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POPライターになるには?在宅バイトの求人が少ない理由を解説

副業
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スーパーや書店などの店に行くと、売場を彩るカラフルなPOP広告が目を引きます。最近はPOPをパソコンで作成するのが主流ですが、店の個性を演出するには手書きPOPも欠かせません。

POPを作成する仕事は短時間の勤務も可能なことから、主婦の副業として人気を集めてきました。募集されている求人の多くは通勤型で、在宅のPOPライターは求人が見つかりにくい状況です。

筆者もかつてスーパーに勤務し、POP作成は日常業務の1つでした。今回はそのときの経験に基づきながら、POPライターの仕事内容と求人の募集状況について解説していきます。在宅のPOPライターになる方法についても紹介しますので、「子育て中で外へ働きに出るのが難しい」という人には必見の内容です。

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POPライターとは

「SALE]と書いたホワイトボード

小売店や飲食店などさまざまな店舗で販売促進に使われてる「POP」は、Wikipediaによると以下のように定義されています。

POP広告(ポップこうこく)とは、「Point of purchase advertising」(購買時点広告)の頭文字から取った略語で、主に小売店の店頭プロモーションとして展開される広告媒体である。

(出典:POP広告 – Wikipedia

スーパーマーケットのようにセルフサービスで商品を販売している店では、店員が売り場に常時待機して接客販売するのが困難です。商品名と価格にキャッチコピーを添えたPOP広告を売り場に掲げておけば、1枚の紙が店員の役目を果たしてくれます。

品出しや仕入れを担当する店員自身でPOPを描くのが理想ですが、日々の業務に追われている中では描いている余裕がありません。筆者もスーパーで売り場を担当していた経験があるのでよくわかりますが、広告を出すたびに大量のPOPを作成して付け替えるのは大変な作業でした。発注作業や品出し作業だけで日中の勤務時間が過ぎてしまい、POPの作成は残業して夜にこなしていたものです。

規模の大きい店舗になると大量のPOPが必要になるため、専属のPOPライターを雇用しているところも少なくありません。ほとんどのPOPライターは特定の店舗(会社)に所属していますが、フリーランスとして活動しながら複数の店からPOP作成の依頼を受けている人もいます。

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POPライターの仕事内容

筆者の勤務していたスーパーでも、大型店舗には「企画」という名目で雇用されている社員が勤務していました。チラシ広告の作成とともに、「広告の品」のPOP作成も企画部員が担当する業務の1つです。

同じような店は全国各地に数多く存在し、欠員が出るごとにPOPライターの求人が募集されています。POP作成だけを担当する求人もあれば、チラシ広告作成や店内装飾などの販売促進業務全般を担当する求人もあるという具合です。

POPを書く女性

かつては専用のマーカーを使用して手書きで描くしかありませんでしたが、近年はパソコンで作成したPOPデータを印刷するのが主流となっています。IllustratorやPhotoshopなどの画像ソフトはもちろん、ExcelやPowerPointのようなオフィスソフトでもPOP作成は可能です。

POPの量産が可能になったパソコン全盛の時代でも、温かみのある手書きのPOPには根強い需要があります。手書きで個性的なPOPを描けるPOPライターは、手に職をつける仕事の1つとして現在まで生き残っているのです。

専属のPOPライターを雇用しているのは、スーパーやドラッグストア・ディスカウントストアなどの大型店舗に限られます。この場合でもPOP作成の仕事だけでなく、店にかかってきた電話への応対や事務作業などが仕事内容に含まれることがあります。

POPライターの求人募集状況

求人サイトでPOPライターの求人を検索してみると、最も多いのは大手ディスカウントストアのドン・キホーテ各店で募集している求人です。「圧縮陳列」と呼ばれる独特の陳列方法で商品が山積みにされているドン・キホーテの売り場には、インパクトのある手書きのPOPが欠かせません。

店内を賑やかに彩るこの手書きPOPは、「ドンキ文字」をマスターした専属のPOPライターが作成しています。各売り場の担当者からPOPの依頼書を受け取り、必要に応じて担当者と打ち合わせをしながらPOP広告を書き上げる仕組みです。

