ハンドメイドを売って稼ぐのは副業に入る?販売方法と税金の基礎知識

副業

テレビの情報番組で月に100万円稼ぐ主婦の例が紹介されたこともあって、ハンドメイド販売が女性の間で話題を集めています。腕に自信のある人は自分も作品を作って収入を増やしたいと考えるのが自然な流れですが、そうなると心配になってくるのが税金の問題です。

  • ハンドメイド作品を売ってお金を稼ぐ行為は副業に入る?
  • ハンドメイド作品が売れたら税金を払わなければいけないの?
  • 副業禁止の会社でハンドメイド販売がバレたらどうなる?

そんな疑問に頭を悩ませている女性が続出しています。

結論から先に言えば、ハンドメイド販売も利益が出れば副業のうちに入ります。税金の申告が必要かどうかは稼いだ金額や経費のかかり具合で変わってきますので、ハンドメイド作品の販売方法や稼げる収入の目安と合わせて基礎知識をまとめてみました。ハンドメイド販売で確定申告が必要になる条件についても、記事の最後の方で解説します。

【2021年6月21日追記】「ハンドメイド作品の販売方法」について、情報を大幅に追加しておきました。

ハンドメイド販売も立派な副業

一般の人が手作りのアクセサリーや小物類・入学入園グッズなど売る手段は、以前はフリーマーケットなどの対面販売に限られていました。現在ではインターネットを通じて個人間で物品を売り買いできるサービスが多数登場しており、ハンドメイド作品の分野でも主流の販売方法となっています。普通の主婦やOLでもハンドメイド作品を手軽に販売できるようになり、特技を生かして収入を増やせるようになってきているのです。

会社勤めや主婦業の傍らで作ったハンドメイド作品を売ってお金を稼いだ場合は、転売やネットショップ運営で稼いだのと同じく副業に該当してきます。ライバルも多いため安定して稼ぐのは簡単ではありませんが、ハンドメイド販売で得た収入も記事の後半で解説するように課税の対象です。

ハンドメイド作品の販売方法

ハンドメイド作品を販売してお金を稼ぐ方法には、次の5種類があります。

  1. フリーマーケットで対面販売する
  2. ハンドメイド専門ショップを開業する
  3. ネットショップを運営して販売する
  4. フリマサイトやネットオークションに出品する
  5. インターネットのハンドメイドマーケットに出品する

対面でお客さんに直接販売する方法もあれば、インターネットを通じて販売して商品を発送する方法もあります。副業として長続きさせるには自分に合った売り方を選ぶことが大切ですが、選んだ販売方法によって費用のかかり方が違ってくるという点には注意が必要です。それぞれの特徴と費用について詳しく解説します。

フリーマーケットで対面販売

全国各地で開催されているフリーマーケットやハンドメイドイベントは、手作りのアクセサリーや雑貨・洋服などを販売できる貴重な機会です。着なくなった服など不用品を販売するフリーマーケットの中にも、手作り品の出品が可能な会場は少なくありません。

インターネット全盛の時代でも、対面販売にはネット通販やフリマサイトにない魅力があります。商品を直接手に取って見られるというだけでなく、ハンドメイド作家とお客さんが互いに交流を楽しめるという点も人気の一因です。

フリーマーケットは1日あたり数百円から数千円程度、ハンドメイドイベントの場合は10,000円から20,000円程度の出店料がかかります。テーブルや椅子・パネルなどのディスプレイ費に加え、値札や包装などの資材費や会場までの交通費も必要です。売上から材料費を引いた収益の金額がそれらの費用を上回らないと、収支が赤字になってしまいます。

ハンドメイド専門ショップを開業

フリーマーケットやハンドメイドイベントは開催時期が限られているため、全国を売り歩くのでない限りは安定した収入につながりにくい面もあります。ハンドメイド作家としての腕に自信があって、まとまった資金を用意できる人なら、ハンドメイド専門の店を開業するのも1つの手です。

自宅を改造して店舗にするのでなければ、通常は物件取得費用がかかります。10坪程度の小さい店でも、土地を借りるとなれば100万円前後の初期費用が必要です。

この他に内装や外装の費用に300万円前後、店舗備品の購入費用にも普通は100万円程度かかります。事業に失敗すると赤字を抱えるリスクもあるため、ハンドメイド専門ショップの開業は誰にでもおすすめできる方法ではありません。

ネットショップで販売

実店舗を開業するのと比べ、インターネット上で仮想的な店舗を運営するネットショップなら初期費用も格段に安く済みます。BASEのようなサービスを利用すれば、初期費用をかけずにネットショップを開業することも可能です。STORES(ストアーズ)カラーミーショップにも初期費用・月額費用0円のフリープランが用意されています。

いずれも商品が売れた場合にのみ、売上から決済手数料が引かれる仕組みです。SNSで宣伝するなど自分で集客を工夫する必要はありますが、ネットショップなら自作のハンドメイド作品を全国の人(場合によっては海外の人にも)販売できるようになります。

