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引越しバイトの仕事はどれだけきつい?女性にもできるかどうかを解説

たくさんの荷物を持つ人 副業
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世の中にはさまざまなアルバイトの仕事がありますが、引越しスタッフは工事現場作業員と並んで稼げるガテン系の仕事です。アート引越センターサカイ引越センターのような引越し業者が募集しているアルバイトは時給が全般に高く、効率的に稼ぎやすいことから人気を集めています。日給でバイト代を支給している引越し業者も多く、給与水準の高い都市部なら1日働いて1万円稼げるイメージです。

副業の手段としても利用されている引越しバイトは体力的にきつい仕事と言われているせいか、せっかく始めても長続きしない人が少なくありません。人によっては体力面だけでなく、精神的にもきつい「超ブラック」な仕事と受け取られています。

本当のところはどれほど大変な仕事なのか、何かと誤解されがちな引越しバイトの実態について調べてみました。この記事を読めば引越しバイトを始める前に予備知識が身につき、実際にやってみて「こんなはずではなかった」と後悔することがなくなります。

【2021年7月2日追記】引越バイトの求人を探す方法について、情報を追加しました。

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引越しバイトが稼げる理由

千円札と時計

引越しバイトと言えば学生やフリーターがする仕事というイメージもありますが、会社員が土日などを利用した副業として働いている例も珍しくありません。学生時代に体育会系の部活を経験したりして体力に自信のある人なら、本業と両立させる形で収入を増やす手段にもなり得ます。求人サイトには引越しスタッフの募集が数多く掲載されており、週1日からの勤務が可能な求人も少なくないのです。

引越しバイトの給料は時給で計算される場合と、日給として支給される場合の2通りがあります。東京の場合は1時間あたり1,000円から1,500円程度が時給の平均的な相場で、コンビニや飲食店のバイトと比べても高めの水準です。

ちなみにアルバイト求人サイトのタウンワークが集計した調査では、引越バイトの平均時給は東京都で1,236円でした。飲食店(ホールスタッフ)の1,137円、コンビニバイトの1,085円と比べても、引越バイトの平均時給は高い水準です。県によっては平均時給が1,000円を切るところもありますが、全国的な平均値でも他のアルバイトを上回るものと見られます。
引越しのアルバイト・バイト・パートの平均時給(タウンワーク)
日給で支払われる場合は1日あたり10,000円前後が平均相場で、時給換算でも1,000円を上回る計算です。その日に働いた分の給料を日払いですぐに受け取れるところも多く、給料日前で生活費が足りなくなったという場合に手っ取り早くお金を稼ぐ手段にもなります。土日フル稼働で働けば月に10万円近く稼げる計算ですが、平日に本業の仕事を持っている身だと体力的負担が大きくなる点には覚悟が必要です。

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引越しスタッフの種類とアルバイトの立場

アルバイトとしてこの仕事を始めるには引越し業者で募集している求人に直接応募する方法と、派遣会社に登録する方法の2種類が考えられます。利用客が指定した引越し当日には、数名のスタッフが転居前の自宅と引越し先の家を訪れて作業を行うのが一般的です。

作業を行うスタッフは基本的に引越し業者の社員とアルバイトの組み合わせからなり、派遣されたスタッフが加わる場合も少なくありません。引越し現場では社員のリーダーが全体を統率し、アルバイトや派遣スタッフはリーダーの指示に従って作業を進める立場です。

梱包作業を行う引越しスタッフ

引越しに使われるトラックの運転は主にリーダー格となる社員の仕事で、アルバイトが運転することはほとんどありません。アルバイトの仕事は荷物の運搬とトラックへの積み下ろしが中心となるため、移動中はほとんどすることがなく実質的な休憩時間になります。

