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除雪バイトの副業でどれだけ稼げる?きついと言われる理由も解説

除雪車 副業
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北海道や東北など雪の多い地方に住んでいる人の中には、冬季限定で除雪バイトの仕事を副業としている人が少なくありません。冬期間に仕事が減る建設会社が従業員の雇用維持のため道路などの除雪を請け負っているケースが多いとは言え、大雪が降ったりすると常勤の従業員だけでは人員が不足してしまうからです。

そんな除雪バイトで高収入を稼いでいる人が存在する一方では、「たいして稼げない」という声も聞かれます。3種類に分かれる除雪バイトのうちどれが最も稼ぎやすいのか、募集されている求人の情報から給料の平均相場を調べてみました。除雪バイトはどの仕事でも「きつい」と言われていますが、その理由についても記事の後半で詳しく解説します。

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副業が可能な除雪バイトは3種類

雪が少ない地方に住んでいる人にとってはあまり縁のない仕事ですが、豪雪地帯の住民にとって除雪スタッフは地域の生活を守るのに欠かせない存在です。自宅前の雪かきは家々の住人が行うのが普通とは言え、道路全体の除雪にまでは手が回りません。商業施設や公共施設などの駐車場も従業員だけでは除雪が難しいため、積もるほどの雪が降れば除雪車を保有する建設会社の出番です。

そうした除雪事業を請け負う業者で募集しているアルバイトに応募すれば、除雪バイトとして働けるようになります。12月から3月までの期間限定で採用される場合が多く、雪が降ると工事が休みになる建設会社に短期雇用される働き方が大半です。除雪バイトは担当領域や除雪方法の違いによって、以下のような3種類の仕事に大きく分けられます。

  1. 除雪車両を使った道路や駐車場の除雪
  2. 手作業による除雪(小型除雪機を使用する場合もあり)
  3. 雪下ろし代行

それぞれ詳しく解説していきます。

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除雪車両を使った道路や駐車場の除雪

国道や高速道路・県道・市道など主要な道路の除雪作業は、道路工事と同様に一般競争入札で決定された建設業者が請け負います。そうした業者はグレーダやドーザ・ロータリー除雪車などの除雪車両を保有していますが、建設会社に常勤する従業員だけでは道路や駐車場の除雪を行うのに人員が足りません。

除雪車両

豪雪地帯では降雪期になると大量の除雪スタッフが必要となるため、事業を受注する建設会社では冬期間限定でアルバイトを採用しています。この場合の除雪作業は大型の除雪車両の運転操作が伴いますので、誰にでもできる仕事というわけではありません。除雪オペレーターとも呼ばれるこの仕事を担当するには、運転する除雪車両に応じた運転免許や国家資格が必要です。

除雪オペレーターに必要な免許・資格

除雪グレーダや除雪ドーザを運転するには大型特殊自動車免許に加え、建設機械施工技士の国家資格または技能講習修了が必須となります。大型ロータリー除雪車であれば大型特殊免許(装輪式)だけ運転できですが、装輪式大型特殊自動車の運転経験も2年以上必要です。

道路脇の雪を排出するロータリー除雪車を稼働させる際には、4t以上のダンプカーと組んで作業を行います。ロータリー除雪車から排出された雪をダンプカーの荷台に積み、雪捨て場まで運搬するという流れです。

こうした道路除雪の仕事は除雪車両の運転手だけでなく、助手席に乗り込んで安全確認などを行う仕事もあります。この場合は運転手のサポートが主な仕事ですので、大型特殊免許や建設機械施工技士の国家資格は不要です。

働く時間は深夜が中心

豪雪地帯で絶え間なく大雪が降り続いている中では、日中でも道路の除雪作業をしないと追いつきません。通常は交通量の少ない夜間に除雪が行われるため、除雪バイトも22時から翌朝の5時までというような深夜の時間帯で募集される求人が大半です。

