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栗拾いでお金を稼ぐ方法とは?栗の販売方法や栽培の注意点も解説

副業
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栗拾いができる農園の大半は入園料が必要で、収穫物を持ち帰る際にも1キロあたりいくらという形で料金を徴収されるのが普通です。栗拾いと言えばお金を払ってするものと思いがちですが、公園や山など無料で栗が拾える場所も全国には数多く存在します。拾った栗を売れば元手ゼロでお金を稼げるようになるため、秋限定の副業にもなり得るレジャーの1つです。

そこで今回は栗拾いをしながらお金を稼ぐ方法について、無料で栗が拾える場所の特徴や販売方法について情報を整理してみました。生育に適した条件さえ整っていれば、庭などを利用して栗の木を栽培することも可能です。栗の栽培方法や害虫対策に関しても、記事の後半で注意点などを詳しく解説します。

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栗拾いができる時期

バケツに収穫した栗とトング

「栗」が秋の季語になっていることでもわかるように、9月から10月にかけての時期が栗拾いのシーズンです。早いところでは8月から栗拾いができるところもありますが、早生種以外の品種だと実が十分には熟していません。

9月の中旬から10月中旬くらいまでが栗拾いに適した時期で、10月下旬になると収穫できるところとできないところが出てきます。11月では収穫に遅すぎますので、遅くとも10月までのレジャーと考えておいた方が無難です。

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栗拾いができる場所(農園)

栗の実が落ちている農園

日本列島は北海道から九州まで、栗の生育に適した気候をしています。すでに縄文時代から栗の採集が行われ、一部の地域では栽培も行われていました。

現在も全国各地で栗を栽培している農園が存在し、9月から10月のシーズンになると観光客を受け入れています。ほとんどの栗農園では入園料が必要で、全国的な価格相場は数百円から1,000円前後です。拾った栗を持ち帰る際には、入園料に加えて1キロあたり1,000円前後の料金がかかります。

ちなみに筆者は田舎に住んでいるせいか、近くにある栗園の入園料は200円、拾った栗の持ち帰り料金も1キロあたり600円で相場より低めです。拾った栗を1キロ1,000円で売れば利益が出る計算ですが、栗園までのガソリン代を引くと収益はたいして残りませんでした。

無料で栗拾いは可能?

0円を虫眼鏡で拡大

栗拾いをするのに料金がかかるのは、人の手で栗の木が栽培・管理されている農園の話です。前述の通り日本は栗の木の生育に適した風土をしているため、全国各地の山林や雑木林には柴栗や山栗といった品種の栗が自生しています。国や自治体で管理している公園にも栗の木が植えられているところが多いため、その気になれば入園料を払わずに無料で栗拾いをすることも可能です。

樹木に詳しい人でないと葉や樹皮で栗の木を見分けるのは難しいですが、9月以降のシーズンになれば栗の実が地面に落ちるようになるのですぐにわかります。栗がイガごと地面に落ちている場所を見つけて見上げると、木の枝にもイガのついた実が見つかるはずです。

私有地や農園など勝手に栗拾いをしてはいけない場所でない限り、一般の公園や雑木林のような場所であれば栗を拾うのにお金を払う必要はありません。どこで管理しているのか境界が不明瞭な場所もありますので、念のため「栗拾い禁止」のような看板が近くにないかどうか確認してから拾うことをおすすめします。

公園で栗を拾うのは違法?

所有者の許可なく農園などの私有地に侵入して栗を拾うのは明らかに違法ですが、県や市などの自治体で管理している公園の場合はどうでしょうか?

