PR

漫画投稿サイトで収入を得るには?おすすめの12サイトを総まとめ!

漫画投稿サイトで収入を得るには?おすすめの12サイトを総まとめ! 副業
記事内に広告が含まれています。

紙のコミックや漫画雑誌を買って読んだり、電子コミックで読んだりと、漫画にはいろいろな楽しみ方があります。最近はプロの漫画家だけでなく、Web投稿サイトで作品を公開するアマチュアの漫画家が増えてきました。

プロの漫画家としてデビューするのは大変ですが、漫画投稿サイトで収入が得られるならプロになる必要はありません。会社勤めを続けながら副業で漫画を描いたり、学生生活や主婦業と両立させたりすることも可能です。そんな「Web漫画家」からスタートして出版社の目に留まり、雑誌の連載やコミックの出版につながった例も少なくありません。

Web漫画サイトに作品を投稿して収入を得るには、

  1. 原稿料や分配金で稼ぐ
  2. 広告収入の還元で稼ぐ
  3. 投げ銭収入で稼ぐ

という3通りの稼ぎ方があります。

この記事を最初に公開した2021年と比べ、収益化が可能な漫画投稿サイトはさらに増えている状況です。合計で12の漫画投稿サイトについて、収入が得られる仕組みをまとめてみました。漫画はSNS(交流サイト)にも投稿できますので、収益化が可能なその他のサイトについても記事の後半で解説します。

かなりの長文になりましたが、「漫画をインターネットに無料で公開してお金を稼ぐ方法」が満載の記事です。この記事を読んで最新情報を身に着けておけば、得意の漫画で副収入を稼げるようになります。

スポンサーリンク

Web漫画家が作品の投稿で収入を得る3つの方法

ホワイトボードでお金の稼ぎ方を教える美少女

漫画家になるには新人賞に応募したり、出版社に原稿を持ち込んだりするのが従来のやり方でした。Web漫画の投稿サイトで作品を読む人が増えたことで、従来とは異なる「Web漫画家」の稼ぎ方が可能になってきています。

紙の漫画雑誌やコミック単行本と違って、Web漫画の投稿サイトは誰でも作品を公開できる場です。収益化が可能な漫画投稿サイトも増えてきているため、プロデビューしなくても漫画で収入を得る道が開けてきています。

Web漫画の投稿作品を収益化する方法は、大きく分けて以下の3通りです。

  1. 原稿料や分配金で稼ぐ
  2. 広告収入の還元で稼ぐ
  3. 投げ銭収入で稼ぐ

この記事で紹介する12の漫画投稿サイトは、3通りの手段のいずれかを採用しています。複数の収益化手段を併用しているサイトもあって、Web漫画で収入を得る方法は多様化している状況です。それぞれの方法ごとに代表的なサイトを取り上げ、収入を得られる仕組みについて解説していきます。

スポンサーリンク

原稿料・分配金で稼ぐ漫画投稿サイト

原稿料

Web漫画の投稿で収入を得る方法の1つ目は、原稿料や分配金による稼ぎ方です。漫画雑誌の連載など、従来の稼ぎ方に最も近い収入の手段と言えます。

漫画投稿サイトを運営している会社の中には広告収入や有料会員から徴収された月額料金など、複数の収益源を持っている例が少なくありません。サイト全体の収益を原資として、一部が投稿クリエイターにも還元される仕組みです。報酬は「原稿料」や「分配金」など、サイトごとにことなる名称で呼ばれています。

原稿料・分配金を稼げる漫画投稿サイトは以下の通りです。

  • Kindleインディーズマンガ
  • ニコニコ漫画
  • comico(コミコ)
  • LINEマンガインディーズ

それぞれ詳しく解説します。

Kindleインディーズマンガ

巨大通販サイトのAmazonの一角には、電子書籍販売サイトのKindleストアがあります。わざわざ出版社と契約しなくても、Kindleダイレクトパブリッシングと呼ばれるサービスを利用すれば誰でも電子書籍の出版が可能です。

Kindleストアの中では漫画が一番人気のジャンルとなっていますが、電子書籍を制作するにはファイルをMOBIなどの形式に変換しなければなりません。Wordなどを使って作成したPDFファイルをそのままアップロードすると、レイアウトが崩れてしまう場合があります。

