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個人でデジタルコンテンツが販売できるASPカートとは?

ASPカートのイメージ 副業
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インターネット上に店舗を開いて商品を販売する方法の1つに、ASPカートと呼ばれるサービスがあります。わかりやすく言えば「ネットショップ作成サービス」ですが、このASPカートを使えば無形のデジタルコンテンツを販売することも可能です。法人だけでなく個人にも利用されているASPカートとはどのようなサービスなのか、メリットやデメリットと合わせて解説します。

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個人でデジタルコンテンツを販売する方法

ダウンロード販売のイメージ

「番組コンテンツ」や「雑誌コンテンツ」などという言葉もあるように、一般にコンテンツと言えば企業が制作するもののように思いがちです。アナログのコンテンツしかなかった時代は、個人でコンテンツを制作・販売するのに大きな壁がありました。

インターネットが発達した現在ではコンテンツの主流がデジタルへと移行し、誰でも手軽にコンテンツを作れるように変わってきています。個人が作ったオリジナルのデジタルコンテンツをインターネット上で販売し、副業の手段とすることも可能な時代です。何らかのノウハウをまとめた情報コンテンツはもちろん、小説や漫画・音楽のような作品コンテンツや、写真・イラスト・動画などの素材コンテンツも販売の対象となってきます。

インターネット上で販売が可能なデジタルコンテンツの種類については、コンテンツ販売で稼ぐ副業とは?16種類のデジタルコンテンツを解説で詳しく解説しておきました。

今回の記事は販売方法の解説が主な目的のため、コンテンツの作り方に関する詳しい説明は割愛します。個人でデジタルコンテンツを販売する方法は、大きく分けて以下の3パターンです。

  1. プラットフォームを利用する
  2. 顧客に直接販売する
  3. ASPカートを利用する

プラットフォームと直接販売については概要を紹介し、ASPカートについて詳しく解説していきます。

プラットフォームを利用

プラットフォームのイメージ

コンテンツ販売で稼ぐ副業とは?16種類のデジタルコンテンツを解説の記事でも紹介したように、デジタルコンテンツにも非常に多くの種類があります。インターネット上にはコンテンツの種類ごとに販売プラットフォームが存在し、複数の種類を扱うプラットフォームも少なくありません。代表的な例だけでも、以下のようなプラットフォームが挙げられます。

以上のようなプラットフォームは主に情報コンテンツの販売に利用されていますが、KDPやnoteは漫画やイラスト・写真など作品・素材コンテンツの販売にも使えます。ココナラのようなスキル販売サイトを利用し、個人対個人の取引でコンテンツを販売するという手もあります。

個人でもデジタルコンテンツの販売が手軽にできるところがプラットフォームのメリットですが、売上から引かれる販売手数料は比較的割高です。インフォトップやインフォカートはアフィリエイト広告を出稿して商品を紹介してもらうことになるため、売上が発生した場合に成果報酬を支払う必要もあります。

ASPカートを利用する

ショッピングカートのイメージ

個人でデジタルコンテンツを販売する2つ目の方法は、この記事で詳しく解説するASPカートです。ネットショップ作成機能を備えたASPカートを利用すれば、個人でも決済機能付きの仮想店舗をインターネット上に開設できるようになります。

ネットショップと言えば配送が必要な商品の販売店舗を想像しがちですが、デジタルコンテンツのような無形の商品も取り扱いが可能です。先に紹介したプラットフォームでも、例えばKindleの電子書籍はAmazonの通販サイト内で紙の書籍と同じようにして販売されています。電子書籍の場合は購入しても商品の実物が配送されてくるわけではありませんが、デジタルコンテンツのデータをダウンロードすることで読めるようになる仕組みです。

他の種類のデジタルコンテンツでも、同じ仕組みを利用すればネットショップで取り扱えるようになります。ASPカートは物販ビジネスにも多く利用されていますが、デジタルコンテンツを販売する目的で使っている人も少なくありません。ASPカートについては記事の後半で詳しく解説します。

【上級者向け】顧客に直接販売する

メールのイメージ

デジタルコンテンツの販売方法として3つ目に紹介するのは、プラットフォームもASPカートも利用しないで顧客に直接販売するやり方です。主に情報コンテンツの販売に用いられている手法ですが、顧客に直接購入してもらえば販売手数料が売上から引かれずに済みます。購入意欲の高い顧客をターゲットとしたビジネスだけに、高額商品の販売も可能な方法です。

