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墓参り代行の副業は儲かる?個人で起業した場合とアルバイトを比較

墓参り代行の副業は儲かる?アルバイトと個人で起業した場合を比較 副業
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墓参りは親族などが自分たちで行うのが当たり前でしたが、最近は代行業者を利用する人が増えているという話です。テレビで紹介されたりして認知度が高まってきているサービスですが、お墓の掃除まで代行してもらうと結構な料金がかかってきます。

ということは、墓参り代行を仕事にすれば儲かるのでは…?

そう考える人も少なくないかと思います。

墓参り代行の需要はお盆や彼岸など限られた時期に集中しやすいだけに、個人で起業しても本業の仕事にするのは難しいかもしれません。副業の範囲内であれば1件で5,000円以上稼ぐことも可能ですので、結構な臨時収入になります。

当ブログではこれまでに、30種類以上の代行業を紹介してきました。副業の手段となる代行業の中でも、墓参り代行は稼げる仕事の部類です。

年々需要が高まってきている墓参り代行を副業にする方法について、料金の相場やトラブルの事例とともに情報をまとめてみました。この記事を読めば1~2時間ほどの作業で、5,000円前後の副収入を稼げるようになります。

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墓参り代行の仕事内容

墓石の清掃

数ある代行業の中でも、墓参り代行は変わり種の部類と言えるかもしれません。遠方に住んでいる人や高齢者などに代わって、墓の掃除や合掌礼拝などを行う仕事です。

筆者が墓参りに訪れる墓地でも、雑草だらけの荒れ果てた墓をあちこちで見かけます。墓を守るべき後継者が途絶えてしまった例もあるでしょうが、墓参りをしたくてもできないでいる人は少なくないかと思います。仕事が忙しかったりしてなかなか帰省できない人や、足腰が弱くなって墓参りが難しくなったような人たちです。

そんな人たちにとって、墓参り代行業者は助け舟となってくれます。基本的な仕事内容は、自分で墓参りをする場合とそれほど変わりありません。業者によってサービス内容に違いも見られますが、以下のような仕事の流れはある程度共通しています。

  1. 墓地に着いたらまずお墓に合掌する
  2. 作業前の状態を写真撮影する
  3. 墓石を掃除する
  4. 墓周辺のゴミを拾う
  5. 墓地の草むしり
  6. 花やお供え物を新しいものと取り替える
  7. 線香とお水をあげて合掌する
  8. 最後に清掃後の墓を写真撮影する
  9. 依頼主に報告する

石材店のような専門業者になると、墓石コーティングなどの専門的なサービスで差をつけています。専門業者は料金設定が高めだけに、墓の清掃と草取りだけのサービスにも結構な需要があるはずです。

作業時間はお墓の広さや荒れ具合によって変わりますが、通常は1時間から2時間程度で済みます。荒れた墓の清掃や草むしりの作業は結構な重労働ですので、体力に自信のある人に向いた仕事です。

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墓参り代行の需要が拡大中

赤の他人に墓参りを代行してもらう行為に対しては、「不敬だ」「不謹慎だ」という声もあります。まだまだ万人に認められるところまでは普及していませんが、需要が着実に拡大しつつあるのは間違いありません。

墓参り代行は遠隔地に住んでいてなかなか帰省できない人や、足腰が弱くなった高齢者を中心に利用者が増えてきています。さまざまな業者がサービスに参入する一方では、個人が副業で仕事を請け負っている例も珍しくありません。

これまでは年に数件の依頼がある程度だったために、本業の仕事としては不向きな面もありました。コロナをきっかけにオンラインでのやり取りが普及した中で、オンライン墓参りが注目を集めています。動画を使って墓参り代行を実況中継している業者や、VRゴーグルを使って墓参りを疑似体験できるサービスまで登場しているほどです。

業者がここまで力を入れているのも、墓参り代行に大きな社会的需要がある証拠と言えます。依頼者には高齢者が多いだけに、高齢化が進むにつれて需要はさらに拡大していくはずです。将来的に見ても有望なサービスなのではないでしょうか?

