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無料公開で収入が得られる小説投稿サイト10選!稼げる仕組みを解説

パソコン画面に映し出された小説の原稿 副業
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国内の小説家志望者はおよそ500万人いると推定されていますが、その中からプロの小説家としてデビューを果たした人はほんの一握りです。出版社系の新人賞を受賞して小説家デビューするのは大変な狭き門となっているだけに、小説を書いて収入を得る副業の手段としてはあまり現実的ではありません。

一方でインターネット上には誰でも小説を自由に投稿できるサイトが数多く存在し、読者が無料で作品を読めるサイトが大半です。そんなサイトに作品を投稿したところで1円も稼げないと思いがちですが、広告収入の還元や読者からの投げ銭で収入が得られるサイトも少なくありません。

趣味で小説を書きながら副業の手段にもなり得る小説投稿サイトを10種類選び、それぞれの特徴や収入が得られる仕組みについて基本情報をまとめてみました。「たとえプロの小説家になるのは無理でも、好きな小説執筆を副業にしたい」という人にとって、今回の記事は必見の内容です。

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広告収入の還元で稼ぐ小説投稿サイト

プロの作家でもないアマチュアが小説を書いて収入を得るには、大きく分けて2つの方法が考えられます。1つは出版のハードルが低くなった電子書籍など、デジタルコンテンツの形で作品を有料販売して稼ぐ方法です。Amazonが運営する電子書籍出版サービスのKindleダイレクトパブリッシングはその代表的な例で、他にもエブリスタやPuboo(パブー)といった有料販売プラットフォームが存在します。

とは言え無名のアマチュア作家が作品の有料販売を試みても、期待したほどには購入してはもらえないのが普通です。書店や通販サイトではプロの小説家が出した良質な小説が大量に売られているだけに、海の物とも山の物ともつかない素人の書いた作品にお金を出す人は決して多くないと見られます。

インターネット上にはアマチュア作家が書いた小説を無料で読めるサイトも多くあるため、スマホ世代では「小説はただで読むもの」と思っている人も少なくありません。アマチュア作家が小説を書いて収入を得る2つ目の方法は、そういったサイトに作品を投稿して何らかの形で報酬をもらうという稼ぎ方です。

作品が無料で読める小説投稿サイトの多くは、スポンサー企業からの広告収入で運営が成り立っています。広告で得た収益の一部を作者に還元しているサイトも存在するため、作品を有料販売しなくても収入が得られるようになるというわけです。

広告収入のイメージ

還元される広告収入の金額は作品のPV数(閲覧数)に比例して増えるのが一般的で、人気が高ければ高いほど収入が増えていきます。逆に人気が出なければたいして稼げなかったという結果もあり得ますが、アマチュア小説家が作品を有料販売せずに収入を得る方法としては最も稼ぎやすい手段です。
お金を払ってまでして素人の書いた小説を読もうとは思わない読者でも、「無料だったら読んでみようか」と思ってもらえる可能性は十分にあります。作品の評判が広まればランキングが上がって多くの読者に読んでもらえるようになるため、PV数に応じて還元される広告収入の金額も増えるという仕組みです。広告収入が作者にも還元される小説投稿サイトとしては、以下のような4つのサイトが挙げられます。

  1. カクヨム
  2. アルファポリス
  3. ノベルバ
  4. 作家生活オンライン

それぞれの特徴について概要を紹介します。

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カクヨム

大手出版社のKADOKAWAが運営するカクヨムには、カクヨムリワードと呼ばれる独自のポイント制度があります。カクヨムリワードは投稿した作品のPV数に基づいて作者に付与されるポイントを意味し、3,000円分に相当する3,000リワード以上で現金との交換が可能です。

1PVあたりの換金レートは常に一定というわけではなく、これまで0.12円前後で変動してきました。換金レートが月によって異なるのは、サイトに掲載された広告のオークション単価に合わせて変動するという理由によります。1PVあたり平均0.12円とすると、最低出金額の3,000リワードを獲得するには約25,000PVが必要になる計算です。

原稿用紙とボールペンと千円札

カクヨムリワードは1年間で消滅する仕組みとなっているため、PV数が少ないと最低出金額に届かないまま終わってしまう事態もあり得ます。副業としては稼ぐハードルが高いように思いがちですが、カクヨムは収益化が可能な小説投稿サイトの中でも登録ユーザー数が多いメジャーなサイトです。読者に支持されるような作品を地道に投稿し続けていけば、収益化につながる道も開けてきます。

アルファポリス

小説だけでなく漫画の投稿サイトとしても人気のアルファポリスは、カクヨムと同じく出版社がサイトを運営しています。アルファポリスにも24h.ポイントと呼ばれる独自のポイント制度があって、作品のPV数など投稿の実績に応じてスコアが付与される仕組みです。

このスコアもサイトの広告収入が原資で、リワード広告を除く収益が投稿者に100%分配されることを運営側は宣言しています。1スコア1円分としてAmazonギフト券は100スコアから、iTuneギフト券は500スコアから交換が可能です。

