当ブログでは以前にも、拾った石を売ってお金を稼ぐ方法について紹介しました。中でも隕石は宇宙からやってきた石だけに価値が高いと見なされ、最も高値で売れる可能性があります。
実際に海外では、隕石を求めて世界中を探し回るハンターが存在するほどです。そんな隕石ハンターの仕事が儲かるというのは、本当なのでしょうか?
隕石なら何でも高く売れるわけではありませんが、珍しい種類の石が高値で売れているのは事実です。そこで今回は「隕石とお金」をテーマに、ハンターの実態に迫ってみました。隕石の探し方や本物の見分け方などの基本情報も、記事の後半で詳しく解説します。
隕石ハンターは儲かる?
宇宙空間からは数え切れないほど多くの隕石が地球に飛来していますが、その大半は大気との摩擦熱で燃え尽きてしまいます。燃え尽きないで地上に落下したものが、隕石として発見されているわけです。日本でもたまに火球が目撃され、落下地点で隕石が発見された例もありました。
隕石は学術的な価値があるだけでなく、熱心なコレクターが世界中に存在します。博物館や大学などの研究機関が隕石を手に入れようとしても、珍しい種類の隕石は価格が高騰して入手しづらい状況です。日本を含む世界各国で開催されるミネラルショーも例外ではありません。
隕石は美術品などと同じようにオークションにかけられ、何百万円、何千万円という高値で落札される例が出てきています。それだけに隕石ハンターと呼ばれる人たちが存在し、世界を股にかけて貴重な隕石を探し回っているというわけです。
隕石ハンターという「職業」には、それほど古い歴史があるわけではありません。アメリカのナイニンガー教授が隕石ハンターの元祖と言われていますが、彼が初めて隕石を発見したのは1923年の出来事です。
近年はほぼ10年おきに世界的な隕石ブームが到来しています。2013年にはロシアに隕石が落下したときの衝撃的な映像が世界中に広まり、隕石ハンターが現地に押し寄せる事態となりました。
大規模な隕石落下があるたびに隕石ブームが再来し、価格が高騰するというサイクルも予想されます。前回のブームから10年が経過しましたので、そろそろ次のブームが来てもいい頃です。
砂漠などを舞台に自分で隕石探しをするだけでなく、現地の人が拾った隕石を買い集めて売りさばいているハンターも少なくありません。この場合は現金で支払うだけの資金も必要になってくるだけに、ある程度の元手もかかる仕事です。
隕石の価格相場
一口に隕石と言っても、後述するようにさまざまな種類があります。それほど珍しくない隕石であれば、1gあたり100円から1,000円が取引価格の平均的な相場です。保存状態が良くない場合は、100g数十円以下でしか売れない例も少なくありません。
石質隕石より希少性が高い鉄隕石であれば、1g数百円ほどに価格相場が上がります。それ以上の高値で売れているのはパラサイト隕石や月隕石など、さらに希少価値が高い隕石の話です。月隕石や火星隕石ともなれば、1gあたりの価格が1万円以上に跳ね上がる例も珍しくありません。
ちなみに金の買取価格を調べてみると、業界1位の田中貴金属工業で1gあたり9,680円でした(2023年5月2日公表)。つまり珍しい種類の隕石は、金よりも高い価格で取引されていることになります。
オークションに出品した場合の落札価格
2003年にNHKのBSハイビジョンで放送された地球に好奇心「宇宙からの宝を探せ!~世界をかける隕石(いんせき)ハンター~」という番組で、自然史博物品オークションの模様が紹介されました。化石や地球の鉱石などに交じって、隕石も多数出品されています。
オークションの目玉となっていたのは、米国で隕石ビジネスを手がけるダリル・ピット氏出品のパラサイト隕石です。最終的には当時のレートで900万円に相当する75,000ドルで落札されました。
パラサイト隕石よりさらに希少価値が高いとされる火星由来の隕石だと、有名なコレクターのロバート・ハーグ氏が出品して1億円以上で落札された例があります。
