買い物代行で副業を始める人が増えている理由とは?開業の手順も解説

副業

どうせ副業で収入を増やすなら、自分の好きなことや得意なことでお金を稼ぎたいものです。買い物が得意な人やショッピングを趣味にしている人におすすめの副業は、依頼人の代わりに生活必需品や限定グッズなどを購入して届ける「買い物代行」の仕事です。一口に買い物代行と言っても募集方法や扱う商品はさまざまで、自分に合った仕事を選ばないと後悔することになりかねません。

多種多様なサービスが乱立している買い物代行について、副業研究家を自認するYAMATOが3つの稼ぎ方に分けて基本情報をまとめてみました。この記事を読めば買い物代行の「今」が理解できるようになり、副業として始める際に役立つ予備知識が身につきます。

コロナ禍で買い物代行の需要が拡大中

新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下では外出を控える動きが全国に広がる一方で、スーパーやドラッグストアに客が殺到して混雑が大きな問題となりました。こうなると店内でウイルスに感染するリスクが避けられないため、買い物をするのも命がけです。

他人との接触を可能な限り避けたいという人や休校中の子供を抱える家庭で、ネット通販やウーバーイーツの利用が増えています。そうした動きの1つとして食料品や日用品など生活に必要な品々を自宅に配達してもらう人も増加傾向で、買い物代行の需要が拡大中です。

宅配需要に応える受け皿となるべきネットスーパーには、利用する人が急増すると配達まで時間がかかってしまうという課題がありました。専門スタッフが買い物を代行するサービスを利用すれば、ネットスーパーより短時間での配達が可能になります。そうした便利さが口コミで広まった結果、これまで買い物代行を利用していなかった人にまでサービスが浸透してきているのです。

【2021年5月8日追記】買い物が命がけというのは少々大げさな表現でしたが、外出時には夏でもマスクをする状況が続いています。以前と比べて買い物を煩わしく感じる人が増えているのも事実だけに、買い物代行の需要は今もなお拡大中の状況です。

家事や介護のスキルが不要

買い物代行も以前は独立した仕事として人員が募集されるというより、家事代行サービスや訪問介護のスタッフが行う仕事の1つでした。家事代行サービスのスタッフとして採用された場合は買い物代行だけでなく、依頼人宅の掃除や洗濯・調理などさまざまな家事への対応が必要です。訪問介護のスタッフはさらに専門性が高く、掃除や買い物などの生活援助にプラスして排泄や食事・入浴の介助を行う身体介護のスキルが求められます。

副業としてのハードルが高めだった家事代行などと比べ、買い物代行は依頼人から指示された品を指定の店で買って届けるだけの仕事です。買い物代行の仕事に家事や介護などの特別なスキルは必要でなく、初心者でも副業にして稼ぎやすい点が人気の一因となっています。買い物代行の種類によっては入手困難なレア商品の購入が求められるような仕事もありますが、基本的には家事が苦手な人でもできる仕事が大半です。

買い物代行を装った「荷受け代行詐欺」には要注意

買い物代行の需要が増えるにつれて、ネット上でも代行スタッフを募集する求人を多く見かけるようになりました。買い物代行は必ずしもリアル店舗での買い物を対象としたサービスとは限らず、ネット通販からの商品購入を代行する仕事もあります。

在宅で仕事が完結する買い物代行なら外出する必要もなく楽な副業だと思いがちですが、中には詐欺の被害に遭ったという事例も報告されている点には注意が必要です。2017年から2018年にかけて買い物代行を装った「荷受け代行詐欺」が問題となり、実際に逮捕者も出ました。

依頼人に代わってネット通販の商品を購入し、届いた商品を指定された住所に転送すると手数料の報酬が受け取れるというのが詐欺の典型的なパターンです。実際には報酬が振り込まれずに商品の購入代金だけが自分の口座から引き落とされ、依頼人と連絡がつかなくなってから詐欺と気づくことになります。クラウドソーシングやSNSでこうした荷受け代行が「稼げる在宅ワーク」などと募集され、安易に飛びついた人が騙されてしまったのです。

クラウドソーシングでは報酬の前払い制が一般的となり、商品の購入を前提とした仕事の募集を禁止するように対策を強化しています。規約違反となる案件は運営サイドで削除しているため、現在ではこういった荷受け代行の仕事募集も少なくなりました。中には実際の仕事内容が荷受け代行だとわからないよう巧妙に募集している例も見受けられますので、募集主の定かでない買い物代行の求人にはまだまだ注意が必要です。

副業で買い物代行を始める3つの方法

買い物代行の案件はクラウドソーシングでも募集されていますが、副業として仕事を始める方法はこれを含めて3つのパターンに分けられます。稼ぐハードルが最も低いのは、買い物代行サービスにスタッフとして登録し仕事を割り振ってもらうという方法です。

個人事業主として自分で買い物代行サービスを始めるのも選択肢の1つですが、スタッフ登録される場合と違って起業ノウハウも必要になってきます。買い物代行の副業を始める3つ目のパターンは、クラウドソーシングを含めたマッチングサイトを利用して仕事を募集したり受注したりする方法です。以下でそれぞれの稼ぎ方について詳しく解説していきます。

買い物代行サービスにスタッフとして登録

買い物代行を副業にしてお金を稼ぐには、「自分の代わりに買い物をしてほしい」という依頼人とコンタクトを取って注文を受け付ける必要があります。買い物代行サービスを展開する会社はそうした依頼人とのやり取りを仲介し、買い物や配達を行うスタッフに仕事を割り振ってくれる存在です。

