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得意をお金に換えるスキルマーケット10選!稼ぐ仕組みを解説

副業
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会社で副業が解禁されたはいいけれど、何をやったらいいのかわからない。勤務時間外にまで仕事をして消耗したくもないし…。

そんな悩みをお持ちでありませんか?

副業に興味がありながら、なかなか手を出せないでいる人に、ピッタリの稼ぎ方があります。イラストの作成でも占いでも、ゲームやプラモデル製作でも、自分の得意なことをお金に換えられる「スキルマーケット」です。「スキルシェア」や「スキル販売」とも呼ばれています。

筆者は当ブログの運営を通じてこれまでに200種類以上の副業を紹介してきた中で、スキルマーケットについても徹底的に調査してきました。そうした知見を基にスキルマーケットを10サイト選び、得意をお金に換える仕組みについてそれぞれ解説します。

合計1万文字以上の長文で全部読み通すのは大変ですが、以下の目次から読みたい個所にジャンプすることも可能です。この記事を読めばスキルマーケットの仕組みが理解され、やりたい仕事を自力で作り出して稼げるようになります。

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スキルマーケットとは?

キーボードの上の?マークを押す

スキルマーケットの「スキル(skill)」というのは、「技量」や「技能」「技術」を意味する英語です。「スキルマーケット」はこのスキルを物品のように見なし、他の人たちとの間で共有できるようにした仕組みを意味します。

自分の特技や知識・経験などを商品に仕立て上げ、「欲しい」という人が購入できる状態にして出品するのがスキルマーケットの基本的なあり方です。スキルを出品するやり方は、メルカリのようなフリマアプリとよく似ています。インターネット上に設けられたフリーマーケットを不特定多数の人が訪れ、出品されたスキルが個人対個人の取引で売り買いされる場です。

スキルを購入しているのは個人に限らず、出品内容によっては企業が買い手となってくれる場合もあり得ます。スキルの売買手続きはインターネット上で行われますが、サービスの提供そのものはオンラインで完結するとは限りません。スキルマーケットのサービス提供方法は、対面型とオンライン型の2種類に大きく分けられます。

一番人気のココナラはスキルマーケットの代表格で、サービス購入者とのやり取りは基本的にオンライン上で完結する仕組みです。ストアカ

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クラウドソーシングとの違い

GoogleYahoo!で「スキルマーケット」について検索すると、クラウドソーシングも含めた複数のサイトを紹介する記事が多くヒットします。ココナラをクラウドソーシングの一種として紹介している例も見受けられますが、厳密に言えば両者は明確に区別されるべきビジネスモデルです。したがって今回の記事で後半に紹介するスキル販売サイト10選には、クラウドワークスシュフティのようなクラウドソーシングは含まれません。

クラウドソーシングは依頼主となる企業の主導で作業の内容を指定し、不特定多数のワーカーを対象に仕事をスポットで募集するスタイルです。個人がクライアントとなっている例も少なくありませんが、仕事内容や報酬金額などの条件面は依頼主の側に決定権があります。クラウドワーカーと相談して報酬を決める案件もあるとは言え、仕事を受注する人は募集されている案件の中から自分にできる仕事を探すしかありません。

キーボードに書かれたWORKの文字

スキルマーケットのココナラにも、クラウドソーシングと同じ仕組みで仕事を募集する「公開依頼」のページがあります。クラウドソーシングサイトのランサーズは、ココナラなどと同じようにスキルを出品することも可能です。

両者の区別があいまいになってきているのも確かですが、報酬の価格をどちらが決めるかという点で異なります。仕事を発注する側に決定権があるのがクラウドソーシングで、仕事をする側に決定権があるのがスキルマーケットです。ココナラやランサーズは両方に対応していますので、どちらでも自分に合った方法で仕事を探したり募集したりできます。

スキルマーケットは自分ができる仕事を自分で考え出してサービスを出品し、依頼したいという人が購入するという仕組みです。仕事内容や報酬額の決定権は基本的に出品者自身にあるため、仕事の自由度はクラウドソーシングより格段に高くなります。サービス購入者の注文や報酬の相場に合わせる必要はあるにしても、できないことは最初からできないとサービス内容に明記することも可能です。

スキルマーケットならクラウドソーシングで募集されていないような仕事を考え出して、新たなサービスとして出品する余地もあります。企業主導型のサービスにはなかった個人対個人の需要が発見されたことで、ここ数年のうちにスキル市場が大きく拡大しているのです。

スキルシェアの副業でどれだけ稼げる?