家屋からトラックへの荷物搬入・搬出と積み下ろし作業は力仕事ですが、建物を傷つけないようにするための養生作業と荷物の梱包作業は負担が比較的軽い仕事です。梱包作業にも要領が必要なため、アルバイトではなく社員が担当する例が多くなっています。少人数で運搬作業を行う場合は社員も力仕事に加わりますが、人員に余裕がある場合は複数のアルバイトが荷物運搬と積み下ろしを担当することになるのです。

繁忙期は残業で稼ぎを増やすチャンス

引越しバイトの時給は全国的な平均相場が1,000円前後ですので、1日8時間働いた場合の合計金額は8,000円ほどになる計算です。地域によっても時給の相場は異なり、最も高い東京都と最も低い県では400円ほどの開きが見られます。時給相場の低い県では1日働いても7,000円ほどにしかなりませんが、残業があれば1日に1万円以上稼ぐことも可能です。

引越し業界では慢性的な人手不足に悩まされているだけに、特に進学や就職・人事異動シーズンの2月から4月にかけての繁忙期は普段より多くの人員が必要になります。宅配業界でも同様に人手不足の問題が深刻化しており、ドライバーの給料を上げることで人員を確保してきました。

結果として人件費が余分にかかるようになったことから、2017年に業界最大手のヤマト運輸がAmazon向け運賃の値上げに踏み切ったのは記憶に新しいところです。条件面で有利になった宅配ドライバーに転職する人が増え、今度は引越しドライバーの人手が不足するようになりました。そうした影響もあって翌年以降は繁忙期の引越し料金が高騰するようになり、「引越し難民」が社会問題になったのです。

1万円札が入った封筒を手にする作業服の男性

引越し業界ではドライバーだけでなくアルバイトの仕事も「きつい」と言われて敬遠されがちだけに、繁忙期には時給を上げて求人を募集する業者も少なくありません。それでも2月から4月にかけての時期は業務がこなしきれなくなることから、どの業者も残業を増やすことで対応してきました。

1日8時間を超えた分の時給は残業手当を加えて1.25倍になり、残業を多くこなすほど1日の稼ぎを効率的に増やせるようになります。時給1,000円の引越しバイトで4時間の残業をこなした場合は、1日で13,000円稼げる計算です。

初心者がいきなり繁忙期に引越バイトを始めるのは酷な面もありますが、この時期は基本時給も他の時期より高めなだけに稼ぐチャンスとなります。時給ではなく日給で支払われる場合でも残業代は支給されますので、引越し業界の人手が不足するこの時期は狙い目です。

引越バイトの仕事を探す方法

履歴書

アルバイトの仕事を探すには、以下のような方法が挙げられます。

  1. 求人雑誌で探す
  2. 新聞広告や折込チラシの募集に応募する
  3. ハローワークで求人を探す
  4. アルバイト求人サイトで探す
  5. 求人アプリで探す

最近は若い世代を中心にインターネットで求人を探す人が増えているため、求人サイトや求人アプリを利用するのが一般的な手段となりつつあります。タウンワークバイトルといったアルバイト求人サイトに加え、求人検索エンジンのIndeed で仕事を探している人も少なくありません。

求人サイトで「引越し」のキーワードを入力し、希望する勤務先エリアで絞り込めば該当する求人が表示されます。その中から時給や勤務時間などの条件に当てはまる求人を選び、応募画面に進むという流れです。

アルバイト求人サイトから応募する場合は、基本的に履歴書を提出して面接も受けることになります。単発バイトアプリ「シェアフル」を利用すれば、引越バイトの求人に応募する場合でも面接や履歴書は不要です。シェアフルには単発バイトだけでなく長期で働けるバイトも掲載されていますので、「引越バイトで稼ぎたいけれど、面接は苦手」という人は検討してみるといいでしょう。

引越しバイトがきついと言われる理由

以上のような理由で引越バイトが稼げる仕事だという点は疑いようもありませんが、時給や日給が高めに設定されているのは仕事が楽ではないという証拠です。実際に引越バイトの経験者からは、「体力が持たない」「翌日は筋肉痛で動けなくなった」などという悲痛な声が多数寄せられています。

