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結婚式代理出席のバイトは稼げない?出席代行の副業がコロナで需要減

副業
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結婚式代理出席のバイトは非日常的な体験ができることから、一風変わった副業の1つとして人気を集めてきました。2019年まではこうした出席代行のバイトにも一定の需要がありましたが、最近はコロナの影響で仕事がなくなったという人が増えています。飲食店のバイトやイベントバイトに劣らず厳しい状況に追い込まれている出席代行バイトの現状について、今後の見通しを含めた最新情報をまとめてみました。

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結婚式代理出席バイトとは?

数年前にテレビで紹介されたのをきっかけとして、結婚式代理出席バイトの存在が知られるようになりました。結婚式の披露宴は出席者にある程度の人数が必要で、新郎側と新婦側のどちらかが少なすぎてはバランスが取れません。結婚式に呼べるような友人がいなかったり実家の家族が遠方に住んでいたり、仕事の都合で出席できるような会社の同僚が少なかったりするような場合は、出席代行バイトの出番です。

代理で出席するバイトはただ披露宴の会場で席に座っていればいいというわけではなく、友人役なり同僚役なり依頼された役目を忠実に演じなければなりません。他の出席者にバレないよう自然に振る舞い、会話なども話しかけられた相手に合わせる必要があるため、ある程度の演技力と記憶力が求められる仕事です。

実際に役者の卵や駆け出しの俳優が副業として結婚式代理出席のバイトを務めている例も珍しくはなく、役目を果たすことで演技の勉強にもなります。もちろん一般の会社員や主婦の中にも、こうした出席代行の副業で収入を増やしているという人は少なくありません。

出席代行の求人状況と報酬の相場

結婚式代理出席のバイトは表立って大々的に募集されるような仕事でもないせいか、一般のアルバイト求人サイトに掲載される例は滅多にありません。この仕事に挑戦してみようと思えば、ファミリーロマンスAASといった代行サービス業者にスタッフとして登録するのが一般的です。

登録後に面接や研修を受けることになりますが、スタッフ登録したからと言って必ずしもすぐ仕事にありつけるとは限りません。登録スタッフの中から年齢や性別などの面で依頼主の希望とマッチする人が選ばれ、スケジュールの都合がつけば仕事を引き受けるという流れになります。

結婚式当日に着ていくスーツやドレスなどは自前で用意するのが基本ですが、報酬がもらえる上にフルコースの料理まで食べられる点は結婚式代理出席ならではの役得です。報酬は通常の出席代行で1回あたり6,000円前後が平均的な相場となっています。友人代表のスピーチや会場の受付、余興のカラオケを引き受けることで数千円がプラスされ、報酬が1万円を超える場合も珍しくありません。会場までの交通費は報酬とは別に支給されるのが一般的で、会場で渡される引き出物も自宅に持ち帰ることができます。

披露宴そのものの所要時間は平均して2時間半ほどですが、事前の打ち合わせやリハーサルを含めると代理出席1回あたりに費やす時間は3~4時間ほどです。時給換算だと1,500円前後になる計算で、一般的なアルバイトに比べると比較的高めの水準だと言えます。出番の前に自分で練習したり設定を覚えたりする手間はかかりますが、おいしい料理が実質ただで食べられる点を考えるとお得なバイトと言えそうです。

コロナで結婚式の中止や延期が続出

以上のような役得のある結婚式代理出席バイトはおいしい仕事でしたが、新型コロナウイルスの感染が広がったことで状況が一変してしまいました。引き出物通販サイトを運営するカラーズの調査によると、結婚式を予定していた300組以上のカップルで約92%が中止または延期の決定を余儀なくされているのです。アンケート調査は2020年の8月から10月にかけて実施され、3月から8月にかけて結婚式を予定していたカップルや、4月以降に結婚式場を探そうとしていたカップルが含まれます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000068031.html(出典:株式会社Colorsのプレスリリース)

結婚式代理出席のバイトの仕事も、結婚式が相次いで中止や延期になれば激減してしまうのが当然の流れです。コロナ禍においては観光業界や飲食業界・イベント業界への打撃が大きく取り上げられていますが、ブライダル業界も例外ではありません。会食を伴う披露宴はクラスター発生のリスクも高いだけに、結婚式の中止や延期という苦渋の決断を下したカップルが続出している状況です。

ブライダル業界ではウェディングプランナーやスタイリスト・ヘアメイクアーティスト・フラワーデザイナー・司会者など、さまざまな職種で働く人たちが結婚式を支えています。調理スタッフやホールスタッフ・演出スタッフなどの裏方も含め、結婚式の中止や延期が相次いだことで仕事がなくなったという人も少なくありません。

結婚式代理出席のバイトは不定期の仕事のため単純には比較できませんが、こうなると同じような収入減の危機に直面することになります。これから出席代行の副業を始めようとして代行スタッフに登録しても、当分の間は仕事の依頼がないことを覚悟しなければなりません。

今後の見通しは?

9月から10月にかけてはコロナの感染拡大も落ち着きを見せ、感染を防ぎながらも経済と両立させていこうというムードが高まっていました。GoToキャンペーンの効果もあって経済は上向きつつありましたが、11月に入ってからは全国で再び感染が広まって第3波の様相を呈しています。第2波よりも大きな流行になりそうな気配も見られ、中高年への感染拡大や重症率の増加も懸念されている状況です。

10月までの空気であれば延期されていた結婚式も徐々に再開される可能性はありましたが、感染状況の先行きが見通せない中ではそれも難しくなってきています。こうした状況は少なくとも2021年の前半くらいまで続くとも見られ、この間は結婚式代理出席バイトの依頼もほとんど期待できないと見るのが妥当です。ワクチンや治療薬が実用化されてコロナへの不安がある程度解消されてくれば、出席代行への需要も徐々に回復してくるものと予測されます。

ちなみに出席代行の対象はさまざまな分野に及び、代理出席を依頼される可能性があるのは結婚式だけではありません。多種多様な代行を手がけるファミリーロマンスの例で見ると、セミナー・講習会やパーティー・講演会・音楽ライブ・舞台公演・合コン・葬儀などの出席代行も受け付けています。結婚式と同様にコロナの影響で自粛の対象とされがちなイベントが多い点は気がかりですが、出席代行の幅を広げることで少しでも仕事にありつける確率は高くなります。

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結婚式代理出席バイトの現状まとめ

おいしい副業の代表格だった結婚式代理出席のバイトも、コロナ禍で依頼が激減するというピンチに見舞われています。現在も感染が拡大している中で今後しばらく依頼が途絶える可能性も高くなっていますが、近い将来にワクチンと治療薬が確立されれば需要も回復されるはずです。

それまでは結婚式以外の出席代行で乗り切ることも可能とは言え、人が集まるようなイベントを避けて外出そのものを控えようという動きも広がっています。出席代行のバイト全般に需要が大きく落ち込んでいる状況を考えると、在宅でも収入が増やせるような他の副業を検討するのが現実的です。そういう中でも結婚式を含めて出席代行の依頼がゼロになったわけではありませんので、代行サービスに登録した上で粘り強く依頼を待つという手もあります。

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