並び屋バイトで稼ぐ行列並び代行の副業とは?長時間並ぶコツも解説

副業

チケットや限定グッズなどの販売で行列に長時間並ぶのは苦痛が伴うだけに、「並び屋」と呼ばれるアルバイトが募集される場合がよくあります。不定期の仕事で本業にするのは難しいとは言え、特別なスキルを必要としない点では取り組みやすい副業の1つです。コロナ禍で行列が避けられるようになった中では仕事が減りつつありますが、どうしても避けられない場面では行列並び代行のバイトにも依然として根強い需要があります。

そんな並び屋バイトでどれだけ稼げるのか、アルバイト求人サイトで募集が見つかりにくい理由と合わせて基本情報をまとめてみました。長時間に及ぶ行列並びを乗り切るための必需品や心得についても、記事の後半で詳しく解説します。

並び屋バイトとは?

何をするにもきちんと行儀よく行列を作るという点については、日本人は世界で称賛されてきました。それだけに日本では何をするにもすぐに行列ができるという習慣も見られ、忍耐強く待ち続けることを強いられます。

特に人気アイドルやアーティストのコンサートチケットを販売する場面では、イベント時の整理券配布などとともに長蛇の列が形成されやすいものです。日本初上陸のブランド品発売や人気ゲーム・限定グッズ販売の際にも長時間にわたって行列に並ぶ熱心なファンの姿が見られ、iPhoneの新商品が発売される際の行列は風物詩となっています。

風物詩と言えば正月に販売される福袋の行列は海外の転売ヤーも加わって加熱傾向にありましたが、コロナ禍を受けて2021年の正月は行列ができないように販売を前倒しする店舗が相次ぎました。その他のイベントや販売でも可能な限り行列を避けるように配慮されてはいますが、コロナ感染拡大の当初は品不足に陥ったマスクの販売でも行列が形成されていたものです。

並び屋バイトが必要とされている理由

そうした商品やチケット類の販売とは別に、幼稚園の願書提出や裁判の傍聴券獲得といった場面でも行列に並ぶ必要が生じます。コロナ以前に常態化していた花見や花火大会の場所取りも含め、長時間行列に並ぶのが困難な人に代わって役目を引き受けるのが並び屋と呼ばれるアルバイトです。

そうした行列では早朝から並んだり前日から徹夜して並んだりするのが日常茶飯事で、中には何日も前から並んでいないと限定商品が入手できないというケースもあります。多忙な会社員はそういう行列に並ぶ余裕がないため、どうしてもその商品が欲しいという人はお金を払ってでも並び屋バイトに依頼するというわけです。

サラリーマン以外にも高齢者や妊娠中の女性など、行列に長時間並ぶのが困難な人は少なくありません。地方に住んでいて行列に並ぶのが難しいという人の間でも、こうした並び屋を利用して限定商品を手に入れようとする動きが見られます。

並び屋バイトの求人が見つかりにくい理由

世の中で一定の需要はあるはずなのに、並び屋バイトの仕事を探そうとしてもそう簡単には見つかりません。飲食店やコンビニなど普通のアルバイトであれば、タウンワークバイトルなどのアルバイト求人サイトで仕事が見つかります。これが並び屋バイトとなると、求人検索エンジンのIndeedでさえ求人がなかなか見つからない状況です。アルバイトとしては一般的と言い難い仕事だけに、並び屋のバイトと依頼人を仲介しているのは行列並び専門の代行業者か便利屋に限られます。

現時点では以下のような業者の存在が確認されていますが、便利屋のスタッフは必ずしも行列並び代行の仕事だけを担当するとは限りません。家事代行や遺品整理・ゴミ屋敷片付けなどさまざまな依頼に応えるのが便利屋の仕事だけに、スタッフとして登録しても希望に合わない仕事を割り当てられる可能性があります。

並び屋バイトの仕事を探すにはこうした業者のHPから申し込む方法の他に、無料掲示板のジモティーで単発の求人を探すという手もあります。空き時間を30分単位で売り買いできるタイムチケットにも、行列並び代行のチケットが複数出品されている状況です。

一般的な並び屋とは目的が違ってきますが、代理出席などさまざまな代行サービスを営むファミリーロマンスには飲食店などサクラ代行の仕事もあります。この場合は逆に店側が依頼主となり、人気店に見せかけるためわざと行列を演出するための仕事です。

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並び屋バイトでどれだけ稼げる?

一般的なアルバイト求人サイトで募集される例がほとんどないだけに、並び屋バイトでどれだけ稼げるのかという給料の実態は広く知られていません。便利屋も含めた行列並び代行サービスの基本料金は、1時間あたり3,000円前後が平均的な相場です。これに2,000円程度の出張費が加わり、商品の購入が伴う場合は購入費も別途請求されることになります。

こうした業者に雇われるアルバイトの給料は会社の取り分が引かれるため、時給換算では1,000円から2,000円が相場です。行列並びの仕事は前日の夜から並ぶケースも珍しくありませんが、この場合は深夜料金が加算されます。年末年始やお盆の行列並び代行も割増料金が発生するため、効率的に稼ぎたいという人にとっては書き入れ時です。

そういった深夜料金や割増料金が加算されることで、時給3,000円に達する求人も見られます。飲食店やコンビニなどのバイトは時給1,000円前後という例が多いことを考えると、並び屋バイトは給料の条件的にも悪くない仕事です。

