カーシェアリングで車に稼がせる副業とは?高利回り投資としても人気

副業

地方に住んでいて移動手段が限られる人にとって車は生活必需品ですが、交通機関が発達している都市部では車を使う場面も限定的です。たまにしかマイカーを使わないという人でも、車両保険や税金・駐車場代などの維持費は同じようにかかってきます。地価の高い都心部は駐車場代だけでも月3万円以上かかるのが普通なだけに、車の維持費は家計にとって大きな負担です。

そんな車の維持費に頭を悩ませている人の間で、マイカーを貸し出してお金を稼げる個人間カーシェアリングが話題を集めています。車を使った投資としても利用され始めているカーシェアリングの副業について、収入の目安や効率的に稼ぐコツに関する情報をまとめてみました。この記事を読めば、普段は駐車場や車庫で眠っている車に「維持費を稼がせる」という合理的な考え方が身につきます。

【2021年6月23日追記】カーシェア会社の経営破綻問題に関する情報を追加しました。

カーシェアリングで副業できるようになった理由

自動車は購入するのに高額な代金が必要になるだけでなく、所有しているだけでも多額のお金がかかることから「金食い虫」などと呼ばれて揶揄されてきました。かつては車を所有することが一種のステイタスとされ、若者たちが競い合うようにして高級車やスポーツカーを持っていた時代があったのも事実です。最近は若い世代ほど車離れの傾向が顕著ですが、それも維持費がかかるために敬遠されている面があります。

車を所有しない人が増えているもうひとつの背景として、レンタカーよりも気軽に利用できるカーシェアリングが普及している状況も無視できません。今はわざわざ高いお金を払って車を購入しなくても、サービスを利用すれば安い料金で使いたいときだけ車を使える便利な時代です。

時代のニーズにマッチしたカーシェアリングは、車の持ち主の違いによって2種類に大きく分けられます。このうちレンタカー型のサービスは、運営会社の保有する車を登録会員が共同で利用するタイプのカーシェアリングです。最近増えてきている個人間カーシェアリングは利用者どうしで車を貸し借りし、運営会社がマッチングや課金代行を行います。個人間で車をシェアし合う仕組みが整ってきたことで、金食い虫だったマイカーを有効活用してお金を稼がせる副業も可能になったのです。

レンタカー型カーシェアリングとの違い

これまでカーシェアリングと言えば、タイムズカーシェアのように企業が保有する車を複数の登録会員で共有するサービスを意味していました。駐車場運営会社がそうしたサービスを始めた経緯もあって、レンタカー型カーシェアリングで貸し出される車は専用の駐車場に置かれてあるのが一般的です。

車が借りられる点ではレンタカーと似ていますが、カーシェアリングは15分のような短時間だけ借りることも可能な点で差別化が図られています。1日以上借りる場合はレンタカーの方が安くなるケースが多く、両者は互いに棲み分けされてきました。

一方でAnycaCaFoReのような個人間カーシェアリングのサービスは、登録会員どうしで車の受け渡しを行う仕組みが採用されています。必要なときだけ車を借りたいという需要を持つユーザーの中には、レンタカーの「わ」ナンバーは「格好悪い」として嫌う人も少なくありません。運営会社が保有する車を登録会員に貸し出す場合は、カーシェアリングであってもレンタカーと同じく「わ」ナンバーとなります。

個人間カーシェアリングに登録されている車は個人の所有物ですので、「わ」ナンバーではない点が借りる側にとってのメリットです。1日以上借りた場合の料金も、レンタカーで借りるより安く設定されています。このように個人間カーシェアリングは借り手にとって有益なサービスですが、車を貸して収入が得られるという点では貸し手にとってもメリットの大きいシステムです。

車の維持費を0円にするために必要な収入の目安

副業に利用できる個人間カーシェアリングの料金は車のレンタル代として徴収されるのではなく、借り手との間で車の維持費をシェアするというのが名目です。最大手のAnycaでは料金が維持費シェアの範囲を超えないようにするため、車の購入金額や走行距離・年間維持費によって上限額が決められています。

車をローンで購入した場合の月々の支払いは別として、税金と保険料・車検代・駐車場代を合わせた年間の維持費は普通自動車で平均60万円ほどです。3ナンバー車は維持費がさらに増えると予想されますが、軽自動車だと50万円を少し超えるぐらいに抑えられます。

いずれにしても車を所有していると月平均で5万円前後の維持費が必要になってきますので、カーシェアリングの副業でもその金額が1つの目標です。月に3万円程度なら比較的稼ぎやすい副業とも言われていますが、それ以上稼ごうと思えば出品を工夫したり高評価を獲得したりする努力も必要になってきます。1回あたり3,000円から10,000円程度が料金の平均的な相場で、出品した車が月に10回借りられれば5万円前後稼げる計算です。

車に投資するカーシェアリング副業

個人間カーシェアリングを利用した副業は、「車を遊ばせておくのはもったいない」といった稼ぎ方だけに限りません。貸し出すことを前提に車を購入し、投資のような形で収益を得る稼ぎ方も可能です。