筆者の知る限り、これまでに売れた隕石の最高額は日本円にして約7億円相当の月隕石でした。アメリカの隕石ハンターマービン・キルゴア氏が発見した630gの月隕石に、1gあたり110万円という高値がついたのです。隕石を1個売るだけで億万長者になれるとは、まさに一攫千金の夢がある職業だと言えます。
専門店で買取してもらった場合
隕石には熱心なコレクターが存在するため、骨董品や美術品などを取り扱う買取の専門店でも売れる可能性はあります。石を専門に買取している店舗も存在しますが、一般の買取店舗で隕石の原石を扱う店は決して多くないのが現状です。
隕石をアクセサリーに加工した商品であれば、状態の良い品が高値で売れる場合も出てきます。自分で拾った隕石の原石を買取可能な店舗に持ち込んでも、二束三文でしか売れない例も珍しくありません。
本物の隕石だと証明する鑑定書があるかどうかによっても、査定額が大きく左右されてきます。正式な鑑定書がなければ、買取不可としている店も少なくありません。
買取金額は販売金額の何分の1(店舗によっては10分の1以下)、というのが当たり前の世界です。珍しい種類の隕石であれば業者を通すより、オークションなどを通じてコレクターに直接販売した方が高く売れやすいと言えます。
隕石はメルカリでも出品例あり
個人対個人で取引を行う場としては、メルカリのようなフリマサイトも人気です。実際にメルカリで「隕石」を検索すると、数多くの出品例が見つかります。隕石を使ったアクセサリーの出品も目立ちますが、隕石を原石のまま出品して完売した例も少なくありません。
完売した隕石を価格の高い順で並び替えると、395,000円で売れたパラサイト隕石が見つかりました。他にも10万円以上で売れた例は数多く記録されていますので、隕石はメルカリでも高く売れやすい商品の1つだと言えます。
オークション形式での出品も可能なYahoo!オークションでは、過去180日間で隕石が落札された例が2,000件以上ありました。その中で最高額は、1,090,000円で落札されたパラサイト隕石です。オークション形式だと価格が釣り上がりやすいだけに、Yahoo!オークションはメルカリより隕石が高く売れる可能性があります。
隕石ハンターの求人募集状況
隕石ハンターはアルバイトのような仕事と違って、一般の求人サイトで募集が掲載される例はほとんどありません。海外で隕石探しをしているハンターの中には、アシスタントを雇っている人もいます。
アシスタントを募集するハンターがいたとしても、求人広告を出すのに費用をかけてはいないはずです。自身の人脈を頼りに人材を得ている例が大半で、アシスタントの求人が表に出るケースはめったにないと見られます。隕石ハンターになろうと思えば、自分で隕石探しの旅に出るしかない状況です。
隕石ハンターの年収はどれくらい?
ロバート・ハーグ氏やダリル・ピット氏のように、隕石の販売をビジネスとしている人たちが存在するのは事実です。趣味で隕石探しをしている人も少なくないだけに、隕石ハンターの年収は人によってかなりの差があるものと推定されます。
稼いでいるハンターの年収は数千万円以上で、億単位の資産を持つハンターもいるほどです。並みの会社員よりはよほど稼げる仕事のように思いがちですが、世界を舞台とした隕石探しには高額な費用もかかってきます。旅費や滞在費用に加え、隕石探しをするための道具類も安くありません。
治安の悪い国で隕石探しを行う際には、ボディガードを兼ねたアシスタントを雇うのに人件費もかかってきます。そうした経費を差し引くと、隕石ビジネスの成否によっては赤字になる年も出てくるはずです。
隕石の探し方
隕石は簡単に拾える品でないからこそ、希少性の高い種類が高値で売れているとも言えます。過去には自宅の屋根を突き破って隕石が落下したり、車のボンネットを破壊したりした例もありました。そういう幸運(不運?)に恵まれれば、労せずして隕石を入手できます。その確率は天文学的数字のレベルで低いだけに、隕石落下の情報を頼りに世界中を探し回ることになるわけです。
