予備校や学習塾・通信講座などで募集している小論文添削バイトは在宅でお金を稼げる仕事だけに、会社員や主婦の副業として人気を集めています。とは言え在宅の仕事は完全出来高制が多く、実際に稼げる金額にはかなりの個人差があるのが現状です。
収入の実態がわかりにくいという声もある小論文添削バイトについて、稼げる金額の目安を調査してみました。繁忙期に集中する傾向のある求人の探し方や、他の在宅ワークにないメリットとデメリットについても解説します。
小論文添削バイトとは?
高校入試や大学入試などの入学試験では、必ずと言っていいほど小論文の問題が出題されます。数百字から1,000字前後で出題される例の多い小論文で高得点をマークするには、事前に添削指導を受けて書き方のコツをつかんでおくのが効果的です。
そこで予備校や学習塾では受験対策の一環として添削の形で小論文の指導を行っているわけですが、受験シーズンになると短期間で多数の答案をチェックする必要が生じます。授業を担当する講師陣には添削している余裕がないため、予備校や学習塾の大半では添削指導専門のアルバイトを雇って対応しています。予備校や学習塾に出向いて仕事を行う場合もありますが、答案用紙を家に送ってもらえば在宅でも十分に可能です。
誤字脱字のチェックだけでなく論理構造や原稿用紙の使い方・言い回しのチェックなど、添削すべき項目は多岐にわたります。ある程度の学力がなければ務まらない仕事とは言え、アルバイトでもできるようにマニュアルが完備されているので安心です。
求人を見つける方法
小論文添削バイトは在宅で収入が得られる貴重な仕事だけに人気が高く、常に求人が募集されるほど欠員が多く出るというわけにはいきません。しかも仕事は受験シーズンや夏期講習などの繁忙期に集中する傾向が見られ、他の時期は求人を探そうとしてもなかなか見つからないものです。
それでもアルバイト求人サイトを毎日チェックしていれば、不定期に募集される小論文添削バイト求人をいち早く見つけることができます。1月から3月にかけての受験シーズンや夏期講習が行われる7月から8月にかけての時期は、クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングで募集される例も珍しくありません。
自分に合った求人が見つからない場合には、ココナラのようなスキルシェアサイトを利用して自分で生徒を募集するという手もあります。名前の知られた予備校や学習塾を通して仕事をもらうわけではないため必ず稼げるとは限りませんが、今は小論文を添削してほしいという生徒の親と直接の接点を持つことが可能な時代です。
小論文添削バイトに資格は必要?
主に中学生や高校生・予備校生向けの添削とは言え、小論文の答案をチェックする仕事は一般的な採点バイトとより難易度が高めです。間違った添削をして受験にマイナスの影響を与えてしまっては、生徒の将来にも響いてしまいます。
それだけ責任の重い仕事だけに採用条件も厳しいと思いがちですが、在宅の小論文添削バイトをするのに特別な資格などは必要ありません。大卒または短大卒以上の学歴は必要で、現役の大学生は不可というケースが大半です。
条件に当てはまる人が首尾よく求人を見つけて応募したからと言って、必ず採用されるとは限りません。書類選考に通って筆記試験にも合格した後、面接試験にも合格することで採用してもらえます。特別な資格は不要ですが、国語教師の資格を持っていれば採用に有利となり、論文添削の経験者が優遇されているのも確かです。
小論文添削には赤ペンによる手書きで添削を行うケースと、オンライン添削システムを使って仕事を行いケースの2通りがあります。手書きで添削を行う場合は、字がきれいな人の方が採用されやすくなるのも当然です。
小論文添削バイトで稼げる金額の目安
予備校や学習塾に出向いて生徒の添削指導を行うような求人では、一般の講師と同じように給料が時給いくらという形で支払われます。それもタイムカードなどを使った勤怠管理システムで働いた時間を管理できる場合の話で、働く時間を自分で自由に決められる在宅バイトには適用されません。
在宅の小論文添削バイトは完全出来高制の業務委託で募集されている求人が多く、報酬も答案1枚あたりいくらという形で支払われます。同じように在宅で稼げる採点バイトは1枚あたり数十円程度が報酬の平均的な相場ですが、小論文添削になると報酬相場が1枚300円から600円程度と高水準です。
原稿用紙数枚に及ぶ小論文を添削するケースでは、1件まとめて1,000円以上としている例も少なくありません。仕事に慣れれば1時間で複数枚の添削をこなせるようになるため、時給換算で2,000円以上稼ぐことも可能になってきます。
小論文添削バイトのデメリット
短時間で多くの添削枚数をこなせるようになれば、時給換算で一般的な学習塾の講師や家庭教師バイトより効率的に稼げるようになるのは確かです。そうなるには仕事の経験を積んで要領よく添削するコツをつかむことが必要で、最初のうちは慣れないため1時間で1枚をこなすのが精一杯という人も珍しくありません。それでは時給換算で500円前後にしかなりませんので、塾講師や家庭教師の方がよほど稼げるということになります。
平均以上の学力が求められる仕事で誰でも簡単にできるというわけではなく、添削のミスも許されないため人並み以上の集中力も必要です。それでいて求人の募集は受験シーズンなどの繁忙期に集中する傾向が強く、年中安定して稼げるわけではないというマイナス面も頭に入れておく必要があります。
小論文添削バイトのメリット
生徒の将来を左右する責任の重い役目だけに、小論文添削バイトの仕事を始めると1枚1枚に時間をかけてしまいがちです。慣れてくれば省力化できるコツがだんだんわかってきますので、1枚をこなすのに費やす時間も短縮されてきます。そうなると小論文添削は普通の採点バイトより1枚あたりの単価が高額なだけに、短時間で効率的に稼げる「おいしい仕事」です。
在宅の採点バイトについては、こちらの記事で解説を試みました。
在宅なら仕事をする時間も自分の好きなように決められますが、提出する納期だけは厳守しなければなりません。逆に言うと納期さえ守っていれば時間や場所に縛られず、自宅で働いて収入が得られるところが小論文添削バイトで稼ぐ最大のメリットです。
そうやって他人の書いた文章をチェックする仕事を続けていると、自分自身の文章力も自然と向上してきます。ブログやWebライティングなど、文章を書いて稼ぐ他の副業にもつながりやすいという点もメリットの1つです。
まとめ
繁忙期でないと求人が見つかりにくい面もありますが、夏期講習や受験シーズンには小論文添削バイトが大量に募集されます。大卒(短大卒)以上で学力や文章力に自信があるという人にとっては、在宅で月数万円以上を稼げる可能性のある貴重な仕事です。
長期的に続けられる人という条件で求人が募集される例も少なくありませんので、一度採用されれば繁忙期のたびに仕事を依頼されるようになります。完全出来高制で繁忙期とそれ以外のシーズンでは収入の差も大きくなると予想されますが、短期間で集中的に稼ぎたいという人にはおすすめの在宅ワークです。
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