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ポッドキャストで収入を得る方法とは?音声配信で稼ぐ副業を解説

副業
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YouTubeやインスタグラムなど目で見て楽しむ表現メディアが脚光を浴びていますが、耳を楽しませる表現メディアもまだまだ捨てたものではありません。音声版SNSのクラブハウスが日本上陸とともに大きな話題を呼んだように、ここに来て音声を楽しむライフスタイルが熱い注目を集めています。

そんな中で音声版のブログとも言えるポッドキャストが海外から人気に火がつき、日本にも飛び火しつつある状況です。ポッドキャストの番組は個人でも配信が可能なだけに、投げ銭機能や広告を利用すれば副業の手段にもなり得ます。今後の成長が期待されるポッドキャストの配信サービスについて、アプリの種類や収益化の仕組みなど基本情報をまとめてみました。

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ポッドキャストとは?

ポッドキャストのイメージ

そもそもポッドキャストというのは「音声版のブログ」とも呼ばれていたように、インターネット上で音声コンテンツを配信するサービスです。同じように音声を使った情報伝達手段には、100年以上の長い歴史を持つラジオがあります。

ポッドキャストはラジオと同じく音声に特化した配信手段でありながら、電波を受信するのではなくインターネットを通じて音声データを取得するのが特徴です。その意味ではポッドキャストもインターネットラジオの一種と言えますが、ラジオ局を通さずに音声コンテンツを配信できるという違いがあります。個人も含めた配信者はネット上に置かれたサーバーに音声データをアップロードし、ユーザーが自由にダウンロードして聴けるようにするという仕組みです。

ポッドキャストは2000年代に第1次ブームを迎え、携帯音楽プレーヤーのiPodシリーズで番組が楽しめるサービスとして人気を集めてました。ポッドキャストという名称もiPodの商標に由来し、「アイポッド」とブロードキャスト(放送)を組み合わせた造語です。

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ブーム再来の理由

日本でのブームは10年ほど前に一段落しましたが、海外では数年ほど前からポッドキャストの人気が再燃しています。もともとポッドキャストには音声だけでなく動画コンテンツも含まれていましたが、現在は音声に特化したコンテンツの配信を意味するように意味合いが変わってきている状況です。

Apple以外でもGoogleAmazonSpotifyがポッドキャストの配信サービスに次々と参入した影響もあって、音声コンテンツへの注目度がかつてないほど高まってきています。音声コンテンツは動画と違って画面を凝視する必要がないため、「ながら視聴」も可能な点が人気の一因です。仕事や家事に忙しい人でも作業をしながら聴いたり、車を運転しながら聴いたりすることが可能になってきます。

20世紀後半にテレビが普及して以降もラジオが根強い人気を維持してきたように、音声だけの情報配信はリスナーとの距離が近くなりやすい点もメリットの1つとして見逃せません。クラブハウスやオーディオブックが人気を集めている背景には、音声そのものの持つ独自の魅力があるのです。

ポッドキャストの主な配信サービス

波形ソフトの画面とマイク

2000年代はポッドキャストの番組を聴くのに携帯音楽プレーヤーが使われてましたが、現在はスマホアプリを利用して聴くスタイルが主流です。iPhoneにはApple Podcastが最初から入っており、Google PodcastをインストールすればAndroid端末でもポッドキャストの番組が聴けるようになります。世界最大の音楽配信サービスspotifyや日本で人気1位のAmazon Musicでも、近年はポッドキャスト配信を手がけるようになりました。

ポッドキャストの音声コンテンツを配信する際には、大きく分けて2つの方法があります。RSSフィードと呼ばれる仕組みを使って各サービスに配信する方法と、独立系のポッドキャストアプリを使って配信する方法の2通りです。それぞれの特徴と代表的な配信サービスについて詳しく解説します。

RSS配信系

最近はあまり使われなくなりましたが、RSSはもともとブログやニュースサイトなどの更新情報を記述するのに使われていた文書フォーマットです。ポッドキャストは2000年代からRSSの仕組みを用いて配信されてきた経緯があるため、現在でもRSSを使った配信方法が主流となっています。

RSSそのものはxml形式などで記述された文書ファイルで、ブログの更新情報を取得するにはRSSリーダーと呼ばれるツールが必要でした。ポッドキャストの番組をアップロードする際にはRSS系のサービスを利用することで、RSSファイルを意識しなくても各アプリへの配信が可能です。

RSS配信のイメージ

海外の代表的なRSS系のポッドキャスト配信サービスとしては、AnchorSoundCloudhimalaya(ヒマラヤ)といったところ挙げられます。RSS系は単に「ポッドキャスト系」とも呼ばれるように、1つのサービスに配信すれば他のRSS系サービスにも配信される点が特徴です。