過去に落下した隕石まで探索の範囲を広げる場合には、発見しやすい場所というものがあります。そうした隕石探しのスポットをしっていれば、発見の確率が格段に高くなってくるはずです。場所を決めた上で後述するような道具を使用し、隕石の可能性がある石を探していくことになります。
隕石を拾える場所
宇宙のレベルで見れば、隕石の落下も決して珍しい天体現象ではありません。年間で2万個ほどの隕石が、燃え尽きないで地球上に落下している計算です。半分以上は海に消えたとしても、6,000個数ほどは陸地に落ちているものと推定されます。
日本には年間平均で2個ほどが落下していると見られますが、国内で発見された隕石はこれまでに数えるほどしかありません。2020年に関東地方で火球が観測された後に見つかった習志野隕石が、国内でようやく53例目でした。
気候が湿潤で国土の半分以上を森林で覆われている日本は、過去に落下した隕石を見つけるのも困難です。砂漠のように開けていて障害物が少なく、地表面の風化が進んでいる場所の方が隕石を発見しやすいと言えます。過去に落下して地中に埋もれていた隕石でも、砂漠では風化の影響で次々と露出しているからです。
海外の隕石ハンターもそうした理由で、サハラ砂漠のような砂漠地帯をメインに探し回っています。前述の「地球に好奇心」に登場する隕石ハンターも、モロッコとアルジェリアの国境付近に広がる砂漠で探し歩いていました。アルジェリアは現在も治安が安定していないため、隕石探しをする場所には適していません。
砂漠以上に隕石を発見しやすいのは、地表面が氷に覆われた南極です。実際に隕石の半数以上は南極で見つかっていますが、国際条約により南極で隕石を採取するのは研究目的に限られます。売買目的での採取ができないため、南極は隕石ハンターにとっても対象外の地です。
隕石の落下情報を把握できるネット掲示板
過去に落下した隕石は砂漠のような場所で探すのが定石ですが、新たな落下情報をキャッチした際には場所にこだわっていられません。火球が目撃されたという情報が広がると、世界中から隕石ハンターが落下予測地点に集まってきます。
今はインターネットで情報が瞬時に拡散される時代です。TwitterのようなSNSでも隕石に関する情報は入手できますが、火球の目撃情報や隕石落下の情報を専門に掲載しているネット掲示板も存在します。現在もアクティブな掲示板サイトを以下に掲載しておきましたので、隕石探しに出かける際の参考にしてみるといいでしょう。
隕石ハンターが使っている道具
プロのハンターは隕石探しを効率的にする目的で、さまざまな道具を駆使しています。隕石はどこに埋もれているかわからないため、目視に頼っていてはあまりにも非効率的です。
トレジャーハンターも使っている金属探知機を利用すれば、地中に埋まっている隕石の発見につながります。高く売れる隕石は鉄の割合が普通の石よりはるかに高く、金属探知機にも反応を示すからです。
鉄鉱石や砂鉄でもない限り、普通の石が磁石にくっつくことはありません。本物の隕石かどうかをその場で判断するために、隕石ハンターは強力な磁石も持ち歩いています。
石の細部を拡大して粒子構造を確認するには、高性能のルーペも欠かせません。地中に埋まっている隕石を掘り出すのに、スコップが必要になってくる場合もあります。
地道な努力が実を結んで隕石を発見できた暁には、発見場所の正確な位置を記録しておくのが隕石ハンターのルールです。そのためのGPS装置も7つ道具の1つに数えられます。
金属探知機や磁石に反応したとしても、外観だけでは隕石の種類がわからない例も少なくありません。そんな場合はいったん持ち帰り、隕石を切断して断面を見るためにダイヤモンドカッターを自宅に常備しているハンターもいます。
どの道具も決して安くはありませんが、隕石ハンターにとっては費用をかけるだけの価値があります。道具を駆使して高く売れる隕石を見つけられれば、十分に元が取れるからです。