各ネットショップ作成サービスを利用して商品を販売した場合に、売上から引かれる手数料は以下の通りです。

  • BASE:決済手数料3.6%+40円、サービス利用料3%
  • STORES(ストアーズ)のフリープラン:決済手数料5%
  • カラーミーショップのフリープラン:決済手数料6.6%+30円(2021年9月30日までAmazon Pay・後払いで4.0%+0円のキャンペーン実施中)

ハンドメイドマーケット

自分でネットショップを運営してハンドメイド作品を販売する場合、最も苦労するのが集客です。ネットショップを開店しただけでは砂漠の真ん中に店を開いたのと変わらず、何らかの形で宣伝しないと客さんが来てくれません。

その点でminneCreema(クリーマ)iichiのようなハンドメイドマーケットなら、大勢の人がサイトを訪問してくれます。インターネット上のハンドメイドマーケットには数多くのハンドメイド作家が登録し、多種多様な手作り作品が出品されている状況です。仮想的なハンドメイドイベントがネット上で毎日開催されているような場だけに、ハンドメイド好きの人たちが自然と集まってきます。

出品されている作品数も膨大なだけにその中で目立つ工夫も求められますが、リアル空間の会場で販売するハンドメイドイベントと違って出店料は必要ありません。ネットショップサービスのフリープランと同じように、出品した商品が売れた場合にのみ売上から手数料が引かれる仕組みです。

商品の出品そのものは無料で、出品作業もネットショップを作る場合よりは手間がかかりません。副業としてハンドメイド販売を始めるには、ネット上のマーケットを利用するのが最も手軽な方法だと言えます。
主なハンドメイドマーケットで、売上から引かれる手数料は以下の通りです。

  • minne:税込10.56%(税抜9.6%)
  • Creema:作品・素材販売の成約手数料税込11%
  • iichi:作り手の成約手数料(送料を除く)20%

中でもminneは登録作家数60万人以上を誇り、国内最大のハンドメイドマーケットとして人気を集めています。それだけにハンドメイド販売のライバルが多く、作品を出品してもなかなか売れないという初心者は少なくありません。minneで売れない理由と売るための秘訣については、以下の記事で詳しく解説しておきました。

minneで売れない理由とは?ハンドメイドの副業で稼ぐコツを解説
人気のminneを利用してハンドメイドの副業を始めても、思ったように売れずまったく稼げないでいる人も少なくありません。売れているハンドメイド作家と売れない人は何が違うのか、minne初心者が知っておきたい「売るためのコツ」を解説します。

フリマサイト・ネットオークション

minneやCreemaのようなハンドメイド専門のマーケットには、クォリティの高い作品が数多く出品されています。ハンドメイド初心者で売れる自信がないという人にとっては、敷居が少々高いと感じられるかもしれません。
そんな人でもメルカリラクマのようなフリマサイトなら、ダメ元のつもりで気軽に出品できるはずです。

フリマアプリとして人気No1のメルカリには、手作りのアクセサリーや雑貨などハンドメイド作品の出品が少なくありません。どちらかと言うと20代前後の若い女性が多いものの、メルカリは老若男女さまざまな人に利用されています。ハンドメイド作品の売れ筋商品も多岐にわたり、夏休みの工作用も含めたハンドメイドの材料もいろいろなものが出品されている状況です。

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楽天の運営するラクマは女性ユーザーが多く、利用客の年齢層もメルカリより高めと言われてます。アクセサリーや雑貨・洋服などのハンドメイド作品も、30代から40代の女性にアピールするような品が売れ筋です。
一方ではネットオークション最大手のヤフオクにも、広い意味でのハンドメイド作品が数多く出品されています。ヤフオクは女性より男性のユーザーが多く、年齢層も30代から50代の人が中心で全般に高めです。

メルカリで売れ筋のハンドメイド作品が、ヤフオクでも売れるとは限りません。DIY商品や自作のフィギュア・プラモデル完成品など、意外な商品が高値で取引されている状況です。

フリマサイトやネットオークションもハンドメイド作品の出品そのものは無料ですが、商品が売れた場合には売上から手数料が引かれます。主なサイトの手数料は以下の通りです。

  • メルカリ:販売手数料10%
  • ラクマ:販売手数料6.6%
  • ヤフオク:落札システム利用料10%(Yahoo!プレミアム会員は8.8%)
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ハンドメイドの副業でどれくらい稼げる?

