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週末農業の始め方7選!農地を持たない会社員向けに解説

週末農業の始め方7選!農地を持たない会社員向けに解説 副業
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普段は会社員として働いて、土日だけ野菜作りを楽しむ――

そんな「週末農業」のライフスタイルに憧れているサラリーマンも少なくないのではないでしょうか?

メルちゃん
メルちゃん

でも農地を持っているわけではないし、どうやって始めたらいいのかかわからない…

新規就農はハードルが高いイメージもありますが、趣味や副業感覚で気軽に取り組める週末農業なら始める方法が7つほど考えられます。

筆者も7種類の中から「家庭菜園」を選んで、ライター業と並行した野菜作りを実践中です。自宅の庭を家庭菜園化する以前は、他の方法も検討した経緯があります。

そこで今回は週末農業を始める7つの方法について、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。

この記事を読めば、会社の仕事をしながら野菜作りを楽しめるようになります。商才がある人なら手作りの野菜を販売して、週末農業を副業にすることも可能です。

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週末農業の始め方7選

ネギ畑での農作業

新規就農者として認定されるような条件が整っていない限り、農業委員会に申請して農地を取得したり借りたりするのはハードルが高めです。週末だけでは農地の管理が行き届かないと判断され、認定されない可能性もあります。

それだけ農地の売買や賃貸は厳しく制限されているわけですが、まだまだ諦めることはありません。自分の農地を持っていないサラリーマンでも、週末農業を始めることは十分に可能です。

スタート時点で自分の農地を所有していない人が週末農業を始める方法は、いろいろと考えられます。数ある選択肢の中から、一般の人が週末農業を始めるのに適した方法を7通り選んでみました。

農業法人でアルバイトをする

週末だけ農業の仕事をする選択肢の1つとして、農業法人にアルバイトとして雇われるというスタイルがあります。主に定植作業や収穫作業をすることになりますが、週末農業を始めるのに農地や道具類を自分で用意する必要はありません。アルバイトの募集情報をどうやって見つけるかが問題となります。

週末だけ農業の仕事をする選択肢の1つとして、農業法人にアルバイトとして雇われるというスタイルがあります。主に定植作業や収穫作業をすることになりますが、週末農業を始めるのに農地や道具類を自分で用意する必要はありません。アルバイトの募集情報をどうやって見つけるかが問題となります。

大手のアルバイト求人サイトに求人広告を掲載しているのは、規模が大きく資金力のある農業法人が中心です。求人サイトで扱っているのは都市部の求人が多く、地方が中心の農業バイトは少なめという一般的な傾向も見られます。

総合型の求人サイトよりも、以下のような農業特化型求人サイトの方が自分に合った求人を見つけやすいです。

農業バイトの仕事を1日単位で探せるdayworkというアプリもあります。

総合型サイトにも特化型サイトにも求人広告を出さずに、自社のHPでのみ求人を募集している小規模の農業法人も少なくありません。求人ボックスのような求人検索エンジンは、インターネット上の求人情報をまとめて表示してくれます。地方の求人にも強い傾向がありますので、農業バイトの仕事を探すのにおすすめのサイトです。

この他に市役所やJA(農協)で、求人検索エンジンにも載らないような求人が出ている場合があります。インターネットで気に入った求人が見つからない場合は、窓口に問い合わせてみるといいでしょう。

農家の手伝いをする

農業の担い手は人口減少と高齢化が顕著で、人手不足に悩まされている農家は少なくありません。農繁期には猫の手も借りたいほど忙しくなるだけに、個人の農家を手伝う仕事も週末農業を始める方法の1つです。農家の仕事を手伝うことで、生きた教材から農業について学べるメリットがあります。

農家の手伝いをした場合には、謝礼金を渡してくれるのが一般的です。謝礼が出なくても、規格外の野菜を分けてもらえることはよくあります。まったくのタダ働きになる例はそれほど多くありません。

筆者も知り合いの農家で枝豆の収穫に伴う作業を手伝った際に、出荷できない豆をたくさんもらいました。一度では食べきれないほどの量だったので、茹でてから冷凍して何日もかけて食べたほどです。枝豆もスーパーで買えば結構な値段がするので、食費の節約に役立ちます。

筆者の場合は数日間の手伝いで、最終日に1万円あまりの謝礼を受け取りました。もらった枝豆と合わせて、働いた分の見返りとしては十分だったと思っています。

農業ボランティアに参加する

収穫したジャガイモ

友人の農家に頼まれて農作業を手伝ったような場合には、謝礼が出ないこともあり得ます。手伝ってくれる人を募集したくても、謝礼を出すだけの余裕がないという農家は少なくないはずです。

