国内最大級のスキルシェアストアカは副業で講師収入を得る手段として人気を集めてきましたが、コロナ禍にあっても受講者数が大きく伸びています。それまで対面型の講座のみを扱っていたストアカが、コロナをきっかけとしてオンライン講座の解禁に踏み切りました。ストアカを利用すればオンライン講師として活動できるようになるため、コロナ禍でも感染リスクを避けながら稼げる副業として注目されるようになったのです。
新たなオンライン講師の登録が相次いでいるストアカでどれだけ稼げるのか、現在の募集状況とライバル対策について最新情報をまとめてみました。これまでは講師の仕事でお金を稼ぐなどということが考えられなかったという人でも、この記事を読めば自分の得意を生かして収入が得られるようになります。
ストアカとは?
新たに副業を始めようとする人たちの間で話題を集めているストアカとは、ストリートアカデミー株式会社が運営するスキルシェアサービスの名称です。2012年にサービスを開始した当初は「ストリートアカデミー」を名乗っていましたが、2017年に現在のサービス名に変更されました。
ストアカのサービス内容は教えたい人と学びたい人とをつなぐマッチングサービスで、サイト上には多種多様なジャンルの講座や教室が5万件以上も登録されています。ストアカに登録することで好きな講座を受講できるようになるとともに、自分自身が講師となって講座を出品し生徒を募集できるという仕組みです。
サービス開始当初は月間の受講者数が数百人程度でしたが、急成長を遂げた現在では累計の受講者数が60万人を突破しました。登録されている生徒数はおよそ50万人に達し、47都道府県にわたる講師の人数も合計で32,000人を数えます。
ストアカの審査制度
ストアカに登録する際に入会金は不要で、料金をその都度支払う講座も1回から受講が可能です。お金のやり取りは運営会社が仲介する仕組みですので、生徒を募集する講師も安心して講座を開催できます。
ストアカに登録している先生の中には講師業を専業としている人も含まれますが、本業で他の仕事をしているという副業の講師も少なくありません。誰でもその分野で人に教えられるだけのスキルを持っていれば、ストアカで集客して講師収入が得られる可能性があります。ストアカは国内最大級の教室集客プラットフォームとして知られるようになっただけに、講師としては絶大な集客効果が期待できるのです。
ストアカでは掲載する講座の質を確保するために、生徒が安心して受講できるようクォリティガイドラインを定めています。講師として登録する際には顔がはっきりとわかる写真とともに、本人確認書類の提出も必要です。ストアカで講座を登録する際の条件には、以下のような情報開示が挙げられています。
1) 原則ご本名でのユーザーアカウント名の登録、
または、活動履歴がわかるユーザーアカウント名の登録をされている
2) ご本名の記載や写真の掲載、活動履歴からご本人と判別が可能なFacebook
またはその他のSNSアカウントなどの外部リンクのURLを登録されている
3) お顔が鮮明に判別できる正面向きの顔が写ったお写真を
ストアカのプロフィール画像に使用している
4)ご本人が講座を作成されている
(出典:教えるにあたって条件などはありますか?/ストアカ)
ストアカもオンラインに対応へ
講座や教室は対面で指導を行うスタイルの他にオンラインで指導するスタイルも普及しつつありますが、ストアカに掲載できるのは対面での講座に限られていました。コロナの影響により対面型サービス業で休業や営業自粛の動きが広がったのを受け、2020年2月以降はストアカでもオンライン講座に対応するように変わってきています。
当初は期間限定のオンライン解禁でしたが、6月からはオンライン講座を正式に取り扱うように規約が変更されました。現在はオンライン講座が対面講座を上回るほどに急増し、ストアカを利用した講座開催方法も大きく様変わりしつつある状況です。
コロナ禍にあっては他の業種でも同様の動きが相次ぎ、2020年の新語流行語大賞では「オンライン○○」がトップテンに選ばれました。「オンライン会議」「オンライン授業」やだけでなく、「オンライン飲み会」「オンライン入社式」「オンライン就活」、さらには「オンライン結婚式」「オンライン葬儀」「オンライン婚活パーティー」まで行われている状況です。
そうした中にあっては講座や教室もオンライン化されるのが自然な流れで、既存の学習塾や英会話教室でもオンライン授業に対応するところが増えています。ストアカは人と人との接触を避けようという時代の流れに乗り、いち早くオンライン化に対応することで成長を加速させてきました。
コロナ禍でもストアカが好調な理由
絶大な集客力を持つストアカがオンライン講座に対応したことでサービス利用の範囲が大きく拡大され、地方在住の人でも講座を受講しやすいように変わってきています。対面型に限定されていた頃はストアカに掲載される講座が東京を中心とした首都圏に集中しがちで、遠方に住む人は受講できる講座が限られる状況でした。講座を開催する講師にとっても生徒は近隣に住む人に限られる上に、会場の関係で1回あたりの生徒数にも制約が生じてしまいます。
これがオンラインとなればそういった制約もなくなり、全国の登録会員が生徒として募集の対象です。海外も含めて広範囲から生徒を集められるようになるため、講座開催1回あたりに稼げる受講料収入も増やせる可能性が高まります。
生徒にとっても遠方の講師が開催する講座を受講できるようになるというメリットがあるせいか、オンライン対応後のストアカでは受講者数が右肩上がりに増え続けている状況です。コロナ禍にあっても「学びたい」「スキルを身につけたい」という需要は根強いだけに、あとは感染リスクを避けながらどれだけ「学びの場」を提供できるかという点にかかってきます。
講座開催に関して最大の市場を持つストアカがオンラインに対応したことでそうした場を提供しやすくなり、これまで埋もれていた新たな市場が掘り起こされました。講座の種類によっては対面型の方が教えやすいという場合もありますが、ビジネススキルやヨガ・フィットネス関連などの分野はオンラインでも十分に指導が可能です。
テレワークの普及で通勤時間が浮いて副業を始める人も増えているせいか、ビジネススキルを教わりたいという需要が高まりを見せています。外出自粛で運動不足に陥る人が増えている一方で、対面型のヨガ教室やスポーツジムは利用しづらくなりました。テレワークの傍ら自宅で運動不足を解消しようという人たちの間では、ヨガや筋トレなどフィットネス関連のオンライン教室が人気です。
ストアカのオンライン講師はどれだけ稼げる?