各自治体に問い合わせてみると、判で押したような回答が返ってきます。公園内に落ちている栗やどんぐりなどの木の実は、商売用として大量に採取するのでない限りは持ち帰っても構いません。

梅や柿の実などの果実は「お持ち帰りはご遠慮ください」としている自治体が多く、筍も同様の判断です。木の枝についたままの栗を落として拾うのはNGですが、地面に落ちているものは拾っても構わないと判断されています。

六法全書

法律を厳密に適用すれば、地面に落ちた栗も公園管理者の所有物です。公園を管理している自治体で栗を回収していれば話は別ですが、落ちたまま放置されている状態なら権利を放棄したものと見なされます。枝についた状態の栗は公園管理者の所有物と判断されるため、物干し竿を使ったり木を揺すったりして落としたものを拾うのは違法行為です。

ほとんどの公園は以上のような判断がされていますが、自治体によっては栗を含む自然物の採取を禁じているところもあります。自然公園法で定められた国立公園や国定公園・自然公園では一切の採取が禁止されていますので、栗拾いを行う際には採取が可能な公園かどうか事前の確認が必要です。

拾った栗の販売方法

ネットに入った栗

自然に生えているものを採集して販売されている食材の例としては、山菜やきのこが挙げられます。当ブログではこれまでにも、山菜採りやきのこ採りでお金を稼ぐ方法を紹介してきました。収穫時期が重なるきのこと同じ販売方法を利用すれば、拾ってきた栗を現金に換えられるようになります。

道の駅や農産物直売所で売るという手もありますが、商品をラッピングしてパッケージ化する手間と費用も必要です。道の駅や農産物直売所で一般的となっている委託販売を利用した場合は、売上の15%前後が販売手数料として引かれます。

消費者に直接販売した方が収益を残しやすいせいか、最近は山菜やきのこでもメルカリなどを利用した販売方法が人気です。実際にメルカリYahoo!オークションでは山菜やきのこだけでなく、生栗も数多く出品されています。栗農園などの生産者で出品している例が目立ちますが、山などで拾ってきた栗を「無農薬」として出品している人も少なくありません。

栗の価格相場

店によって販売価格に差も見られますが、スーパーでは生の栗が500g1袋500円前後の小売価格で売られています。1kgに換算すると、1,000円前後が栗の平均的な価格相場です。

キロ当たり1,000円としても、栗を栽培している農家が手にする収入はそのうちの半分以下と見られます。スーパーで売られている栗の多くは青果卸売市場から仕入れた品で、JAを通じて出荷された商品が中心です。

農家がJAに農産物を買い取ってもらう際には、市場価格の半分以下に相当する卸価格で売るしかありません。商品が消費者の手に渡るまでの間に、JAや青果市場・スーパーという複数の業者が介在することになります。それぞれの業者の取り分がその都度加わるため、最終的な市場価格が卸価格の倍以上に膨れ上がってしまうのです。

千円札と電卓

拾ってきた栗をメルカリに出品した場合でも、売上の10%が販売手数料として引かれます。送料や梱包費用も出品者の側で負担するのが一般的ですが、販売手数料と合わせても売上の半分以上は残る計算です。

メルカリに出品されている生栗の価格相場を見ても、1キロ当たり1,000円前後で市場価格と大きな差はありません。スーパーなどと比べて極端に安くなくても、生産者(自然採集を含む)から直接購入することにメリットを感じる人は少なくというないわけです。宅急便コンパクトやネコポスなど送料を安くできるサービスを利用すれば、元手0円の栗を1,000円程度で販売して十分に収益が残せるようになります。

メルカリで栗を売るコツ

以上のような試算は出品した栗が無事に売れた場合の話で、買ってくれる人がいなければ栗を拾ってもお金に換えることはできません。商品の実物を見て品定めができないという点では、メルカリやYahoo!オークションに出品する場合でもネット通販と同じ弱みがあります。

それでもメルカリで生栗の出品状況を見れば、すでに「SOLD」となっている例も少なくありません。完売した栗の出品で多いのは、「無農薬」「採れたて」などという売り文句をタイトルに盛り込んでいるような例です。

フリマアプリの画面イメージ

スーパーでも買える栗をわざわざメルカリで購入している人は、普通に売られている栗に何らかの不満を持っているものと考えられます。販売価格だったり品質だったりと不満の理由はさまざまですが、市販の栗の大半に農薬が使われているというのも理由の1つです。食の安全に対する意識が高い人ほど、「無農薬」や「有機栽培」といった言葉に弱い傾向が見られます。

山や公園などに自生する栗は農園で栽培されているものと違って、わざわざ農薬を散布してまでして害虫を駆除しようとしないのが普通です。拾ってきた栗を出品する際にも、タイトルや説明文に「無農薬」を利用しない手はありません。

