昆虫採集を仕事にする副業6選!昆虫ハンターが収入を得る方法を解説

副業

好きでもない仕事でいやいや働かされるよりも、自分の好きなことを職業にするのが仕事選びの理想です。子供の頃から昆虫が好きだった人は、昆虫採集を仕事にできれば言うことはありません。

とは言え仕事で昆虫採集を行う職業と言えば、研究職や学芸員などハードルの高い仕事が中心です。本業の傍らで取り組む副業であれば、趣味と実益を兼ねた昆虫採集で収入を得る手段がいくつか考えられます。

そんな副業を6種類選び、収入を得るための方法と稼げる金額の目安について情報をまとめてみました。中には副業としてまだ確立されていない稼ぎ方も含まれますが、昆虫採集ビジネスの起業アイデア集として参考にしていただければ幸いです。

昆虫採集を仕事にすることは可能?

ナダールの撮影によるアンリ・ファーブル

ナダールの撮影によるアンリ・ファーブル

一般的な認識で言うと昆虫採集は趣味や遊びの範疇に属し、普通の感覚では仕事と見なされません。小学生が夏休みの自由研究にカブトムシやクワガタなどの昆虫を採ってきて飼育したり、大人の昆虫マニアが標本を作るために採集したりするイメージです。

それでも世の中にはいろいろな職業があるもので、仕事で昆虫採集を行う場合もあります。研究職や学芸員など、昆虫の生態を研究したり昆虫標本の展示や案内をしたりする職業です。道路などを建設する際に環境への影響を事前に調査する環境アセスメント調査員も含め、仕事で昆虫採集を行う可能性のある職業について概要をまとめてみました。

大学や企業の研究職

大学では生物学や農業関係などの学部学科で、さまざまな種類の昆虫について研究しています。そうした大学で教授や教員の職を得れば、研究の仕事で昆虫採集のフィールドワークを行う可能性が出てきます。

もちろんそういう職業でも昆虫採集だけをやっていればいいというわけではなく、他の生物の研究や論文の作成、学生への指導なども仕事の1つです。昆虫学者として研究の道に進めば、昆虫好きの人にとっては天職となります。

一方では防虫剤や殺虫剤・農薬などを製造・販売している民間企業の社員も、研究開発部門の担当者は仕事で昆虫採集を行う可能性のある仕事の1つです。カブトムシやクワガタのような人気のある昆虫ではなく害虫が主な対象ですが、虫の生態に興味がある人ならやりがいを感じる仕事になり得ます。

博物館・昆虫館の学芸員

博物館にはさまざまな生き物の標本や化石・剥製が展示されていますが、昆虫を専門に扱う博物館は昆虫館とも呼ばれています。そうした博物館や昆虫館で働く学芸員は、資料の収集や保管・展示・調査・研究に従事する専門的な職業です。

このうち資料の収集や調査・研究を行う仕事の一環として、屋外で昆虫採集を行う場合もあり得ます。特に昆虫館の学芸員は昆虫採集の機会も多くなると予想されますので、昆虫好きの人が選ぶ仕事として有力な選択肢の1つです。

環境アセスメント調査員

正直なところを言うと、昆虫採集を仕事にできるような職業は決して多くありません。研究職や学芸員以外で昆虫採集を行う可能性がある数少ない職業としては、環境コンサルタント会社などに所属する環境アセスメント調査員が挙げられます。環境アセスメントというのは道路や鉄道・ダムなどの建設に先立って、環境への影響を調査した上で評価を行う仕事です。

調査の際には対象区域の大気や水質・地質・地形などとともに、動植物の生息状況も調べる必要が出てきます。哺乳類や鳥類・爬虫類・両生類・魚類だけでなく、さまざまな種類の昆虫も調査の対象です。山や川のような自然環境だけでなく都市が対象区域に指定される場合もありますが、どのような場所にも何らかの昆虫が生息しています。

環境アセスメント調査員の求人は正社員として募集される場合の他、調査補助の名目でアルバイトが募集された例もありました。アルバイト求人サイトでは募集がなかなか掲載されないレアな求人ですが、運良く見つかれば副業の手段にもなり得る仕事です。

昆虫採集ビジネスで収入を得る副業6選

お金を稼ぐ6つの方法

以上に紹介したような職業は正職員や正社員として募集される例が多い仕事で、求人の募集数も決して多いとは言えません。昆虫採集を仕事にするには狭き門となっている状況ですが、趣味と実益を兼ねた昆虫採集の手段なら他にもいろいろと考えられます。いずれも何らかの形で昆虫採集の作業を伴い、捕まえた昆虫を売ったり標本にしたりして収入を得る方法です。