慢性的な人手不足にあえぐ農村では、援農と呼ばれる農業ボランティアの活動を受け入れています。農業法人のアルバイトと違ってボランティアだけに、基本的に無償で農作業を手伝う仕事です。

謝礼が出ても交通費程度の金額であれば、有償ボランティアの範囲内と言えます。昼食を提供したり、規格外の野菜を分けてくれたりと、現金以外の形で謝意を示すのもボランティアの一形態です。

援農のマッチングサイトには全国各地の案件を扱う援農隊の他、東京や京都・宮城など地域限定のサイトもあります。activo(アクティボ)のようなボランティア情報サイトも、援農を募集している農家を見つける手段の1つです。

農業ボランティア募集掲示板ジモティーのような掲示板サイトでも、農業ボランティアの募集情報が見つかる可能性があります。金銭的な見返りより社会貢献を重視したい人は、ボランティアで週末農業を始めてみるのも悪くありません。

市民農園を借りる

以上はプロの農家や農業法人の仕事を手伝うことで、週末農業を始める方法でした。自分自身が主体となって農業を営むには、農作物を育てるための土地が必要です。自分の農地を持っていない人でも、農園を借りれば週末農業を始められます。

プロの農家でない一般の人が利用できる貸し農園は、市民農園とレンタル農園の2種類に大きく分けられます。市町村で運営している公営の市民農園は、料金の安いところが人気の要因です。民間と比べて料金は半分以下という農園が多く、安いところでは5分の1という例もありました。

市民農園は1区画あたりの面積も広いので、週末農業でも本格的な栽培にチャレンジできます。1区画の面積は15㎡前後で、1年間の利用料金は5,000円前後から1万円程度です。

以上のようなメリットの一方で、市民農園はなかなか借りられないというデメリットもあります。希望者が多い上に募集時期が限られているため、借りたいと思っても今年度の募集がすでに終了という例も少なくありません。

人気の農園は順番待ちとなっている状態で、何年も待たされる可能性があります。人口の多い都市部の市民農園では、利用者が抽選で選ばれている状況です。

運良く借りられたとしても、市民農園には民間農園のようなアドバイザーが常駐していません。使用する農具や資材も、基本的には自分で用意する必要があります。公営の農園だけにサポート面は必要最低限という感じですので、どちらかと言えば中級者以上の人に向いた方法です。

JA(農協)が運営している市民農園は料金が公営より高めで、1万円以上というケースが多くなっています。公営の市民農園よりは空きが見つかりやすいですので、近くに空きがないかどうか問い合わせてみるといいでしょう。

レンタル農園を借りる

レンタル農園は公営ではなく、民間の企業が運営しています。市民農園と比べて料金は高くなりますが、サポート面の充実しているところが特徴です。

レンタル農園には菜園アドバイザーが常駐しているところが多く、野菜づくり初心者でも安心して週末農業を始められます。農具や資材もあらかじめ用意されていて、手ぶらで通える農園が多いです。

自分の土地にビニールハウスを建てるとなれば、鉄パイプやビニールなどを購入するのにかなりの費用がかかってきます。レンタル農園ならビニールハウスの資材も用意されていますので、安い料金でハウス栽培に挑戦できます。

市民農園は駐車場やトイレ・給水場など、付属設備が整っていないところも少なくありません。民営のレンタル農園なら駐車場やトイレが完備されているケースが多く、給水も可能なところが大半です。

レンタル農園では1人でも多くの利用者を受け入れるために、1つの区画を複数人で分け合って使用することになります。1人あたりの面積が市民農園より狭いために、本格的な農業を営むには物足りないと感じるかもしれません。1つの畑を他の利用者と一緒に利用する形になるので、基本ルールを守る必要もあります。

週末農業だと作業をするのが土日などに限られるだけに、広い農園を借りても管理が行き届かなくなりがちです。まずは小規模の畑を借りるところからスタートした方が、失敗のリスクも低くなります。そうした点では市民農園よりも、レンタル農園の方が週末農業向きと言えます。

庭や空き地を家庭菜園にする

まだ青いトマト

©YAMATO2023

近くに農園の空きがない場合でも、庭の一角を畑にして野菜を育てることは可能です。自宅の敷地以外に空き地を所有している人は、家庭菜園を営む上でも有利な立場にあります。

筆者の自宅にも狭いながら庭があるのを利用して、比較的日当たりがいい場所を選んで家庭菜園にしました。少し離れた場所にも空き地を所有していますが、通うのが面倒なので今のところは使用していません。