その点でKindleインディーズマンガなら、JPGなど画像の形で作成した原稿をそのまま投稿するだけで漫画作品を掲載できる点が強みです。Kindleストアと違って投稿した漫画は読者に無料で公開されることになりますが、閲覧数や人気ランキングに応じて分配金が支給される仕組みもあります。この分配金は世界有数の巨大企業Amazonの収益を原資としているだけに、Kindleインディーズマンガで月に何十万円も稼いでいる猛者も出ている状況です。

ニコニコ静画

ニコニコ動画の静止画版として誕生したニコニコ静画は、イラストや漫画の作品が数多く掲載されている人気の投稿サイトです。画像掲示板としてスタートしたニコニコ静画から、現在は漫画専門の投稿サイトとしてニコニコ漫画が分かれています。

2019年からはニコニコ漫画アプリに作品を応援できるギフト機能が追加されました。ニコニコ動画やニコニコ静画にはクリエイター奨励プログラムがあって、作品の人気度や作品数などに応じて奨励スコアが付与される仕組みです。獲得した奨励スコアは1点=1円分として、1,000点から現金と交換できるようになります。

クリエイター奨励プログラムで付与されるスコアの原資はサイトの広告収入ではなく、ニコニコのサービスに有料登録しているプレミアム会員の月額料金が主な財源です。読者からクリエイターに贈られたギフトも、奨励プログラムのスコアに反映されます。還元プログラムの名称はYouTubeと似ていますが、こうした点を考えると投げ銭機能に近い収益システムとも言えます。

comico(コミコ)

韓国NHNの日本法人が運営するcomico(コミコ)は、スマホで読みやすい「縦スクロール」「フルカラー」が特徴の漫画投稿サイトです。「原稿持ち込み」や「漫画コンテスト」によるデビューの道も用意されていますが、作品投稿では原稿料や電子印税で収益化が可能となっています。

海外では、縦スクロールで漫画を読むのが主流となりつつある状況です。日本語のセリフを各国語に翻訳した海外配信で稼ぐ選択肢が用意されているのは、グローバル企業ならではの強みと言えます。

原稿料は1話分5万円が基本ですが、過去には値下げ交渉を受けた例もあったという話です。作品を閲覧するだけならスマホやタブレットでも可で、投稿するにはPCを使う必要があります。

LINEマンガインディーズ

かつてはLINEマンガインディーズにも報奨金給付プログラムがありましたが、現在は残念ながらプログラムが終了しています。月間読者数やお気に入り登録数の成果指標に応じて、月に最大20万円が稼げるという夢のようなプログラムでした。

LINEマンガは若い世代に人気で読者が非常に多いだけに、報奨金給付プログラムがなくなっても作品を投稿する価値はあります。LINEマンガインディーズで漫画を投稿していれば編集部の目に留まり、LINEマンガでトライアル連載のオファーを受ける可能性が出てくるからです。

トライアル連載中でも原稿料が支払われ、本連載に移行すれば原稿料が上がってきます。LINEマンガインディーズで開催されるコンテストへの応募や、編集部への原稿持ち込みでも、連載デビューへの挑戦は可能です。2023年6月までの実績でトライアル連載は45作品に上り、約3割の13作品が本連載に至りました。

広告収入で稼ぐ漫画投稿サイト

スマホ画面に表示された漫画と広告

インターネット上には数多くの漫画投稿サイトが存在しますが、自作の漫画を投稿したからと言って必ずしも収入が得られるとは限りません。有料販売される電子書籍などと違って、漫画投稿サイトの多くは無料で読めるのが人気の一因です。商業目的ではなく趣味で漫画を描いている人が主な対象だけに、投稿した人が収益を得られる仕組みになっていないサイトも少なくありません。

そんな中でも一部の投稿サイトでは、サイトの広告収入がクリエイターにも還元されています。スポンサー企業が負担した広告費を報酬の原資としてるため、作品を無料で公開しながら収入が得られる仕組みです。

アマチュア漫画家の作品を有料販売しても、プロの人気漫画家と違ってそう簡単には売れません。無料公開で広告収入が還元される方式であれば、誰でも自作の漫画で稼ぐチャンスが与えられます。

広告収入の還元プログラムを導入している漫画投稿サイトは、現時点で以下の通りです。

  • ジャンプルーキー
  • アルファポリス
  • マンガノ
  • 4コマgram
  • めちゃコミック クリエイターズ
  • コミチ

それぞれ詳しく解説します。

ジャンプルーキー

収益化が可能な漫画投稿サイトの中でも、集英社が運営するジャンプルーキーは一番人気のサイトです。

ジャンプルーキーは「誰でもオリジナルの漫画を投稿して公開できる」というのが売りのサイトだけに、作品を投稿しているのはプロの漫画家だけではありません。漫画制作を趣味としているアマチュアからの投稿も受け付けていて、才能のある書き手は少年ジャンプ編集部の目に留まる可能性があります。優秀な作品を投稿した人はジャンプ各誌に掲載するチャンスが与えられ、最大賞金が100万円のジャンプルーキー賞にも自動的に参加できる仕組みです。