千円札と電卓

メールアドレスと口座を指定するだけで送金できる楽天メルマネを利用すれば、1,000スコア以上で現金と交換できるようになります。外部サイトに投稿した作品でもURLを登録することでサイトに公開できますが、投稿インセンティブの対象となるのはアルファポリス内に投稿した作品だけです。

ノベルバ

株式会社ビーグリーの運営するノベルバはライトノベルを中心に、15,000以上の小説作品が掲載されている投稿サイトです。ビーグリーはコミック配信サイトのまんが王国を運営している会社で、ライトノベルの分野でもオリジナルレーベルが設立されています。

ノベルバはスマホアプリでも投稿小説が読めるという特徴があって、作品を投稿した人が報酬を得ようとする場合にはアプリを通じた申請が必要です。広告収入の一部が還元される報酬の金額は作品のPV数に応じて決まる仕組みですが、PVあたりの単価はカクヨムと違って0.1円に固定されています。

たくさんの1円玉

1PVあたり0.1円というのは、アドセンス広告で稼ぐブログやYouTube動画などとほぼ同じ水準です。月によってはカクヨムより単価が低くなる場合もありますが、広告収入としてはこれぐらいが妥当な数字とも言えます。

作家生活オンライン

カクヨムやアルファポリスなどと比べると知名度は高くありませんが、作家生活オンラインも広告収入の還元が受けられる小説投稿サイトの1つです。投稿者には個別のドメインが与えられ、自分の作品に自分の作品に対して自由に広告を掲載できます。作者が自分のアカウントで広告を掲載するという点では、漫画投稿サイトのジャンプルーキーと似たような制度です。

ジャンプルーキーの場合は、掲載できる広告がGoogleアドセンスとAdMobまたはi-mobileに限られます。過去には作品にGoogleアドセンスの広告を掲載し、無効クリック多発でアカウントが凍結された作者が続出しました。

作家生活オンラインでも同様の問題が生じたせいか、現在ではアドセンス広告の推奨を取り止めています(禁止はされていません)。その代わりにA8ネットなど成果報酬型のアフィリエイト広告は掲載可能ですので、ジャンプルーキーよりは広告掲載の自由度が高いと言えます。一般に広告収入はPV数に比例して増える傾向も見られますので、メジャーな小説投稿サイトと比べてPV数が弱いサイトは読者をどれだけ集められるかが課題です。

投げ銭で稼ぐ小説投稿サイト

投げ銭

作者が広告収入の還元で稼げるのは運営会社に余力がある場合に限られるだけに、数ある小説投稿サイトの中でもほんの一部に過ぎません。圧倒的な人気と知名度を誇る小説家になろうにも広告は掲載されていますが、作品を投稿した作者には収益を還元していないのが現状です。「小説家になろう」ほどPV数が多くない投稿サイトは広告収入でサイト運営費用をまかなうのが精一杯で、投稿者にまで収益を還元する余裕がないところが少なくありません。

そうした中でも一部のサイトは投げ銭機能を導入し、読者が購入したギフトやポイントを作者に還元しています。手数料が引かれるケースが多いので投げ銭の全額が作者の収入になるというわけではありませんが、小説を投稿して稼ぐもう1つの手段として現実的な選択肢です。投げ銭で稼げる小説投稿サイトはシステムを実施していますので、それぞれサービスの概要を解説していきます。

ノベルアップ+

株式会社ホビージャパンが運営するノベルアップ+には、小説を投稿した作者がスタンプやポイントを通じて読者と交流できる仕組みがあります。ポイントには応援ポイントと支援ポイントの2種類があって、応援ポイントは感想を伝えるスタンプと同様に無料で与えられる仕組みです。

応援ポイントと違って支援ポイントは読者が有料で購入する必要があり、作者に贈られればポイント口座に貢献ポイントが貯まっていきます。1ポイント=0.6円分になる計算で、1,000ポイント以上で現金との交換が可能です。

pixivFANBOX

漫画やイラストを自由に投稿できるプラットフォームとして人気のpixivには画像だけでなく、文章だけで構成される小説作品の投稿も可能です。pixivにはFANBOXと呼ばれるファンのコミュニティが存在し、100円~10,000円の月額課金でファンに支援してもらえる仕組みもあります。限定コンテンツを公開したり最新作を先行公開したりすれば、FANBOXに参加してくれたファンに喜ばれるはずです。

FANBOXは漫画やイラストだけでなく小説の投稿者も利用可能で、ファンとの交流を楽しみながら作品の投稿で収入が得られるようになります。月額課金だけに通常の投げ銭とは異なる面もありますが、基本は無料で作品を公開して読者からの支援で稼ぐという点では共通した稼ぎ方です。

待ラノ

「小説家になろう」に代表される従来の小説投稿サイトは、作品の書籍化を目指して投稿している作者も少なくありませんでした。実際に「小説になろう」に投稿された作品が書籍化され、ベストセラーとなった例も数多く見られます。