イラストの作成を依頼する仕事でも、プログラミングのスキルを教える仕事でも、「プロに依頼するより安い」というのがスキルマーケットの人気の秘密です。プロに依頼するほどの高いクォリティは求めない代わりに、料金を少しでも安く上げたいという人がスキルマーケットを利用しています。

そうした点を考えると、スキル販売を副業の手段に選んでもたいして稼げないのではないかと思いがちです。実際にココナラなどを利用してサービスを出品しながら、「たいして稼げなかった」と言っている人も少なくはありません。

スキル販売サイトの中でもココナラは登録ユーザー数が最も多い代わりに、出品されているスキルの数も他のサイトより桁違いに多い状況です。それだけ競争が激しく初心者の出品は埋もれがちになっていることから、サービスがなかなか購入されずに「たいして稼げない」という結果に終わっている人が多いと考えられます。

お金と電卓とペン

一方ではスキルシェアの副業で、月に10万円以上を稼いでいる人が存在するのも事実です。1出品あたりの価格は1,000円から数千円程度が平均的な相場で、月の売上は出品したサービスが何回購入されるかによって決まります。

出品単価1,000円で月に10万円を稼ぐには、1カ月のうちに100回の購入が必要です。単価が2,500円なら月に40回、5,000円なら20回の購入でも10万円の売上を達成できます。実際にはこの売上金額からサービス利用手数料が引かれるため、手元に残る収入は売上全体の80%前後です。手数料を20%とすると、月に10万円の収入を得るには125,000円の売上が必要になってきます。

初心者ではここまで売上を増やすのがなかなか難しいですので、まずは月に1万円稼ぐのを目標にするのが無難な始め方です。登録ユーザー数が多いスキル販売サイトの方が売上を伸ばすのに有利なように思えますが、ライバルも多いだけに必ずしも初心者が稼ぎやすいとは限りません。むしろライバル少なめのサイトの方がユーザーにサービスの出品を見てもらえる確率が高いため、初心者でも早い段階から稼げるようになる可能性があります。

得意をお金に換えるスキルマーケット10選

スキルをお金に換えるイメージ

ここからは実際にスキル販売の副業で利用するサイトを10種類選び、それぞれの特徴とスキルの出品状況について解説していきます。どのサイトも会員登録やスキルの出品そのものは無料で、販売したスキルが購入されて売上が発生した場合にのみ手数料を引いた金額が報酬として支払われる仕組みです。

売上の何%が引かれるのかはサイトによって割合が違ってきますので、各サイトの手数料についても最新の情報を併記しておきました。この記事を書いた時点で稼働中の10サイトに加え、サービスが終了されたサイトについても参考までに触れておきます。

ココナラ

数あるスキル販売サイトの中で最も知名度の高いココナラは、200万人近いユーザーが利用する国内最大級の巨大市場です。サービス開始は2012年にさかのぼり、スキルマーケットの先駆けとして業界をリードしてきました。

ココナラにはデザイン・イラストから趣味・エンターテインメントまで、20以上のカテゴリに約40万件ものサービスが出品されています。個人対個人でスキルを売り買いするというビジネスモデルは業界に大きな衝撃を与え、以後は同じようなサービスの設立が相次ぎました。それらのサイトは「ココナラ類似サービス」という表現で総括されるほど、スキルマーケットの中でココナラはスタンダードの存在です。

大きく20種類ほどに分けられているカテゴリの中でも、占い・イラスト・悩み相談といったジャンルは特に人気を集めています。IT関連のスキルや文章・ビジネス・美容・ファッションに関するカテゴリでも、スキルの売り買いが活発に行われている状況です。

ココナラには非公開のトークルームでやり取りを行う通常サービスの他に、電話相談とビデオチャットのサービス提供方式もあります。まさにAmazonや楽天市場のスキルマーケット版とも言える巨大市場がインターネット上に形成されているわけですが、物販系のショッピングモールと違ってスキルの出品そのものに費用はかかりません。

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報酬の相場と手数料

ココナラに出品されるサービスの最低価格はカテゴリごとに異なり、最も低いカテゴリでは500円から出品できます。最低価格は1,000円から数千円というカテゴリが多いですが、「パンフレット・カタログデザイン」や「ホームページ作成」「プロモーション・PR動画制作」「モバイルアプリ開発」など最低価格が1万円超のカテゴリもあります。