ドン・キホーテ 秋葉原店 入り口上広告スペース空いてます

ドン・キホーテでは全店合計で、年間500人ほどのPOPライターを採用しています。求人サイトに掲載されているPOPライターの求人は決して多いとは言えませんが、ドン・キホーテの求人なら比較的見つかりやすい状況です。

その他の店舗で募集している求人を見ると、事務作業や電話対応といった仕事の中にPOP作成も含まれるような求人も少なくありません。POPライターの求人を探す際には、そういう付帯業務があるのかどうかという点を確認する必要があります。

在宅のPOPライターは求人が少なめ

POPライターはレアな求人の部類で、どの地域でも求人が常時募集されているというわけではありません。全国的に見ればドン・キホーテを中心に募集を結構見かけるとは言え。いずれも店に出社する必要がある通勤型の求人です。

自分でPOP作成用の道具を揃えて店側からの依頼を受ければ、在宅でも仕事ができないことはありません。ドン・キホーテで使われているようなPOPの依頼書をメールやメッセージで店側から受け取り、自宅で作業を行うテレワークのスタイルが考えられます。

しかしながら現実には店側の事情によって、在宅のPOPライターを募集している求人は多くないのが実状です。POPはプリントアウトや手書きで作成した紙の現物が必要となるだけに、作成から納品まで時間をかけていられないという事情があります。「できるだけ早く」POPを作ってほしいというのが、売り場担当者の切なる要望です。

困難のイメージ

筆者もスーパー勤務時代に自分でPOPを作成していたので、そのへんの事情は身にしみるほどよくわかります。今すぐ売りたい商品があるというときに、そのPOPを外部のライターに依頼している余裕はありません。字が下手でイラストを描けない人でも、自分で描いた手書きPOPをすぐに設置した方がよほど売上につながるのは確かです。多くの店舗でPOPライターを通勤型の従業員として雇用しているのも、同じような理由によります。

数日後に予定されているセールに合わせて事前にPOPを作成しておいたり、毎年決まったシーズンに実施される季節コーナー向けのPOPを用意したりする場合はその限りではありません。POPを使うまでに時間的な余裕があれば、在宅のPOPライターに仕事が依頼される場面も出てきます。

そのような求人は決して多くないのが現状で、普通にアルバイト求人サイトで検索したのでは募集がなかなか見つかりません。もっと手っ取り早く在宅のPOPライターになるには、以下に紹介するようなやり方が考えられます。

POPライターを在宅の副業にする2つの方法

いろいろな色のマーカー

求人の募集はなかなか見つかりませんが、店側で外部のPOPライターに仕事を依頼する需要がないわけではありません。専属のPOPライターを継続的に雇用するだけの余裕がない店舗でも、セールや店内イベントに合わせて大量のPOPが一時的に必要となる場合が考えられます。従業員として雇用せずに業務委託の形でスポット的にPOP作成を依頼すれば、人件費の節約にもなるというわけです。

受注から納品まである程度の時間的余裕が与えられる限り、POPを作成する作業そのものは在宅でもできます。手書きPOPを指定する仕事に対応するには、専用マーカーやペン・カッター・定規などの道具が必要です。パソコンを使ってPOPを作成する場合はプリンタの準備に加えて、画像編集ソフトやオフィスソフトがインストールされている必要もあります。

通勤型のPOPライターなら店舗に備え付けの道具やパソコンを使用してPOPを作成できますが、在宅の場合はそれらの道具を自分で用意しなければなりません。在宅のPOPライターを始める目的で新たに買い揃える場合は初期費用もかかってくるため、元を取るまで時間がかかる可能性もあります。

それでも子育て中などの理由で外へ働きに出るのが難しい人にとっては、POP作成は在宅で収入が得られる貴重な仕事の1つです。必要な道具類を用意したら、あとはどうやって仕事の依頼を獲得するかが問題となります。
インターネットを通じて仕事の受注に利用されてるのは、クラウドソーシングを利用する方法とスキルマーケットを利用する方法の2パターンです。以下にそれぞれの概要を解説します。

