになります。時給換算ではたいして儲からない可能性もありますが、モノによっては一攫千金も狙える点で夢のあるビジネスです。自然豊かな地方に住んでいる人や、アウトドア活動を趣味にしている人は、この記事を参考にしながらチャレンジしてみるといいでしょう。

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