出品価格の上限は5万円とは言え、1万円以上でサービスを購入してもらえるのはよほどの上級者です。基本サービスをライバルより低めの価格で出品しておいて、有料でオプションを設定するという手もあります。

ココナラでは出品されたサービスが購入された場合にのみ、売上から手数料が引かれる仕組みです。トークルームを通じて提供される通常サービスの場合は、手数料は税込みで22%となります。占いや悩み相談などに利用される電話相談サービスの場合、手数料を引いた報酬は以下の通りです。

相談料100円/分の場合41円
相談料120円/分の場合49円
相談料140円/分の場合59円
相談料160円/分の場合66円
相談料180円/分の場合74円
相談料200円/分の場合83円
相談料220円/分の場合91円
相談料240円/分の場合99円
相談料260円/分の場合107円
相談料280円/分の場合115円
相談料300円/分の場合124円
相談料320円/分の場合132円
相談料340円/分の場合140円
相談料360円/分の場合149円
相談料380円/分の場合157円
相談料400円/分の場合165円
出典:電話相談サービスについて(ココナラ)

ココナラの評価制度

クラウドソーシングにはワーカーやクライアントが相互に評価し合う制度がありますが、ココナラにも同じような評価の仕組みがあります。総合評価に加えて「コミュニケーション」や「サービスの説明」についても、サービス購入者が5段階で出品者の評価を行う仕組みです。レギュラーからプラチナまでの5段階からなるランクアップ制度もあって、直近3か月の販売件数と販売金額・納品完了率・評価を指標としてランクが上がっていきます。

最高ランクのプラチナに選ばれる資格を得るには、本人確認の手続きが欠かせません。出品者情報を登録する際には運転免許証や健康保険証など、氏名と住所・生年月日が確認できる書類を提出しておくといいでしょう。

プラチナランクの条件は本人確認に加え、直近3か月の販売金額が10万円以上で納品完了率90%という数字が必要です。4.8以上の平均評価という条件も満たしてプラチナランクにアップすれば、サービス購入者の目にも留まりやすくなって売上げアップにつながります。

本職の仕事やココナラ以外での活動も含め、特定分野の専門家として活躍している人に与えられる「PRO認定」も注目の制度です。原則として5万円から50万円までのサービスがPRO認定の対象ですが、カテゴリによっては5万円未満で認定を受けられる場合もあります。個人よりも主に企業を対象としたサービスが想定されますので、認定を受けられれば副業でも高額収入につながる制度です。

ココナラにはサービスを普通に出品して稼ぐ方法だけでなく、逆にユーザーが仕事を募集する「仕事・相談の公開依頼」というクラウドソーシングと似たコーナーもあります。ココナラにサービスを出品しても最初はなかなか購入してもらえないのが普通ですので、初心者のうちはこの公開依頼を利用して実績を作るのも1つの手です。

ココナラはオンラインや電話でサービスを提供するのが基本で、対面でのサービス提供は想定されていません。出張撮影など対面でのサービス提供に特化した姉妹サイトのココナラミーツも、2021年12月28日をもってサービスが終了となります。

ストアカ

登録ユーザー数が累計で50万人を突破したストアカは、無料で講座を登録して生徒を募集できるサービスとして人気を集めています。運営会社はストリートアカデミー株式会社で、もともとのサービス名も「ストリートアカデミー」でした。170以上のジャンルに分けて掲載されている講座数は合計で5万件以上に達し、累計受講者数も70万人を突破しています。

ストアカもココナラと同様にサイトへの登録やサービス出品そのものは無料で、サービスが購入された場合に売上の10~30%が手数料として引かれる仕組みです。講座を受講した生徒がレビューを投稿すれば100ポイントが付与され、1ポイント1円分としてサービス購入に使えるポイント制度もあります。

ストアカでは無料体験講座の開催はできない仕組みとなったいるだけに、新規で受講してくれる生徒を獲得するのはなかなか大変です。安定した売上を維持するには新規の生徒獲得だけに頼るより、リピーターを増やす戦略の方が理にかなっています。

