墓参り代行バイトがコロナ禍で需要拡大?個人が副業で始める例も続々

副業

毎年お盆になると大勢の人が都会から地方へと大移動するのが風物詩でしたが、新型コロナウイルスの影響で状況は一変してしまいました。お盆シーズンを前にして感染が再拡大したのを受けて、帰省を控える動きが広がったのです。

最新技術を駆使したオンライン帰省も話題を集めた中で、墓参り代行サービスが需要の高まりを見せています。依頼人に代わって墓参りや墓の清掃などを行う代行サービスは以前から存在しましたが、アルバイト求人サイトで探そうとしても募集はなかなか見つかりません。

一方では墓参り代行の仕事を副業の手段にしながら、収入を増やしている人が存在するのも事実です。すでに石材店や家事代行業者などが類似のサービスを展開する中で、個人が副業として依頼を獲得するには集客の工夫が求められます。

そんな難しさのある墓参り代行バイトの副業について、実際の作業手順や料金の相場も含めた基本情報をまとめてみました。実態がわかりにくいと言われる墓参り代行の仕事も、この記事を読めばおよそ5分で理解できるようになります。

墓参り代行の需要が拡大中

赤の他人に墓参りを代行してもらう行為に対しては「不敬だ」「不謹慎だ」という声もありますが、遠隔地に住む人や高齢者を中心として着実に浸透しつつあるサービスです。さまざまな業者が墓参り代行サービスに参入する一方では、個人が副業として独自に集客しながらサービスを展開している例も珍しくありません。

これまでは年に数件の依頼がある程度だったために、墓参り代行も本業の仕事としては不向きな面もありました。副業であれば土日だけサービスを提供するような形でも依頼に応えられるため、収入を増やす手段としても十分に利用できる可能性があります。

特に2020年のお盆シーズンは新型コロナウイルスの影響で帰省できない人が続出したせいか、墓参り代行にも例年以上の需要が発生しました。一部の業者ではZoomやVR技術を使ったオンライン墓参りの試みが見られますが、これも墓参り代行の延長線上にあるサービスです。

オンライン墓参りにまで対応しなくても、写真を撮影してサービス提供の証拠を報告すれば依頼人も納得してくれます。高齢化のさらなる進行が予測される今後に向けても、墓参り代行は大きな成長の可能性を秘めたサービス形態なのです。

墓参り代行サービスを手がけている業者

一口に墓参り代行と言っても、サービスを提供している業者にはいろいろな種類があります。墓参り代行を手がけている業者の中でも最も多いと推定されるのは、墓石の製作・販売を行う石材店です。

オンライン墓参りで話題を集めた広島県福山市のかの石材も、そうした石材店系墓参り代行サービスの1つに数えられます。石材店は言わばお墓のプロだけに、墓石のコーティングやクリーニングなど専門技術をサービスに盛り込んでいるところが多いのも1つの特徴です。

墓参り代行はお墓の清掃を伴うのが一般的となっているせいか、ダスキンベアーズといった家事代行業者の参入が目立ちます。くらしのマーケットにも全国で300件以上の墓参り代行業者が登録されていますが、その中には個人事業主が相当割合で含まれていると推定されます。

探偵調査や蜂の巣駆除・結婚式の代理出席などさまざまな依頼に応じている便利屋の中にも、サービスの1つとして墓参り代行を手がけている業者は少なくありません。葬儀社や寺院などお墓と関連のある業種で墓参り代行を手がける例だけでなく、タクシー会社のような異業種からの参入例も増えています。

アルバイト求人サイトで募集が見つからない理由

これだけ多くの業者が墓参り代行サービスを手がけるようになったわりには、タウンワークバイトルなどのアルバイト求人サイトではスタッフの募集をほとんど見かけません。求人検索エンジンのIndeedではかろうじて1件だけ石材店で募集する墓参り代行バイトの求人は見つかりましたが、週3日以上の日中勤務が条件で会社員の副業には不向きだったりします。

多くの企業が墓参り代行ビジネスに着目するようになったと言っても、まだまだこのサービスは一般的な認知度が低めです。墓参り代行はこれまで年に数件程度しか依頼がないという業者が多かっただけに、専門の人員を配置するだけの余裕もなかったのではないかと見られます。コロナの影響で「帰省難民」が増えたのをきっかけに今後サービスが浸透する可能性はありますが、墓参り代行バイトとしてすぐに働き始められるような求人は見つけにくいのが現状です。