昆虫採集について教えて稼ぐ仕事や情報発信で稼ぐ方法まで含めると、副業の手段は以下のように6種類を数えます。

  1. 生きた昆虫の販売
  2. 昆虫標本の販売
  3. 昆虫採集インストラクター
  4. 昆虫採集YouTube
  5. 昆虫採集ブロガー
  6. 昆虫図鑑の電子書籍出版

それぞれの稼ぎ方や収入の目安について詳しく解説していきます。

カブトムシやクワガタを売って稼ぐ昆虫ハンター

昆虫ハンターと言えば最近は同名の食玩が子供たちの人気を集めていますが、普通は野外から採集した昆虫を売って稼ぐ人を意味します。それも昆虫を生きたまま飼育可能な状態で売るのが、昆虫ハンターの典型的な収益パターンです。

生きた昆虫を売る方法としては、以下のような手段が考えられます。

  • 昆虫を扱うペットショップ
  • 昆虫の買取を行っている専門業者
  • 生きた昆虫の出品が可能なネットオークション

昆虫を扱うペットショップでも、一般の個人から昆虫の買取を行っている店はそれほど多くありません。店で売られている商品は昆虫や飼育ケース・エサなども含め、信頼のおける卸売業者から購入した品々です。近所の店に買取してもらう場合でも、事前に交渉した上で昆虫採集を行うことをおすすめします。

インターネットで検索すれば、カブトムシやクワガタの買取を行っている専門業者もいくつか見つかります。全国どこに住んでいても買取が可能な点はメリットですが、必ずしも高値で買い取ってくれるとは限りません。

昆虫ハンターが収入を得るための売り先としては、生きた昆虫の出品が可能なネットオークションサイトのヤフオクが最大の市場です。ヤフオクの虫類(ペット、生き物)カテゴリには、さまざまな種類の虫が1万件以上も出品されています。カブトムシとクワガタが大半を占めますが、この記事を書いた時点ではチョウの幼虫・蛹や鈴虫・ゴミムシ・女王アリ・ヤスデ・カタツムリ(希少種のマイマイ)なども出品されていました。

1匹1万円前後の高値で落札されているのは、カブトムシだとヘラクレスオオカブトムシなど海外の大型種にほぼ限られます。日本国内で普通に採れるカブトムシとなれば、1匹100円前後でないとなかなか売れない状況です。8cm以上の大型カブトムシなら国内種でも希少価値が高く、1匹1,000円でも買い手がつく可能性があります。

ニジイロクワガタ

昆虫マニアに人気のニジイロクワガタ

海外産の珍しい種類はカブトムシでもクワガタでも人気がありますので、中南米や東南アジアなどに昆虫採集旅行に出かける人は大きく稼ぐチャンスです。クワガタは国産でもオオクワガタの人気が高く、ヤフオクでは能勢YG血統の個体が1匹数千円で取引されています。出品しているのは個人事業主も含めた業者が大半ですが、税務署に開業届を出していない一般の個人でも出品は可能です。

採ってきたカブトムシやクワガタをそのまま売るだけでなく、幼虫から育てて増やした上で販売するという手もあります。ヤフオクではカブトムシやクワガタの幼虫も多く出品されていますので、飼育場所を確保できる人は養殖ビジネスにも挑戦してみるといいでしょう。

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昆虫標本も高値で売れる可能性

メルカリでは生きた昆虫の出品が禁止されていますが、昆虫の標本なら出品も可能です。昆虫標本はヤフオクでも人気の商品となっていますので、昆虫採集で収入を得る副業の手段となります。

ヤフオクに出品されている生きた昆虫のほとんどはカブトムシかクワガタでしたが、標本の状態だとさまざまな種類の昆虫が出品されている状況です。きれいな蝶の標本はインテリアとして根強い人気があるだけに、額装された品が開始価格1万円以上で出品されている例もありました。

蝶の標本

蝶以外ではやはりカブトムシやクワガタの標本が人気ですが、タマムシやカマキリ・セミ・カミキリムシ・トンボ・バッタなど多種多様な昆虫の標本が出品されています。メルカリでもカブトムシやクワガタ・タマムシ・蝶・オニヤンマ・スズメバチ・カミキリムシ・オケラ・セミなど、多くの種類の昆虫標本が「SOLD」となっています。

