新たな副業の手段として注目度が高まっているライブ配信アプリの中でも、ふわっちは「初心者でも稼ぎやすい」と言われています。収入を得る手段が複数用意されている上に、ビギナー向けのアイテムやイベントも充実しているからです。他のライブ配信アプリでなかなか稼げないという人に向けて、ふわっちが稼げる理由と収益還元の仕組みについて解説します。
ふわっちの概要
国内ではここ数年でライブ配信アプリが急増していますが、ふわっちは2015年にサービスが開始された人気の配信アプリです。このところユーザー数が急速に拡大しているのを受けて、累計のダウンロード件数は10万件以上に達しました。他のライブ配信アプリと同様に、視聴するのも配信するのも基本的には無料です。
ふわっちにはランキングに応じて付与されるポイントや視聴者からプレゼントされるアイテムなど、ライブ配信で稼げる仕組みが整っています。収益を得る手段が複数用意されているせいか、数あるライブ配信アプリの中でも「稼ぎやすい」と評判のサービスです。
ふわっちの運営会社
ふわっちを運営してる株式会社A Inc.は、2013年に設立されたIT企業です。ライブ配信アプリ「ふわっち」の他にも、オタマートやうたオンなどのアプリ運営会社として知られています。
オタマートはアニメグッズや漫画・ゲーム・同人誌・コスプレなど、オタクグッズの売買に特化したユニークなフリマアプリです。うたオンはカラオケの録音や投稿・ライブ配信ができるアプリで、離れた人同士がカラオケを通じてコミュニケーションできる機能で人気を集めています。、料理写真を活用してレコーディングダイエットができる「ダイエットカメラ（Dietカメラ）」も、株式会社A Inc.が提供しているアプリの1つです。
ふわっちの特徴
YouTubeなど幅広い世代が視聴している動画投稿サイトと比べ、ライブ配信は若い世代で人気のアプリというイメージもあります。確かに17LIVE（イチナナ）やツイキャスなど、他のライブ配信アプリの視聴者は10代から20代の若年層が中心です。
そうした中でもふわっちの視聴者は年齢層が比較的高めで、金銭的に余裕のある人が多いという特徴があります。ライブ配信は投げ銭収入が収益の柱となっているだけに、視聴者の平均年齢が高いというのは有利な材料です。年収の高い人はライブ配信を視聴する中でも、投げ銭で大盤振る舞いをしてくれる可能性があります。
ふわっちでも他のライブ配信アプリと同様に歌やダンスを配信している人はいますが、雑談するだけというシンプルな内容の配信も少なくありません。日常生活をそのままライブ中継するような配信も見られるほどで、これと言った特技を持たない人でも気軽に始められます。
普段よりポイントを多くもらえるチャンスとなるイベントの開催が多いという点も、ふわっちが「稼ぎやすい」と言われる理由の1つです。配信を始めたばかりの「ビギナー」を対象とした「ひよこ」アイテムが視聴者に配布されているだけでなく、ビギナー向けのイベントも随時開催されています。初心者でも稼ぎやすいように配慮されているという点が、他のライブ配信アプリの決定的に違うところです。
3種類の配信方法
ふわっちには「通常配信」の他にも、「ラジオ配信」「ゲーム配信」を加えた3種類の配信方法があります。このうち通常配信はWebカメラやスマホのカメラ機能を使用し、映像の形でライブ配信を行う方式です。中にはお面をかぶって出演する人や車載カメラで風景を撮影しながら配信を行う人もいますが、普通は顔出しをして出演することになります。
ふわっちには音声だけを配信する「ラジオ配信」も用意されていますので、顔出しをしたくないという人でも安心です。ラジオ配信中に表示される画像も、サムネイルとは別に設定できるようになっています。マイクなどの機材や配信用のソフトウェアを用意すれば、弾き語りのような音楽のライブ配信も高音質で実現可能です。
ただし他のアーティストの曲を演奏してライブ配信する際には、楽曲の著作権にも注意する必要があります。JASRACやNexToneといった著作権管理団体に登録されている楽曲を使用する際には、「使用楽曲報告」に楽曲名を入力しておくといいでしょう。