墓参り代行を副業にする方法

墓参り代行業者の女性スタッフ

墓参り代行の依頼はお盆期間や年末年始、春と秋の彼岸に集中しがちです。年間を通じて安定した需要が期待できる仕事ではないため、本業の仕事にするのは難しいかもしれません。霊園の運営会社やハウスクリーニング業者・便利屋など、他のサービスと並行して墓参り代行の依頼にも応じている業者が目立ちます。

副業の範囲内であれば、お盆休み期間や土日だけサービスを提供するような形でも仕事をすることは可能です。墓参り代行の依頼が増えるタイミングと、会社員の休日が一致しやすいところは有利な材料と言えます。

実際に墓参り代行の仕事を副業に方法は以下の2通りです。

  1. 墓参り代行業者のアルバイトとして働く
  2. 個人で墓参り代行サービスを起業する

それぞれ詳しく解説していきます。

墓参り代行業者のアルバイト

一口に墓参り代行と言っても、サービスを提供している業者にはいろいろな種類があります。墓参り代行を手がけている業者の中でも特に目立つのは、墓石の製作・販売を行う石材店です。

オンライン墓参りで話題を集めた広島県福山市のかの石材も、そうした石材店系の墓参り代行サービスに数えられます。石材店は言わばお墓のプロだけに、墓石のコーティングやクリーニングなど専門技術をサービスに盛り込んでいるところが多いのも1つの特徴です。

墓参り代行はお墓の清掃を伴うのが一般的で、作業をするには清掃のノウハウも欠かせません。そのせいか、ダスキンベアーズといった家事代行業者の参入が目立ちます。

蜂の巣駆除から結婚式の代理出席までさまざまな依頼に応じている便利屋の中にも、サービスの1つとして墓参り代行を手がけている業者は少なくありません。葬儀社や寺院などお墓と関連のある業種で墓参り代行を手がける例や、タクシー会社のような異業種からの参入例も増えています。

これだけ多くの業者が墓参り代行サービスを手がけるようになったわりには、大手のアルバイト求人サイトではスタッフの募集をほとんど見かけません。求人ボックスIndeedといった求人検索エンジンで「墓参り代行」を横断検索すると、墓所・霊園スタッフや石材店・ハウスクリーニング業者などさまざまな企業や店舗の求人がヒットします。地方に住んでいて墓参り代行の仕事を副業にしたい場合は、地方の求人に強い求人検索エンジンで仕事を探すのがおすすめです。

個人で墓参り代行サービスを起業

墓参りバイトとして副業を始めようと思っても、アルバイトの求人がなかなか見つからなければ他の方法を検討するしかありません。石材店を始めとする企業に個人で対抗していくのはなかなか大変ですが、集客手段を確保できれば墓参り代行の副業で稼ぐことも十分に可能です。

地元の高齢者を対象に集客するなら、新聞折込やポスティングでチラシを配布するという手があります。ポスティングでのチラシ配布を自分でやれば費用を節約できますが、チラシの印刷コストはかかります。

スマホやパソコンを使って情報を検索している客層に対しては、インターネットを活用した集客方法が効果的です。SNSや無料ブログを使って情報発信すれば、チラシ広告を出すのと違って宣伝費がかかりません。都会に住んでいて田舎の墓参りができない人たちを対象に、地方に住んでいる人が集客することも可能です。

墓参りには一定の作法があって、墓の清掃や草取りにもコツが要ります。墓参り代行もスキルの一種とすることは可能ですので、インターネット上のスキルマーケットに個人でサービスを出品してみるのも有力な集客手段の1つです。

実際にスキルマーケット最大手のココナラには、墓参り代行のサービスが180件ほど掲載されています。ココナラはオンラインでのやり取りでサービスを提供するのが基本ですが、墓参り代行そのものはオフラインで行う必要があります。打ち合わせをトークルームやテキストチャットでサービス購入者と打ち合わせを行い、墓参りの際に撮影した写真を依頼主に提供することで報告が完了する仕組みです。

生活関連サービスのマッチングサイトくらしのマーケットには、墓参り代行サービスが500件以上出品されています。無料掲示板のジモティーも、墓参り代行の集客に利用できるサイトの1つです。出品数は少ないですが、タイムチケットANYTIMES(エニタイムズ)にも墓参り代行サービスを出品している人が数十人ほど見られます。

墓参り代行に資格は必要?