中には1万円以上に価格設定している講師もいますが、平均すれば3,000円から5,000円程度が受講料の相場です。ココナラと同様にストアカでもライバルとの競争が激化する様相を呈していますので、初心者は平均相場より低めに価格設定した方が集客しやすくなります。

売上から引かれる手数料は自己集客の場合とストアカ送客で異なり、集客パネルを使って自分で集客すれば売上のわずか10%です。この場合は集客用URLを取得した上で、自身のSNSやブログにリンクを貼ったりする手間が生じます。

ストアカ上で集客を行った場合は対面講座で20%、オンライン講座で30%の手数料が引かれます。この場合でも月間の売上に応じて翌月の手数料が割り引かれるボリューム割が適用されれば対面講座で最大10%、オンライン講座で20%まで下げることが可能です。自己集客も含め、同じ生徒がリピーターとして2回目以降に受講した場合は手数料が10%で済みます。

タイムチケット

登録会員数が40万人を突破したタイムチケットは、空き時間を販売するというスタイルでスキルの提供を行うのが特徴です。スキルを30分単位の時間として出品するこのスタイルは、スキマ時間で稼ぐという副業のコンセプトにマッチします。休日の午後から予定が入っていない場合に、空き時間を購入してもらってスキルを生かしたサービスを提供するような使い道が考えられます。

出品されているチケットは、1時間あたり1,000円(30分500円)が最低価格です。最高で1時間10万円まで価格設定できますが、30分2,500円や1時間5,000円という例が多く、1万円以上に価格設定している人は限られます。

タイムチケットではWebサイト制作やデザイン・イラスト・写真撮影・ビジネスサポートなど、20のカテゴリで合計5万枚ほどのチケットが現在も販売中です。出品されているサービスは写真撮影やイラスト作成・家事代行など、スキルを生かせる仕事だけではありません。パーソナルトレーニングや恋愛コンサルティング・悩み相談のように、コーチングの形でのスキル提供も可能です。

サービス提供方式は対面とオンラインに加え、電話でのやり取りやメッセージのやり取りでスキルを提供する方法もあります。売上から引かれる手数料は5万円以下の部分が税込27.5%で、他のスキル販売サイトと比べると高めとなっています。5万円を超える部分の売上から引かれる手数料は10万円までが22%、10万円を超える部分が16.5%です。
まずは会員登録!【タイムチケット】

SKIMA

株式会社ビジュアルワークスが運営するSKIMA(スキマ)は似顔絵や表紙など、イラストやデザインに特化したスキル販売サイトとして2015年にサービスが開始されました。現在では文章や音楽関連のスキルシェアにもサービスを拡大中ですが、出品サービスはイラスト関係が依然として多くを占めている状況です。登録クリエイターのレベルが全般に高く、イラスト関連のジャンルに関してはココナラにも負けていません。

SKIMAを利用したスキル販売には、コミッションとアドプト、リクエストという3種類の方式があります。コミッションはココナラと同様に、イラストやデザインなどの作品をオーダーメイドで制作して報酬を得る方式です。アドプトというのは自分が制作したキャラクターを出品し、登録ユーザーが購入できるようにする仕組みを意味します。

リクエストはこの2方式とは逆に、登録ユーザーがクリエイターを募集して作品を制作してもらう方式です。プロジェクト方式とコンペ方式という2種類の募集方法があるという点では、SKIMAのリクエストはクラウドソーシングと似たような仕組みだと言えます。

ペンタブレットを操作

SKIMAも他のサイトと同様にクリエイター登録やスキルの出品そのものは無料で、取引が成立して売上が発生した場合にのみ販売手数料が引かれる仕組みです。手数料は個別販売価格が2万円までの取引で税込22%、2万円超から5万円までが16%、5万円を超える場合は11%となっています。

2021年3月には法人が個人のクリエイターに制作を依頼できるサービスとして、SKIMA creativeもスタートしました。企業が主な取引先となるだけに、バナー制作やLP制作・動画制作など個人向けとは違った仕事の依頼が中心です。

フリーランスワーカー.jp

乙栄商会が運営するフリーランスワーカー.jpは、2022年9月にサービスを開始したばかりの新しいスキルマーケットです。2023年5月にサイトを大幅リニューアルし、対面を含むスキルの自由な出品が可能になりました。新設された「自由」カテゴリには悩み相談や話し相手サービスの他、「一緒に飲みに行きます」「SNSの運営をサポートします」といったサービスが出品されています。