これが1時間や2時間ならたいした金額を稼げませんが、その程度の短時間で並び屋に依頼する人はほとんどいません。並びやバイトが雇われるほどの行列は、それだけ長時間並ぶことが予想されます。普通のアルバイトでは労働時間の上限が8時間となっているため、残業が発生する場合を除いて1日の勤務は8時間以内に抑えられるのが一般的です。

並び屋バイトは行列にただ並ぶだけの仕事とは言え、拘束時間が8時間以上に達する例も珍しくありません。時給2,000円で10時間並べば、1日で2万円稼げる計算となります。1日でこれだけ稼げるバイトはなかなか見つからない点を考えると、並び屋バイトは「おいしい仕事」だと言えます。

長時間の行列並びを乗り切るコツ

行列に並ぶだけのバイトは特別なスキルも不要で、誰にでもできる仕事だと思いがちです。飲食店のホールスタッフバイトやコンビニバイトなどと違って、並び屋バイトは接客の必要もありません。工事現場バイトや引越しバイトのように体力を要する仕事でもありませんが、行列に長時間並び続けるのは想像以上に過酷な役目です。

自分でチケットや限定商品を購入するため行列に並んだ経験がある人なら実感していることですが、何時間も並んでいるうちにはただ立っているだけでも疲れてきます。長時間ずっと立ちっぱなしというのは体力的な負担が大きくなりますので、並び屋バイトの仕事を引き受ける際には折りたたみ椅子が必需品です。何日間にもわたって並ぶ場合を想定し、寝袋を用意して路上で仮眠を取る人もいます。

特に夏や冬には暑さ寒さへの対策も必要で、1日の気温変化が大きい春や秋は体温調節がしやすい服装で行列並びに臨むのが基本です。真夏の炎天下で行列に長時間並ぶ際には日除けグッズや冷却グッズ・虫除けスプレーを用意し、こまめに水分を補給するなどの熱中症対策が欠かせません。冬は冬でしっかりとした防寒対策が欠かせず、携帯用カイロも長時間の行列並びで必需品となります。

屋外で行列に並ぶ際には急な雨など天候変化にも備える必要がありますので、天気が崩れる予報の日は雨具も準備しておくといいでしょう。暑さ寒さへの対策さえ整えていれば服装は基本的に自由ですが、幼稚園の願書提出代行の場合はスーツを着用するのが一般的です。この他にも行列並び中の空腹や喉の渇きに備えて軽食や飲料を用意し、早朝から並ぶ場合や徹夜で並ぶ場合には眠気覚ましガムやカフェイン入り飲料があると重宝します。

トイレはどうする?

長時間の行列待ちで一番の問題となるのは、トイレに行きたくなってもなかなか行けないという点です。そのため並び屋バイトをしている人の中には水分の摂取をできるだけ控え、トイレに行かなくても済むように対策をしているという人も少なくありません。

とは言え10時間を超えるような行列待ちで一度もトイレに行かずに済ませるのは、我慢強い人でもなかなか困難なものです。前後に並んでいる人とコミュニケーションを取って懇意になっておけば、いざという場合でも交代でトイレに行けるよう柔軟に対応してもらえる場合があります。

並び屋バイトの仕事をする日には友人に協力を依頼し、トイレに行きたくなった間だけ行列に並ぶのを代わってもらうのも1つの手です。行列並びの強者になると、オムツを装着してトイレ対策をしている人もいます。

行列並びの時間を有効活用する方法

以上のような物理的な対策とは別に、退屈を紛らすための対策も欠かせません。並び屋バイトはただ行列に並ぶだけで給料がもらえるおいしい仕事とは言え、長時間何もしないで待っているというのもなかなか大変です。

携帯ゲーム機や本を持ち込んで暇つぶしをするのが常套手段ですが、並ぶ時間を利用して他の副業に費やすという手もあります。今はスマホ1つでお金を稼げる手段が数多く考え出されていますので、せどりや転売の仕入れをするなりブログを執筆するなりして時間をつぶすことは十分に可能です。

動画教材や電子書籍などを利用しながら、行列待ちの時間を資格取得や仕事のスキルアップに活用している人もいます。そうした目的にスマホを使用する際にはバッテリー切れへの対策が必要になってきますので、モバイルバッテリーも並び屋バイトの仕事に欠かせない必需品の1つです。

並び屋バイトの副業まとめ

コロナ以前から行列に長時間並ぶのを嫌う人は少なくなかったため、並び屋バイトの仕事には根強い需要がありました。コロナの影響で福袋販売の前倒しなど行列を避けようとする動きもありますが、感染リスクを避けたい人からの新たな需要も期待できます。

並び屋の仕事はアルバイト求人サイトで検索しても募集がなかなか見つからず、便利屋などのHPからスタッフ募集を探す方法が一般的です。時給の相場が1,000円から2,000円で深夜料金が加算されれば効率的に稼げる仕事ですが、屋外の行列に長時間並ぶには暑さ寒さへの対策やトイレ対策・暇つぶし対策も欠かせません。万全の準備を整えた上でバイトに臨めば、求人の条件次第で1日に数万円を稼ぐことも可能になってくるのです。

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