新たな在宅の副業として人気の高まりを見せているオンライン講師には、講座や教室を運営する企業に雇われたり業務委託契約を結んだりする働き方もあります。アルバイトの講師として雇用された場合は時給単位で給料が支払われ、業務委託の場合は授業1コマあたりいくらという形で報酬が支払われるのが一般的です。
オンライン講師は通勤や訪問の必要がない分だけ負担が軽いせいか、対面型の講師と比べて時給や報酬が低めに抑えられる傾向も見られます。スキル次第では高収入を稼ぐことも可能ですが、時給換算では1,000円前後という例も珍しくありません。
これに対してストアカを利用ながらオンライン講座を開催する場合は自分で生徒を募集する必要がある一方、受講料や授業の内容を自分で決められるという点は大きなメリットです。受講料の平均相場は講座のカテゴリによって異なりますので、ライバルの動向も見ながら価格設定を調整して必要があります。
1回の講座開催で稼げる金額は生徒1人あたりの受講料単価×受講者数で決まり、生徒を多く集めれば集めるほど収入が増えるという仕組みです。オンライン講座は対面型より広域から生徒を集めやすいだけに、募集定員も埋まりやすい傾向にあります。ストアカを利用して生徒を募集するだけなら料金は不要で、実際に講座が開催されて売上が発生した場合に受講料から手数料が引かれる仕組みです。
手数料は自分で集客した場合とストアカから送客してもらう場合で異なり、自己集客なら新規利用の生徒でも手数料は10%で済みます。ストアカ送客を利用した場合の手数料は対面講座で20%、オンライン講座は30%です、月間の売上に応じて手数料の一部が翌月にキャッシュバックされるボリューム割の仕組みもあって、適用されれば対面講座で10%、オンライン講座で20%に手数料が下がります。
いずれも一度受講した生徒がリピートで受講してくれた場合は、2回目以降の手数料が10%になる仕組みです。ストアカで稼げる金額には個人差もありますが、上手に集客しながら月に10万円以上稼いでいる人も少なくないと見られます。
主要なカテゴリの募集状況
ストアカに登録されてる講座には資料作成やマーケティングなどのビジネススキルもあれば、料理やヨガ・占いなど趣味の教室もあるという具合で実に多彩です。ストアカに登録されている5万件以上の講座は、以下のようなカテゴリに大きく分かれています。
- ビジネススキル
- Web・IT・デザイン
- 写真・映像
- ハンドメイド・クラフト
- ものづくり・DIY
- 料理・グルメ
- ビューティー・ヘルス
- ヨガ・フィットネス
- スポーツ・アウトドア
- 英語・語学
- 起業・副業・キャリア
- ライフハック・自己啓発
- 文化・教養
- 趣味・ライフスタイル
- 子育て・キッズ
いずれも大分類の下でさらに細かいカテゴリに分かれているため、あらゆるジャンルが網羅されています。これだけ講座の種類が多いと、誰でも何か1つぐらいは人に教えられるだけの得意分野があるはずです。これまでは人に教えるような機会がなかったという人でも、その気になればストアカで講師として収入が得られる可能性があります。
オンラインで人気のカテゴリ
中でもオンライン講座として人気を集めているのは、EXCELやプレゼン・ビジネスコミュニケーション・ライティング・営業・マーケティングといったビジネススキルの講座です。それぞれランキング上位はオンライン講座が半数以上を占めている状況で、1位から10位まですべてオンラインというカテゴリも珍しくありません。
価格設定は対面講座よりオンラインの方が低めの傾向も見られ、1,000円を切る低価格で生徒を募集している講師もいます。中には2日以上にわたる集中講座で数万円という強気の価格設定を打ち出している例もありますが、平均すれば数千円程度がビジネススキルのカテゴリにおける受講料の相場です。
コロナ禍においてはテレワークで自由な時間が浮いたり収入が減ったりした人が増えているせいか、「起業・副業・キャリア」のカテゴリもオンラインで人気を集めています。特に登録講座数が多い起業や転職・副業の各カテゴリは、ランキング10位までのすべてがオンライン開催という状況でした。受講料の平均相場は数千円前後ですが、副業カテゴリは全般に価格が低めで1,000円前後の例が目立ちます。
それ以上に顕著な低価格路線で目を引くのが、ヨガやピラティス・筋トレといったフィットネス関連のカテゴリです。ランキング上位がオンライン教室で占められている点は同様ですが、こちらは500円から1,000円というお手頃価格の講座が並んでいます。