昆虫は正しい知識に基づいて標本化すると長持ちするため、数十年前の標本がヤフオクやメルカリで売れている例も珍しくありません。中にはビンテージ物の蝶標本が数万円で売れた例もありましたが、1体から数体で数百円~数千円が平均的な相場です。そうした中でも額装された蝶の標本は高値で売れやすく、熱心な収集マニアが1万円前後で購入してくれる可能性があります。

標本を作るには昆虫の形を整えたり乾燥させたりする手間もかかりますが、ていねいに作り込まれた昆虫標本なら骨董品店でも買取が可能です。採集した昆虫をお金に換えようという場合に、標本化は有力な手段の1つとなります。

昆虫採集インストラクター

以上のような2通りのやり方で昆虫を売れば手っ取り早く収入を得られますが、副業で稼ぐ手段は売るだけではありません。ここからは昆虫を売らずに稼ぐ方法について、4種類の副業を取り上げていきます。

まずは昆虫好きの子供(大人を含む場合もあり)を対象に、昆虫採集のコツについて教えるインストラクターの仕事です。昆虫採集インストラクターという資格があるわけではありませんが、「もっとうまく昆虫を捕まえられるようになりたい」という需要は世の中に存在します。そういう需要を持つ人に同行して実際に昆虫採集を行い、昆虫を上手に捕まえられるよう指導を行うのがインストラクターの役目です。

昆虫採集に同行

インストラクターの活躍する場は、昆虫採集体験イベントや昆虫採集ツアーに限りません。無料掲示板のジモティーには昆虫採集に同行してくれる人を募集する投稿が多く見られるほど、1人では心細いという人も少なくないと見られます。スキルを時間単位で売り買いできるタイムチケットには、1時間5,000円で「昆虫採集に同行します」というサービスまで出品されているほどです。

一歩進んでインストラクターを務めるには、昆虫採集のスキルだけでなくコミュニケーションスキルや指導スキルも求められます。ひとりで黙々と昆虫を探すのが好きな人には向いていませんが、教えるのが好きな人は昆虫採集インストラクターの仕事も副業になり得る仕事の1つです。昆虫採集イベントやツアーを実施している企業・団体で、インストラクターを募集していないかどうか問い合わせてみるといいでしょう。

募集が見つからない場合でも、ストアカスキルクラウドのようなサービスを利用して生徒を直接募集するという手があります。昆虫採集について教える教室の出品は決して多くありませんので、今ならライバル不在のブルーオーシャン状態です。

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YouTubeで昆虫採集動画を配信

子供たちにも大人気の動画投稿サイトYouTubeで「昆虫採集」と検索してみると、カブトムシやクワガタを捕まえる方法を解説した動画が大量に見つかります。蝶やバッタなど、他の種類の昆虫を対象とした動画も少なくありません。それだけYouTubeでは昆虫採集動画が人気ジャンルとなっている証拠ですので、昆虫好きの人はYouTuberも有力な副業の1つになり得ます。

とは言えYouTuberとして広告収入を得るには、YouTubeパートナープログラムの資格要件を満たしていなければなりません。チャンネル登録者数1,000人以上で、直近12ヶ月の動画総再生時間が4,000時間以上が必要です。これはかなりハードルの高い要件ですので、チャンネル開設当初は無収入の状態でも地道に動画を投稿して実績作りに励むことになります。

昆虫採集ジャンルはすでに多くの動画が投稿されていて飽和状態だけに、他の動画と差別化を図るために演出の工夫も欠かせません。採集だけでなく昆虫の飼育方法や標本の作り方についても動画で情報発信すれば、チャンネル登録者も増やしやすいはずです。

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昆虫採集ブログで広告収入を稼ぐ

情報発信の手段と言えば、動画やSNS全盛の今でもブログは効果的な表現手法の1つです。実際にGoogleYahoo!で検索すれば、カブトムシやクワガタの採集について書かれたブログ記事が数多くヒットします。Ameba(アメーバ)ブログはてなブログなど独自のコミュニティが成り立っているブログサービスでも、昆虫採集は人気ジャンルの1つです。

無料ブログでは収益化するのがなかなか難しい面もありますが、独自ドメインを取得して昆虫採集ブログを運営すれば広告収入を稼ぎやすくなります。独自ドメインでブログを運営する場合には、SEO対策を徹底させたりSNSからの流入を増やしたりして、集客の工夫も欠かせません。