副業として墓参り代行を始める方法

墓参りバイトとして副業を始めようと思っても、アルバイトの求人がなかなか見つからないのでは他の方法を検討するしかありません。石材店を始めとする企業に個人で対抗していくのはなかなか大変ですが、自分で独自に集客できれば墓参り代行の副業で稼ぐことも十分に可能です。

スキル販売サイトのココナラの「その他(ライフスタイル)」カテゴリ内には、墓参り代行のサービスが70件ほど掲載されています。ココナラはオンラインでのやり取りでサービスを提供するのが基本ですが、墓参り代行そのものはオフラインで行う必要があります。打ち合わせをトークルームやテキストチャットでサービス購入者と打ち合わせを行い、墓参りの際に撮影した写真を依頼主に提供することで報告が完了します。

ココナラと比べて数は少ないですが、タイムチケットでも墓参り代行のサービス出品は可能です。この他にはクラウドワークスランサーズなど、クラウドソーシングサイトを通じて代行の仕事を募集するという手もあります。

墓参り代行の手順

自分で集客して墓参り代行の依頼に応えようという場合には、サービス内容の面で業者にどこまで対抗できるかが重要なポイントです。石材店や家事代行業者が手がける墓参り代行サービスは業者ごとに手順が微妙に異なる面もありますが、大まかな流れはある程度共通しています。間違いなく墓参りを実施した事実を証明する目的で、お墓の写真を撮影して依頼主に提供するのが一般的です。

墓地に着いたらお墓に合掌してから、清掃前にまず1枚撮影します。墓石の掃除だけでなく周辺に生えている雑草の除去も行い、古い花やお供え物を新しいものと取り替えて線香をあげるのが基本的な墓参りの流れです。最後にもう一度写真を撮影するまでに要する時間はお墓の広さによって変わりますが、よほど大きい墓や荒れ果てた墓でない限り1時間から2時間程度で済みます。

石材店などの専門業者は墓石コーティングなどの専門的なサービスで差をつけていますが、個人が副業レベルで墓参り代行に応じる場合はそこまでのレベルは求められません。一般的なお墓の清掃と草取りだけでも結構な需要があるため、業者よりも安い価格でサービスを提供すれば依頼を獲得できる可能性も出てきます。

墓参り代行の料金相場

業者に依頼した場合の墓参り代行の料金は、お墓の清掃を含めて10,000円から20,000円程度が平均的な相場です。専用の機材や薬剤が必要な墓石クリーニングやコーティングをオプションとして選択した場合は、さらに数万円のプラスとなります。こうした料金体系を割高だと感じている人も少なくないだけに、個人で墓参り代行の副業を始めようとする人にとってはそういうお客さんこそが狙い目です。

実際にココナラで墓参り代行サービスを出品している人の例を見ると、業者より安い5,000円前後の価格設定が目立ちます。中には個人でも付加価値をつけて1万円以上という強気の価格設定で勝負しようとする人や、逆に最低価格の500円で出品して実績を作ろうとする人もいます。

ココナラでサービスが購入された場合は、売上の25%が手数料として引かれる仕組みです。平均相場の5,000円に設定して1~2時間の作業とすれば、時給換算だと1,875円から3,750円ほど稼げる計算となります。コンビニなど一般的なアルバイトの時給は1,000円前後が相場だけに、墓参り代行は短時間で効率的に稼げる副業なのです。

墓参り代行の副業まとめ

いまだに賛否両論がある墓参り代行サービスにも企業の参入が相次いでいることから、低かった認知度が徐々に高まってきています。コロナ禍で帰省できない人にとっては、実家のある地域で墓参り代行に応じてくれる人は救い主とも言える存在です。

先祖代々のお墓はあくまでも子孫が欠かさず供養して守り続けるべきだという考え方が支配的でしたが、時代とともにそうした認識も変わりつつあります。コロナ禍をきっかけに墓参り代行の需要が大きく拡大すれば、全国各地で依頼に応じられる人が重宝されるようになるのは間違いありません。

副業の中には都市部でないと稼ぐのが難しい仕事も少なくありませんが、墓参り代行なら地方でも需要拡大が期待できる仕事です。業者が直接の競合相手となる分野だけにサービスの質も問われるとは言え、融通の利きやすい個人として開業すれば価格で勝負できます。墓参り代行を依頼する側にとっても、安く利用できる個人のサービス提供者が増えるのは歓迎すべき状況なのです。

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