ヨガ・フィットネスのオンライン教室は早朝などに30分前後の短時間だけ開催している例も多く、出勤前のひとときを利用してひと稼ぎしようという様子が窺える募集状況です。1人あたりの受講料が500円でもオンラインで10人まとめて指導すれば、準備時間や手数料を考慮しても時給換算で数千円ほどを稼げる計算となります。
激戦区のカテゴリ
以上のように講座のオンライン化によって広範囲から集客することは可能になりましたが、ストアカは登録されている講師の人数が非常に多いだけに、ライバルとの競争も激化しています。小カテゴリ別に登録講座数を調べてみると、上位10カテゴリは以下のような結果となりました(大カテゴリ内の「その他」カテゴリを除く)。
- 自己啓発(2177件)
- 料理(1740件)
- ヨガ(1521件)
- フラワーアレンジメント(1348件)
- 対人コミュニケーション(1296件)
- 健康法(1244件)
- 占い(998件)
- 起業・独立(967件)
- 英会話(952件)
- キャリア・転職(943件)
(2020年12月7日調べ)
全部が全部オンライン開催というわけではありませんが、料理とフラワーアレンジメント以外はいずれもランキング10位まですべてオンラインという状況です。フラワーアレンジメントのように対面の方が指導しやすいジャンルは別として、オンライン中心で1,000件前後も講座が登録されているカテゴリでは生徒の奪い合いも激しくなっています。
ストアカで稼ぐコツ
対面型の講座では近隣地域の講師が直接のライバルとなっていたのと比べ、オンライン講座では全国の講師がライバルです。そうした中でもライバルに負けないように集客していくには、募集の仕方で人一倍の工夫が欠かせません。ランキング上位の講師がどうやって生徒を募集しているのかよく観察することで、効果的な集客のヒントが見えてきます。
ライバル対策で誰でも思いつくのは相手より安い価格を提示するという値下げ作戦ですが、受講料を安く設定しすぎると収益に響きかねません。価格に見合うだけの価値を提供できるのであれば、必要以上に価格を下げる必要はないとも言えます。
その場合でもライバルより講座の内容が優れている点をアピールする必要はありますので、講座のキャッチフレーズや説明文も重要です。まずはカテゴリ別の一覧や検索結果で表示された際にクリックしてもらえるように、サムネイル表示される講座タイトルとアイキャッチ画像で目を引くような工夫が求められます。ココナラにもよく似たスキルシェアの仕組みがありますので、以下の記事も集客の参考にしてみるといいでしょう。
プロフィールも充実を
講座に興味を持った人は、講師の人物像についてもっとよく知りたいと思うはずです。講師のプロフィール情報もていねいに作成して経験と実績をアピールしておけば、講座を予約してもらえる確率も高くなります。
公開中の講座や取得バッジ・ストアカ公式の年間賞受賞歴・受講者のレビューなどの情報も、プロフィールとともに教室ページとして作成可能です。教室ページを公開しておけば講師としてのブランディングに効果的で、自分自身のブログやSNSへのリンクを掲載することもできます。ブログやSNSでも講座に関連した情報を発信することで、ストアカ単体で集客するよりも生徒が集めやすくなるというわけです。
実際に講座を受講した生徒からの評価も集客への影響が小さくありませんので、事前の質問への対応も含めて講師としてのコミュニケーション能力が問われてきます。特にオンライン講座は回線が不安定だと画面や音声が途絶えがちになったりして、受講者の満足度が低下しかねません。Zoomなどを利用してオンライン講座を開催する際には、画面フリーズなどの不具合がないかどうか事前にチェックしておくことをおすすめします。
ストアカで稼ぐオンライン講師の副業まとめ
在宅でも自分の得意を生かして収入が得られるようになることから、ストアカではオンライン講師が続々と誕生しています。一方では人気のジャンルでオンライン講座が増え、ライバル同士で熾烈な競争も繰り広げられている状況です。競争を制して生徒を獲得していくにはライバルの動向をよく研究し、相手の上を行くような集客の努力も欠かせません。
集客にある程度成功すればあとは満足度の高い講座を続けていくことでリピーターも定着し、安定した講師収入を稼げるようになります。限られた空き時間を有効活用して収入を増やす方法としては、オンライン講師は最も効率よく稼げる手段になり得る副業なのです。
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