アメリカではAmazonの元従業員が設立したインスタカートが最も有名な買い物代行サービスで、ショッパーと呼ばれる個人契約者が商品の購入と配達を担当します。日本では家事代行や訪問介護サービスを手がける運営会社が買い物代行サービスも手がけている例が目立ち、ベアーズクラウドケアなどがその代表的な例です。

Twidy(ツイディ)は2020年5月現在で対象エリアが都内の一部に限られますが、買い物を担当するピッキングクルーと配達を担当するデリバリークルーに分けて業務委託契約の人材を募集しています。ピッキングクルーは特定のスーパーに勤務して注文のあった品を集める仕事で、時給1,050円または1回の買い物あたりいくらという形で報酬が支払われる仕組みです。デリバリークルーも特定店舗の配達を担当し、は時給1,050円~1,200円または配達1回ごとに400円の報酬が支払われます。

配達代行サービスのPickGoも最近になって買い物代行を始めましたが、こちらは貨物軽自動車運送事業の届け出をした車両の持つ配達のプロが対象です。本業で不足しがちな収入を増やしたいというフリーランスの配達ドライバーなら、PickGoパートナーも副業の有力な選択肢となります。

自分で買い物代行サービスを開業

買い物代行サービスは時代のニーズに合わせて増加傾向ですが、対象エリアは東京などの大都市周辺に限られるケースが大半です。地方在住の人が買い物代行の副業を始めようと思っても、スタッフの募集はなかなか見つかりません。地方でも高齢者など日常的な買い物に不便を感じている人は少なくないため、買い物代行の需要は十分に見込めるはずです。

高齢者以外ではディズニーランドグッズやIKEAの商品・コストコ商品など、地方で手に入りにくい品や入手困難なレア商品を代わりに購入して配送する需要が期待できます。自分の住んでいる地域に買い物代行サービスがなければ、自分で開業して独自に注文を受け付けるというのも1つの選択肢です。

買い物代行なら家事代行と違って掃除用具などの資材が不要なため、個人でも低リスクで起業できます。まずは副業からスタートし、ビジネスが軌道に乗ってきたら本格的に独立開業するのが無難なやり方です。家事代行と違って買い物代行に特化したフランチャイズは今のところ見当たりませんが、個人でも開業届を出せば代行サービスとして事業を開始できます。

配達にバイクや軽自動車を使用する場合は軽貨物自動車登録が必要で、お酒やタバコ・医薬品を扱う場合は許可を得なければなりません。既存サービスを頼らずに買い物代行業を独自に展開するには、どうやって集客するかが問題となってきます。ブログやSNSを使ってサービスを紹介する方法に加え、以下に挙げるマッチングサイトも効果の高い集客方法です。

マッチングサイトを利用して注文を受ける

買い物代行の副業を始める3つ目の方法は、仕事を募集する会社や個人と注文したい個人を結びつけるマッチングサービスです。最近は在宅ワークやスキル販売・フリマアプリの分野でもこうしたマッチングサイトが主流になっていますが、買い物代行に特化したサイトが多く登場しています。

国内最大級の家事代行マッチングサイトとして知られるくらしのマーケットには「買い物代行」のカテゴリもあり、報酬の相場は1時間3,000円前後です。くらしのマーケットにサービスを出品している人はプロが多く、未経験の個人が副業で買い物代行を始めるには少々ハードルが高めの印象もあります。

むしろ「ご近所助け合いアプリ」ANYTIMES(エニタイムズ)の方で、個人が買い物代行を出品している例が目立ちます。くらしのマーケットよりも報酬は低めで1,000円前後の出品が多いとは言え、ANYTIMESは個人間で空き時間を売り買いするタイムチケットのような利用しやすい雰囲気です。

家事代行サービス・家政婦マッチングサイトのタスカジでは、掃除や料理・洗濯・チャイルドケアなど得意な家事だけを選んで働ける仕組みを採用しています。その中に買い物も含まれているため、他の家事が苦手な人でも買い物代行の仕事を副業にして稼ぐことが可能です。

タスカジの時給が高い理由とは?主婦に人気の家事代行サービスを解説
カリスマ家政婦さんも利用している家事代行マッチングサービスのタスカジは、平均相場より時給が高く稼ぎやすいのが特徴です。自分の得意な家事を選べる仕事内容や収入の目安など、主婦の副業としても人気のタスカジに関する基本情報をまとめてみました。

買い物代行アプリとして話題のオツコも、フリマアプリのような感覚で個人対個人の取引ができる便利なマッチングサービスです。地方の人に代わって入手困難な品を購入し配送するようなサービスを出品可能で、ビジネスモデルとしても成長の可能性が秘められています。

中古品の販売や求人情報などを無料で掲載できる掲示板のジモティーにも、買い物代行の出品は少なくありません。独立開業というほどではない副業として買い物代行を始めようという場合には、こうしたマッチングサイトに出品するのが無難な選択肢です。

まとめ

以上のように買い物代行の副業にもいろいろな稼ぎ方の可能性があって、大都市に住んでいる人や限定グッズが入手できる場所をよく訪れる人ほど有利な立場にあります。地方在住の人でも自分で代行サービスを開業したり、マッチングサイトを利用したりすることで稼ぐことは十分に可能です。

より幅広い作業に対応する必要がある家事代行サービスなどと比べ、買い物代行は仕事がシンプルなだけに誰でも手軽に始められるというメリットがあります。サービスとしての普及度は家事代行よりもまだまだ低い面があるとは言え、高齢者や地方在住者を中心に今後の需要拡大が見込める分野です。

コロナ禍で外出を控える動きが広がったこともあり、買い物代行を担う人材ニーズは世の中で増えると予想されます。料理宅配の分野ではウーバーイーツ配達員が急増しているように、買い物代行もアフターコロナ時代の新たな副業の選択肢となってくるのです。

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