家庭菜園にできるような庭や空き地がない人は、ベランダを利用して野菜をプランター栽培するという手もあります。液肥を使った水耕栽培なら、キッチンなどの室内でも野菜の栽培が可能です。

野菜の培養土やプランターなど、家庭菜園に必要な道具は100円ショップでも売られています。筆者の家庭菜園でも日当たり状況に合わせて移動させるため、全体の半分ほどはプランター栽培です。残り半分は半日陰でも育つ野菜を選び、地植えで育てています。

とりあえず農業体験に参加してみる

週末農業を始める7つの方法として最後に紹介するのは、初心者を対象とした農業体験です。東京都を含め、全国各地の農園や農業公園で農業体験のイベントやツアーが開催されています。地域によっては個人の農家で農業体験を受け入れているところもありますので、GoogleやSNSで情報を検索してみるといいでしょう。

農業体験のイベントやツアーに参加すれば、フルーツ狩りや野菜の収穫といった農作業を体験できるようになります。子どもを参加させることで食育にもつながることから、農業体験は家族連れにも人気です。大人が1人で参加しているケースも少なくありませんので、農業に興味がある人なら誰でも始められます。

地方では農家への宿泊体験ツアーも盛んに開催されていて、若い世代に人気を集めてきました。農業体験に参加しているのは初心者ばかりですので、気おくれする必要はありません。週末農業を始める前に実際の農作業を経験しておけば、農園を借りる際にも計画を立てやすくなるはずです。

市民農園やレンタル農園とは別に、プロの農家が指導してくれる農業体験農園も全国各地にあります。関東・関西・九州地方の案件が中心ですが、全国農業体験農園協会のHPには各地の農業体験農園に関する情報が掲載されています。レンタル農園のシェア畑マイファームでも、全国各地で体験農園を展開中です。

週末農業に活用できる補助金制度

補助金

将来的な新規就農を検討している人も、まずは週末農業からスタートするのがおすすめです。ほとんど未経験の状態で、いきなり会社を辞めて農業を始めるのはリスクが大きすぎます。会社の仕事を続けながら土日だけ農業に取り組んでみれば、農家としてやっていけるかどうかが判断できるようになるはずです。

資金面の不安から就農に躊躇しているなら、補助金制度を利用するという手もあります。市町村を通じて国が交付する農業次世代人材投資資金は、新規就農者を支援する補助金の制度です。就農前の研修を支援する資金と、就農直後の経営確立を支援する資金の2種類があります。

「研修を支援する資金」は就農時に49歳以下の人が対象で、月に12,500円の支援金が最長2年間にわたって支給される仕組みです。「経営確立を支援する資金」も就農時の対象年齢は49歳以下で、月に12,500円の支援金が最長3年間支給されます。

どちらも週末農業をきっかけにプロの農家として、将来的な独立を考えている人向けの補助金制度です。詳しくは就農準備資金・経営開始資金(農業次世代人材投資資金):農林水産省で。

農業経営改善計画を提出して認定農業者の指定を受ければ、日本政策金融公庫でスーパーL資金の融資を受けられる可能性もあります。審査に通る必要はありますが、個人の場合は農地取得や農業機械の購入などに最大3億円(特認6億円)の融資が受けられます。返済期間は25年で、年利は0.30%~0.70%(特例の場合0%)です。

この他にも市町村から認定を受けた新規就農者に対しては、3,700万円(特認1億円)を上限とする青年等就農資金の仕組みもあります。週末農業の範囲内で認定を受けるのはハードルが高めですが、将来的に農家として独立を考えている人は検討してみるといいでしょう。

まとめ

農作業をしている人

農地を持っていない一般の会社員に向けて、週末農業の始め方を解説してきました。農地を正式に取得するには高額の費用がかかる上に、新規就農者の認定ハードルも高めです。

平日に会社の仕事がある人でも以下のような方法なら、土日を利用した農業にチャレンジできます。

  1. 農業法人でアルバイトをする
  2. 農家の手伝いをする
  3. 農業ボランティアに参加する
  4. 市民農園を借りる
  5. レンタル農園を借りる
  6. 庭や空き地を家庭菜園にする
  7. とりあえず農業体験に参加してみる

それぞれにメリットとデメリットがありますので、自分に合った週末農業のスタイルを選んでみるといいでしょう。

レンタル農園のシェア畑なら手ぶらで通える上に、菜園アドバイザーのサポートも受けられます。見学するだけなら無料ですので、体験会を予約できる農園を探してみるといいでしょう。

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