夜間のうち4~5時間程度で除雪作業を行うケースが多いせいか、副業で除雪バイトの仕事をしてる会社員も見受けられます。日中に本業の会社で仕事をした後にいったん帰宅して仮眠を取り、除雪の要請があったら深夜に出動するという働き方です。

どうしても深夜労働が中心となるため、道路除雪のアルバイトは18歳以上に限るという年齢制限があります。商業施設などの駐車場を除雪する場合は早朝に作業を行うケースも多く、開店時刻までに間に合うように逆算して作業を開始するのが一般的です。

手作業による除雪

道路や駐車場の除雪は以上のような大型の特殊車両を使用しますが、一般の住宅や事業所の敷地内では重機が使えない場所もあります。高齢者世帯や人手が足りない事業所から依頼があった場合には、スノーダンプやスコップなどを使った手作業で除雪を行うしかありません。

除雪用具

アルバイト求人サイトで募集されている除雪バイトの中にも、そうした手作業による除雪スタッフの求人が多く見られます。小規模店舗の駐車場を手作業で除雪したり、除雪車両が通過した後に残される硬い雪をスノーダンプで片付けたりするような仕事です。除雪オペレーターの仕事と違って除雪車両を運転せずに済むため、手作業で雪を片付ける仕事に大型特殊免許や建設機械施工技士の資格は必要ありません。

最近は手作業による除雪を効率化するため、ハンドガイド式の小型除雪機を使用するケースも増えています。小型除雪機であれば大型特殊免許を持っていない人でも操作が可能ですが、私有地ではない公道で除雪を行う場合は除雪講習の修了が必要です。いずれも副業として仕事を引き受けるとしたら、本業の会社に出社する前の早朝に一仕事をするような稼ぎ方が考えられます。

雪下ろし代行

道路や駐車場などの除雪を行う仕事とは別に、一戸建て住宅やアパートなどで屋根の雪下ろしを行うアルバイトも随時募集されています。一般的な除雪バイトと違って単発の依頼が多いせいか、アルバイト求人サイトに掲載される例はあまり多くない仕事です。無料掲示板サイトのジモティーには、豪雪地帯でそうした雪下ろしバイトの求人も随時掲載されます。

雪下ろし作業

雪の多い地域では屋根の上に1メートル以上も雪が積もる場合も珍しくないため、冬の間は定期的な雪下ろし作業が欠かせません。自分で屋根に上がって自宅の雪下ろしをしている人も少なくありませんが、運動能力の衰えた高齢者にとっては危険な作業です。実際に豪雪地域では雪下ろし中の転落事故で怪我をしたり、命を落としたりする高齢者が跡を絶ちません。

自分では屋根に上がれなくなった高齢者に代わって雪下ろしを行う代行業者も存在し、大雪の年は順番待ちが生じるほど人気を集めています。そうした雪下ろし代行業者にアルバイトとして採用してもらえば、冬の間の貴重な収入源になるというわけです。

住宅密集地では屋根から下ろした雪をすぐに片付ける必要もありますので、ダンプカーや軽トラで雪を運ぶ仕事もあります。雪下ろしの仕事は1日がかりの作業となる場合が多いため、本業の仕事が休みになる日に限ってバイトを引き受けるのが一般的です。

雪下ろしバイトの仕事と代行業者については、以下の記事で詳しく解説しておきました。

除雪バイトの副業で稼げる金額

以上のように除雪バイトには3種類のパターンがあって、求められる除雪スキルもそれぞれ異なります。スノーダンプやスコップなどを使った手作業による除雪バイトなら特別なスキルも不要ですので、体力さえあれば誰にでもできる仕事です。

大型の除雪車両を運転するオペレーターの仕事は特殊車両を操作するスキルが必要なため、作業の難易度が数段高くなります。同じ除雪バイトでも高難易度の仕事は担当できる人材が限られてくるだけに、求人情報を見ても時給の平均相場は手作業の除雪バイトより全般に高めです。

