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絵本朗読を仕事にするには?読み聞かせボランティアが多い理由を解説

絵本朗読を仕事にするには?読み聞かせボランティアが多い理由を解説 副業
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子育ての経験を積んでくると、絵本の読み聞かせが得意になってきます。もっと大勢の子どもたちの前で読み聞かせの仕事ができたらいいな、という人も少なくないのではないでしょうか?

でも図書館や学校などで読み聞かせの活動をしているのは、ほとんどがボランティアの人たちです。「絵本朗読」のようなアルバイトの仕事を検索してみても、求人はなかなか見つかりません。ボランティアもいいですが、絵本の読み聞かせを仕事にする方法はないのでしょうか?

よくよく調べてみると、絵本の朗読を仕事にする募集がいくつか見つかりました。自分で仕事を募集するスキルマーケットも含め、絵本の読み聞かせで収入を得る方法は何通りか考えられます。

そこで今回は「絵本の読み聞かせを仕事にしよう!」をテーマに、注意点と合わせて最新情報を整理してみました。子育て中で外へ働きに出られない専業主婦でも、この記事を読めば絵本の朗読でお金を稼げるようになります。

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絵本の読み聞かせは仕事にならない?

絵本の読み聞かせで話を聞いてくれない子どもたち

絵本の読み聞かせを仕事にしようと思っても、「絵本の朗読バイト」のような求人はなかなか見つかりません。

求人サイトで「絵本 読み聞かせ」に関連した仕事を検索すると、保育士や図書館スタッフなどの求人が多く表示される状況です。絵本の読み聞かせも仕事内容の1つに含まれますが、他の業務もこなしていく必要があります。

絵本の読み聞かせだけを仕事にしたいという人にとって、希望条件に合った求人は見つかりにくいのが現状です。

在宅で絵本の朗読をするナレーターの仕事も、求人が少ない点では変わりありません。音声を収録する際には、非公開でナレーターを手配するケースも多いと見られます。

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絵本朗読バイトの求人が見つからない理由

積み上げられた絵本

図書館や書店・小学校などで絵本の読み聞かせをしている人の多くは、ボランティアとして活動している人たちです。

絵本の読み聞かせをボランティアでやりたいという人は、全国各地にたくさんいます。図書館や学校などの施設にしてみれば、低予算で読み聞かせイベントが開催できるというわけです。

絵本の読み聞かせが仕事になりにくい理由は、著作権法と関係があります。

著作権法の関係で営利目的の読み聞かせはNG

絵本の読み聞かせに関連して、著作権法では以下のように規定されています。

第三十八条 公表された著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金を受けない場合には、公に上演し、演奏し、上映し、又は口述することができる。ただし、当該上演、演奏、上映又は口述について実演家又は口述を行う者に対し報酬が支払われる場合は、この限りでない。

出典:著作権法(e-Gov法令検索)

絵本の読み聞かせは、「公表された著作物」の「口述」に当たるものと考えられます。つまり絵本の朗読イベントで入場料を徴収するような場合には、著作権を持つ人に許可を得なければなりません。

金銭的な対価を受け取って読み聞かせをするような仕事は、著作権の関係で成り立ちにくいのが現状です。それでも「子どもたちを楽しませてあげたい」という思いから、多くの人が無償のボランティアとして読み聞かせの活動をしています。

読み聞かせボランティアになるには?

収入を得るための仕事にこだわらなければ、絵本読み聞かせのボランティアは全国各地で募集されています。GoogleやYahoo!で検索すれば、読み聞かせボランティアの募集が数多く見つかるはずです。

絵本専門士や絵本よみきかせマイスターなどの民間資格もありますが、資格がないと読み聞かせのボランティアができないわけではありません。読み聞かせのスキルと熱意さえあれば、資格がなくてもボランティアとして活動することは可能です。

実際に読み聞かせイベントやおはなし会を開催するには、会場の手配や告知・設営など、さまざまな作業が発生します。読み聞かせ関連の資格を取得しておけば、同じ資格を持つ仲間とチームを組んで活動できる点で有利です。地域の図書館や学校などからの依頼を受けやすくなるという点も、資格を取得するメリットの1つに数えられます。

絵本読み聞かせのボランティア

公共の図書館などは読み聞かせイベントを開催する際に、地域で活動しているボランティア団体に依頼するケースが多いです。自治体や図書館で、読み聞かせボランティア養成講座を実施しているところもあります。