Radiotalkは国内の独立系ポッドキャスト配信サービスですが、RSSを使った配信にも対応しています。個人でもポッドキャストの番組が手軽に作れるRadiotalkには後述するように、独自ポイントによる投げ銭の仕組みがあります。一部の配信者を対象としたパートナープログラムも用意されているため、ポッドキャストを副業の手段とする際には有力な選択肢の1つです。

件数などに制限もありますが、無料ブログサービスとして知られるSeesaaブログでもポッドキャストの配信に対応しています。Seesaaブログの管理画面内にあるRSSフィードを利用すれば、Apple Podcastなどに音声データが配信される仕組みです。この他にも有料のレンタルサーバーと契約し、WordPressを使ってポッドキャストを配信するという手もあります。

独立系

RSSを使って複数のアプリに音声コンテンツを配信する方式と違って、独立系のポッドキャストはそのアプリを利用しているユーザーに限定して配信する方式です。ユーザーの多いApple PodcastやGoogle Podcastには配信できませんが、アプリを利用しているユーザーの間で一種のコミュニティが形成されています。

広範囲に配信されるRSS系だとリスナーに自分の番組を見つけてもらうまでが大変ですが、独立系は無名の配信者でも固定リスナーがつきやすい点がメリットです。独自の収益化システムを備えた独立系サービスも多く、個人でもポッドキャストで収入を得られる可能性があります。
前述したRadiotalk以外で、独立系のポッドキャストアプリは以下の通りです。

文章や画像・漫画・動画などさまざまなデジタルコンテンツを配信できるnoteでも、音声コンテンツの配信は可能です。1本あたりの最長録音時間が5分でアップロード可能な容量が最大50MBまでという制限もありますが、音声コンテンツを有料公開にすれば収入につながります。
無料で公開したnoteのコンテンツには「サポート」機能があって、ユーザーから金銭的なサポートをことも可能な仕組みです。ポッドキャストに特化した配信サービスではありませんが、noteも同じように音声コンテンツの配信で稼ぐ手段になり得ます。

ポッドキャストの配信方法

実際にポッドキャストのサービスを使って音声コンテンツの配信を行う際には、以下のような手順で作業を進めるのが一般的です。

  1. 音声コンテンツの企画を練る
  2. 企画に基づいて台本を作成する
  3. マイクやスマホのボイスメモ機能などを使って音声を録音する
  4. 録音した音声データを編集する
  5. 完成した音声データをサーバーにアップロードする
  6. タイトルやサムネイル画像・説明文を添付して音声コンテンツを公開する

台本作成は必須というわけではありませんが、箇条書き程度でも構成を書いておけば作業を進めやすくなるはずです。一連の作業はパソコンを使った方が効率的とは言え、アプリ内で録音から編集・アップロードまで完結できるポッドキャストの配信サービスもあります。普段からスマホを使い慣れている人は、その方が楽に作業できるはずです。

録音環境
録音した音声ファイルを編集せずにそのままアップロードすることも可能ですが、喋っている最中にはどうしても余計な音が入ったり言い間違えたりしてしまいます。リスナーの心をつかむには不要な個所をカットして聴きやすい音声に調整するとともに、BGMや効果音を加えるような編集作業も欠かせません。

インターネット上では無料で使える音声編集ソフト(アプリ)が数多く見つかり、BGM・効果音のフリー素材サイトも豊富です。YouTuberが動画を投稿する前には入念な編集作業を行い、随所でBGMや効果音もうまく使いながらテンポのいい作品に仕立て上げています。音声コンテンツは動画ほど作成に手間がかからないのがメリットとは言え、編集を施して完成度を高くした方がリスナーに支持されやすいのも確かです。

ポッドキャストの収益源

たくさんの1万円札と金庫

以上のような手順で音声コンテンツを配信しただけでは、必ずしも収入が得られるとは限りません。ブログ記事やYouTube動画が無料で公開されている中では、音声版のブログと言われるポッドキャストも無料で聴けるのが当然と受け取られています。

実際に音声コンテンツの大半は無料で公開され、ユーザーの側でも当たり前のようにただでダウンロードしている状況です。ポッドキャスト先進国のアメリカですら、ポッドキャストで収益化を果たしている人は3%程度と見られます。
とは言えポッドキャストで収入が得られる可能性もゼロではなく、良質なコンテンツを配信し続けていれば収益化も十分に可能です。ポッドキャストをマネタイズするための収益源には、以下のような3つのパターンが考えられます。

  1. 投げ銭収入
  2. 広告収入
  3. 有料コンテンツ販売

それぞれ詳しく解説します。

投げ銭

ポッドキャストの配信で収入を得るための最も現実的な収益源は、番組を聴いてくれたリスナーから金銭的なサポートを受ける投げ銭収入です。投げ銭はもともと大道芸や路上パフォーマンスに対して、喝采や応援の意味をこめてパフォーマーに投じられる金銭を意味していました。