「ゲーム配信」はスマホの画面をライブ配信できる方式で、ゲーム実況を行う場合などに選択します。iPhoneでゲーム配信を行うには事前に「設定」の「コントロールセンター」を開き、「コントロールをカスタマイズ」を押して画面収録を追加しておく作業が必要です。Android端末の場合は初期設定の必要もなく、「ゲーム配信」を選択した上でゲームアプリを起動すれば配信を開始できます。
ふわっちで収入が得られる仕組み
ふわっちで収入を得る手段は視聴者からプレゼントされたアイテムによる投げ銭収入と、配信の盛り上がりに合わせて付与されるポイント収入の2つに大きく分けられます。投げ銭に使われるアイテムは、視聴者が購入した金額の約50％が配信者の収益になる仕組みです。
一定期間ごとに発表されるランキングや、定期的に開催されるイベントもポイントを稼ぐチャンスとなります。ふわっちで収入が得られる仕組みは少々複雑ですので、アイテムやランキングの種類を整理してみました。
投げ銭収入が得られるアイテムの種類
ふわっちで使える通常アイテムには、以下のような種類があります。
- ガラガラくじ\500～
- 大花火\2,000～
- 花火\1,100～
- ふわふわくまさん\500～
- ハート\250～
- バーガー\120～
- 風船\120～
- いいね！\120～
- KP\120～
（出典：「アイテム」ふわっち公式サイト）
Webブラウザ版ではこの他にも1個2,000円の「大花火」アイテムがあり、他のアイテムもお徳用のセットが用意されています。その月に誕生日を迎えた配信者にプレゼントできる「誕生日アイテム」は、以下の通りです。
- クラッカー\250
- メッセージカード\490
- バースデーケーキ\3,540
（出典：「アイテム」ふわっち公式サイト）
このうち「メッセージカード」というのは、配信者だけが読めるようにコメントがつけられるアイテムです。この他にも「期間限定アイテム」やふわっち内のイベントに使える「イベント専用アイテム」、視聴者が無料で獲得できる「無料アイテム」が用意されています。「大花火」などWeb限定アイテムを安く購入できるタイムセールも、不定期で実施されている状況です。
ランキング入りでポイントをGET
ふわっちには配信の盛り上がりやランキングの順位に応じて、配信者にポイントを付与する仕組みがあります。後述する方法で現金と交換する場合には、1pt＝1円に相当するレートで換金が可能です。
ふわっちのランキングには以下のような種類があります。
- 1日ごとに発表されるデイリーランキング
- 1日あたりの視聴者が最も多かった配信者に1万ptが与えられるリスワンランキング
- 月の最後に発表されるマンスリーランキング
- 定期的に開催されるイベントランキング
「N-1グランプリ」は「Niceボタン」の獲得回数を競うランキングで、全体の1位になれば100万pt、2位は50万pt、3位も30万ptを獲得できます。4位と5位も20万pt、6位と7位は10万ptで、8位から10位には8万ptが付与される仕組みです。
10日ごとに集計される期間別ランキングは男女別に順位が決められ、それぞれの1位には20万ptが付与されます。期間別ランキングにもそれぞれ10位まで獲得ポイントがあり、10日ごとに集計されるだけに貴重な収益源となり得るチャンスです。
獲得したポイントの交換・換金方法
ふわっちで獲得したポイントは、いつでも好きなタイミングで現金や他のポイントとの交換が可能です。「ポイント履歴」画面で「交換」ボタンを押すと、ポイントの交換先を選択できるようになります。ふわっちで獲得したポイントの交換先は以下の通りです。
- PeXまたはRealPayのポイント交換サイトを通じて換金
- ふわっちのサイト内で現金と直接交換
- iTunesカードと交換する
- ふわっち内で使える有料アイテムや延長チケットと交換