金属探知機には数千円で買える安価な製品もありますが、少々高くても精度の高い製品をおすすめします。
高く売れる隕石の特徴
火球の目撃情報に基づいて落下の可能性がある場所を特定できたとしても、ただ闇雲に探し回るだけではなかなか見つかりません。隕石には地球上の石とは違った特徴がありますので、見分け方を知っている必要があります。どうせ探すなら、高く売れる貴重な種類の隕石を見つけたいものです。
本物の隕石かどうか定かでない場合や、素性のよくわからない隕石だと、取引相手も信頼してくれません。高く売れるどころか、取引が破談になるケースも出てきます。隕石が発見された正確な位置情報と、専門家による鑑定のお墨付きが必要です。
コレクターに隕石を売ろうという場合には希少価値や信頼性に加え、見た目の美しさも価格を左右する要素となってきます。「車のボンネットに落ちて愛車を破壊した」などというストーリー性を持つ隕石も、コレクターに高く売れやすいパターンの1つです。
隕石の種類
隕石は以下の3種類に大きく分けられます。
- 石質隕石
- 鉄隕石
- 石鉄隕石
地球上に落下する隕石のおよそ90%を占めるのは、主にケイ酸塩から成る石質隕石です。鉄とニッケルの合金から成る鉄隕石は全体の5%ほどしかないだけに、希少価値が高いとされています。
3番目の石鉄隕石というのは、ニッケル・鉄の合金とケイ酸塩の比率がほぼ半々の隕石です。石鉄隕石は鉄隕石以上に希少性が高く、発見される隕石のわずか1%程度しかありません。
石鉄隕石にはパラサイトとメソシデライトの2種類があって、どちらも高値で取引されています。中でもパラサイト隕石はかんらん石に特有の美しい結晶構造を持つせいか、パワーストーンとしても人気を集めてきました。
こうした隕石の多くは、火星と木星の間にある小惑星帯から飛来します。極めてレアなケースではありますが、月や火星に小惑星が衝突した弾みで隕石が飛び出し、地球まで飛来した例もありました。これらは月隕石や火星隕石と呼ばれ、希少価値が高いことでは鉄隕石や石鉄隕石以上です。
本物の隕石の見分け方
正式な鑑定は専門家に任せるとしても、隕石らしいと見た石が本物かどうかの見分け方を知っておいて損はありません。自分で隕石探しをする場合には、無駄に持ち帰る石を少なくできます。石を拾った現地の人と交渉して買い取る場合でも、偽物をつかませられるリスクを避けられるというものです。
本物の隕石は普通の石と比べて、見た目より重いという特徴があります。地球上の石は鉄鉱石でもない限り、鉄をそれほど含んでいません。45億年前に地球が誕生した際に、重い鉄は中心部分に沈み込んで内核や外核のコアを形成したからです。
隕石の大半は火星と木星の間にある小惑星帯から飛来しますが、これらの小惑星は太陽系誕生から間もない時期に衝突で粉々になったと推定される天体の残骸です。地球で言えば核に相当する部分も、粉々になって浮遊しているものと推測されます。それらの小天体が何かの拍子に地球へ飛来した場合に、鉄隕石や石鉄隕石となって落下します。
普通の石の主成分となるケイ酸塩と比べ、鉄は比重が重い物質です。鉄隕石のように鉄の割合が多い隕石ほど、持ってみるとずしりと重いことになります。
隕石の多くは多かれ少なかれ鉄を含んでいるため、磁石を近づけるとくっつくのが特徴です。地球の石に磁石を近づけても、普通はくっつかないので区別がつきます。ただし鉄の含有率が少ないエイコンドライト隕石の中には磁石にくっつかないものもありますので、磁石を使った判別方法も絶対ではありません。
大気中で燃え尽きずに落下した隕石の表面は、溶融被膜(フュージョンクラスト)と呼ばれる黒い膜に覆われているのも1つの特徴です。この被膜は高温となった隕石の表面が溶けて固まったもので、落下から時間が経つと酸化して錆色を呈するようになります。
レグマグリプトやコンドリュールなど、表面や断面に独特の模様を持つ石が多いのも隕石の特徴です。レグマグリプトは大気との摩擦で生じた穴や流線模様で、その石が宇宙から飛来した動かぬ証拠とも言えます。