墓参り代行の仕事をするのに、特別な資格は必要ありません。墓地清掃士という民間資格も存在しますが、資格を持っていなくても墓地清掃の代行業務は可能です。

強いて言えば個人で墓参り代行サービスを起業する場合に、集客面で資格がプラスに働く可能性はあります。スキルマーケットに出品されている墓参り代行サービスの例を見ても、資格を掲げている人はそれほど多くありません。むしろ墓石クリーニングなどの面で専門性を打ち出した方が集客に役立つと言えます。

墓参り代行の副業は本当に儲かる?

1万円札を持つ作業服の男性

ここからが記事の本題です。墓参り代行は変わり種の副業でありながら、「意外に儲かる」と言われています。本当なのでしょうか?

墓参りの代行業が儲かるのは、業者の立場から見た場合の話です。墓参り代行の仕事を副業にするにはアルバイトの立場で働くパターンと、個人で起業するパターンの2通りがあります。アルバイトとして雇われる立場では、他の業種のバイトと比べてそれほど高給の仕事とは言えません。墓参り代行サービスの料金相場が高いのは事実ですので、アルバイトを雇う業者が儲けているとも言えます。

個人で代行サービスを起業してしまえば、自分自身が業者の立場になることも可能です。同じように墓参り代行の仕事を副業にするのでも、個人で起業して依頼客と直接取引した方が効率的に稼げます。そのへんのところを具体的な数字で明らかにしていきましょう。

墓参り代行の料金相場

石材店やハウスクリーニング業者などの専門業者に墓参り代行を依頼した場合の料金は、お墓の清掃を含めて2万円前後が平均的な相場です。専用の機材や薬剤が必要な墓石クリーニングやコーティングをオプションとして選択した場合は、さらに数万円のプラスとなります。

専門業者のサービスはクオリティが高いとは言え、料金が割高だと感じている人も少なくないはずです。業者によってはお墓の状況確認だけで5,000円前後、清掃はせずに花と線香をお供えするだけで1万円前後のコースを用意しているところもあります。個人で墓参り代行の副業を始めようとする人にとっては、料金の高さに不満を持つお客さんこそが狙い目です。

スキルマーケットで墓参り代行サービスの出品状況を見ると、業者より料金を低めに設定している例が目立ちます。個人対個人で取引を行うココナラの場合は、破格値とも言える5,000円以下に価格設定している人も少なくありません。

くらしのマーケットになると、墓参り代行サービスの料金は1万円前後が平均的な相場です。ココナラほど極端に低料金の出品者は見かけませんが、それでも専門業者よりは低めの価格設定と言えます。

アルバイトとして雇われた場合

個人で墓参り代行業を起業するとなれば、いろいろと面倒な手続きや集客が必要になってきます。もっと手っ取り早く、業者でアルバイトの仕事をして稼ぎたいという人も少なくないはずです。

墓参り代行サービスを提供している業者にアルバイトとして雇われた場合は、給料が1時間あたりいくらという形で支払われる例が多くなっています。時給は1,000円前後が平均的な相場です。最低賃金の全国平均が1,000円に達した今となっては、必ずしも「儲かる副業」とは言えません。

仕事内容に墓参り代行が含まれるアルバイトの求人は、霊園の運営会社やハウスクリーニング業者・便利屋などが中心です。墓参り代行の依頼がなければ案内業務や販売業務・荷物運びなど、他の仕事をして勤務時間を過ごすことになります。料金単価の高い墓参り代行だけの仕事とは限らないために、アルバイトの時給が平均的なレベルにとどまるというわけです。

個人で墓参り代行サービスを起業した場合

同じように墓参り代行の仕事を副業にする場合でも、個人で代行サービスを起業するなら話は違ってきます。移動に要する時間を別にすれば、実際の作業時間は1時間から2時間程度です。5,000円から8,000円程度という低めの価格設定でも、アルバイトより時給換算で高収入を稼げる計算となります。

