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テレワークに集中できるBGMの条件とは?音を活用した仕事術を解説

仕事術
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テレワークで在宅勤務を行う際には服装などの自由度が高いだけに、好きな音楽を聴きながら仕事をしているという人も少なくありません。BGMを流すと仕事の能率が上がるという研究成果もあるほどで、上手に活用すれば孤独になりがちなテレワークが楽しくなります。

一方でBGMは選曲を誤るとかえって仕事に集中できなくなるように、音楽ジャンルによる向き不向きがあるという点には注意が必要です。そんな難しさがあるテレワークのBGMにはどのような種類の音楽が最適なのかのか、脳科学の観点から仕事に集中できる条件をまとめてみました。

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BGMでテレワークがはかどる理由

小売店や飲食店・サービス業などの店舗で働いている人は、バックヤードや厨房の担当でない限り毎日BGMを聴きながら仕事をすることになります。この場合のBGMは主に来店客に向けて店の雰囲気を演出する目的で流されますが、接客と無縁の職場でもBGMが使われている例は珍しくありません。

特に工場では作業の能率アップを目的にGMを流すという実験が古くから行われ、実際に生産性が向上する事実が証明されています。音楽を聴くことによって脳内で快楽物質のドーパミンが放出され、集中力がアップしてミスが減る方向に作用するようになるのです。

ドーパミンは「やる気のもと」とも呼ばれる神経伝達物質で、仕事のモチベーションを上げる効果が期待されます。工場でのライン作業のような単純労働ほどこうしたBGMの効果が高いと言われているのは、音楽のリズムに乗ることで単調になりがちな作業にもリズムが生まれるというのが1つの理由です。

BGMはデスクワークにも効果的

テレワークの場合はデスクワークが中心で複雑な計算や文書作成を伴う仕事が多く、工場の仕事と違って必ずしも単純労働ばかりとは限りません。時にはテレビ会議システムなどを利用した打ち合わせの必要も出てきますが、デスクワークでもデータ入力のように単純作業の繰り返しという場面は意外と多いものです。何度も手がけてきて慣れっこになってるような作業を行う場合にも、脳は必要最小限のエネルギーで作業を省力化しようとします。

自宅で仕事をしようとする場合にどうしても気になるのは、近隣の騒音や同居する家族の生活音です。そういった雑音を中和して注意を削がれないためにも、適度な音量でBGMを流した方が仕事に集中できるようになります。音楽を聴きながらパソコンを操作していると真面目に仕事をしていないように見えてしまいますが、BGMの活用は脳科学的な根拠に基づいた立派な仕事術の1つなのです。

テレワークに向いたBGMの種類

BGMが仕事の能率アップに役立つとは言っても、自分の好きなジャンルであればどのような音楽でも効果があるというわけではありません。音楽ジャンルによっては仕事に逆効果となる場合もありますので、テレワーク中のBGMは選曲にも気をつける必要があります。

ヴォーカル入りの曲はどうしても歌詞が頭に入ってしまうため、音楽を聴きながらの仕事には不向きです。通勤時間中やリラックスタイムなどの際にJ-POPを好んで聴いているという人でも、テレワーク中のBGMには日本語の歌詞が入った曲を避けた方がいいでしょう。洋楽など英語の歌詞が入った音楽ならよさそうなものですが、英語が得意な人は歌詞の内容が頭に入ってしまいます。

インストロメンタルの曲

ヴォーカルが入らないインストロメンタルの曲であれば、言葉に邪魔されることがないため仕事中のBGMに最適です。ジャズ・フュージョンやクラシックのジャンルには、ヴォーカルや声楽が入らない曲が数多くあります。


洋楽のジャンルでも古くはザ・ベンチャーズを始めとして、インストロメンタルのナンバーを得意とするグループは少なくありません。ワールドミュージックやヒーリングミュージックなども含め、テレワークのBGMにはヴォーカリストのいないアーティストの曲を選ぶのが無難です。

それも旋律やリズムの起伏があまり激しくなく、リフレインを多用しているような曲の方がBGMに向いています。クラシックで言えば大編成オーケストラによる交響曲より、ピアノ・ソロのような器楽曲の方がテレワークのBGMとしてしっくり来ます。書店のBGMでピアノ曲を選んでいる店が少なくないのも、静かで落ち着いた雰囲気を演出するのに効果的だというのが1つの理由です。

ミニマル・ミュージックや環境音楽

同じピアノ曲でも情熱的な作風で起伏に富んだベートーヴェンやショパンよりは、数学的な秩序に支配されたバッハや「家具の音楽」と呼ばれたエリック・サティの方がテレワークのBGMに適しています。現代音楽で言えばステーヴ・ライヒやフィリップ・グラスなど、反復を特徴とするミニマル・ミュージックもBGMとして盛んに利用されてきました。

Bitly

エリック・サティらの系譜を受け継ぐ一派としては、ブライアン・イーノやペンギン・カフェ・オーケストラに代表されるアンビエント・ミュージック(環境音楽)があります。こうした種類の音楽であれば仕事中に思わず聴き入ってしまうこともなく、近隣の騒音や生活音に悩まされがちなテレワーク中でも作業に集中できるようになるはずです。

Bitly

本当に集中したいときはBGMが邪魔?