デジタルコンテンツはダウンロードするまで中身がわからないのが常で、無名の個人が作ったコンテンツはそう簡単に購入してもらえません。有料版並みに価値のあるコンテンツを無料でプレゼントしたり、有益な情報を盛り込んだメルマガを配信したりして、顧客と信頼関係を構築していく必要もあります。デジタルコンテンツを販売する方法としては難易度が高めで、どちらかと言うと上級者向けの稼ぎ方です。

ASPカートの仕組み

プラットフォームは初心者でもデジタルコンテンツの販売が始めやすい反面、売上から引かれる手数料が高めというデメリットもあります。収益性が最も高いのは直接販売ですが、売るためのノウハウを身につけるのは簡単ではありません。ノウハウ獲得の時間を短縮するには、高額な教材購入や有料セミナー受講といった自己投資も必要です。

こうなるとプラットフォームより手数料を安く抑えられるASPカートが、上級者以外では最も無難な選択肢となってきます。ASPカートを利用せずにネットショップを作ろうと思えば、自分でサーバーを借りてECサイト(通販サイト)を構築しなければなりません。WordPressのようなオープンスースのソフトウェアを使えば構築のハードルは下がりますが、どちらにしてもショッピングカートシステムは別に導入する必要があります。

ショッピングカートのイメージ

ASPカートならサーバーを借りる必要はなく、ECサイトも簡単なステップで作成できる仕組みです。ショッピングカートシステムは最初から組み込まれていますので、改めて導入する必要はありません。

物販ビジネスと違ってデジタルコンテンツは梱包や発送の手間がかからず、商品を欲しいという人が勝手にダウンロード購入してくれます。代金の決済もASPカートのシステムが自動的に処理してくれますので、実店舗のようにお金をやり取りする必要はありません。集客がうまくいけば自分は寝ていても売上が発生し、インターネット上に設置した自動販売機のように不労所得が得られる仕組みです。

ASPカートの決済システムを利用する上では5%前後の決済手数料が売上から引かれますが、プラットフォームを利用するよりは安く済みます。ある程度の売上が見込めるようになったら、手数料がさらに安くなる有料プランへの移行も検討してみるといいでしょう。

副業に向いたASPカート3選

ショッピングカートのイメージ

ネットショップ作成サービスとショッピングカートシステムが一体となったASPカートには、運営会社や契約プランの違いによって多くの種類があります。有料プランしか用意されていないASPカートはどちらかと言うと法人向けで、副業レベルの個人にとってはハードルが高めです。

副業でデジタルコンテンツ販売を始めたところで、商品が必ず売れるとは限りません。販売ノウハウを身につけないまま見切り発進した場合、1カ月間売上ゼロという結果もあり得ます。そうなった場合でも初期費用や月額料金が無料であれば、売上が発生しない限り支払うお金も発生しません。

BASESTORESカラーミーショップは、初期費用・月額料金が0円のフリープランが用意されているASPカートです。

いずれも副業でデジタルコンテンツの販売をスタートするのに向いていますので、サービスの概要についてそれぞれ解説します。

BASE(ベイス)

フリープランと有料プランの両方が用意されているASPカートの場合、無料のプランには機能制限を設けているのが普通です。その点でBASEは月額料金無料のスタンダードプランでも、機能の制限はありません。便利な機能をフルに活用できます。

その代わり商品が売れた場合に3.6%+40円の決済手数料と、3%のサービス利用料が決済ごとに売上から引かれる仕組みです。合計すると購入客が支払った金額から6.6%+40円を引いた残りが、自分の収益ということになります。

月額料金19,980円(年払いは1ヶ月あたり16,580円)のグロースプランは、2022年4月にスタートした中上級者向けの有料コースです。売上から引かれる決済手数料は2.9%で、サービス利用料はかかりません。月の売上が50万円以上になれば、スタンダードプランよりトータルのコストが安く済みます。

