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ネーミングで稼げない理由とは?副業として成り立たせるコツを解説

副業
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商品名や店舗・施設の名称・ご当地キャラの愛称など、世の中はさまざまな名前で溢れ返っています。プロのコピーライターに依頼して命名された名前もありますが、一般の人を対象にネーミングが公募される例も珍しくありません。クラウドソーシングで募集されている仕事のカテゴリにもネーミングが含まれているだけに、異業種の会社員にも収入を得るチャンスが与えられています。

とは言えクラウドソーシングで募集されているネーミングの案件は大半がコンペ方式で、クライアントに選んでもらえないと報酬がもらえません。自治体や企業などのネーミング公募も賞金がかかっている例が多いとは言え、競争率は恐ろしく高いのが現状です。そうした中でネーミングの仕事は副業として成り立つのかどうか、コンペや公募で採用されるための秘訣と合わせて基本情報をまとめてみました。

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ネーミングは副業になり得る?

コピーライターと呼ばれる職種は時代の最先端を行くイメージがあるため、憧れの職業として根強い人気があります。コピーライターの仕事内容は多岐にわたり、イメージコピーのようなキャッチフレーズを考えるだけの仕事ではありません。依頼企業の商品名やサービス名などの名称を考えるネーミング業務も、コピーライターが担当する仕事の1つです。

フリーランスを含めたコピーライターに依頼すると費用が高くつくせいか、プロではなく一般の人を対象にネーミングを募集している企業も少なくありません。施設の名称や団体の愛称・イベント名・公式キャラクター名など、自治体が募集するネーミングの公募も全国のどこかで常時募集されています。

そうした公募では入選すると賞金や金券・賞品をもらえる例が多く、ネーミングのセンスに自信があるという人は稼ぐチャンスです。クラウドワークスランサーズといったクラウドソーシングでもネーミングのカテゴリが存在し、提案を選んでもらえば報酬を得ることができます。

それらの募集にせっせと応募すれば次から次へと賞金や報酬が手に入り、ネーミングも副業として成り立つように思いがちです。実際には1つの募集で選ばれる提案数の何百倍何千倍という応募が殺到し、大半の応募者は落選という結果で賞金も報酬も得られないという厳しい現実があります。

現役のコピーライターが収入を増やす手段としてこうした社外の募集を利用するのならともかく、素人がネーミングで副業のレベルまで安定した収入を得るのは難しいのが現状です。趣味の延長でネーミングに取り組み、運良く選ばれて臨時収入が得られたらラッキーぐらいに考えるのが無難だと言えます。

ネーミングで稼ぐ2つの方法

ネーミングで稼ぐ方法も以前は自治体や企業・団体などで募集している公募を自力で探し回り、ハガキなどの郵送で応募する手段に限られていました。雑誌の公募ガイドには現在募集中のネーミング公募がまとめられていますが、こうした雑誌に掲載されない隠れた募集も少なくありません。全国各地の自治体や企業が募集するネーミング公募を漏れなく探すには、今ならインターネットで検索した方が効率的です。

この手のネーミング公募の中には高額の賞金がかかっている例も多く、一攫千金を狙おうとする応募者が殺到します。最近では秋田県が募集した米の新品種のネーミングで100万円という高額賞金が打ち出されたせいか、最終的な応募総数は25万件以上にも達しました。

米の名前を考えるだけで100万円がもらえるのはおいしい話ですが、入選の確率が25万分の1では宝くじに当たるようなものです。これも含めて自治体や企業などの募集するネーミング公募は全般に応募数が多く、数千点から1万点以上に及ぶ提案の中から1案または数案が選ばれています。

ネーミングで稼ぐもう1つの方法は、ここ10年ほどの間で急速に普及したクラウドソーシングを利用するパターンです。クラウドワークスやランサーズで募集されているネーミングの案件もデザイン公募などでよくあるコンペ方式が多く、応募してもクライアントから提案を選んでもらわなければ報酬が発生しません。ネーミング案を考えても必ず収入が得られるわけではないという点では、クラウドソーシングのコンペ方式も一般のネーミング公募と共通しています。