2019年にスタートしたばかりの待ラノは敢えて書籍出版を狙わず、インターネット上の投稿だけで作品の収益化を目指している小説投稿サイトです。待ラノとは「待てば無料でラノベが読めるんだが……」の略で、投稿された作品を基本的に無料で読めるという点では他のサイトと共通しています。

パソコンと眼鏡

待ラノが他と違っているのは、漫画投稿サイトのマンガボックスと似たような先読み機能があるという点です。予約投稿の公開日時まで待てないという読者が先行して作品を読みたいという場合に課金され、他の読者に先行して作品を読めるようになります。

読者が購入した先読みコインによる収益の50%が作者に還元されるマンガボックスインディーズに対して、待ラノの場合は還元率が40%です。いずれも1件あたりの金額は数十円に過ぎませんが、待ラノには他にpring(プリン)と呼ばれる送金アプリを利用した投げ銭システムが用意されています。

note

クリエーターに人気のnoteは小説に限らずブログのような文章や漫画・イラスト・音楽など、さまざまなコンテンツを投稿できるプラットフォームです。noteに投稿したコンテンツの公開方法には有料設定にして販売する方法と、無料で読めるようにする方法の2種類があります。

他のメディアでよほど名前の知られているような人でない限りは、有料noteとして販売してもなかなか購入してもらえないのが普通です。無料noteとして小説を投稿した場合でも、読者に「サポート」ボタンを押してもらえば投げ銭のように金銭的サポートを受けられるようになります。

読んでみるまでは面白いかどうかわからない無名のアマチュアが書いた小説に、お金を出す読者は多くないという点ではnoteも変わりありません。無料で読んでみて面白ければ、投げ銭をもらえる可能性が出てくるというわけです。小説に特化した投稿サイトではないため読者にどれだけ支持されるかは未知数ですが、投げ銭で稼げる可能性を秘めたサイトの1つとして紹介しておきます。

【番外編】原稿料で稼ぐ小説投稿サイト

原稿料のイメージ

作品を無料で公開して収入が得られる小説投稿サイトの主な財源は、広告収入か投げ銭による収入のどちらかというケースが大半でした。PV数に応じて報酬の金額が決まる投稿サイトでも、サイトの広告収入を原資としているのが普通です。

最近は公開する作品の一部を有料に設定し、読者に購読してもらうことで収益化を図ろうとするサイトも出てきました。完全に無料で読める小説投稿サイトで稼ぐというコンセプトからは外れますが、そういうサイトもアマチュア作家が収入を得る手段の1つにはなり得ます。

投げ銭で稼ぐ小説投稿サイトも基本は無料で作品を公開しながら、読者が身銭を切ることで作者の収益につながる方式でした。作品を無料公開して稼ぐ小説投稿サイトの例外として、読者の購読料から原稿料が支払われるNovelism(ノベリズム)を最後に紹介しておきます。

Novelism(ノベリズム)

株式会社YANNが運営するNovelism(ノベリズム)は、2020年9月にサービスが開始されたばかりの新しい小説投稿サイトです。Novelism(ノベリズム)で公開されている作品は基本的に無料で読めますが、契約作品に関しては冒頭部分だけ無料で公開して残りの部分は有料で販売されています。契約作品の作者は読者から課金された購読料を原資として、一般的な書籍の印税より利率の高い原稿料を受け取れるという仕組みです。

原稿用紙とパソコン

契約作品は1話単位で販売されることになりますが、一定の条件を満たせば3万円の皆勤賞が原稿料に加算されるという点も見逃せません。契約作品の新話を月に24日以上更新し、1話あたりの分量がいずれも3,000文字を上回るのが皆勤賞の条件です。

無料公開からのスタートでも地道に投稿を続けていれば、編集部から声がかかって契約作品に選ばれる可能性もあります。現状では広告収入の還元や投げ銭より稼ぐハードルは高めですが、将来的には作者自身が契約を申請できるシステムも導入される予定です。

無料公開で収入が得られる小説投稿サイトまとめ

原稿用紙とボールペンと電卓

以前は出版社の目に留まって書籍化でもされない限り、インターネット上で小説を公開しても収入には結びつきませんでした。今では「小説家になろう」に代表される投稿サイトから書籍化される作品が多く出ているだけでなく、作品を投稿するだけで収入が得られるサイトも増えてきている状況です。

作品を無料で公開して収入が得られる小説投稿サイトは、広告収入の還元が受けられるサイトと読者からの投げ銭で稼ぐサイトの2つに大きく分けられます。圧倒的なPV数を誇る「小説家になろう」には、残念ながらそういった収益化の仕組みがありません。

収益化が可能な投稿サイトはPV数で「小説家になろう」に劣りますが、歴史の新しいサイトが多いだけに今後の成長には大いに期待できます。実力のある書き手が増えることで読者も集まるようになれば、そうした投稿サイトの収益性もどんどん上がっていくはずです。

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