ブログに掲載する広告はクリック報酬型のGoogleアドセンスが中心となりますが、昆虫採集は採集用品や標品用品などの物販と相性のいいジャンルです。Amazonアソシエイト広告や楽天アフィリエイト広告を記事内に掲載すれば、広告経由で購入された商品の売上に対して数%の報酬を得られるようになります。いずれもブログ単独でまとまった収入を稼ぐのは難易度が高めですので、昆虫採集で稼ぐ他の副業と併用するのがおすすめです。

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昆虫図鑑の電子書籍出版で印税収入を稼ぐ

昆虫採集に関連した副業6選で最後に紹介するのは、捕まえた昆虫の写真を使って昆虫図鑑を出版するという稼ぎ方です。図鑑に使う写真を撮影する際には、必ずしも昆虫を捕獲する必要はありません。むしろ自然環境の中で生きる姿を撮影した方が、図鑑にふさわしい自然な写真になりやすいものです。

ただし紙の本として昆虫図鑑を商業出版するのはハードルが高く、無名の個人では自費出版でもなければなかなか本を出してもらえません。電子書籍であればKindleダイレクトパブリッシング(KDP)などのサービスを利用することで、個人でもコストをかけずに昆虫図鑑を出版できます。

電子書籍市場は右肩上がりの成長が続いているだけに、情報発信の手段としてはブログや動画投稿にも負けていません。現在はコミックのジャンルが市場を牽引している状況ですが、一般書籍の分野でも近い将来には紙の書籍を逆転する可能性があります。昆虫図鑑のように子供にも多く読まれる人気ジャンルなら、電子書籍で印税収入を稼ぐのも現実的な話です。

昆虫図鑑

昆虫図鑑を制作するには昆虫の写真だけでなく、昆虫の種類ごとに大きさや分布・成虫が見られる時期・生態などの情報を解説する必要もあります。したがって昆虫図鑑の出版は、「昆虫博士」と呼ばれるほど昆虫に詳しい人に向いた副業の稼ぎ方です。

そこまで昆虫に詳しくないという人でも昆虫採集のコツや採集日記を電子書籍化すれば、昆虫好きの読者に読んでもらえる可能性が出てきます。それだけ昆虫採集は奥が深く、電子書籍の出版にも豊富なネタを提供してくれる分野です。

Kindleダイレクトパブリッシングでは電子書籍がダウンロード購入された場合に、販売価格の35%が印税収入に当たるロイヤリティとして著者の報酬になります。Kindleでの独占販売に設定した上で価格を250円以上に設定するなど一定の条件をクリアすれば、ロイヤリティを70%にまで上げることが可能です。

後者の場合は読み放題サービスのKindle Unlimitedにも登録され、読み放題で1ページ読まれるごとに約0.5円ずつ報酬が発生します。まとまった収入を稼ぐにはかなりの数をダウンロードしてもらう必要もありますが、ちょっとしたお小遣い稼ぎにはなるはずです。

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昆虫採集で稼ぐ副業の注意点

ネットオークションなどを利用してカブトムシやクワガタなどの昆虫を生きたまま販売する際には、元気な状態で届けられるよう梱包や発送にも気を使います。決められた条件を満たしていれば、生き物の取扱いも可能なゆうパックで送るのが無難です。

昆虫を入れる容器はタッパーなどを使い、中には霧吹きで湿らせた土と水分を含ませたキッチンペーパーを入れておきます。届け先まで運ばれる間のエサとして、昆虫ゼリーも一緒に入れておくと安心です。

夏場の発送で高温が予想される場合は、箱の中に凍らせた保冷剤などを入れておきます。緩衝材を敷き詰めた段ボール箱に容器を入れ、空気の通り道を確保するため箱の側面は塞がないように粘着テープで封をするのがコツです。

保冷剤を入れた段ボール箱

生き物の発送だけに、これだけ万全の対策を講じても死着のリスクはあります。ヤフオクではそうしたリスクを想定して、あらかじめ「ノークレームノーリターン」と記載した出品も昆虫カテゴリでは少なくありません。

そのように記載していても、購入者から苦情が来ることは考えられます。低評価を避けるには、そうした場合でも誠実な対応を心がけることが大切です。また「ノークレームノーリターン」と記載した場合には相手に不安を与えることになり、売れにくくなるという点も考慮に入れる必要があります。