編集部に声をかけられない場合でも、ジャンプルーキーには自分の投稿した漫画に広告を掲載できる仕組みがあります。他のサイトは運営会社に広告収入が入り、その一部がクリエイターにも還元されるのが一般的です。ジャンプルーキーの場合は広告枠がクリエイターに与えられるため、自分自身のアカウントで広告を掲載できます。

この仕組みだと広告収入は100%自分のものになりますが、無効クリックなどが原因でアカウント凍結のリスクがある点には注意が必要です。ジャンプルーキーの投稿に掲載できる広告は何でもいいというわけではなく、Web版はGoogleアドセンスかi-mobile、アプリ版はGoogleアドセンスののモバイル版とも言えるAdMobに限られます。

アルファポリス

小説や漫画の投稿サイトとして人気のアルファポリスにも、サイトの広告収入がクリエイターに還元される投稿インセンティブの仕組みがあります。2019年からはジャンプルーキーと同様に、広告収入が100%還元される配分方式に変更されました。クリエイターが個別に自分自身のアカウントで作品に広告を掲載するジャンプルーキーとは違って、アルファポリスの場合はサイトに掲載された広告からの収益がスコアに応じて分配される仕組みです。

作品の人気度に応じて付与されるスコアはAmazonギフト券やiTuneギフト券に加え、楽天銀行振込を利用すれば現金と交換できます。スコアを現金化するには1,000分円以上貯める必要はありますが、Amazonギフト券なら100円分から交換が可能です。

マンガノ

この記事を最初に公開したのは2021年の3月でしたが、その翌月からスタートしたのがマンガノです。ジャンプルーキーを運営する集英社と、はてなブログを運営する株式会社はてなが共同して、漫画に特化した投稿サイトのマンガノを始めました。

マンガノに作品を投稿して収入を得るには、「有料販売」と「広告収入」という2通りの方法があります。有料販売した作品が売れた場合に、販売価格から決済手数料とシステム利用料を引いた金額の80%が作者の収益になる仕組みです。100円で販売した場合に最終的な分配金71円となる例が、マンガノのHPに掲載されています。

有料だと作品がなかなか売れない可能性もありますが、マンガノも作品を無料で公開して広告収入を稼ぐことは可能です。i-mobileの広告ネットワークを利用して、作者自身が作品に広告タグを設定することになります。作品内にはマンガノ運営サイドで設定した広告も表示されますが、広告全体に占める割合は20%です。

マンガノに投稿できるのは、新たに創作した作品だけではありません。これまでSNSなどに投稿した漫画を集めて、マンガノで作品集として公開することも可能です。作品をファンの人だけに限定公開する機能や、やさしいコメントだけを表示させる「やわらかコメント機能」もあります。

4コマgram

漫画好きでも「ストーリー漫画は背景を細かく描かなければならなかったりして、作画が面倒」という人は少なくないものです。4コマ漫画なら背景を省略できるため、ちょっとしたアイデアを思いつけば1作品がすぐに出来上がります。

4コマgramは無料で読める4コマ漫画に特化した投稿サイトで、会員登録すれば誰でも作品の投稿が可能です。4コマgramには作品を投稿したクリエイターを対象に、ギャランティプログラムと呼ばれる独自の報酬制度があります。サイトの運営で得た広告収入の一部がクリエイターに還元されるこの制度は、PV数や「いいね」の数に基づいたスコアによって還元される金額が決まる仕組みです。

普通は4コマ漫画を描く際にも1枚の紙に全部のコマを書き込みますが、4コマgramでは1コマ分の画像を1枚ずつ送信する仕組みです。手間をかけてコマ割りをする必要がないため、4枚の絵を1枚ずつ描いていけば1つの作品が完成します。

トップクラスのクリエイターは数万円ほどを稼いでいるとは言え、ほとんどの人は月の収益が数千円以下です。副業として大きく稼ぐのは難しいですが、地道に4コマ漫画を投稿していればお小遣い稼ぎにはなります。