クラウドソーシングで募集を探す

クラウドワークスランサーズといったクラウドソーシングのサイトには、デザイン制作のカテゴリ内に「POPデザイン」のサブカテゴリも用意されています。クラウドソーシングはデータ入力やアプリ開発・記事作成など、クライアントのオフィスに出社しなくても仕事ができる在宅ワークの宝庫です。それだけにPOPデザインの仕事もリモート可能な案件が多く、在宅POPライターの仕事を副業にしたい主婦の人気を集めています。

ただしPOPデザインに関しては案件数が決して多いとは言えない状況で、一部の案件はコンペ方式(最終的に採用された提案にだけ報酬が支払われる方式)です。いずれもパソコンを使って作成したPOPデザインのデータを納品する仕事が多く、手書きPOPを作成する仕事は見つかりませんでした。募集状況を粘り強くチェックしていれば手書き案件も見つかる可能性はありますが、どちかと言えばパソコンを使ったデザインのスキルを持つ人に向いた仕事です。

スキルマーケットで仕事を募集する

POPライターの仕事を在宅で行うもう1つの方法は、個人でさまざまなサービスを出品できるスキルマーケットの利用です。クラウドソーシングはクライアント(依頼主)の側で仕事を募集し、仕事をしたい人(ワーカー)が応募することで仕事の受注が成立します。POP作成の仕事が募集されていなければ応募することもできませんが、スキルシェアサイトは募集方法がクラウドソーシングと反対です。

求人サイトやクラウドソーシングでPOPライターの仕事が募集されるのを待っていては、いつまで経っても稼げないということが起こり得ます。スキルマーケットはPOP作成の仕事募集を自分で出品し、依頼したい人がサービスを利用することで受注が成立する仕組みです。「POPライターを雇用するほどの余裕はない」という店舗の担当者に見つけてもらえば、個人でPOP作成の仕事を受注できるようになります。

200万人以上の登録ユーザー数を誇るココナラは、国内最大級のスキルマーケットです。ココナラの「デザイン」カテゴリ内に、「メニュー・POPデザイン」のサブカテゴリが用意されています。飲食店のメニューを作成するサービスも含まれますが、合わせて1,500件以上のサービスが出品されている状況です。クラウドソーシングと違って「手書きのPOPを作成します」というサービスも多く、店内にPOPを描ける人がいない店舗からの依頼が期待されます。

スキルをお金に換える

ココナラにPOP作成サービスを出品すれば必ず稼げるというわけではありませんが、少なくとも受け身で募集を待っているよりは依頼を獲得できる可能性が出てくるはずです。どうしても在宅でPOPライターの仕事がしたいという人は、ココナラへのサービス出品を検討してみるといいでしょう。

ココナラよりは出品数がだいぶ少なくなりますが、タイムチケットSKIMA(スキマ)にも個人でPOP作成サービスを出品している人がいます。出品数が多くない分だけライバルも少なめですので、ココナラでサービスをなかなか購入してもらえないという人は狙い目です。

POPライターはどれだけ稼げる?

通勤型のPOPライターで求人数が最も多いドン・キホーテの場合は、900円から1,050円が時給の平均的な相場です。同じドン・キホーテでも店によって時給が異なり、賃金の平均水準が高い都市部の店舗ほど時給の金額も高めの傾向にあります。

事務作業など他の業務が加わる可能性がある他社のPOPライターは、800円台から1,500円以上まで時給にもかなりの幅が見られる状況です。POPを含めたデザイン業務全般を担当するようなスキルを要する求人は、時給の金額も高めに設定されています。

筆者もスーパーの店舗でPOP作成の経験があるのでわかりますが、普通はPOPを作る仕事だけでフルタイムの仕事が成り立つほどの作業量があるわけではありません。専属のPOPライターを雇用しているのは一部の大型店舗に限られ、それ以外の店では一般の従業員が日常業務の片手間に自分でPOPを作成しています。

専属POPライターとして雇用される場合でも、1日3時間前後から勤務可能という求人は少なくありません。それほど長時間働く必要がない職種だけに、子育て中の主婦でも副業の手段にしやすい仕事です。