出品したサービスを有料販売する他に、ライブ配信アプリのような投げ銭システムもあるところがフリーランスワーカー.jpの特徴です。提供したサービスに満足してもらえれば、仕事の完了後だけでなく仕事中にも投げ銭がもらえるかもしれません。

フリーランスワーカー.jpでは対面や電話でのサービス提供に加え、メールやZoomを使ったオンラインでもサービスを提供できます。新しいサービスだけに登録ユーザー数はまだ少なめですが、ココナラなどと比べてライバルも少ない状況です。対面とオンラインの両方でサービス出品が可能な点では、タイムチケットなどと似たサイトとも言えます。

フリーランスワーカー.jpへの登録そのものは無料で、出品したサービスが購入された場合に売上から手数料を引いた残りを報酬として受け取れる仕組みです。手数料は売上の金額に関わらず一律14.3%で、他の類似サイトより低く抑えられています。サービスを購入した人からの投げ銭があった場合には、20%の手数料を引いた残りの80%を報酬として受け取れるシステムです。

ココナラのように激戦のスキルマーケットでサービスがなかなか売れないという人は、ライバルが少ないフリーランスワーカー.jpに出品してみるといいでしょう。今なら先行者利益を享受できる可能性があります。

アスクビー

2019年にサービスが開始されたばかりのアスクビーも、スキル販売サイトの中では新顔の部類です。こちらはストアカと似たレッスン型のスキルシェアサービスですが、アスクビーはオンラインのレッスンに特化している点で異なります。SkypeやZoomなど外部のコミュニケーションツールを使わなくても、アスクビー内で生徒とオンラインのやり取りができるのが特徴です。

文章のやり取りでレッスンを行うテキストチャットは最も基本的なレッスン提供方法で、他のコミュニケーション手段と併用した使い方もできます。ビデオチャットはすべてのレッスン提供方法を組み合わせる場合に、カメラ映像を利用して生徒をコミュニケーションを行う方式です。

ボイスチャットは音声を利用したレッスン提供方法で、テキストチャット+画面共有と組み合わせた使い方も考えられます。画面共有は他のレッスン提供方法と組み合わせ、PCやアプリ画面を生徒と共有しながらレッスンを行うのに利用される機能です。

レッスン時間は10分から設定が可能で、テキストチャットやボイスチャットを使えば顔出しNGの人でもレッスンを始められます。テキストチャットやビデオチャットを使ってスキルを共有するという点では、アスクビーはストアカとココナラの中間的な位置づけにあるとも言えるサービスです。出品されてるレッスンのカテゴリはストアカと重なる面もありますが、登録ユーザー数や講師の人数は非公開となっています。

他のサービスと同様にアスクビーも講師登録やレッスンの出品そのものは無料で、売上から引かれる手数料は売上の金額に関わらず一律25%です。2020年からストアカもオンライン講座に対応してきた中で、アスクビーがどれだけ独自色を発揮できるかが注目されます。10分300円からというお手軽なレッスンを出品できる点は他のサービスにない特徴ですので、スキマ時間を生かしてお小遣い稼ぎができるスキル販売サイトとしては面白い存在です。

MENTA

オンラインでのスキルシェアに特化したMENTAも、2018年にサービスを開始した比較的新しい販売サイトです。MENTAを運営するイリテク株式会社は2020年にランサーズ株式会社の100%子会社となり、現在はランサーズグループの一員となっています。

MENTAの公式サイトに掲載されている2020年12月時点の数字によると、登録ユーザー数は23,000人で登録メンター(講師)数が1,700人です。ココナラやストアカなどと比べると規模は大きくないものの、クラウドソーシング大手のランサーズ傘下に入った今後の成長が期待されます。

現役のエンジニアがメンターの大半を占めるだけに、MENTAはプログラミング系のスキルシェアに強いのが特徴です。他の職種からエンジニアへの転職を目指す人が増えている中で、プログラミングスクールより低価格でスキルを学べるサービスとして注目の存在です。

プログラミング以外にもマーケティングやライティング・デザイン・起業・営業など、仕事に役立つスキルの出品が目立ちます。写真・イラスト・動画・音楽といったクリエイター系のジャンルや、語学や趣味の分野でもスキルの出品は少なくありません。