めちゃコミッククリエイターズ

株式会社アムタスが運営する漫画投稿サイトのめちゃコミッククリエイターズでも、2023年4月から広告収入による収益化が可能になりました。マンガノと同様に、i-mobileを利用して広告を運用する仕組みです。外部の広告配信サービスを導入する方式のため、広告収入の100%が作者に還元されます。

めちゃコミッククリエイターズの投稿作品で実際に広告が表示されるのは、最後のページの後(奥付の部分)です。作品を読むのに邪魔な表示の仕方ではありませんので、広告を嫌う読者にもそれほど抵抗がありません。

めちゃコミッククリエイターズに投稿した作品が編集部の目に留まった場合には、電子漫画ストアのめちゃコミックでデビューするチャンスも与えられます。「めちゃコミ」は女性を中心に圧倒的な人気を誇るだけに、少女漫画や恋愛漫画が得意な人に向いた投稿サイトです。

コミチ

ジャンプルーキーなどと比べて知名度はそれほど高くありませんが、株式会社コミチが運営するコミチも収益化が可能な漫画投稿サイトの1つです。コミチには以下のように、漫画の投稿で収入を得る複数の手段が用意されています。

  • 広告収益
  • コンテンツ課金(有料販売)
  • コミチ漫画賞

このうち「広告収益」は、作品の閲覧数に応じて広告収入が発生する仕組みです。フォームを通じて申請すると、各エピソードの上下に広告が表示されるようになります。

閲覧数に応じて広告収入を還元するのは、小説投稿サイトでもよく見られる方式です。広告収益は100%還元ですが、一度の振込ごとに450円+税の振込手数料が引かれます。

コンテンツ課金で有料販売している作品には、広告は表示されません。振込手数料は有料販売の売上金と、広告収入の合計金額から引かれる仕組みです。有料販売する場合には作品やエピソード単位で、50円から30,000円まで10円刻みに価格設定できます。

コミチ漫画賞の大賞作品にはコミチ公式連載権が与えられ、comicoでも同時配信されます。原稿料収入につながりますので、投稿作品を収益化する手段の1つに挙げておきました。大賞を逃した作品の中からも、賞金1万円の奨励賞が選ばれる場合があります。

投げ銭で稼ぐ漫画投稿サイト

投げ銭で稼ぐ漫画家の男性

広告収入で稼ぐ方式の場合、基本的には作品の閲覧数に応じて収益額が増えることになります。万人受けするような作風の人は稼ぎやすいですが、一部の読者にのみ熱狂的な歓迎を受けるような作風の人もいるはずです。

漫画投稿サイトの中には、ライブ配信アプリのように投げ銭機能で稼げるサイトもあります。有料販売に近い稼ぎ方ですが、作品を購入するよりは心理的ハードルが低い方式です。作品は原則無料で読める中で、お気に入りの作品や作者に任意で金銭的な支援を行うことになります。

投げ銭方式で稼げる投稿サイトであれば、一部の熱狂的なファンに向けて書いたような作品でも稼げないことはありません。ファンの好みにうまくはまれば、広告収入型の投稿サイト以上に稼ぐことも可能です。

投げ銭機能が導入されている漫画投稿サイトとしては、以下の2つが挙げられます。

  • PixivFanBox
  • マンガボックスインディーズ

以前はマンガハックにも、投げ銭機能に相当するパートナープログラムがありました。アプリ版の提供が終了して以降は、残念ながらパートナープログラムも終了してしまった模様です。現在も投げ銭機能が利用できる2つのサイトについて、それぞれ詳しく解説します。

pixiv

イラスト投稿サイトとして国内最大級の規模を誇るpixivにはイラストだけでなく、漫画や小説などの作品も数多く投稿されています。pixivに投稿された作品は基本的に無料で読めますが、FANBOXと呼ばれるファンのコミュニティを利用すればクリエイターが継続的な支援を受けることも可能です。

ファンから金銭的な支援を受けることで、クリエイターは安心して創作活動に専念できるようになります。プロの漫画家として商業誌に作品を連載しなくても、pixiv投稿作品で実質的な投げ銭収入を得る道がひらけてくるのです。

作品そのものはあくまでも無料で公開するのが基本ですが、支援してくれたファンに最新作を先行公開するなどの特典を与えるような利用方法が考えられます。支持してくれるファンとコミュニケーションを取りながら作品作りに励み、同時に副業収入を得ようというクリエイターに適した漫画投稿サイトです。

マンガボックスインディーズ

モバイルゲーム大手のDeNAが運営するマンガボックスは、週刊漫画雑誌のように連載作品が週1回配信される人気の漫画アプリです。マンガボックスにはプロの漫画家による作品が多く掲載されていますが、一般の漫画愛好家が投稿できるインディーズ版もあります。