ちなみに昆虫標本などの販売に利用できるメルカリでは、「ノークレーム・ノーリターン」のような記載はNGです。昆虫標本は壊れやすい商品ですので、発送の途中で万が一破損した場合には返品に応じなければならなくなるリスクもあります。

以上のような発送に伴うリスクの他に、昆虫採集そのものには次のような点にも注意が必要です。

  • 禁止されている場所や無許可の私有地で勝手に昆虫採集をしない
  • 昆虫採集に伴うさまざまな危険にも要注意

それぞれ詳しく解説します。

昆虫採集が禁止されるケース

哺乳類や鳥類などと違って昆虫は比較的自由に捕獲できる生き物ですが、どの場所でも昆虫採集ができるというわけではありません。国立公園や国定公園内で特別保護区域に指定されている場所では、昆虫の種類に関わりなく採集活動が禁じられています。私有地で昆虫採集を行う場合に、あらかじめ所有者の許可が必要なのは言うまでもありません。

国立公園や国定公園の区域内でも特別地域と普通地域では、節度を守る限り昆虫の採集も可能です。採りすぎたり自然環境を破壊したりしないように配慮しながら、禁止されていない区域内でのみ採集活動を行う必要があります。国立公園や国定公園以外であっても、都道府県や市町村などの自治体で指定している自然環境保全地域は昆虫採集の禁止区域です。

天然記念物のウスバキチョウ

天然記念物のウスバキチョウ

以上のような場所に関わらず、種の保存法で指定された希少野生動植物種の捕獲は原則として禁止されています。希少野生動植物種に指定された昆虫を採集する場合には、環境大臣の許可が必要です。希少野生動植物種 – Wikipediaに対象となる動植物の一覧が掲載されています。

昆虫採集をしていて珍しい虫を見かけたら昆虫図鑑と照らし合わせ、希少野生動植物種でないかどうか確認してから捕獲するのが無難です。種の保存法に指定された種類以外でも、各自治体の条例で独自に捕獲や採取を禁止している例も珍しくありません。特に標本を作る目的で蝶を採集する際には、捕獲が禁止された種類でないかどうか確認することをおすすめします。

昆虫採集で考えられる危険

カブトムシやクワガタなど昆虫採集の対象となる虫が生息している野外の環境には、スズメバチやムカデ・アブ・ブヨ・ドクガ・蚊など有害な虫も共存しています。場所によってはマムシやヤマカガシのような毒ヘビに加え、ヤマビルが潜んでいる場合も考えられます。イノシシやクマなど人に害を与える大型哺乳類、感染症を引き起こすマダニやツツガムシにも要注意です。

近年になって西日本で生息域を拡大している危険生物の1つとして、赤いクワガタに似たヒラズゲンセイという昆虫が挙げられます。ヒラズゲンセイの分泌する体液は有毒で、皮膚のかぶれや水ぶくれを起こす恐れがありますので、見つけても素手では触らないよう注意が必要です。以上は日本で昆虫採集をする場合の話で、海外で採集活動を行う場合はさらに危険な生物との遭遇が予想されます。

ヒラズゲンセイ

ヒラズゲンセイ

カブトムシやクワガタは夜行性の昆虫だけに、採集活動も日没後の夜間や夜明け前の時刻に行うのが定石です。懐中電灯やヘッドライトをつけていても危険は避けきれませんので、足元にはよく気をつけて転倒したりしないよう慎重に行動する必要があります。

暗い中で効率的に行動するには日中の明るいうちに下見をして、カブトムシやクワガタの好む樹液が出ている場所を見つけておくのがコツです。その場合は炎天下での行動になりがちですので、熱中症対策も欠かせません。屋外での行動中には天候が急変することも考えられますが、雷雨に見舞われた場合でも木の下で雨宿りするのは落雷の危険があるので避けた方がいいでしょう。

昆虫採集を仕事にする副業まとめ

虫取り網

子供だけでなく大人の中にも昆虫採集を趣味にしている人は少なくありませんが、趣味を生かしてお金を稼ぐ仕事は限られます。昆虫採集を職業にしようとしても研究職や学芸員になるにはハードルが高く、昆虫採集だけをやっていればいいわけではありません。

副業であればこの記事で紹介したように、昆虫採集のスキルを生かして収入を得る手段が6種類ほど考えられます。昆虫好きの人にとっては楽しみながらお金を稼げる手段となり得ますので、自分に合った副業を選んで試してみるといいでしょう。

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