古着で高価買取は無理?二束三文でしか売れない理由と対策を考察

お金

環境問題に関心を持つ人が増えてリユース志向が高まっているせいか、古着の買取を行う店を街でよく見かけるようになりました。新品で買えば割高なブランド服でも、古着ならリーズナブルな値段で手に入れることができます。

リサイクルショップは価格の安さが最大の魅力となっているだけに、逆の立場で古着を買取してもらった場合はほとんど二束三文の値段でしか売れません。そういうものだと思って諦めている人も少なくありませんが、ブランド服などは店によっても査定額にかなりの差が出るものです。

そんな不透明感のある古着買取で安く買い叩かれやすいのはどうしてなのか、リサイクルショップの業界事情から理由を考察してみました。そうした中で古着の高価買取は可能なのかどうかという点についても、フリマアプリを利用した売り方と合わせて記事の後半で解説します。

【2021年7月8日追記】ビンテージ物に関する情報を追加しました。

リサイクルショップでは古着の高価買取が難しい理由

街にあるリサイクルショップで古着を買取してもらった人なら経験しているように、期待した値段には遠く及ばない安値でしか売れないのが普通です。新品で買ったときには1万円以上した服でも、古着になったとたん千円以下の値段にまで大きく下落してしまうケースは珍しくありません。

元の値段が安い服や状態が良くない服だと10円や1円といった値段にしかならない例も多く、「買取不可」と査定されることもよくあります。古着買取で1万円以上の値がつくのは極めてまれな例で、1,000円以上の値がつけば高く売れた方です。

リサイクルショップで扱われている多種多様な品々の中でも、洋服は新品で買ったときの値段と買取金額との差が特に大きいと言われています。洋服が中古品になることで商品価値がこれほど大きく減ってしまうのは、他の商品と違って直接身につける品だからというのが理由の1つです。古着が人気を集めるようになった現在でも、一度他人が着た服を着るのに抵抗を覚えるという人は少なくありません。

最近のように古着がブームとなっているのも、新品より大幅に安く買えるからこその人気だと言えます。リサイクルショップでの売価が異常なほど安く設定されているだけに、店側が商品に仕入れに使う買取でも安く買い叩かれてしまうのです。

とは言っても新品の服を売っているアパレルショップなどと比べ、リサイクルショップが不当に高い利益を貪っているわけではありません。むしろリサイクルショップは利益率が低い薄利多売のビジネスモデルで、買取価格の安さは古着の購入客に還元されています。リサイクルショップで安く買ってきた古着に何倍もの売価をつけてメルカリに出品し、高収益を得ている古着専門の転売ヤーも存在するほどです。

買い叩かれても売る人がいるからこそ成り立つ商売

リサイクルショップの買取で古着が安く買い叩かれている背景には、以上のようなリユース業界特有の事情がありました。リサイクルショップは一般の人から中古品を買取することで商品を確保しているため、中古品を売ってくれる人がいなくなれば店も成り立たなくなります。古着の買取でこれだけ安く買い叩かれるとなれば服を売ろうとする人がいなくなりそうなものですが、古着を売る店はなくならないどころかどんどん増えているのが現状です。

たとえ安く買い叩かれようとも古着を売って少しでもお金になれば儲けものと思っている人がいる限り、次から次へと商品が補充されてリサイクルショップは存続します。古着の高価買取を目指したい人にとっては迷惑にも思える風潮ですが、すべての店が二束三文でしか買取してくれないというわけではありません。

古本買取で損をしないコツとは?二束三文で買い叩かれない秘訣を解説
古本を買取に出す際に売り方を間違えると査定額が大幅に下がってしまい、二束三文でしか売れない場合も珍しくありません。そんな古本買取で損をしない秘訣について解説するとともに、古本せどりで安く仕入れて高く売るためのテクニックについても紹介します。

ブランド服は店による査定額の差が大


古着の買取価格はリサイクルショップの間でもかなりの開きが見られ、A店で10円に査定された服がB店では数百円で売れたという例も珍しくありません。ある店で「買取不可」と判断された洋服でも、他の店に持っていけば値段がつく可能性があります。

特にブランド服は店によって査定額に大きな差が出やすい商品ですので、高価買取を目指すには店の選び方も重要になってきます。ブランド服の買取を専門にしている店では他の店よりも高値で買取してくれる傾向がある反面、ノーブランドの服は買取不可というところが大半です。古着を1キロあたりいくらという形で買い取っているような店では買取不可の割合が低い一方で、ブランド価値はまったく考慮されません。

人件費をかけていない店ほど買取金額も安い傾向

古着の買取を行うリサイクルショップにもいろいろな種類があって、洋服以外にも家具や家電・生活用品などさまざまな中古品を扱う店は古着の買取金額も全般に低い傾向が見られます。そういう店ではアルバイト店員が査定を担当している例が多く、古着でも短時間で査定額を算出できるようにマニュアル化されているのです。ブランド服などは本来であれば真贋の鑑定に時間がかかるところを、人件費の安いアルバイトが査定を行う店ではそこまで厳密に鑑定していません。