同じような物品シェアの仕組みを使って収益を得る投資手法には、ラクサスXに代表されるブランドバッグのレンタルサービスがあります。カーシェアリングの場合は車の購入代金がバッグよりも高額になるため、投資目的に利用する場合はより慎重な運用が求められます。

不動産投資の場合は収益率が10%を上回れば高利回りの物件と言われますが、カーシェアリングなら上手に運用すれば15%以上の利回りも実現可能です。マンションやアパートを利用した不動産投資でも空室が発生すると実質利回りが下がってしまうように、車を貸し出す場合でも借り手がつかなければ収益が出せません。回転率の高い人気車種を選ぶのはもちろん、定期的に借りてくれるようなリピーターを増やす努力も必要です。

収益が出やすい人気車種

カーシェアリングを利用する人の中には単に車を安く借りたいという人だけでなく、憧れの高級車に乗ってみたいという人も少なくありません。レンタカー型よりも登録車種が豊富な個人間カーシェアリングは、いろいろな車に試乗してみたいという需要にもマッチしています。

そうした中でもBMWやポルシェ、ベンツなどの高級外車は根強い人気を誇り、貸し出し料金も全般に高めです。保険が高額になるという理由で高級車は登録できない場合もありますが、リーズナブルな価格帯の車にも人気車種は多くあります。ワンボックスカーやミニバンなどは需要が多く借り手が見つかりやすい人気車種で、最近はガソリンが不要の電気自動車も人気が高まっています。

年式よりも車種によって人気が左右される傾向も見られるだけに、人気車種を投資用に中古で安く購入して出品するのも効果的な戦略です。どの車種が人気を集めているのかを知るには、Anycaで発表しているランキングや競合状況を参考にしてみるといいでしょう。

【2021年6月23日追記】うまい「儲け話」には要注意

2020年10月には高級車専門のカーシェア会社が経営破綻し、車のオーナーが自分で投資した車を回収できない騒動に発展しました。このカーシェア会社と契約していたオーナーの多くはもともと車を所有しておらず、高級車をローンで購入した上で貸し出していた人たちです。ローンの返済金や車の維持費は、車を貸すことで得られる収益で賄えるはずでした。

カーシェア会社が経営破綻したことで収益が得られなくなってしまっては、高額のローン返済金だけが残されてしまいます。車を売って返済に充てようにも、預けていた車が行方不明になるケースも相次ぎ、オーナーたちが血眼になって自分の車を探し回る光景が報道番組で映し出されました。オーナーに対しては今もなお補償が行われず、詐欺罪としての立件も難しいことから泣き寝入りしている状況です。

大半のカーシェア会社は合法的に事業を行っているため、このような被害の事例は稀だと考えられます。とは言え「うまい儲け話には裏がある」というのは世の中の常ですので、特にカーシェア投資を始める際には注意が必要です。

この事件に関しては、以下の記事で詳しく解説しておきました。

カーシェア会社の破産で被害続出の理由とは?詐欺まがいの商法を解説
高級車専門のカーシェア会社が経営破綻し、ローンを組んで車を購入していたオーナーに残債だけが残されるという被害が続出しています。こうした商法は詐欺に該当しないのかどうか、現状では警察が被害届を受理していない理由について考察してみました。

確定申告で車の維持費は必要経費に計上できる?

カーシェアリングの副業を始めるに当たって気になるのは、順調に稼げるようになれば確定申告が必要になるのではないかという点です。会社員の場合は副業分の所得が20万円以上に達すると、自分で確定申告する義務が生じます。

もともと自分が所有していた車を貸し出す場合は、雑所得として申告することになります。貸し出す目的で車をわざわざ購入した場合であれば、事業所得として申告することも可能です。いずれの場合でもカーシェアリングで得た収入金額そのものではなく、必要経費を引いた所得の金額が申告の対象となります。

自動車税や保険料・車検費用・駐車場代などの維持費は必要経費として計上できますが、自分でも車を使う場合は家事按分の計算も必要です。年間維持費のうち必要経費に按分できる割合は、以下の式で計算できます。

年間維持費×(カーシェアリングで使用された走行距離÷年間の走行距離)%=必要経費

自分では一切使わない車をカーシェアリングで貸し出した場合は、維持費の全額と車両の購入費用も必要経費として認められる可能性があります。実際には税務署の判断に委ねられますので、自信がない場合は事前に窓口で相談してみるといいでしょう。

カーシェアリングの副業まとめ

以上のようにカーシェアリングと呼ばれているサービスにも2種類があって、レンタカー型が先行して普及した経緯があります。副業として利用できるのは最近増えてきた個人間カーシェアリングの方で、毎日使うわけでないマイカーに維持費を稼がせる手段として有望です。

地方だと日常的な足代わりとして車がフル活用されていて利用者が多くないと予想されるだけに、カーシェアリングで維持費の全額を稼ぐのは難しいかもしれません。地方よりも維持費が高額になりがちな都市部なら、個人間で車を貸し借りする需要も大いに期待できます。貸し出す目的で車を購入する投資の手法も含め、カーシェアリングは節税対策としても効果的です。

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