ミシンを使った副業にはどんな種類がある？4つの稼ぎ方を徹底解説

大手企業で副業解禁の動きが広がり、自宅で手軽にできる副業の種類も増えて時間に縛られない稼ぎ方が可能になってきました。ミシンを持っていれば在宅で稼げる内職や副業の選択肢が増え、専業主婦や子育て中の女性でも手軽に収入を得られるようになります。

同じようにミシンを使って稼ぐ副業でも、縫製の内職とハンドメイド作品の販売では求められるスキルが違ってくるものです。ミシンを活用した副業を大きく4種類に分け、仕事の探し方と効率的に稼ぐコツをまとめてみました。ミシンを持っていながら普段はあまり使っていないという人でも、この記事を読めば利用価値が理解できるようになります。

ミシンを使った副業のルーツ
1. 縫製の内職で効率的に稼げるミシン
手芸店や洋装店で募集するミシンの内職
1. 入園・入学グッズに安定した需要
ミシンで作った作品の直接販売
1. ハンドメイド販売で利益を出すポイント
ミシンで作った作品をネットで販売
1. ハンドメイド作家になるメリットとデメリット
ミシンを使った副業まとめ

ミシンを使った副業のルーツ

ミシンを使った内職として最もポピュラーなのは、縫製業を運営する会社から在宅の仕事を請け負う方法です。そうした企業は縫製工場を運営して常勤の従業員を雇用しながら衣服等の製造を行うと同時に、一般家庭の主婦を中心に内職の仕事も多く募集しています。

こうした形態の縫製内職には長い歴史があって、専業主婦の内職としては最も一般的なスタイルでした。昭和の戦後から一般家庭にもミシンが普及し始め、多くの女性が洋裁学校に通ってミシンの技術を習得した時代があったのです。

当初は洋裁仕事の入手方法も十分に確立されておらず、洋装店からの注文服下請けや染物屋の仕事がミシンを使った内職の中心でした。その後は縫製工場を中心にミシンを使った内職の仕事が全国に広がり、都市部だけでなく農村でも多くの女性が貴重な収入減としていたものです。

そうした縫製の内職は現在でも多く募集されており、他のパートやアルバイトと同様にインターネットで手軽に仕事の検索ができるようになっています。とは言え縫製の内職は1枚当たりの単価が安く大量生産も求められるため、まとまった収入を稼ぐには量をこなす必要がありました。

最近はインターネットで縫製職人と依頼者を仲介するマッチングサイトも登場しており、個人対個人で案件単位の仕事受注も可能です。nutteで仕事を受注するには事前の縫製テストに合格した上で職人登録する必要があり、5段階の職人ランクが上がるほど高単価の仕事が受注しやすくなります。

縫製の内職で効率的に稼げるミシン

ミシンを使った縫製の内職では直縫いの仕事も多く、大量に消化していくにはスピードが要求されます。家庭用ミシンでは直縫いの速度にも限界があることから、そうした内職の仕事を請け負うには職業用ミシンを持っている人の方が有利です。かがり縫いを行うのに必要なロックミシンを持っていれば、内職の仕事もさらに選択の幅が広がります。

縫製工場で働いた経験を持つ人はこうした内職でも優遇されるだけでなく、職業用ミシンを持っている人に限定した内職の募集も少なくありません。いずれにしても縫製工場の内職はスピード勝負の面があるだけに、どれだけ量をこなせるかによって収入に差が出てくるのです。

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手芸店や洋装店で募集するミシンの内職

縫製工場ほど案件は多くないものの、手芸店や洋装店で募集している仕事を請け負うケースもミシンを活用した副業の1つに挙げられます。洋装店が募集する内職には本格的な洋服を製作するような大掛かりの仕事の例もありますが、最も多いのは手芸店の募集する入園グッズや入学グッズ製作の仕事です。

幼稚園や小学校の入園・入学時には園や学校指定の手提げ袋から始まって、弁当袋や上履き入れなどさまざまな種類の袋類を家庭で用意しなければなりません。地元の手芸店ではそうした需要にオーダーメイドで応えている店が多く、繁忙期には店のスタッフだけでは手が回らなくなるため、内職の募集も活発に行われます。

入園・入学グッズに安定した需要

かつては専業主婦が多かった上に家庭用ミシンの普及率も高く、自分の子供が入園・入学する際にはそうしたグッズも手作りするのが主流でした。小学校入学後には子供に雑巾を持参させるように指定してくる学校も少なくありませんが、現在では店で安く買える既成品を持っていく例が大半です。

以前はそうした雑巾も手作りが常識で、各家庭の母親や祖母が古いタオルなどを材料にミシンや手縫いで作った雑巾を子供に持たせたものでした。最近はミシンを持ない人が増えているせいか、自分で子供の入園・入学グッズを作る例が少数派となっています。

ミシンを持っているママ友に頼んでそれらのグッズを作ってもらう人もいますが、手芸店などで購入している人も少なくありません。ミシンを持っていれば手芸店を通じてそうした人たちの需要に応えられるため、自分の作ったアイテムが子供たちの役に立つという充実感が収入とともに得られます。