ブランド服を専門に扱うリサイクルショップは人件費をかけて買取に対応しており、古着の修復を行うスタッフも在籍しています。そういう店は少しぐらい状態の悪い古着でもクリーニングや修復を施すことで商品価値を高められるため、他の店で「買取不可」とされたブランド服でも買取が可能なのです。

人件費を少なく抑えている店では買取した古着に修復を加える余裕がなく、買取した状態のまま店舗で販売しています。商品に付加価値を与えられない店では売価を安くしないと売れないため、買取価格を下げることで利益を確保しているのです。

人件費をかけている店では持ち込まれた古着を1点1点ていねいに査定しているのに対して、人件費の少ない店ではそういう余裕もありません。1点1点きっちりと査定されると「買取不可」と判定される割合も増えますが、値段がついた古着の査定額は高くなります。ざっくりとした査定しかしていない店は「買取不可」の割合が少なくなる反面、ブランド服に高値がつけられる可能性はゼロに等しいのです。

ノーブランドやファストファッションは買取不可?


他の店よりブランド服が高く売れる店は買取の基準も厳しく、対象としているブランド以外の服は買取の対象外です。ノーブランドの服は元の値段が安くブランド価値もゼロに等しいため、ブランド服専門でなくても古着買取の対象外としている店が多くなっています。

ユニクロやGU・FOREVER21・H&M・しまむら・無印良品など、ファストファッションに分類される服もノーブランドに近い扱いです。いわゆるファストファッションは大量生産によって製造コストを下げ、低価格での販売を実現してきました。新品でも安く買える服は古着としての需要が高くないため、「買取不可」としている店が少なくないのです。

最近はノーブランドやファストファッション服でも買取している店が増えており、古着買取の幅が大きく広がりました。ただしそういう店は古着を重量単位で買取しているケースも多く、ブランド服専門のリサイクル店より査定額は全般に安い傾向が見られます。そういう店を利用すればノーブランドやファストファッションでも買取できないことはありませんが、金額には期待しないほうがいいでしょう。

古着を少しでも高く売るためのコツ

 

以上のように店舗によって査定額が大きく違ってくる中では、最初から特定の1店舗だけに絞って買取を依頼するのは得策でありません。複数の店舗に査定を依頼し、提示された金額を比較して最も高値を提示した店に売るのが賢いやり方です。

他の店舗と比較することで価格交渉の余地も出てくるため、交渉しだいでは査定アップにつながる可能性もあります。大量の古着を一度に買取してもらおうというケースでは複数店舗に持ち込んで査定を受けるのも大変ですが、少しでも高く売るためには査定額を比較するのが最も効果的なのです。査定を受けたからと言って必ず売らなければならないというわけではなく、査定額に納得がいかなければ買取を断ることもできます。

買取を希望する古着を段ボール箱に詰め、買取業者に送って査定を受ける宅配買取でも同じ手が使えます。査定額に納得がいかなければ返送してもらうことも可能で、送料が無料の業者どうしなら比較もしやすいものです。自分で店舗に持ち込む店頭買取と比べて梱包や発送の手間はかかりますが、大量の古着を一度に査定してもらう際にもこの方法なら重い荷物を自分で持ち運ぶ必要がありません。

季節物はシーズンに合わせて買取

一般のアパレルショップと同様に、リサイクルショップで売られている古着にも季節によって需要に変動が見られます。例えば冬に着たダウンジャケットやコートを「もう着ないから」と言って春先に売ろうとしても、次の冬を迎えるまで需要がないため買取価格は期待できません。むしろ冬を迎える直前まで待ってからリサイクルショップに持ち込んだ方が、少しでも高く売れる可能性があります。

新品の服を売るアパレルショップでも、夏物は夏本番を迎える前から店頭に並び始めるものです。夏も終盤を迎える頃には夏物が店頭から姿を消し、秋物と入れ替わっているという例も珍しくありません。商品を入れ替える際には在庫一掃を目的に、夏が終わらないうちに夏物全品半額などのバーゲンが行われるのは周知の通りです。

そうしたアパレル業界の法則を考慮に入れれば、古着を買取に出すタイミングも見えてきます。余分な在庫を持ちたくないというリサイクルショップの事情を計算に入れ、季節物は需要のあるシーズンより少し早めの時期に売るのが査定アップを勝ち取るコツです。

高価買取につながるテクニック


ブランド服で購入時にベルト類やリボン類などがついていた場合は、それらの付属品を揃えた上で査定を依頼した方が少しでも金額がアップする可能性があります。古着に限らず中古品の買取ではきれいな状態の方が査定ランクもアップするのが常識ですので、事前に自分で洗濯するかクリーニングに出してから査定を依頼するのが古着買取の基本です。

服にシミがついている場合は部分用洗剤に浸けておいてから洗濯を行い、汚れをできるだけ落としておくようにします。古着にタバコや香水などの臭いがついていると査定額が下がってしまいますので、風通しの良い場所に干したり消臭剤を使ったりして臭いを除去しておくといいでしょう。