いずれも掲載が終了した作品を読みたい場合は有料で購入する必要がありますが、12号分のバックナンバーまで無料で読めるという点も人気の一因です。最新号も無料で読めるとは言え、熱心なファンの中にはさらに先の展開が気になるという人も少なくありません。そんなファンのために、マンガボックスには一足先に1話先の回が読める「先読み機能」があります。

先読みを利用する条件の1つに50円分のコイン支払いも含まれ、漫画を投稿したクリエーターに先読みコイン使用料金の50%が還元される仕組みです。これも実質的な投げ銭機能になり得ますが、1人1回あたり25円ではよほど多くのファンを獲得しない限りはまとまった収入を得るのは難しいと言えます。マンガボックスは1,000万ダウンロードを達成したほどの人気アプリで読者の母数が多いだけに、インディーズでも人気に火がつけば先読み機能で稼げる可能性はあります。

【番外編】漫画の投稿で収益化が可能なその他のサイト

SNSに投稿された漫画

漫画の投稿で収益化が可能な12のサイトを紹介してきましたが、漫画に限定しない投稿サイトでも収入が得られる可能性はあります。文章や写真・動画がメインの投稿サイトで、漫画が人気のコンテンツとなっているのは以下の4サイトです。

  1. note
  2. X(旧ツイッター)
  3. インスタグラム
  4. YouTube
  5. TikTok

いずれも漫画専門の投稿サイトと比べて、利用ユーザー数が桁違いに多いサイトです。それぞれのサイトごとに、独自の収益化プログラムが用意されています。

ユーザー数の多い交流サイトに漫画を投稿して話題となれば、高収入を稼ぐことも夢ではありません。各サイト別に収益化の手段を見ていきましょう。

note

文章や画像・音声・動画などさまざまなデジタルコンテンツの有料販売プラットフォームとして、noteの人気が年々高まってきています。noteには漫画も投稿可能ですが、無名の一般人が有料コンテンツを公開してもなかなか購入してもらえないのが普通です。

noteに投稿した作品は無料公開の設定にすることも可能で、ページ内には読者からの金銭的支援が受けられる「サポート」ボタンがあります。読者に作品を気に入ってもらえれば、無料公開でもサポート機能を利用して投げ銭収入が得られるというわけです。

作品に魅力があれば、noteで無料公開しているうちにファンが増えてきます。Web漫画家として知名度が上がってきたタイミングが、有料販売を試してみるチャンスです。有料販売と投げ銭の二本立てで稼げるところが、noteの強みと言えます。

X(旧ツイッター)

旧ツイッターのXにも、漫画を投稿している人たちが大勢います。Xに投稿された漫画がコミック化されて出版された例や、プロの漫画家に転身した人の例もありました。

漫画に特化した投稿サイトと比べ、Xのユーザーは桁違いの多さです。Xに投稿した漫画が話題になった場合、書籍化やアニメ化のオファーを受ける可能性も出てきます。

Xの投稿そのものは、基本的に無料で読めるのが当たり前です。そのままでは収益が発生しませんが、一定の条件を満たせばXの収益化プログラムに参加できるようになりました。Xの運営で得た広告収入の一部を、クリエイターにも還元しようというプログラムです。

  • 有料のX Premium加入
  • アクティブなフォロワー500人以上
  • 500万件以上のインプレッション

など、参加用件のハードルは高めに設定されています。

「500万件以上のインプレッション(表示)」は、過去3カ月以内に投稿したポストが対象です。漫画に限らず、Xの投稿を収益化するのは簡単でありません。今回の記事では「番外編」としておきましたが、将来的には収益化のハードルが下がる可能性もあります。

インスタグラム

Xと並んでユーザー数の多いインスタグラムも、漫画の投稿に利用されている交流サイトです。写真がメインのSNSではありますが、漫画も同じ画像なので気軽に読んでもらえます。

インスタグラムの投稿も無料で読めるのが基本だけに、そのままでは収益になりません。インスタ漫画を収益化するには、以下のような手段が考えられます。

  • 企業のPR案件獲得につなげる
  • 自分で広告リンクを掲載
  • 投稿作品を電子書籍化
  • サブスクリプションを利用した限定公開

インスタグラムで漫画を投稿して、SNS運用代行や広告漫画制作のオファーを受けた人の例もありました。「サブスクリプションを利用した限定公開」で収益を得るには、「フォロワー数1万人以上」などの要件を満たす必要があります。「企業のPR案件」も、フォロワー数が5,000人未満だとオファーが来ないのが普通です。