最近はライブ配信などインターネットで披露される芸やトークに対しても、配信サービスを通じてポイントやアイテムなどを贈る投げ銭機能の仕組みが整ってきています。ポッドキャストにも同様のシステムを備えた配信サービスが増えてきており、特に独立系では主要な収益源となっている状況です。

ストリートミュージシャン

前述のRadiotalkにはポッドキャストの配信者に対し、番組の再生回数やリスナーの反応に応じてポイントが付与される仕組みがあります。韓国発の音声配信アプリSPOONは、スプーンと呼ばれる換金可能な課金ギフトで収入が得られるシステムです。

この他にもstand.fmにはライブ配信限定で、同じようなポイント制の投げ銭システムがあります。音声コンテンツの投稿が可能なnoteのサポート機能も含めると、ポッドキャストを副業の手段とするには投げ銭収入で稼ぐのが手っ取り早い方法です。

広告収入

投げ銭収入で稼ぐよりはハードルが高くなりますが、ポッドキャストには広告収入を得る道も用意されています。多くのリスナーに支持されるポッドキャスターになれば、番組配信でスポンサー料を稼ぐことも可能です。

企業からスポンサー契約のオファーを受けなくても、クリエーターに広告収入を還元している配信サービスがあります。実際にオーディオアドと呼ばれるデジタル音声広告の配信サービスが存在し、ポッドキャストの番組に広告が配信され始めている状況です。

同じように音声だけで表現されるラジオCMの場合は、誰が聞いても番組内で同じ音声広告が流れます。オーディオアドはインターネット広告の一種だけに、ユーザーの属性によってターゲティングされた音声広告が配信される仕組みです。その意味でオーディオアドはラジオCMよりも、ブログやYouTubeの動画に配信されるアドセンス広告に近いと言えます。

オーディオアドを通じて配信されるポッドキャストの音声広告は、ダウンロード数に応じて課金されるのが一般的です。有名人がポッドキャスト番組を配信するのによく利用されているVoicyには、配信者が企業からのスポンサー料で収益を得る仕組みがあります。Voicyでは再生回数に応じた収益化プログラムも2021年中にスタートする予定です。

一般の個人が番組を配信するのに向いたstand.fmにも、審査を通過した配信者が再生時間に応じて収益の還元を受けられるパートーナープログラムが用意されています。プログラムを利用した場合は番組内に広告が入る可能性があるため、実質的な広告収入の還元に相当する仕組みです。Radiotalkにも運営会社の収益全体を原資として還元されるパートーナープログラムがありますが、やはり広告収入が収益の多くを占めるものと見られます。

有料コンテンツ販売

ポッドキャストを収益化するもう1つの方法は、音声コンテンツを有料公開にしてダウンロード時に課金するやり方です。とは言え無名の一般人が副業レベルでポッドキャストの有料配信を始めても、普通はなかなか購入してもらえません。YouTubeやブログなど他のメディアで活躍していて知名度の高い人や、SNSで多数のフォロワーを持つインフルエンサー向けの方法です。

インフルエンサーのイメージ

最新のコンテンツのみ無料配信して過去回を有料販売したり、番組の一部を無料で公開して残りは購入したリスナーだけに配信するという手もあります。有料メンバーシップ機能を利用したサブスクリプションの月額課金システムも、ポッドキャストを収益化するビジネスモデルの1つです。

ポッドキャストで収入を得ている人の中でも、以上のような有料コンテンツ販売で成功している人は一握りと見られます。副業でポッドキャスト配信を始める場合は、まず投げ銭収入や広告収入から目指すのが無難です。

ポッドキャストで収入を得る方法まとめ

ポッドキャストのイメージ

一度は下火になったポッドキャストが再び注目されるようになり、独立系を含めた配信サービスも次々と誕生しています。新たなブームを受けてクリエーターに収益が還元される仕組みも整備されつつあるだけに、ポッドキャストは副業の手段としても有望なメディアです。

音声コンテンツを公開できる範囲はRSS系のサービスと独立系のサービスで違ってきますが、初心者のうちは独立系の方が固定リスナーがつきやすいと言えます。独立系の配信サービスは独自の投げ銭機能やパートーナープログラムを実施しているところが多く、ポッドキャスト配信の収益化も現実味を帯びてきている状況です。

そうした仕組みを利用して投げ銭収入や広告収入を得るには、一にも二にもリスナーからの支持が必要になってきます。ダウンロード販売や月額課金など有料化路線も含め、ポッドキャストで実際に稼げるかどうかは音声コンテンツの質にかかってくるのです。

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