現金と直接交換するのが最も簡単な方法ですが、この場合は30,000pt以上貯まっていないと換金できません。ふわっちのポイントを銀行振込で直接現金化する際には、振込手数料も一律で240円かかります。少しでも手数料を安くしたいという人は、他の交換方法も検討してみるといいでしょう。
ポイント交換サイトのPeXやRealPayを利用すれば、1pt1円でふわっちのポイントを銀行口座や電子マネーなどと交換できるようになります。PeXやRealPayで指定銀行の口座に振り込む場合は、現金と直接交換するより振込手数料が安くなるのがメリットです。特にPeXから楽天銀行・ゆうちょ銀行・みずほ銀行・住信SBIネット銀行の口座に振り込めば、手数料はわずか50円分で済みます。
itunesカードと交換した場合は手数料なしで、獲得したポイントの全額がiTunes上のコンテンツ購入に使える仕組みです。ポイントの全額を現金やiTunesカードと交換せず、一部を残しておいてふわっちの延長チケットと交換するという手もあります。
獲得したポイントが累計で10,000pt以上に達した場合は、運転免許証や保険証など本人確認書類の提出が必要です。以前はAmazonギフト券への交換も可能でしたが、現在は取扱いが終了となっています。
ふわっちでどれだけ稼げる？
巷ではライブ配信で年収1,000万円以上を稼いでいる人が続出し、「ライバー」がYouTuber並みに稼げるようになってきている状況です。ふわっちでもランキング上位に入ると数十万円から100万円分のポイントを獲得できるだけに、人気ライバーは月に100万円以上稼いでいるものと推測されます。
とは言え他のライブ配信アプリでは稼いでいる人と稼げない人との格差も大きく、稼げるようになるまで時間がかかるという声も少なくありません。そのへんはYouTubeの動画投稿とも共通する悩みですが、ふわっちに限っては初心者でも十分に稼げる可能性があります。ビギナー向けのアイテムやイベントが充実しているふわっちで、初心者が効率的に稼ぐ秘訣をまとめてみました。
ふわっち道場でもらえるポイント
配信を始めて間もない人でも、「ふわっち道場」に参加すればポイントを効率よく貯められるようになります。1級から6級までの階級があって、昇級するごとにデイリーポイントが増える仕組みです。
デイリーポイントというのは各階級の上位50名に与えられるポイントのことで、1級で1位になれば5,000ptがもらえます。最も低い6級でも1位になれば1日250ptが付与され、1級の人は31位から50位でも5級の1位に相当する500ptがもらえる仕組みです。
ルーキーを対象としたランキング
この他にも月2回開催される初心者向けイベントの「ルーキーランキング」は、ポイントを稼ぐ絶好のチャンスです。月初時点で累計配信時間が30時間未満の人がランキングの対象で、月2回のうちどちらか1回に参加できます。
4日間のイベント期間中にランキングポイントを競い、1位になれば30,000ptが付与される仕組みです。2位でも20,000pt、3位には10,000ptが与えられ、10位までポイントがあります。
この他に「N-1グランプリ」にも、累計配信時間30時間未満の人を対象とした「ルーキー部門」が用意されています。ルーキーの1位は5万pt、2位は3万pt、3位は2万ptを獲得できる仕組みです。配信を始めたばかりの頃は「ふわっち道場」やイベントに参加し、獲得ポイントを増やすよう工夫してみるといいでしょう。
初心者向けのアイテム
以上のようなランキングやイベント以外にも、配信ごとに視聴者からアイテムをもらうことでポイントを増やせるようになります。配信時間が300分以内のビギナーを対象とした「ひよこ」アイテムは、視聴者に毎日3個まで無料で付与される仕組みです。
ビギナーの配信者1人に対して、1人の視聴者プレゼントできる「ひよこ」アイテムは1つだけです。1人の視聴者が3人のビギナー配信者に「ひよこ」をプレゼントすると、抽選でアイテムが当たるという特典もあります。それだけにビギナーの配信では、「ひよこ」アイテムが活発に投じられている状況です。