たくさんの1万円札

手作業による除雪バイトは時給の相場が1,000円前後ですが、除雪オペレーターは時給2,000円前後の求人も少なくありません。中には時給5,000円という高時給の求人も募集されているほどで、扱う除雪車両の運転難易度が高ければ高いほど割の良い仕事となります。

収入が不安定な面も

後述するように除雪バイトはある程度の積雪があった日でないと出動要請がされないため、月の最低保証額がある業者でも雪が少ない年は収入が少なくなりがちです。天気次第の仕事で収入が不安定な面もありますが、大雪の年で早出や残業・休日出勤が増えれば高収入を稼げるようになります。

雪が多ければ多いほど稼げるという点では、給料が日給の形で支給される例も多い雪下ろしバイトも同様です。雪下ろし作業には危険が伴うため時給の平均相場も高めで、1時間あたり1,500円から2,000円程度にまで上がります。日給で支払われる場合もこうした時給相場に基づいて報酬が決められるため、1日働いて1万円以上稼げる求人も珍しくありません。

除雪バイトがきついと言われる理由

一般的なアルバイトは時給の相場が1,000円前後で、地域の最低賃金水準しか稼げない仕事も珍しくありません。豪雪地帯となっている地域は東京などと比べて最低賃金が全般に低く、北海道や東北・北陸の各県は800円前後にとどまります。

そうした中にあって除雪バイトは他のアルバイトより時給相場が高く、副業として同じ時間働くとすれば効率的に稼げる仕事です。本業の傍らで限られた時間を有効活用しながら収入を増やす目的には叶いますが、それだけに除雪バイトは仕事がきついという声も多く聞かれます。

雪まみれになって除雪機を使っている人

他のアルバイトでも工事現場バイトや引越しバイトなど、時給が高めに設定されているアルバイトは体力的にきつい仕事が多いものです。除雪バイトでも手作業による除雪や雪下ろし作業は典型的な力仕事ですので、体力に自信のない人には向いていません。

雪下ろしバイトは屋根や梯子から落下する危険もあるだけに、命綱やヘルメットなど万全の安全対策が必要です。雪下ろしは2人以上で作業を行うのが鉄則で、ペアを組む相手との相性が悪いと余計に疲れることになります。

住宅の前や敷地内でスノーダンプやスコップを使って除雪を行う場合でも、屋根からの落雪には注意が必要です。豪雪地帯では除雪作業中に屋根から落ちてきた雪に埋まり、命を落としたり怪我をしたりする事故も跡を絶ちません。そうした危険と隣合わせの仕事だからこそ、除雪バイトの募集する際には時給を高めに設定して人員を確保している面があるのです。

働く時間が不規則な面も

大型の除雪車両を運転するオペレーターであれば手作業のように力仕事をする必要はありませんが、安全対策には神経を使う仕事です。基本的には交通量の少ない深夜に除雪を行うことになるため、副業として除雪オペレーターの仕事を行う場合は睡眠不足に陥る可能性もあります。

無理のない範囲で深夜の除雪バイトを引き受けたとしでも、大雪が降った場合は時間外の急な出動要請に応えていかなければなりません。雪が多すぎると除雪作業に時間がかかり、残業が発生する場合も考えられます。積雪状況によっては不規則な勤務になりがちな事情もあって、除雪バイトは「きつい仕事」だと言われているのです。

除雪バイトの副業まとめ

除雪された道路

時給換算で効率的に稼げる求人が多いという点では「おいしい仕事」ですが、除雪バイトを副業の手段とするにはある程度の覚悟が必要です。住民が寝ている間に道路の除雪を済ませて車を通りやすくしたり、命の危険を冒しながら屋根に上がって雪下ろしをしたりする仕事は、損な役目にも思えてしまいます。

人がやりたがらない仕事を引き受けてくれる人がいるからこそ、豪雪地帯であっても住民の生活が守られているのも事実です。除雪バイトは単にお金を稼ぐという目的だけでなく、そうした点にやりがいを感じられる人に向いた副業だと言えます。

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