BASEは物販ビジネスの手段に多く利用されていますが、専用のアプリをインストールすることでデジタルコンテンツの販売も可能です。アップロードできるのは1GB以下のファイルで、クレジットカード決済と「あと払い(Pay ID」)にのみ対応しています。携帯電話やスマホでもダウンロード購入は可能ですが、ダウンロードが推奨されているのはPCからのダウンロードです。

無料ショップ開設なら【BASE】

STORES(ストアーズ)

STORESもBASEと同じく初期費用無料で利用できますが、月額料金と決済手数料・機能が異なる2つのプランが用意されています。月額料金が0円のフリープランは低リスクでネットショップを開業できるため、BASEと並ぶ初心者向けのASPカートとして人気を集めてきました。5%という決済手数料だけを見るとBASEより高いように見えますが、それ以外の手数料はかからないためトータルではSTORESの方がお得です。

STORESにはフリープランだけでなく、月額料金2,178円のスタンダードプランも用意されています。商品の売上がゼロでも毎月支払いが生じるのは痛いところですが、その代わり決済手数料はフリープランより低い3.6%です。ネットショップが軌道に乗ってきて商品がある程度売れるようになったら、手数料が少ない有料プランに移行した方が収益アップにつながります。

独自ドメインが使えるようになったり、アクセス解析機能が利用できるようになったりして、有料プランだけの機能も少なくありません。6カ月または12カ月のまとめ払いを選択することで、月額料金が割引になる制度もあります。

ダッシュボード画面のメニューで「ダウンロード販売」の機能を追加すれば、STORESでもデジタルコンテンツの販売が可能です。デジタルコンテンツはいくらでも複製して商品を作り出せる点がメリットの1つですが、STORESなら商品簡単に複製できる仕組みとなっています。

驚くほど簡単にネットショップが作れる!【STORES】

カラーミーショップ

ASPカートとしてはBASEやSTORESより古い歴史を持つカラーミーショップには、以前は有料プランしか選択肢がありませんでした。初期費用・月額料金無料のASPカートが人気を集めているのを受けて、老舗のカラーミーショップにも現在は同様のフリープランが用意されています。

月額料金0円のフリープランは、ネットショップ初心者向けという位置づけです。フリープランはディスク容量が200MBまで、登録画像数も1商品につき4枚までという制限があります。ランディングページに使えるフリーページの数も、フリープランは10ページまでです。

月額料金4,950円のレギュラープランはディスク容量が5GBに増え、9,595円のラージプランは100GBまで使えます。いずれも登録画像数は1商品につき50枚まで、フリーページの数も10,000ページです。決済手数料はフリープランが6.6%+33円で、レギュラープランとラージプランはクレジットカード払い・後払いが4.0%~となっています。

有料プランは利用可能な決済手段もフリープランより多く、本格的なショップ運営に向いたプランです。カラーミーショップでも商品登録画面で「ダウンロード販売を行う」にチェックを入れることで、デジタルコンテンツのファイルをアップロードして販売できるようになります。

個人事業主・中小企業にぴったり!理想のオリジナルネットショップが作れます。
カラーミーショップ

デジタルコンテンツ販売にASPカートを使うメリットとデメリット

個人がデジタルコンテンツを販売する手段としては、プラットフォームの利用や顧客への直接販売も選択肢に数えられます。そうした中からASPカートを選ぶには、選ばれるだけのメリットも必要です。プラットフォームや直接販売ではなくASPカートを選んだ場合のメリットについて、デメリットと合わせて解説していきます。

メリット

デジタルコンテンツの販売にASPカートを利用する最大のメリットは、商品を販売するためのネットショップを簡単に作れるという点です。プラットフォームの方がもっと手軽に販売できるのも事実ですが、自分のネットショップで売るのと比べて手数料の面ではどうしても不利になってきます。

売上から引かれる手数料はプラットフォームによって異なりますが、10%未満という例はほとんど見られません。その点でBASEやSTORES・カラーミーショップなどのASPカートなら、月額料金無料のフリープランでも手数料は5%から6%台です。

顧客に直接販売できれば売上の100%を収益にすることも可能ですが、信頼関係を構築するのにかなりの手間がかかります。プラットフォームは集客に有利な反面、ライバルに埋もれやすいという点が1つのデメリットです。