中には「思ったほどきつくはなく、楽に稼げる仕事だった」と言っている人も見かけますが、それは体力によほど自信がある人か、または楽な仕事に恵まれた人の話です。引越しの仕事も全部が全部きついというわけではなく、中には段ボール1個だけ運べば済むようなケースもあります。依頼人が物をあまり持たない主義であれば引越しも楽ですが、重い家具や家電・大量の本を運ばなければならない場合は重労働も避けられません。

引越バイトの仕事で特にきついのは、階段を上り下りしながら重い荷物を運ばされるケースです。6階以上になるとエレベーターの設置が義務付けられていますが、5階建てマンションエレベーターのない物件の引越しに当たった場合は運が悪かったとしか言いようがありません。エレベーターがあってもなかなか降りて来ないと余計な待ち時間が発生するため、「階段を使った方が早い」とリーダーに指示されるのはよくある話です。

台車に荷物を移し替える男性

学生時代に体育会系の部活で鍛えた経験があったり、日頃から筋トレで鍛えていたりする人なら引越バイトもそれほどきつくないと思いがちです。実際には引越し作業に使う筋肉と運動や筋トレで使う筋肉は違うため、体力には自信がある人でも悲鳴を上げるほどの厳しさは覚悟する必要があります。

引越しバイトは体力勝負の仕事だけに若い方が有利なように思いがちですが、実際の現場を見ると必ずしもそうとは言い切れません。まだ若い駆け出しのアルバイトがへとへとになって荷物運びをしている一方で、年配のアルバイトが重い荷物を涼しい顔で運んでいる光景も珍しくないのです。

荷物の持ち方や運び方にはコツがあり、慣れてくるとそれほど力を入れなくても持ち運べるようになります。「引越バイトは超ブラックな仕事だった」という声の多くは、荷物運びに慣れていない人が筋肉を必要以上に酷使した結果なのです。

体力的にきついだけではない仕事の大変さ

引越バイトは荷物運びのコツを知らない人にとって体力的にきつい仕事の代表格ですが、大変なのは体力面だけではありません。腕力が物を言う職場だけに、正社員を含めた引越しスタッフには体育会系の出身者が多いという特徴も見られます。

体育会系の部活は先輩後輩の上下関係が厳しく、今の世の中ではパワハラと受け取られかねない高圧的な言動も珍しくありません。そういう部活を経験してきた人は社会人になってからも目下の人に対して威圧的に接する傾向があり、仕事の要領が悪い駆け出しのアルバイトはどうしても標的にされやすい存在です。

アルバイトでも経験を積んで仕事ができるようになればリーダーからも一目を置かれる存在になりますが、この仕事を始めたばかりの頃は経験不足から荷物運びで失敗することが多くなります。人手不足が深刻な引越しの現場はリーダーも仕事のプレッシャーでカリカリしているため、チームの雰囲気も殺伐となりがちです。そういうときに駆け出しのアルバイトが荷物運びでもたついたり失敗をやらかしたりすると、リーダーや先輩から怒声が浴びせられることもあります。

パワハラのイメージ

下っ端のアルバイトに威圧的態度で接する社員やベテランのアルバイトも、引越しの依頼客に対しては弱い立場です。依頼客の中には引越しスタッフに厳しい要求を突きつけてきたり、ちょっとしたことでクレームをつけてきたりする人もいます。

そういう意味では現場リーダーにとっても楽な仕事ではありませんが、駆け出しのアルバイトは最も弱い立場だけに、自尊心を傷つけられるような言葉を投げかけられることも覚悟しなければなりません。運良く優しいリーダーに当たれば精神的なストレスも軽く済む反面、厳しい人に当たった場合は体力面のきつさと精神的なきつさのダブルパンチとなってしまいます。

引越しバイトの仕事は女性にもできる?