過去にはMENTAでスキルを身につけたユーザーが、連携するランサーズで案件獲得に役立てるという動きも見られました。逆にランサーズの仕事でスキルを身につけ、MENTAでスキルの提供を行うような連携の仕方も考えられます。

ランサーズ

今回のスキル販売サイト10選を選ぶに当たってクラウドソーシングサイトは対象外としましたが、スキルを出品する仕組みのあるランサーズは例外として入れておきます。ランサーズはクラウドワークスと並ぶ2大クラウドソーシングサイトの1つで、仕事を募集するクライアントは企業が中心です。

個人対個人でスキルの売買を行うのが基本のスキルマーケットとはコンセプトが少々異なりますが、ランサーズ内には登録ランサーがココナラのようにスキルを出品できる「スキルパッケージ」のコーナーも用意されています。ランサーズで案件を探していてやりたい仕事が見つからないという場合に、自分が得意な仕事を逆に出品して依頼主を募集するというスタイルです。

新規出品の最低価格は10,000円で、成約時に16.5%の手数料を引いた残りの金額が自分の収入になります。プログラム開発やライティングなどビジネス関連のジャンルに強いランサーズだけに、出品されているスキルもプログラミング関連やWeb制作・記事作成・マーケティングといった分野が目立つ状況です。個人よりも企業向けのスキルに自信があるという人は、ランサーズのスキル出品にも挑戦してみるといいでしょう。

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Brain

ここ数年ネットビジネス界隈で話題を集めているのは、知識共有プラットフォームのBrainです。知識やノウハウなどを有料コンテンツにして販売できるという点でnoteと似ていますが、Brainには独自のアフィリエイト機能があります。ブログやSNSなどで紹介したBrainの有料コンテンツが売れれば、販売価格の12%に相当する紹介料が入る仕組みです。

Brainに有料コンテンツを出品して売れた場合には、売上から12%の販売手数料が引かれます。紹介者を通じてコンテンツが売れた場合はさらに12%の紹介料も上乗せされますが、それでも売上の76%が自分の報酬となります。

出品されている有料コンテンツは「お金の稼ぎ方」や「マーケティング」などビジネス系が中心で、「恋愛」や「美容」など女性に人気のジャンルはコンテンツ数が多くありません。ビジネス関連のスキルを販売するなら、Brainも選択肢の1つになり得ます。

Udemy

ここまで紹介したのはいずれも日本企業が運営するスキル販売サイトでしたが、Udemyは米国企業が運営するオンライン動画講座のプラットフォームです。日本での知名度はそれほど高くないとは言え、Udemyは全世界で3,000万人以上のユーザーに利用されています。日本のベネッセコーポレーションとも資金提携を発表しているだけに、Udemy独自のオンライン学習システムが一気に普及する可能性が出てきました。

Udemyのサイトにはビジネス関連やプログラミング・クリエイター関連・自己啓発など、さまざまなジャンルの動画講座が販売されています。1万円以上に価格設定している例も少なくありませんが、半額から90%OFFといった大幅な値下げ販売も頻繁に行われている状況です。実質的な価格相場は2,000円前後で、1万円前後の講座が1,000円台で購入できる例も珍しくありません。

ストアカやアスクビーでもオンライン講座の形でスキル販売は可能ですが、講座開催時には講師と生徒が同じ時刻にオンラインでやり取りする必要があります。Udemyのオンライン講座は動画教材を一度制作してアップロードしておけば、講座が購入されるたびに自動販売機のように収入が入る仕組みです。他のレッスン型スキル販売サイトとは違って、Udemyは不労所得を稼げるという点に新しさがあります。

Udemyで稼ぐのに動画制作のスキルは必要ですが、YouTubeにノウハウ系の動画を投稿した経験を持つ人ならそれほど難しくはないはずです。YouTubeにもさまざまなスキルについて教える動画は数多く投稿されているとは言え、収益に結びつけるにはチャンネル登録者数などの壁をクリアする必要があります。しばらくは無収入の状態で毎日のように動画を投稿し続けるぐらいでないと、YouTubeチャンネルを収益化するのは困難な状況です。

Udemyの収益分配システムは少々複雑で、講師クーポンや紹介リンクを利用して受講生のコース登録を促した場合は、売上の96%が講師に配分されます。Udemyに販売をおまかせした場合の分配率は50%で、Udemyのアフィリエイトプログラムを利用してユーザーを獲得した場合は25%が分配される仕組みです。