時給1,000円で1日3時間ずつ週に5日働いたとすると、月に6万円程度稼げるという計算になります。1日に働く時間を増やせば、POPライターの仕事で月に10万円稼ぐことも可能です。

1万円札を持つ女性

在宅のPOPライターになると働いた時間だけ確実に稼げるとは限らず、スキルマーケットにサービスを出品しても仕事の依頼が来ない場合も考えられます。そのへんは労働者として保護される立場と違う部分ですが、うまく仕事を獲得できれば同じように月10万円以上稼ぐことも可能です。

ココナラではPOP1枚あたり数千円で出品している例も多く、手書きのPOP作成サービスで100件以上の販売実績を持つ出品者も存在します。文字数や仕上げなどの条件を追加し、さらに数千円から1万円程度の有料オプションを設定することも可能です。

1回の仕事で依頼主に満足してもらえば、以後もリピートで依頼される可能性が出てきます。1回ごとに新規の利用者を待つよりも、繰り返し利用してくれる常連を獲得した方が安定して稼ぎやすくなります。

出品者の中には1案で10,000円などと価格を高額に設定している人もいますが、初心者のうちはライバルより低めに価格設定するのがコツです。ココナラの「メニュー・POPデザイン」カテゴリは最低出品価格が2,000円となっていますので、3,000円程度までに価格設定すれば割安感を演出できます。

POPライターに資格は必要?

求人サイトで「POPライター」のフリーワードを打ち込んで検索してみると、POPとともにチラシ広告や店内装飾などのデザインを手広く担当する求人もヒットします。そういう仕事をするにはある程度のデザインスキルが必要なだけに、スキルを証明するようなデザイン関係の資格を持っていた方が採用に有利なのは確かです。

POP作成がメインの仕事であれば資格は不要で、高度なデザインスキルは必要ありません。ドン・キホーテで募集しているPOPライターの求人は事前に研修が行われるせいか、各店とも「未経験者大歓迎」と記載されています。独特のドンキ文字を習得するには練習も必要ですが、コツさえつかめば誰でも書けるようになるはずです。

資格あり」と「資格なし」

ココナラの「POPデザイン」カテゴリを見ても、資格を持たないでサービスを出品している人は少なくありません。店舗勤務やフリーランス活動などでPOP作成経験があれば、プロフィールに記載することで利用ユーザーから信頼されやすくなるのは確かです。

パソコンを使ってPOPを作成する仕事の場合は、Illustratorなどの画像作成ソフトやExcelなどのオフィスソフトを操作できるスキルが必要になってきます。POP広告クリエイター技能審査試験POP広告デザイナー認定試験といった民間資格もありますが、こうした資格がなければPOPライターになれないということはありません。

実務経験を持たない人が集客の目的で資格を取得し、プロフィールに記載するという戦術は考えられます。デザイン関連の専門学校でPOPについて学んだ経験があれば、資格と同じように集客上の効果が期待できます。

集客に役立つプロフィールの要素
  • POPやデザイン関連の資格
  • デザイン関連の専門学校で学んだ経験
  • POPライターとしての実務経験

POPライターになる方法まとめ

スーパーの売り場でPOPを貼る女性店員

ドン・キホーテのような店舗に通勤型のPOPライターとして採用されれば、主婦の副業としても安定した収入を稼げるようになります。とは言えPOPライターの求人は決して多いと言えず、特に在宅型の求人は見つかりにくい状況です。クラウドソーシングを利用してPOP作成の在宅ワークを受注するという手もありますが、こちらも仕事の募集状況は安定していません。

在宅のPOPライターとして収入を得るには、ココナラのようなスキルマーケットにPOP作成サービスを出品するのが近道です。この場合でも仕事の依頼がなければ収入が得られませんが、受け身の立場で求人の募集を探すよりは稼げる可能性があります。

最初のうちは低めの価格設定で実績作りに励み、評価を高めたところで値上げしたり有料オプションを設定したりするのが稼ぐコツです。実績を積み重ねてリピーターを獲得できるようになれば、個人でもPOPライターとして安定した収入が得られるようになります。

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