女性の引越しスタッフ

体育会系的なノリを伴う引越しの仕事はスタッフが男性ばかりというイメージもありますが、実際には女性のスタッフも珍しくありません。女性でも体力に自信がある人なら、引越バイトの仕事が務まる可能性は十分にあります。

とは言え引越しバイトは重い荷物を運ぶのに筋力を必要とする仕事だけに、女性は男性よりどうしても不利になりがちです。これには生物学的要因があり、筋肉形成を促す男性ホルモンの分泌量に男性と女性で大きな差があるという事実によります。

引越しバイトの仕事に慣れない人は仕事の翌日に必ずと言っていいほど筋肉痛になりますが、これは酷使された筋繊維が損傷している証拠です。損傷を受けた筋繊維が自然治癒の力で修復される際には、元の繊維よりも太くなって筋力が増します。引越しバイトの仕事を始めると腕っぷしが強くなると言われているのは、腕の筋肉を反復的に使うことで筋繊維が太くなるのが理由です。

男性ホルモンのテストステロンにはヒゲや体毛を増やすという働きがありますが、筋肉形成を促すという重要な役割も担っています。女性でも少量ながらテストステロンが分泌されているとは言え、男性の分泌量は女性の比ではありません。テストステロンに恵まれた男性は女性より筋肉がつきやすいため、昔から力仕事に向いているとして役割分担がされてきました。

女性に向いた引越バイトの作業

荷物を梱包する女性

そういう生物学的要因で男性より力仕事に不利な立場にある女性でも、荷物運びのコツさえ覚えれば引越しバイトの仕事は十分に務まります。力の入れ方のコツを知らない男性の駆け出しバイトよりも、コツを知っている女性バイトの方が重い荷物を軽々と持ち運んでいる光景は珍しくありません。人員に余裕がある場合はリーダーの配慮で女性スタッフにあまり重い荷物を持たせず、養生作業や梱包作業、軽い荷物の持ち運びを割り当てるケースもよくあります。

そうやって各メンバーの資質に応じた役割分担が徹底されている引越しの現場なら、細かい作業が得意な女性スタッフも重宝されやすいものです。すべての現場が適切に役割分担するだけの余裕があるとは限らず、人員が不足している現場では女性バイトでも重い荷物の運搬が避けられない場合があります。

引越しバイトの副業まとめ

台車で荷物を運ぶ引越しスタッフの男性

以上のように軽作業から重労働までさまざまな作業からなる引越しバイトの仕事も、現場の状況やメンバーの資質によって柔軟に割り振りされています。依頼される引越しの荷物によっても運搬や積み下ろしの負担は変わってきますが、一番下っ端のアルバイトは荷物運びで最も損な役回りを演じることが避けられません。特に男性アルバイトはメンバーの中で体力的な負担が最も大きくなる点は覚悟する必要があります。

荷物の持ち上げ方や運び方にはコツがあり、ベテランのスタッフは体への負担が軽くなるような持ち運び方を心得ています。荷物運びに必要な筋肉がまったくついていない状態だと、コツを知っても最初は「きつい」と感じるものです。必要な筋肉がついて運び方のコツがわかってくると、最低限の労力で荷物運びができるようになります。

たいていの人は引越バイトの仕事を何ヶ月か経験するうちにこうしたコツを自然と習得するため、最初の苦しい時期を乗り切れば続けやすくなります。引越しバイトの仕事がただひたすら「きつい」としか思えない人は、そうしたコツを身につけないまままま短期間で辞めてしまった人です。そういう人が「引越しバイトは限りなくブラックな仕事」という情報を広めてしまっている面もありますが、その情報は半分正しく半分間違っているとも言えます。

実際には引越しバイトもコツさえつかめば効率的に稼ぎやすい仕事で、本業の仕事と両立させることも十分に可能です。体力的な負担を抑えながら働けるようになれば、土日に残業も含めて引越しバイトの仕事にフル稼働することで月に10万円前後稼げるようになります。作業が終わった後には引越しの依頼客から飲み物をもらったり感謝されたりして、仕事の達成感が得やすいという点も引越しバイトの魅力です。

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