自分の住んでいる地域で活動しているボランティア団体や養成講座がないかどうか、自治体や図書館に問い合わせてみるといいでしょう。都道府県や市区町村など、自治体のホームページに情報が掲載されている場合もあります。

絵本の朗読を仕事にする方法

絵本の読み聞かせをする女性スタッフ

絵本の読み聞かせをしている人はボランティアが大半ですが、仕事にする方法がないわけではありません。ナレーションや声優のスキルを持つ人であれば、以下のような6通りの方法が考えられます。

  1. ナレーター・声優の事務所に所属
  2. 絵本の出張読み聞かせサービスに登録
  3. デジタル絵本・オーディオブックのナレーターに応募
  4. クラウドソーシングで仕事を探す
  5. ココナラで仕事を募集する
  6. 自分でYoutubeに絵本朗読動画を公開

まずは(1)~(5)の方法について、ぞれぞれの概要を解説します。(6)にはいろいろと注意点がありますので、YouTubeで絵本読み聞かせ動画を公開する方法で詳しく解説します。

ナレーター・声優の事務所に所属

養成所や専門学校で学んだ経験がある人は、ナレーターや声優の事務所に所属するのが仕事獲得の近道です。

全国各地で開催されている読み聞かせイベントの中には、チケットの購入が必要な有料のイベントもあります。CD版やオーディオブック版など、「聴く絵本」も子育て世代に人気を集めています。

こうしたイベントや聴く絵本でナレーションを担当しているのは、プロの声優やナレーターなど「声で稼いでいる」人たちです。事務所に所属することで、イベントやオーディオブックなどの仕事を紹介してもらえるようになります。

声優の養成所や専門学校で学んだのち、オーデションに合格してデビューするのが一般的なコースです。仕事の手配は事務所に任せ、紹介された仕事を1つ1つこなしていくことになります。

絵本の出張読み聞かせサービスに登録

出版大手の講談社では、全国訪問おはなし隊という子ども向け絵本の読み聞かせプロジェクトを全国各地で展開しています。商業施設や公園・イベント会場・学校などで、絵本の読み聞かせイベントをおこなうプロジェクトです。

全国訪問おはなし隊で欠員が出た場合には、新たなスタッフが募集されることもあります。イベント開催の準備や設営作業、報告書の作成など、絵本の読み聞かせ以外にもいろいろと作業のある仕事です。興味がある人は、最新の募集状況をチェックしてみるとといいでしょう。

デジタル絵本・オーディオブックのナレーターに応募

パソコンやスマホの画面で読めるデジタル絵本では、声優やプロのナレーターなどが朗読を担当しています。絵本や童話を朗読したオーディオブックでも、ナレーションを担当しているのは声優やナレーターの人たちです。

オーディオブックを販売しているでじじでは、作品の朗読を担当するナレーター・朗読家を募集しています。絵本の朗読に限定した仕事ではありませんが、オーディオブックの中には「童話・児童書」のジャンルもあります。声に自信のある人は、ナレーターに挑戦してみるといいでしょう。

クラウドソーシングで仕事を探す

クラウドワークスランサーズなどクラウドソーシングのサイトでも、絵本朗読の仕事を募集する案件が掲載されることがあります。デジタル絵本やYouTube朗読動画の運営会社では、クラウドソーシングを通じて仕事を募集するケースが多いからです。

過去には以下のような案件がクラウドソーシングのサイトで募集された例がありました。

  • 知育アプリの絵本読み聞かせ朗読者
  • YouTube動画の絵本朗読
  • 英語絵本アプリのナレーション
  • 子ども向け電子絵本アプリの朗読者

在宅ワークに強い大手クラウドソーシングの各サイトでも、絵本朗読の仕事は常時掲載されているわけではありません。レアな案件となっていますので、最新の募集状況をこまめにチェックしてみることをおすすめします。

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ココナラで仕事を募集する

他の手段で絵本朗読の仕事が見つからない場合は、ココナラを利用して自分で仕事を募集するという手もあります。個人でサービスを出品できるココナラは、インターネット上に設けられた「スキルのフリーマーケット」です。

ココナラで「絵本朗読」を検索してみると、160件ほどの出品サービスが表示されました。絵本以外のサービスも含めた件数ではありますが、朗読やナレーションのサービスには結構な需要がある様子です。

絵本の朗読だけに限定してしまうと、販売歴のある出品者は少なくなってきます。販売実績を持つ出品者を見つけて、サービスの出品内容や自己紹介の仕方などを参考にしてみるといいでしょう。