スキルマーケットを利用して集客する場合、実績が少ないうちは料金をライバルより安く設定するのが常套手段です。墓石清掃込みの料金で5,000円以下なら割安感があります。

低料金のわりにサービスの満足度が高ければ、実績を積み重ねていくことで料金アップも可能です。高評価を得ることで出品者ランクが上がり、料金を高めに設定してもサービスが購入されやすくなります。

指定された墓地までの交通費は、料金に含まれるのが一般的です。長距離の移動が必要な依頼を引き受けた場合には、報酬から交通費を引いた利益がだいぶ減ってしまうことになります。規模の大きい霊園の近くに住んでいて、移動に時間をかけなくても多くの依頼が期待できる人に有利な仕事です。

マッチングサイトを通じて集客する場合には、売上から引かれる手数料の割合も無視できません。墓参り代行に利用されている主なサイトの手数料は以下の通りです。

  • ココナラ:22%
  • くらしのマーケット22%(1万円未満は一律2,000円)
  • タイムチケット16.5%~27.5%
  • ジモティー:5%

これらのマッチングサイトを利用せず、ブログやホームページ・SNSなどを通じて個人で集客するという手もあります。マッチングサイトを介さずに直接受注できれば、売上から引かれる手数料の部分を0%にすることも可能です。集客の面では不利になるという点と、決済手段をどうするのかという点に課題があります。

墓参り代行でよくあるトラブル

雑草だらけで放置されている墓

墓参り代行は比較的新しいサービスだけに、各地でトラブルも発生しています。事前にトラブルの事例についてネットで検索してから、信頼できそうな依頼先を探している人も少なくありません。個人で墓参り代行サービスを起業する場合にも、想定されるトラブルについて対策を講じておく必要があります。

ネットの投稿で特に目立つのは、料金に関するトラブルです。水道などの修理業者でも料金トラブルが相次いでいて、消費生活センターへの苦情や相談例が増えています。

トラブルが多い業者は料金体系が不明瞭で、作業後に高額な追加料金を請求してくるのが特徴です。同じようなトラブルは墓参り代行サービスでも起こり得ますので、トラブルを避けるためには料金プランを明確にしておく必要があります。

基本料金とオプション料金を分けて記載し、依頼主の了解を得た上で追加料金を加算するのが筋というものです。費用に占める割合の大きい交通費に関しても、出発点からの距離に応じて明確に規定しておけばトラブルを避けられます。

逆に料金を安く抑えたからと言って、清掃や草取りなどの作業で手を抜いてはトラブルの元です。低料金のわりにお墓がきれいに清掃されていて周辺に雑草も残っていなければ、高評価が次の仕事につながります。
墓参り代行サービスで料金以外によくあるトラブルは以下の通りです。

  • 作業ミスでお墓を破損させてしまった
  • 墓参り代行に無理解の親族と墓地で鉢合わせた
  • 墓地管理者との間でトラブルに発展

墓参り代行のサービスを円滑に提供するには、関係する人たちの理解を得る必要があります。仕事を引き受ける際には、他の親族で墓参り代行に反対している人がいないかどうか確認しておくといいでしょう。

反対している人と万が一鉢合わせた場合には、遠縁の人物を装うように取り決めをしておくという手もあります。墓地の管理者についても事前に調べておいて、必要とあれば一声かけてから作業にかかるのが無難です。

墓参り代行の副業まとめ

きれいな花がお供えされた墓

いまだに賛否両論がある墓参り代行サービスについて、副業の手段にするための2つの方法を紹介してきました。代行業者のアルバイトとして働ければ手っ取り早く副収入が得られますが、時給の相場は他のアルバイトとそれほど変わりありません。「墓参り代行は儲かる」と言われているのは業者の話ですので、自分で代行サービスを起業した方が時給換算で効率的に稼げるようになります。

スキルマーケットや仕事マッチングサイトを上手に活用すれば、集客面の課題をクリアすることも十分に可能です。自分に合ったやり方で、墓参り代行の仕事を副業にしてみるといいでしょう。

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