分配率が低い集客方法であっても不労所得が稼げるのなら、副業の手段として大いに利用価値があります。
登録講師数がそこまで多くない今のうちなら、まだ先行者利益を享受できる可能性があります。

サービス終了した(終了予定の)スキル販売サイト

黒板に書かれた「Close」の文字

スキルマーケット業界では新たなサービスが次々と誕生している一方で、諸般の事情から撤退を余儀なくされた例もあります。すでにサービスを終了したスキル販売サイトや、終了予定のサイトについても参考までに紹介しておきます。

サイタ

株式会社クラウドワークスが運営するサイタは、個人レッスンに特化したスキルのマッチングサービスとして一定の支持を得ていました。基本的に対面でレッスンを行うスタイルだったため、コロナ禍で感染リスクを避けようとする動きが広がったことで利用する人が減ってしまったのは残念な話です。サイタは2021年6月をもってサービスを終了し、期待された後継サービスも現時点ではリリースされていません。

株式会社クラウドワークスは以前にもWoW!me(ワオミー)というスキルシェアサービスを運営していましたが、2016年のスタートからおよそ2年でサービス終了した経緯もあります。WoW!meは2017年にユーザー数が1万人を突破し、主婦を中心に新しい働き方を提供してくれるサービスとして注目されていました。そんなWoW!meも先行するココナラの牙城を崩せないまま、スキルシェア市場から撤退を余儀なくされたのです。

タイムバンク

他にもタイムチケットと似たサービスとして注目の存在だったタイムバンクがスキル販売市場から撤退し、2020年に名称を「レット(Let)」に変更した例があります。2018年にタイムバンクがスタートした当初は、インフルエンサーや各分野の専門家の時間を売買するマーケットが想定されていました。専門家の持つ時間を仮想通貨のようなトークンとしてタイムバンク上に上場し、出資者を募るという斬新なビジネスモデルで話題を集めていたのです。

タイムバンクに出品された時間は価格が変動する仕組みで、仮想通貨と同様に投資の対象にもなり得るはずでした。一般の個人が個人を相手にスキルを出品するタイムチケットとはまた違ったサービスとして筆者も注目していましたが、サービスを利用する肝心なユーザーが伸び悩んでいた様子も窺われます。

インフルエンサー界隈では話題を集めたものの、タイムチケットほど普及しないままタイムバンクは物販ビジネスへと転換していきました。名称を変更した現在ではお得なクーポンがもらえるアプリとして一定の人気を集めるようになっていますが、スキルシェアサービスとしてはひっそりとフェードアウトした感があります。

スキルクラウド

株式会社ヒューマン・コネクトが運営するスキルクラウドも、2022年10月30日をもってサービスを終了しました。予定されるサイトの完全閉鎖は、2023年2月1日から2023年3月31日の間と告知されています。

スキルクラウドには独自の投げ銭システムに加え、新規登録したばかりのビギナーが無料でサービスを出品可能な制度もありました。それ以外は全般にココナラと似た総合型のスキルマーケットだっただけに、差別化しきれなかった点が撤退の一因と見られます。

REQU

芸能人が多く利用するブログサービスとして有名なAmebaにも、REQUというスキル販売サービスがあります。販売手数料が他の類似サイトより安いという強みもありましたが、2023年3月27日(月)をもってサービスを終了することが発表されました。2022年11月30日で新規サービス出品が停止され、12月19日をもってサービス購入も停止されている状況です。

まとめ

スキルシェアのイメージ

すでにサービスを終了した例も含め、スキルマーケットの主要なサイトについて概観してきました。ココナラ1強の状況は続いていますが、他の類似サイトもそれぞれ独自色を発揮しながら実績を伸ばしつつあります。

自分の得意なことを副業にしようと思っても、企業にばかり頼っていては仕事がなかなか見つかりません。インターネットが高度に発達した現代は、個人と個人のつながりから仕事が生み出される時代です。スキルマーケットを上手に活用すれば、求人の募集にないような仕事を自分の力で作り出せるようになります。

「やりたくない仕事を副業にしたくない」「自分の得意なことを仕事にしたい」という人にとって、スキルマーケットは無限の可能性を秘めたプラットフォームです。この記事で紹介した情報を参考にしながら、得意を生かした自分なりのサービスを考案してみるといいでしょう。

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