ショッピングカートのイメージ

ASPカートはSNSなどを使って自分で集客する必要があるとは言え、自分の店で商品を販売できるというメリットがあります。プラットフォームに依存しないネットショップなら独自色を出しやすいため、デザインや販売方法などを工夫すればライバルとの差別化も可能です。

同じように自前のネットショップを構築する場合でも、パッケージソフトやオープンソースを使う方法は相応の知識を必要とします。ASPカートならネットショップを簡単に構築できる上に、有料プランを利用した場合でも安価に済む点がメリットです。スモールスタートを切りたい場合は無料プランも選択が可能なだけに、低リスクでデジタルコンテンツ販売の副業が始められます。

パッケージソフトやオープンソースを使ってネットショップを構築する方法と違って、ASPカートを利用すればサーバーをレンタルする必要もありません。自分でゼロからネットショップを構築した場合は保守管理も自分ですることになりますが、ASPカートは運営会社が全部やってくれます。自分はネットショップの運営だけに集中できるという点も、ASPカートを選ぶメリットの1つです。

デメリット

ASPカートには以上のような多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットがあるという点もあらかじめ知っておく必要があります。プラットフォームを利用したデジタルコンテンツ販売と比べた場合、集客面で不利になるという点は否定できません。

AmazonのKindleやnoteのような知名度のあるプラットフォームには、デジタルコンテンツに関心を持つ人が自然と集まってきます。各サイト内でコンテンツを販売していればそれだけ多くの人の目に触れることになるため、個人で運営しているネットショップよりも売れる確率が高いのは当然です。

ASPカートを利用してネットショップを開業した当初は、人通りがほとんどない僻地で店を開いたような状況にあります。せっかく作ったデジタルコンテンツも黙っていてはなかなか売れませんので、まずはお客さんに店を知ってもらう努力が必要です。ネットショップをSNSやブログ・YouTubeなどと連携させ、少しずつファンを増やしていくような施策が考えられます。

インターネットを使った宣伝のイメージ

予算をかけてECサイト構築のパッケージソフトを導入した場合と比較して、ASPカートはネットショップのカスタマイズ性がそれほど高くないという点もデメリットの1つです。ショップのデザインはテンプレートの中から選ぶことになりますが、差別化を図ろうと思えば有料のテンプレートを購入する必要も出てきます。

サイトのデザインにはそれほどこだわらないという人なら、カスタマイズ性が低い点もたいしたデメリットになりません。むしろ無料プランを選んだ場合に決済方法や機能が限られるという点や、独自ドメインの取得が制限される点の方がデメリットになる可能性があります。

ASPカートを使ってネットショップを作成した場合、インターネット上の住所に当たるドメインは他のユーザーとの共用になるのが普通です。共用ドメインだと検索エンジン対策でも不利になりがちなだけに、独自ドメインを取得した方がコンテンツ販売もやりやすくなります。

BASEで独自ドメインを使用するには、独自ドメインAppのイントスールが必要です。STORESやカラーミーショップでも独自ドメインを使った運用は可能ですが、使えるのは各ASPカート内で取得した新規ドメインに限られます。すでに取得済みのドメインは流用できませんので、こうした点がデメリットになる可能性もあります。

まとめ

カートに入れる

個人がデジタルコンテンツを販売する3種類の方法の中で、プラットフォームの利用は初心者でも始めやすい方法です。自分のネットショップを作ってコンテンツを売るASPカートは集客を工夫する必要もあるため、どちらかと言えば中級者向けの方法とも言えます。

とは言え物販ビジネスの分野では、BASEが初心者向けのネットショップ作成サービスとして紹介されているのも事実です。フリープランが用意されたSTORESやカラーミーショップも含め、デジタルコンテンツ販売の分野でもASPカートが初心者に利用され始めています。

デジタルコンテンツ販売のプラットフォームはライバルが多く、強者が幅をきかせている世界です。プラットフォームばかりに依存していては、よほどの才覚がない限り大きく稼ぐのは困難です。

独自の集客ルートを自分で作り上げて店舗に誘導する方法なら、ライバルとの競争にも疲弊しないで済みます。顧客への直接販売やECサイト構築は難易度が高めですので、初心者や中級者にはASPカートを利用した独自販売がおすすめです。

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