消費者は産地が明記してある商品に安心感を持つのが普通ですので、栗を拾った場所(都道府県単位でもOK)をタイトルに盛り込めば売れる確率が上がります。スーパーでは中国産など海外で採れた栗も多く流通しているだけに、国産というだけでもアピール材料となります。

栗の出品価格は平均すると1キロ当たり1,000円前後ですが、「SOLD」となっている出品を見るとキロ当たり1,000円未満の価格設定の例も少なくありません。メルカリは市販の商品より安く購入したいという人の利用が多いだけに、価格設定が高すぎると売れ残りリスクが高くなりがちです。産地表示や「無農薬」で付加価値をアピールしつつも、価格は抑えめにした方が売れやすいと言えます。

栗を栽培して稼ぐ方法

自治体で管理している公園に落ちている栗は無料で持ち帰ることも可能ですが、商売用として大量に採取するのは問題があります。農薬を使用していない栗には虫がつきやすく、虫食いの実を除くと収穫が半分以下に減ってしまう場合も珍しくありません。メルカリで「無農薬」の栗を1kg売ろうと思えば、2kg以上の栗を収穫した上で虫食いを選別する必要があります。

公園には多くの人が訪れるだけに、落ちている栗を拾おうとする人は他にも大勢いるのが当たり前です。公園に落ちている栗を拾っても構わないという自治体からの回答には、「他の人と譲り合う」という条件も含まれます。そうなると1カ所の公園で拾える栗の量はどうしても少なくなりがちで、販売できるほどまとまった量を収穫するのは困難です。

そうかと言って有料の農園で栗拾いをしたのでは、収穫した栗を売っても料金の分だけ収益が減ってしまいます。庭や畑がある人なら、自分で栗を栽培して収穫物を売るというのも1つの方法です。

栗の実がなっている木

昔から「桃栗三年柿八年」と言われるほど、栗は比較的短期間で実を収穫できるようになります。日当たりが良くてある程度の広さを確保できる場所があれば、栗の木を植えることで3年~5年目くらいから収穫が可能になるというわけです。

栗の木は自家受粉が難しいため、品種の異なる複数の木を植えるのが一般的です。花粉が届く範囲の10mから20mほどの間に複数の栗の木を植えておくことで自然に受粉し、6月頃の開花期を経て秋には実が収穫できるようになります。

栗の主な品種

栗を自分で栽培すれば実を全部取り放題で、他の人に気兼ねする必要はありません。苗木や支柱・肥料などの購入費用はかかりますが、実が収穫できるようになれば短期間で元を取ることも可能です。

実際にメルカリの出品状況を見てみると、農家でもない一般の人が庭や裏山で栽培しているような栗も多く出品されています。栗は品種によって大きさや食味が大きく違ってくるだけに、品種を自由に選べるという点も自分で栽培するメリットの1つです。

品種名を記載していない出品も少なくはありませんが、記載した方がブランド価値をアピールできます。自然環境に自生している栗の多くは柴栗か山栗で、利平や丹沢といった人気の品種は主に農園で栽培されてきました。

イガに入った栗

利平は「栗の王様」と言われるほど食味に優れた栗で、栽培の難易度が高いことから希少価値があります。丹沢栗は利平栗より流通量が多く、市場では最も早い時期から出回る早生品種です。

9月中旬から10月上旬頃にかけて収穫する中生栗の筑波は国内最大の流通量を誇り、1本の木から収穫できる量も多いという特徴があります。「ぽろたん」と「ぽろすけ」はその名の通り、加熱することで渋皮が簡単に剥けるのが特徴です。

扁平な形状を特徴とする銀寄は江戸時代から栽培されてきたほど歴史の古い品種で、筑波や丹沢に次ぐ栽培面積を誇ります。この他にも早生品種の森早生や伊吹・国見、晩生種の美玖里・石槌・岸根といった品種が栽培されています。Amazon楽天市場でも各品種の苗木が購入できますので、庭などで栽培が可能な人は検討してみるといいでしょう。

栗の害虫対策には農薬が必須?