クラウドソーシングの場合は100万円などという一攫千金が狙えるような例はほとんどなく、提案が選ばれた場合の報酬は高くても数万円程度です。応募された提案数は数百件という例が多く、競争率という点ではネーミング公募よりも有利になってきます。

それでも落選する人の方が多いのは否定できませんが、提案されているネーミング案を見ると全体的なレベルは決して高くありません。後述するようなネーミングのコツを知っていれば選ばれる確率も高くなるため、たとえ少額ずつでもクラウドソーシングで応募した方が副業として成り立ちやすいと言えます。

ネーミングの基本

クラウドソーシングが登場する以前から、自治体や企業の募集する公募を通じてネーミングの腕を競い合う風潮はありました。公募雑誌でもネーミングの特集が定期的に組まれ、採用されるためのコツが紹介されていたものです。
そうした特集記事は似たような内容になりがちですが、毎回必ず掲載されていた共通項にはネーミングの基礎が凝縮されています。前述の公募ガイド誌で過去のバックナンバーに掲載されたネーミング特集には、ネーミングの方程式として以下の4パターンが必ずと言っていいほど紹介されていました。

  1. インパクトのあるキーワードをそのまま使った「素ネーミング」
  2. 2つのキーワードを組み合わせた「足し算ネーミング」
  3. 1つのキーワードから余分な言葉を切り取った「引き算ネーミング」
  4. 2つのキーワードを組み合わせつつ、言葉の一部を省略して掛け合わせた「掛け算ネーミング」

以上のような4つの基本パターンだけでは引き出しが限らられるせいか、プロのネーミングライターは以下のような方法も駆使しながら多数の案を考え出しています。

  • 漢字1文字や2文字で特徴を表現したネーミング
  • ダジャレや語呂合わせを使ったネーミング
  • 同じ音を別の字に置き換える当て字で特徴を表現したネーミング
  • 長いネーミングを略した表現
  • 敢えて長い文章で特徴を表現したネーミング
  • オノマトペ(擬音語や擬態語)や数字・記号を使ったネーミング
  • 「お~いお茶」のような会話調ネーミング
  • 回文や逆立ち語・アナグラムを使った言葉遊びネーミング
  • 5音や7音など日本人にとって親しみやすい七五調ネーミング

ネーミングの入門書にはこの他にもキーワードの語尾を変えてみたり、対象となる商品を擬人化してみたりする小技が紹介されています。以上のような数々のテクニックを駆使しながら、膨大な案を考え出すことで秀逸なネーミングが生み出されているのです。

ネーミングの作業は捨てる作業だと言われているほど、数多くの案を考え出しては没にする工程が欠かせません。1つの優れたネーミングが生み出される陰には、採用されなかった数百から数千ものネーミング案が存在するはずです。

ネーミングが限らずしもプロのコピーライターに依頼されず一般公募に頼るケースが多いのも、できるだけ多くの案を集めた方が良い結果を得られやすいからだと言えます。大半のネーミング案は採用されることなく消えていく運命にありますが、応募数が多ければ多いほど最後に残った案が輝くのです。

ネーミング公募で採用されるコツ

ブレインストーミングと呼ばれる手法は集団でアイデアを無制限に出し合い、膨大なアイデアの中から斬新で秀逸な案を選びだそうとするアイデア発想法です。山は裾野が広ければ広いほど頂上が高くなるように、ネーミングやアイデアも案を数多く出した方が優れた案が生まれやすくなります。

ネーミングを副業にしようという場合は効率性を重視するあまり、考える作業を短時間で済ませようとするのはおすすめできません。記事ライティングなどの仕事と違ってネーミングは提案する文字数そのものは少ないですが、途中で切り捨てられた部分が多くなる作業です。