テクタイトと呼ばれる石も見た目は隕石とよく似ていますが、これは隕石と衝突した影響で生じた天然ガラスです。隕石ではなく地球の石の扱いとなるせいか、隕石ほどの高値で売れる例はそれほど多くありません。
隕石を鑑定してもらう方法
隕石の価値は見た目の美しさや大きさ以上に、本物の隕石であることが証明されているかどうかで決まってくる部分もあります。専門店で買取してもらうにしても、オークションに出品するにしても、鑑定書の有無で価格が大きく左右されるのは当然です。
自分で拾ったり現地で買い付けたりした隕石を本物だと証明するには、専門家に鑑定を依頼する必要があります。隕石の鑑定を行っている機関は限られ、日本国内では東京上野の国立科学博物館が最も有名です。同館に隕石の鑑定を依頼するには、資料同定依頼書を館長宛てに提出して許諾を受ける必要があります。
鑑定料金は隕石の場合、1資料あたり5,500円です。報告用の詳細写真が必要な場合は、3,300円の別料金が請求されます。郵送でも鑑定の依頼は可能ですが、資料の返却費用は別途請求となる決まりです。1回の鑑定で、合計1万円以上の費用がかかるものと見ておいた方がいいでしょう。
国立科学博物館以外にも、各地の天文台などで鑑定を行っているところがあります。近くの天文台や大学で隕石の鑑定が可能かどうか、問い合わせてみるといいでしょう。
拾った隕石の所有権は?
宇宙から飛来した隕石は誰のものでもないため、「所有者のない動産」に該当すると判断されます。日本の法律ではこうした無主物先占の原則により、隕石の所有権は最初に発見した人に与えられる決まりです。
第二百三十九条 所有者のない動産は、所有の意思をもって占有することによって、その所有権を取得する。
ただし隕石が私有地の地面などに埋まった状態で発見された場合は、所有権が土地の所有者にあると判断されてしまいます。そもそも私有地へ勝手に入り込んで隕石探しをするのは違法行為ですので、原則として土地所有者の許可が必要です。許可を得て探した隕石が地面に埋まっていない状態で発見できれば、私有地で見つかった場合でも発見者に所有権が与えられます。
学術的な価値が高いと判断される地質鉱物は、文化財保護法に規定された記念物の1つです。宇宙から飛来した隕石であっても貴重な鉱物標本として文化財と認定された場合、所有者は保存や公開に努める義務が生じます。文化財級の隕石は博物館などに寄贈し、管理を任せるのが無難です。
【番外編】隕石を活用したビジネスの例
隕石はパワーストーンとしても人気があるため、ネックレスやブレスレットなどのアクセサリーに加工して販売するビジネスも成り立っています。実際にパワーストーンやアクセサリーの通販サイトでは、「パラサイト隕石を使用」などと称する商品が売られている状況です。霊的なパワーやヒーリング効果を謳っている例が多く、宇宙から飛来した隕石にスピリチュアルな効果を期待している様子が見て取れます。
硬い隕石は薄くスライスして高級時計の文字盤などにも加工され、商品化されている例も少なくありません。隕石の粉にすら美容や健康への効果を期待した需要があるため、ありふれた隕石でもアイデア次第ではビジネスに活用が可能です。こうした商品を開発して売り出す際には、景品表示法や薬機法などの法律を遵守する必要があります。
まとめ
隕石にまつわるお金の疑問について、さまざまな角度から調査結果を紹介してきました。隕石を収集している富裕層が存在するだけに、珍しい種類の隕石を発見できれば高値で売れる可能性があります。
近くに隕石が落ちるのを待っていてはチャンスになかなか恵まれないため、隕石ハンターは金属探知機を片手に世界を飛び回っています。旅費や滞在費用に加えて道具にもお金がかかりますので、費用を上回るだけの成果が得られない場合も珍しくありません。
誰にでもおすすめできる仕事とは言えませんが、隕石ハンターには一攫千金の夢があります。ありきたりな仕事に満足できないという人は、隕石ビジネスにチャレンジしてみるといいでしょう。