以上のようなBGMは工場の製造ラインなど単純作業の能率アップには効果的ですが、デスクワークのような仕事にはかえって邪魔になるのではないかという声もあります。BGMを導入してるオフィスが増えてきているとは言っても、現状ではまだまだ少数派です。

確かにオフィスワークでする仕事の中には複雑な計算を要する作業や、プログラム開発などで高度な集中力が求められる作業が少なくありません。脳科学的な根拠に基づくBGM理論においても、本当に集中しなければならない仕事や学習では音楽が邪魔になることが知られています。

脳の負荷が高い仕事にはBGMが逆効果に

高度なスキルを要するデスクワークであっても、熟練した人にとってはそこまでシビアな集中力を求められるわけではありません。同じような作業を何度も経験している人は要領を心得ているため、脳のリソースもそれほど浪費せずに済みます。

同じ仕事でも慣れていない人にとっては1つ1つのプロセスが手探り状態で、高度に集中していないとミスを犯しがちです。英語の勉強やプログラミング学習など、新しい事柄を覚えようとする場面でも同様の集中力が求められます。

そうしたときにBGMが流れていると、たとえ起伏の少ない種類の音楽であっても集中力を削ぐ原因になりかねません。テレワークにおいても本当に集中したい時間帯はBGMを切り、無音の状態にして脳の負荷を最小限にするのが理想的です。慣れた仕事や単純作業をこなすときはBGMを使い、不慣れな仕事をする場合はBGMをOFFにするよう使い分ける必要があります。

環境音やホワイトノイズも効果的

本当に集中しなければならない場面以外ではBGMがテレワークに効果的とは言え、音楽の好みや音に対する感受性には個人差もあります。どのジャンルの音楽も好きではないという人は稀だと思われますが、仕事中には音楽を聴きたくないという人も一定数存在するはずです。逆に音楽が好きすぎてBGMを流しているとついつい聴き入ってしまうため、たとえ単純作業でも音楽が邪魔になってしまうという人もいます。

BGMと言えば音楽ばかりだと思いがちですが、環境音やホワイトノイズなど音楽以外の音を流すのも1つの手です。音楽が流れているとついついそっちに意識が向いてしまうという人でも、小川のせせらぎや雨音・滝の音・小鳥の鳴き声・虫の音といった環境音なら邪魔になりません。オフィスのざわついた雰囲気に慣れているという人には、敢えてオフィスやカフェの音を再現した音源をBGMとして流すのもおすすめです。

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ホワイトノイズの意外な効能

逆に自宅で仕事をしていて近隣の騒音が邪魔になるという人は、ホワイトノイズをBGM代わりにして騒音をかき消すという手もあります。ホワイトノイズというのはすべての周波数成分の音が含まれる波形をした雑音で、「シャー」というふうに聴こえる音が特徴です。人の話し声や工事の騒音など、幅広い周波数域の雑音をかき消してくれる作用があります。

筆者も国道沿いで環境の良くない場所に住んでいるため、テレワーク中は外から侵入する騒音に悩まされてきました。近所で工事が行われたり選挙カーが回ってきたりする際には、ホワイトノイズを常時流しておけるサイトに接続して周囲の騒音を消しながら作業をしています。

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ホワイトノイズを流していると起伏のない音が絶えず鳴り続けている環境になり、音に慣れれれば高度な集中を要する仕事でも邪魔になりません。音楽を使ったBGMにどうしてもなじめないという人は、環境音やホワイトノイズも試してみるといいでしょう。

テレワークに集中できるBGMの条件まとめ

一口にテレワークと言ってもデータ入力のような単純作業もあれば、プログラム開発やWebデザインのようにクリエイティブな仕事もあります。単純なオフィスワークや自分の得意な作業は工場の製造ラインと同様に、仕事の能率アップを図るのにBGMが効果的です。流すのはどのような音楽でもいいというわけではなく、ヴォーカルの入らないインストロメンタルで起伏が少なく反復の多い曲がBGMに向いています。

高度な集中を要する難しい作業や新しい事柄を覚えなければならない場面では、そういう曲でもBGMの存在が逆効果になりかねません。音楽を使ったBGMにうまくなじめないという人は、環境音やホワイトノイズをBGM代わりに流すという手もあります。仕事の内容や自分自身の志向に合ったBGMを選ぶことで、騒音に悩まされがちなテレワークにも集中できるようになるのです。

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