ココナラに登録してサービスを出品してみる

YouTubeで絵本読み聞かせ動画を公開する方法

動画投稿サイトのYouTubeには、数多くの絵本読み聞かせ動画が投稿されています。自分の代わりに絵本を読み聞かせてくれるという点では、ママやパパにとっては便利な動画です。

一方でYouTubeに投稿された絵本読み聞かせ動画の中には、著作権を侵害している例が少なくありません。出版社や絵本作家などの公式チャンネル以外で、個人のYouTuberが投稿した動画が問題です。

朗読動画の撮影風景

動画の投稿で広告収入を得ている場合、営利目的での読み聞かせに該当してきます。著作権法第38条1項に違反するだけでなく、第23条にも違反する行為です。

第二十三条 著作者は、その著作物について、公衆送信(自動公衆送信の場合にあつては、送信可能化を含む。)を行う権利を専有する。
2 著作者は、公衆送信されるその著作物を受信装置を用いて公に伝達する権利を専有する。
出典:著作権法(e-Gov法令検索)

公衆送信権を侵害せずに絵本の読み聞かせ動画を公開するには、以下のような3通りの方法が考えられます。

  1. 著作権者の許可を得る
  2. 著作権の切れた絵本を使用する
  3. 自分で作った絵本を使用する

著作権者の許可を得る

絵本の著作権者から許可を得ていれば、読み聞かせ動画をインターネットで公開しても問題ありません。SNSなどで絵本作家と直接コンタクトできる場合は、本人に打診してみるといいでしょう。

絵本作家本人に連絡する手段が見つからない場合は、絵本を出している出版社に問い合わせるしかありません。福音館書店偕成社など大手の出版社では、HPに「著作物の利用」許可申請の送信フォームを設置してあります。

著作権の切れた絵本を使用

絵本作家や出版社の許可を得るのが面倒という人には、著作権が切れた絵本を使って読み聞かせ動画を作るという手もあります。

絵本の読み聞かせ動画を公開するのに許可が必要なのは、作品が著作権で保護されているからです。著作権の保護期間は、以前は50年でした。日本がTPP(環太平洋パートナーシップ)に加盟したことで、著作権の保護期間も他の加盟国に合わせる必要が生じています。

2018年の12月30日にTPPが発効されて以降は、著作権の保護期間が70年に延長されました。作者の死後70年以上が経過した絵本であれば、許可を得なくても読み聞かせ動画を作ってYouTubeに投稿することも可能です。「絵本 パブリックドメイン」で検索すれば、著作権が切れた絵本作品が見つかります。

自分で作った絵本を使用

絵本の読み聞かせ動画を公開する究極の方法は、朗読用の絵本を自分で作ってしまうというやり方です。完全オリジナルの絵本であれば、著作権は自分自身にあります。読み聞かせ動画にしてYouTubeに投稿しても、公衆送信権の侵害にはなりません。

「手作り感満載」の絵本でも動画化すれば、魅力的なコンテンツに生まれ変わります。ある程度の絵心があってお話を考えるのが好きな人は、オリジナル絵本を使った読み聞かせ動画にチャレンジしてみるといいでしょう。

まとめ

絵本の読み聞かせをしているうさぎの親子

「絵本の読み聞かせ」を仕事にする方法について、さまざまな可能性を考察してきました。現状ではボランティアが大半のため、絵本の朗読でお金を稼ぐのはなかなか難しい状況です。

困難な中でも、以下のような6通りの方法が考えられます。

  1. ナレーター・声優の事務所に所属
  2. 絵本の出張読み聞かせサービスに登録
  3. デジタル絵本・オーディオブックのナレーターに応募
  4. クラウドソーシングで仕事を探す
  5. ココナラで仕事を募集する
  6. 自分でYoutubeに絵本朗読動画を公開

Youtubeに絵本朗読動画を投稿する際には、絵本の著作権を考慮する必要があります。他人が著作権を持つ絵本を使用する場合は、作者や出版社の許可が必要です。

著作権が切れたパブリックドメインの絵本であれば、絵本の読み聞かせ動画を作って公開するのに許可は必要ありません。自分で作ったオリジナルの絵本なら、誰の許可を得なくても読み聞かせ動画を自由に公開できます。自分に合った方法を選んで、読み聞かせの「仕事化」にチャンレンジしてみるといいでしょう。

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