趣味としてハンドメイド販売に取り組んでいる人も少なくないとは言え、副業として始めるからには収益性も無視はできません。ハンドメイド作品が売れるようになってくると税金対策も必要になってくるだけに、実際にどれくらい稼げるのか気になるものです。

ハンドメイド販売で稼げる金額は人それぞれで、テレビで紹介された主婦のように月100万円以上稼ぐ人もいれば、まったく稼げないままやめてしまう人もいます。リピート客が付くようになるとある程度安定した売上が計算できるようになるとは言え、まずは月2万円から3万円程度の売上を目指すのが無難な目標です。

数万円の売上があっても全額が収入になるわけでなく、販売に利用したサービスごとに決められている手数料が売上から引かれます。ハンドメイド作品の製作や発送にかかった原価と経費も差し引いて、残った金額が実質的な収入です。

実質的な収入金額の計算方法

ハンドメイド作品の販売方法として最も多くの人が利用しているminneの例で見ると、商品が売れた場合の手数料はメルカリなどと同じく販売価格の10%です。ハンドメイド作品そのものを作るのにかかった材料費や、商品を発送する際に必要な送料と梱包費なども売上から引かれます。

ハンドメイド販売の副業で実際に稼げる月収は、月の売上から材料費とそれらの諸経費を引いた金額です。仮に月の売上が10万円あったとしても、実質的な収入は半分以下に減ってしまう例も珍しくありません。

多くのハンドメイド作家はそうした点を考慮して、送料や手数料を除いた原価の3倍前後に売価設定しています。初心者のうちは1人でも多くの人に買ってもらえるように2倍程度で売価設定し、売れる自信がついたら3倍から4倍へと売価を上げて収益性を高めていくのが無難なやり方です。

作品が売れない場合の改善策

ハンドメイドマーケットや無料ネットショップサービスを利用して作品を販売してみたところで、買ってくれる人がいなければ収入が得られません。売るための工夫が必要な点は対面販売でも同じですが、ネットを使ったハンドメイド販売には特有の困難があります。手作り作品の良し悪しは実物を手に取ってみないと伝わりにくいため、ハンドメイド作家としてのブランド力が確立されていないうちはなかなか売れないのです。

商品を手にして確かめられない弱点を少しでもカバーするには、掲載する商品の写真が重要になってきます。写真の見栄えが良くなるよう最適な明るさに調整した上で、きちんとピントを合わせてシャターをするのは基本中の基本です。背景用の撮影ボックスやレフ板を導入するだけでも商品写真の質がグッと上がりますので、作品がなかなか売れなくて悩んでいる人は試してみるといいでしょう。

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メルカリに出品したり自分でネットショップを開業したりする際には、商品撮影の出来によって売上が大きく左右されてくるものです。売れるようにするためには商品写真をどのように撮影すればいいのか、ライティングやカメラ設定のコツについて解説します。

ハンドメイドマーケットで作品を販売する際には、商品の説明文も重要な役割を果たします。フリマサイトやネットオークションに出品したり自分でネットショップを開いたりする場合でも、説明文の良し悪しで売れ行きが大きく左右されてくるのです。売れっ子のハンドメイド作家には作品名の付け方や説明文の書き方も上手な人が少なくありませんので、そういう人のテクニックに学ぶのが上達の近道となってきます。

ハンドメイドの副業で確定申告が必要になる収入の目安

ハンドメイド販売が軌道に乗ってきて収益が出るようになると、今度は税金の心配も出てきます。基本的にハンドメイド作家は副業であっても個人事業主の扱いとなるため、一定額以上の所得が発生したら確定申告が必要です。申告が必要になる目安の金額は、正社員やパート・アルバイトとして働いている場合と専業主婦の場合で異なります。

雇用契約を結んで給料をもらう働き方をしている人が副業としてハンドメイド販売を行う場合は、本業以外の所得が年間20万円を上回ったら副業分の確定申告が必要です。ハンドメイド販売だけでは20万円に届かない場合でも、他の副業と合わせて20万円を上回るなら申告の義務が生じます。専業主婦のように給与所得がない人の場合は、年間38万円以上が確定申告を行う所得の目安です。

以上のような収入の金額に関わらず、ハンドメイド販売で1円でも収入を得たら住民税の申告が必要になってきます。副業禁止の会社でこっそりハンドメイド販売の副業を始める際には、住民税を特別徴収ではなく普通徴収で納付するのが会社にバレないコツです。会社側で住民税の申告を行う特別徴収にすると税金の額で副業がバレてしまいますが、普通徴収を選べば住民税の申告手続きに会社が関わることがありません。

まとめ

ハンドメイド販売が副業としてこれだけ注目を集めている背景には、手作りのアクセサリーや小物類にお金を出して買ってくれる人の存在があります。それだけファッションアイテムや生活雑貨のジャンルでは、既製品に飽き足りないと思ってる人が少なくない証拠です。そうした人たちの期待に応えられるだけのセンスと技量を磨いていけば、売れっ子のハンドメイド作家になれる可能性も出てきます。

アイデア次第ではいくらでも魅力的な商品を作り出せるハンドメイド販売の副業は、趣味の延長のような感覚で気楽に始められる点が人気の一因です。とは言え作品が順調に売れるようになってくると収入が積み重なっていくため、他の副業と同じように税金を収める義務が生じます。いざ確定申告を行う際に慌てないで済むように、日頃から収支管理を徹底させて経費を把握しておくことも大切です。

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