「ひよこ」アイテムは1個につき1ptですが、10％ほどの確率で「にわとり」が出現します。「にわとり」が出ると1ptから9ptの範囲で配信者にボーナスポイントが入る仕組みです。「ひよこ」を累計で1,000個獲得すれば、配信時間が300分に満たなくてもビギナー期間が終了します。「ひよこ」アイテムは各視聴者に対して毎日午前0時に付与されますので、この時間帯を狙って配信を始めるのも1つの手です。
ふわっちの始め方
ふわっちでライブ配信を行う方法は、パソコンを使って配信するやり方とスマホで配信するやり方の2通りがあります。ノートパソコンなどWebカメラが内蔵されたパソコンを持っている人なら、Webブラウザ版を使ってすぐにでも配信が可能です。
パソコンを持ち出すのが難しい屋外でも、スマホを使って配信ができます。この場合は配信にふわっちLIVEアプリが必要ですので、AppStoreかGoogle Playで入手してインストールしておくといいでしょう。パソコンの方が高画質で文字も見やすく、コメントを多く表示できるせいか、ふわっちで活躍しているライバーの多くは「配信するならパソコンがおすすめ」と言っているほどです。
ふわっちLIVEにログインするには、先にふわっちの視聴アプリをインストールした上でアカウントを新規登録する必要があります。Twitterのアカウントを持っていれば、「連携アプリを認証」することでアプリにも簡単にログインできます。
配信方法
ふわっちで実際にライブ配信を行う際には、以下のような手順で準備作業が必要です。
- 配信モードを選ぶ
- タイトルを設定する
- カテゴリを選ぶ
- 配信一覧のサムネイルに表示する画像を設定
- 配信画質を選ぶ
- 配信スタイルを選ぶ
- 検索に使われるタグを設定する
- 配信開始通知のオン・オフを選ぶ
- 配信開始
最初に設定する配信モードは、「通常配信」「ラジオ配信」「ゲーム配信」の3種類から1つを選びます。タイトルやサムネイル画像に釣られて視聴する人が多いため、次に設定する「配信タイトル」は多くのライバーが重視している項目です。
配信カテゴリには「雑談」「音楽」「趣味」などがありますので、最もふさわしいカテゴリを選んで設定しておきます。サムネイル画像は配信開始時に撮影するか、または事前に撮影しておいた画像を使用するかを選べる仕組みです。
続いて設定する配信画質には、「ふつう」「高画質」「制限中」の3種類があります。「高画質」モードの方が配信に有利ですが、WiFi環境でないと厳しい面があります。スマホで配信する場合に通信速度の制限中でも、「制限中」モードを選べば画質を落としての配信が可能です。
配信スタイルというのはコメントやアイテムに関する設定項目で、「たぬき」「きつね」「ペンギン」「もぐりん禁止」などの種類があります。「きつね」は配信に寄せられるコメントがすべて匿名で表示されるスタイルです。
「たぬき」はコメントを匿名にするかどうかを視聴者が選べるスタイルで、「きつね」と同時に使用はできません。配信スタイルで「ペンギン」を選ぶと、視聴者がアイテムを使用できなくなります。
「もぐりん禁止」のスタイルを設定した場合は、視聴開始から3分以内にコメントやアイテム使用がなければ視聴者が配信から退出となる仕組みです。「もぐりん禁止」で視聴者がコメントやアイテムを使用すると、15分間の視聴が可能になります。以上のような項目を設定して「配信する」ボタンをタップすれば、ライブ配信が開始されるという流れです。
まとめ
数あるライブ配信アプリの中でも「稼げる」として人気上昇中のふわっちには、初心者でも収入が得られるアイテムやイベントが多く用意されています。そこからランキング上位のライバーになって高収入を稼ぐには、他のライブ配信アプリと同様に地道な努力も必要です。人気ライバーになってランキングやイベントで上位に選ばれるようになれば、月収100万円以上を稼ぐことも夢ではありません。
ふわっちが他の配信アプリと違うのは、初心者が稼ぎやすいかどうかという点です。他でライブ配信していて「なかなか稼げない」という人は、ビギナーにも稼げるチャンスがあるアプリに乗り換えてみるといいでしょう。