栗の栽培でどうしても避けられないのが、虫食いの被害を引き起こす害虫への対策です。栗の実は虫たちにとっても栄養価が満点で貴重な食料源となるだけに、さまざまな種類の害虫がつきやすくなってきます。

特にクリシギゾウムシは栗の実に卵を産み付ける性質を持つだけに、栽培する上では最も厄介な害虫です。9月中旬以降に収穫する品種を栽培する場合は、この害虫への対策が欠かせません。虫に食われた栗は売り物にならなくなるため、栗を栽培している農園では必ずと言っていいほど農薬を散布して害虫を駆除しているのです。

農薬の噴霧器

自然環境で採れた栗はメルカリやYahoo!オークションでも「無農薬」として人気を集めていますが、害虫対策がされていない栗は選別作業がとにかく大変です。収穫した栗を1個1個目視して虫食いの有無を確認し、大丈夫と判断した栗だけを集めて販売することになります。

虫食いの跡が見つかった栗を取り除くと、収量が半分以下にまで減ってしまうことも珍しくありません。そうなると歩留まりが悪くなるだけでなく、選別作業に時間がかかった分だけ時給換算で稼げる金額も減ってしまいます。栗の栽培で収益性を確保するには、農薬を散布して虫食いを防ぐのが最も手っ取り早い方法です。

とは言え湯水の如く農薬を撒いていてはコストが割高になるだけでなく、残量農薬の量も増えてしまいます。少数ながら無農薬栽培の栗農家も存在しますので、害虫対策には農薬が必須というわけではありません。庭などに栗の木を植えている人になると、無農薬の割合はさらに高いものと推定されます。

選別しても虫食いが出る理由

虫食いの栗

無農薬で栽培した栗や山で拾った栗を販売する際には、徹底した選別作業が欠かせません。目で見て明らかにわかるような虫食いの跡が見つかれば弾きやすいですが、厄介なのは害虫が卵を産み付けているケースです。収穫後に卵が孵化するため、時間が経つほど虫食いの被害が出やすくなります。

卵を産み付けられた穴は1ミリほどしかなく、よほど目がいい人でなければ発見するのが困難です。JAを経てスーパーに出荷されている栗は、これを防ぐ目的で薬品を使った燻蒸処理を施している例が少なくありません。燻蒸処理を行うことで出荷後の虫食い被害は防止されますが、栗の品質や風味は落ちてしまいます。

JAを経由せず消費者に直接販売した場合には、商品が届いた後で虫食いが見つかる可能性もゼロではありません。メルカリなどに出品する場合はそのへんの事情も正直に記載し、購入者に理解してもらうよう努める必要もあります。「1個1個ていねいに選別しておりますが、無農薬ですので稀に虫食いが含まれている可能性もあります。ご理解してもらえる方のみ購入していただければ幸いです」といった文章を説明文に添えておけば、トラブルの防止に効果的です。

栗拾いでお金を稼ぐ方法まとめ

栗を収穫するイメージ

農園や公園で拾った栗を売る方法から始めて、栗を自分で栽培して稼ぐ方法までを見てきました。副業として安定した収入につながりやすいのは栗の栽培ですが、栗の木を植える場所や剪定などの手間も必要です。誰にでもできる稼ぎ方ではないため、拾ってきた栗を売ってお金に換える方が万人向けと言えます。

有料の農園で収穫した栗を売っても収益はたいして残らないのが普通ですので、無料で栗を拾える穴場を見つけられるかどうかがポイントです。虫食いや農薬の問題もありますが、栗の木を植えるだけの場所がある人は栽培も検討してみるといいでしょう。

コメント

  1. […] 栗拾いでお金を稼ぐ方法とは?栗の販売方法や栽培の注意点も解説の記事でも触れているように、公園内に落ちている木の実や種子であれば「問題ない」と判断されるのが普通です。それらの落下物も法的には公園を管理する自治体の所有物ですが、落下したまま放置されている状態であれば「所有権を放棄している」ものと見なされます。木を揺すったりして枝についた状態の銀杏を落として持ち去る行為は、窃盗罪が適用される可能性があるのでNGです。 […]

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