ミシンで作った作品の直接販売

ミシンを使って収入を得る3つ目の手段として挙げられるのは、自分で作ったハンドメイド作品の直接販売です。縫製工場や手芸店の内職はあくまでも依頼を受けてミシンを操作し、注文内容に合わせてアイテムを製作する仕事でした。

ハンドメイド作品を直接販売する方法ならオリジナリティを発揮する余地もあるだけに、自分独自のセンスを発揮するような自由度も格段に上がります。わざわざ資金を用意して手芸店を開業しなくても、地元で開催されるフリーマーケットやハンドメイドイベントに出店して販売すれば作品をお金に換えることが可能です。

フリーマーケットは古着や使わなくなった雑貨類を販売するというイメージもありますが、ハンドメイド品の出品が可能なフリーマーケットも少なくありません。個性豊かなハンドメイド作品が集まる販売イベントの中でも、ミシンを使った本格的なバッグやおしゃれなポーチは人気のアイテムです。

ハンドメイド販売で利益を出すポイント

フリーマーケットやハンドメイドイベントを利用すればミシンで作ったアイテムが売れる可能性が出てくるため、趣味と実益を兼ねた活動にやりがいを見出すことができるようになります。とは言えそうした販売の場に出せば何でも売れるというわけではなく、売れ筋の商品はどうしても絞られてくるものです。

フリーマーケットでも前述の手芸店と同様に入園・入学グッズは大人気で、自分でミシンを使えないママたちの間でも手作り感のある子供向けのハンドメイド作品は売れ筋商品となっています。フリーマーケットはそうした品を少しでも安く買いたいという人が集まる場ですので、商品の値ごろ感と実際の価格とのバランスも大切です。

苦労してミシンを使いながら作り上げたハンドメイド作品はできるだけ高く売りたいというのが人情ですが、値段が高すぎては見向きもされません。かと言って値段があまりに安すぎても材料費を考えると利益が出なくなる上に、他の出店者からひんしゅくを買うような事態を招きかねませんので、バランス感覚が求められます。

ミシンで作った作品をネットで販売

ハンドメイド作品も地元のフリーマーケットや販売イベントだけに頼っていては販路が限られ、売れ残ってしまうリスクも出てきます。インターネットのハンドメイド・マーケットを利用すれば販路を全国に拡大できるため、対面販売では縁のなかった遠方の人にも販売が可能です。

国内最大のハンドメイド・マーケットminneにもトートバッグや巾着袋から本格的な洋服まで、ミシンを使ったハンドメイド作品が数多く出品されています。minneのようなマーケットが登場したことでハンドメイド作品の販路が大きく拡大され、ミシンを使った副業の可能性が大きく拡大されたのです。

ミシンを活用した副業の中では最も新しいと言えるこの手法を利用して、多くのハンドメイド作家が輩出してきました。個性的でありながらクォリティの高いハンドメイド作品を製作するには、自分で自在に操れる高性能のミシンが不可欠です。

アクセサリー類や手編み作品などはミシンを使わなくても製作可能とは言え、ミシンを持っていればハンドメイド作品製作の幅が大きく広がります。最近の家庭用コンピュータ・ミシンは高性能かつ多機能に進化しているため、ミシンの経験がない人でもクォリティの高い作品を作れるように設計されているのです。

ハンドメイド作品を販売・購入できる！　ハンドメイド作品のオンラインマーケット≪minne（ミンネ）≫

ハンドメイド作家になるメリットとデメリット

もちろんこうしたインターネットのハンドメイド・マーケットを利用しても、ミシンを使って作った作品が必ず売れるとは限りません。ハンドメイド作家として人気が出れば大きな利益につながる可能性を秘めている反面、まったく売れなければ利益がゼロになるどころか、材料費の分だけ赤字になるリスクもあります。

そうした意味では縫製工場や手芸店の下請けとして内職の仕事をこなした方が、ミシンを活用して収入を得るのに確実なのは確かです。地元のフリーマーケットで直接販売するのと違って、インターネットを通して顔が見えない相手に販売する際には信頼性をどうアピールするかという点も問題になってきます。

そういう課題はあるものの、最新のコンピュータ・ミシンを持っていれば既成品並みのクォリティでハンドメイド作品が作れるのも事実です。「お金を出してでも欲しい」と思わせるような作品を作れるだけのセンスと技術を持つ人には、ミシンとハンドメイド・マーケットを活用した作品販売の内職・副業がおすすめです。

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ミシンを使った副業まとめ

ミシンを使って収入を得る手段もかつては縫製工場の内職などに限られていましたが、インターネットが広く普及した現在ではお金を稼ぐ方法も多様化しています。縫製の内職はミシンを使った副業の中で最も手っ取り早く稼げる手段ですが、同じ作業を延々と繰り返す仕事は苦痛になりやすいものです。

ミシン1つでオリジナリティの高いハンドメイド作品を作れるようになれば、副業に取り組むモチベーションも上がっていきます。手作業だと手間のかかるハンドメイド作品も、ミシンがあれば作業時間を大幅に短縮することが可能です。

ミシンは購入時に初期費用がかかるとは言え、副業を続けていくことで十分に元を取れます。以上に紹介した4つの内職・副業パターンにはそれぞれに向き不向きがありますので、自分の持っているミシンの種類やスキルに合わせた稼ぎ方を選ぶといいでしょう。