査定を担当するスタッフも人間だけに、相手の印象によって査定額が上下するという例は決して珍しくありません。リサイクルショップの店頭で古着を買取してもらう際には服装のコーディネートにも気を使い、「おしゃれな人」だとスタッフに印象づけるのも高価買取につながるテクニックです。まとめ売りすることで査定がアップするという例も多く、同じジャンルの古着を揃えて買取に出した方が査定で有利になります。

フリマアプリに出品


古着を売ってお金に換える方法は、リサイクルショップの店頭や宅配を使って買取してもらうだけではありません。メルカリやラクマなどのフリマアプリを使って出品し、自分で古着を売るという手もあります。フリマアプリに出品する方法なら自分で販売価格を決められるため、業者の提示した買取価格に一喜一憂しなくて済むのが1つのメリットです。

その代わり出品価格が高すぎると売れない可能性も出てきますが、たいていはリサイクルショップの提示する査定額より高く売れます。記事の前半でも紹介した通り、古着が安く買えるリサイクルショップから商品を仕入れてメルカリで高く売りさばいている人も少なくありません。フリマアプリは他のジャンルの商品でも転売の手段として多く利用されているだけに、古着でもシーズンに合った商品を適正価格で出品すれば高い確率で売れるのです。

ただしブランド服だからと言って相応の高額な価格で出品した場合には、なかなか売れない場合も考えられます。フリマアプリでは偽ブランド品が出品されるリスクもあるため、購入を検討している人からはどうしても警戒されがちなのです。

ブランド服を専門に買取している業者は鑑識眼も確かですので、本物であればこちらの方が確実に売れます。ブランド服は専門の買取店舗に査定を依頼し、「買取不可」とされて売れなかった古着だけをメルカリに出品するのも1つの手です。ヤフオク!にオークション形式で出品すれば価格が釣り上がり、期待以上の高値で落札される可能性もあります。

ビンテージ物なら高値で売れる可能性も


Photo by LudovicGlucksman(2006) / CC BY 1.0

さまざまな古着の中でも、ビンテージと呼ばれる商品には根強い人気があります。一般に1990年代より前に製造・販売され、現在でもデザインや風合いなどに独特の価値があると認められる古着を意味します。以前はアメリカ製の古着がビンテージの主流でしたが、最近はヨーロッパのビンテージ物が人気です。

古着の専門ショップでもこうしたビンテージ物は他の商品より価格が高いだけに、買取してもらう際にも高値で売れる可能性があります。ユニクロなどのファストファッションが主流となった2000代以降と違って、1990年代までの服は大量生産されていませんでした。20年30年以上経っても古着として着用に耐えるビンテージ物はしっかりと作り込まれているため、経年劣化ですら一種の味わいとして楽しめるのです。

ビンテージ古着ショップを経営するオーナーの中には、パリやベルリンなどの古着マーケットを定期的に訪れて買付している人も少なくありません。特に1960年代以前のビンテージ古着は現在でも着用に耐える物が少ないため、希少価値の高い激レア物として扱わている状況です。個人でも古いリーバイスのジーンズやミリタリージャケットなどビンテージ物の古着を持っていれば、思わぬ高値で売れる可能性があります

【結論】古着の高価買取は不可能ではないが難易度は高め

以上に見てきた通り古着買取も奥が深く、高価買取を目指そうとしてもなかなか一筋縄ではいかない面がありました。高価買取が可能なブランド服をきれいな状態にしておいて付属品があれば用意し、需要のあるシーズンの少し前になってから買取に出すのが基本中の基本です。

その上で可能な限り複数店舗の査定額を比較して価格交渉も試み、最も高値をつけてくれた店舗に売れば高価買取も実現可能になってきます。実際にはそれらすべての条件を整えるのは初心者にとってハードルが高めだけに、古着買取で安く買い叩かれてしまう人も少なくないのが現状です。

メルカリなどのフルマアプリに古着を出品する方法なら、リサイクルショップより高値で売れる可能性があります。その代わり1点ずつ出品するため何枚も写真を撮影したり、いちいち説明文を書いたりする手間も欠かせません。購入者とのやり取りや梱包・発送にも手間がかかるため、一度に大量の古着を処分してお金に換えようとするには不向きな面があります。

古着を売るのにそういう面倒な手順を踏みたくないという人は査定額が低くなっても仕方ないと割り切り、宅配買取に出してやるのが一番楽な方法です。出品や梱包・発送の手間を厭わないという人であれば、業者を相手にした買取よりもフリマアプリで個人相手に売った方が高く売れやすいと言えます。

ブランド買取で損をしないコツとは?偽物と疑われてしまう理由も解説
ブランド品の買取は店によって査定額に大きな差が出やすいだけに、店の選び方を間違うと損をしてしまう可能性があります。偽物と疑われた場合は「買取不可」とされてしまうほど査定が厳しいブランド買取について、少しでも高く売るためのコツを解説します。

 

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