A8ネットやAmazonアソシエイトなど外部のアフィリエイトプログラムを利用して、自分で広告リンクを設置する方法もあります。多くのアフィリエイト広告を扱うA8ネットの場合、インスタグラムの「ストーリーズ」「フィード」「リール」への広告リンク掲載が可能です。

巨大通販サイトのAmazonや楽天市場にも、各サイトで扱う3億点以上の商品を対象としたアフィリエイトプログラムが用意されています。インスタグラムのフィード投稿には不可ですが、プロフィールやストーリーズにはAmazonや楽天の広告リンクを掲載することも可能です。ステマ規制に引っかからないよう「PR」表記をした上で、インスタ漫画の収益化を試してみるといいでしょう。

YouTube

動画投稿サイトのYouTubeにも、BGMをバックに漫画の画面を切り替える漫画動画が数多く投稿されています。作品を読ませるスタイルは他の漫画投稿サイトと違いますが、YouTubeは広告収入システムが整備されているという点が最大の強みです。

投稿する動画にはテレビ番組のCMと同じように、再生開始前や途中に動画形式のインストリーム広告を挿入できます。再生画面中に表示されるオーバーレイ広告や「おすすめ動画」一覧の中に表示されるディスプレイ広告も含め、YouTubeの運営は基本的に広告収入で成り立っているのです。

チャンネル登録者数1,000人以上で過去12カ月の総再生回数4,000時間以上という条件をクリアすれば、YouTubeパートナープログラムに参加して広告収入の還元が受けられるようになります。この条件に達するまでは収入ゼロの状態でせっせと動画を投稿し続ける必要があるにせよ、収益化が可能になれば再生回数に応じて高収入を稼ぐことも可能です。YouTubeでは漫画動画も人気ジャンルとなっていますので、漫画投稿で広告収入を稼ごうという場合には有力な選択肢の1つです。

TikTok

現時点で利用できるのは一部のユーザーに限られますが、ショート動画アプリのTikTokでもクリエイター向け収益化プログラムがスタートしました。YouTubeに劣らず漫画動画が人気を集めているだけに、漫画の投稿で収入を得る手段の1つにはなり得ます。

TikTokの広告収益がクリエイターに還元されるCreator Rewards Programは、動画再生時間やエンゲージメントなどの指標に応じて報酬が発生する仕組みです。「フォロワー1万人以上」「動画再生回数10万以上」など、参加要件はYouTubeよりハードルが高めに設定されています。

実際に稼いでいる人はYouTuberほど多くないとも推定されますが、TikTokは若い世代で圧倒的な人気を誇るアプリです。10代や20代向けの漫画を動画に仕立て上げれば、視聴回数が爆発的に伸びる可能性もあります。

漫画雑誌やコミックを発売している出版社でも、TikTokを宣伝に活用する動きが広がっているほどです。アマチュアが自作の漫画を無料で公開して収入を得る手段の1つとして、TikTokには底知れないポテンシャルが秘められています。

ちなみにTikTokもインスタグラムと同様に、A8ネットと併用して広告収入を稼ぐことは可能です。動画の投稿そのものには広告リンクを貼れませんが、「PR」表記の上でプロフィール欄に掲載しておくという手があります。

まとめ

まとめ

収益化が可能な12の漫画投稿サイトと、収益化プログラムが用意された番外編の交流サイトを紹介してきました。有料販売で稼ぐサイトもありますが、作品を無料で公開しながら収入を得られるサイトが大半です。

原稿料や分配金で稼ぐサイトもあれば、広告収入の還元が受けられるサイトもあります。無料公開の方が有料販売より作品が読まれやすいだけに、稼ぐハードルは低めです。

投げ銭で稼ぐ投稿サイトは有料販売に近い稼ぎ方ですが、作品を基本無料で読める点では収益還元型のサイトと変わりありません。ファンとの交流を楽しみながら稼ぎたいという人には、投げ銭収入型の投稿サイトがおすすめです。

自分のペースで作品をコツコツと投稿するのが性に合っている人は、広告収入の方が稼ぎやすいと言えます。1つのサイトで作品を投稿してなかなか稼げなかった場合でも、別のサイトならうまくいく可能性があります。自分に合ったサイトを選んで、作品の投稿にチャレンジしてみるといいでしょう。

タイトルとURLをコピーしました