納品されるのは提案文を含めてわずか数十文字程度でも、その何十倍何百倍にも及ぶ数のネーミング案を考え出す必要があります。何万人という応募者の中から選ばれた入選者はそうやって大量の案を没にする中で、「これは」と思った1案(複数案を応募可能の場合もあり)だけを選び抜いて選考に臨んだ結果なのです。

語彙力を高める工夫

捨てたネーミング案の数だけ採用の確率が上がると言っても、闇雲に数だけを単純に増やせばいいというわけではありません。ネーミングの対象となる商品なりサービスなり施設なりについて事前に情報を調べ、コンセプトを十分に理解しておく必要があります。対象をよく理解した上で自由奔放に連想を働かせ、豊富な語彙力を駆使しながら他の人が思いつかないような名前を考え出すのが理想です。

日頃から新聞や本をよく読んでさまざまなジャンルに関する幅広い知識を身につけていれば、語彙力も自然と高まっています。ネーミングに適しているのは耳で聴いて心地よく響く言葉や、丸みを帯びていたりシャープな印象を与えたりする字面の良い文字です。キーワードをそういう言葉や文字に置き換えようとしても日本語だけでは限界がありますが、同じ意味の外国語に置き換えることで突破口が開けてきます。

実際のネーミング作業においても英語やフランス語・イタリア語・ギリシャ語など、対象となるキーワードをさまざまな言語に置き換えてみるのが常套手段とされてきました。語学力には自信がないという人でも、8カ国語を併記した『ネーミング辞典』を手元に置いておけば弱点をカバーできます。

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説明文にはストーリー性を

どれだけ対象にピッタリの秀逸なネーミングを思いつたとしても、すでに他の商品やサービスの名前として使われている場合は採用してもらえません。商品名などは商標登録されている例も多く、他の商品で同じ名前を勝手に使用するのは法律に違反する行為です。商標登録されていなくても一般的に広く使用されているような名称はネーミング案として不適切ですので、応募の前に同じ名前がほかで使われていないかどうかインターネットで検索してみる必要があります。

自分が簡単に思いつくほどの名前は他の人がすでに考え出しているものと見なし、まだ誰も考え出していない名前が見つかったらラッキーぐらいの覚悟が必要です。センスを磨くには先人の考えた秀逸なネーミングやコピーに接するのが効果的ですので、普段は気に留めていなかったテレビCMやネット広告にも注意してみるといいでしょう。

自治体や企業などが募集するネーミングの公募は名前の案だけを応募すればいいというわけではなく、名前の由来など簡単な説明文を添付するのが一般的です。この説明文がおざなりだと、ネーミング案が優れていても採用されにくくなります。いかに説得力のある提案文を書けるかが採用の決め手となってくる面もありますので、この部分は手を抜かずにしっかりと取り組みたいところです。

できるだけ簡潔にまとめる必要があるため文字数は限られますが、短い説明の中でも起承転結のストーリー性を盛り込んだ方が採用確率が上がります。ネーミングの対象となる商品や施設などの背景をしっかりと理解した上で名前の由来に盛り込めば、選考する側に対しても好印象を与えられるのは間違いありません。ネーミングの公募は名前のインパクトだけで決まるのではなく、添付された説明文とのセットで強くアピールした提案が選ばれているのです。

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ネーミングを副業にする方法まとめ

ネーミングはプロのコピーライターも本業の仕事の1つとして取り組んでいるだけに、素人が副業にするほど安定した収入を得ようとするのはなかなか大変です。自治体や企業が募集するネーミング公募は高額賞金をかけた大激戦になりがちで応募数も非常に多く、選ばれる確率は宝くじに当たるのと変わりありません。選ばれるのはよほどの幸運の持ち主でなければ、プロ並みのネーミングスキルを持っている人に限られます。

最近はクラウドソーシングのコンペ方式でネーミングを募集する例も増えており、こちらは一般公募と比べて採用確率の面で有利です。以上に紹介したような基本テクニックを押さえた上でネーミングに取り組んでいれば採用確率もさrに上がり、副業として成り立つ可能性が出てきます。

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