着ぐるみバイトの仕事はどれだけきつい?コロナの影響についても解説

副業

遊園地やテーマパーク・イベント会場で着ぐるみのキャラクターを演じる仕事は、大勢の子供たちに囲まれたりしていかにも楽しそうな役目に見えます。子供好きの人には天職とも言える仕事ですが、経験者からは「きつい」という声も少なくありません。見た目の可愛らしさと仕事のハードさとのギャップが大きく、ある程度の体力がないと務まらないほど大変な仕事なのです。

イメージとは裏腹に肉体労働系の側面を持つ着ぐるみバイトの仕事について、求人の状況や給料の相場も含めた基本情報をまとめてみました。着ぐるみバイトはイベントに合わせて単発で求人が募集されてるいる例も少なくないだけに、新型コロナウイルスの影響で仕事が激減している点は懸念材料です。現在も感染拡大が続いている中で仕事は確保できるのかどうか、今後の見通しについても記事の後半で解説します。

着ぐるみバイトが「きつい」と言われている理由

Poskuma(Japan Post Co., Ltd.)

テレビ番組や映画などに登場する着ぐるみのキャラクターは、スーツアクターと呼ばれる専門職の人が演技を担当するのが一般的です。遊園地やテーマパーク・各種イベントでもイベント会社から派遣されたスタッフが演じる場合はありますが、イベントの際には1日限りの短期アルバイトが雇われるケースも珍しくありません。そうした単発の着ぐるみバイトの大半は「未経験OK」として募集されているため、それほど難しくない仕事のように思いがちです。

実際に着ぐるみバイトを経験した人からは体力的に「きつい」という声が多く、決して楽な仕事ではない様子が窺えます。着ぐるみの重さは10kg以上あるのが普通で、1体数十kgにも及ぶほど重量級のものも珍しくありません。

仕事の際にはそんな重い着ぐるみの中に入って来客に手を振ったり握手に応じたり、場合によっては踊ったりする必要があります。着ぐるみバイトをしている人に男性が多いのも、体力的な負担が大きいというのが最大の理由です。

着ぐるみバイトを募集する求人の中には身長160cm以下などと制限を設けている場合もあるため、最近は男性より小柄な人が多い女性が演じるケースが増えています。女性であっても体力的な負担が軽いということはなく、一仕事を終えると汗だくになるほどの重労働です。

ウレタンなどの素材で作られている着ぐるみの中は熱がこもりやすく、夏場は50℃以上になることもあります。着ぐるみの内部は湿度も100%近くに達し、サウナの中にいるような状態です。化粧が流れてしまうほど汗をかくという点も、着ぐるみバイトに男性が多い理由の1つに数えられます。

熱中症対策は?

着ぐるみの仕事をしていて熱中症になる人が相次いだため、最近ではさまざまな対策が講じられるようになりました。内部に換気用のファンや小型の扇風機を設置できる着ぐるみも増えており、以前と比べて通気性は大きく改善されています。警備の仕事などでも使われているクールベストを着用すれば、保冷剤や気化熱の効果で体感温度を下げることができます。

着ぐるみバイトを雇っているイベント会社の側でも、複数のスタッフによる交代制にしたりして熱中症対策に乗り出しています。頻繁に設けられる休憩時間を利用してこまめに水分を補給していれば、大量の汗をかいても脱水症状を防ぐことができるのです。

着ぐるみの構造によっては内部の空間が広く取られていて、中に入ったままペットボトルなどで水分を補給できるタイプもあります。すべての着ぐるみでそうした最新テクノロジーが採用されているわけではありませんので、古いタイプの場合は大汗をかく覚悟で仕事に臨まなければなりません。

休憩時間が長く実働時間が少ない面も

以上のような熱中症対策の意味もあって、着ぐるみの仕事は短時間だけ働いて長い休憩を取るのが一般的になりつつあります。1時間のうち着ぐるみを着てキャラクターを演じるのは10分から20分程度で、それ以外の時間は休憩に当てられるような働き方です。

休憩時間をどう設定するのかはイベント会社によりけりですが、何時間も続けて着ぐるみを着たまま働かされることはなくなってきています。休憩時間の方が実際に働いている時間より長いのがこの仕事の特徴とは言え、しっかりと体を休めておかないと次の出番で十分なパフォーマンスを発揮できません。

着ぐるみの時給相場は1,000円前後で、1日働いて日給1万円もらえる求人もあります。時給1,000円だとしても1時間のうち実働時間が20分程度であれば、時給換算だと3,000円ということになります。実際には着ぐるみの着脱や準備にも時間がかかり、休憩も仕事のうちに含めるつもりで休み休み働かないと務まらないほどハードな仕事です。

着ぐるみバイトの仕事がコロナ禍で激減?

以上のような体力的な厳しさはありますが、着ぐるみバイトはやりがいのある仕事として人気を集めてきました。そんな着ぐるみの出番も、新型コロナウイルスの感染が広がった影響で激減してしまいました。人が大勢集まるようなイベントは軒並み中止に追い込まれ、着ぐるみが活躍する場も奪われてしまったのです。

緊急事態宣言が発令されていた頃は、多くの遊園地やテーマパークでも休園が相次ぎました。現在はそれらの施設も営業を再開しているとは言え、単発の着ぐるみバイトが必要とされるようなイベントは依然として自粛傾向にあります。コロナ禍にあってはどうしても生活に必要な仕事が優先されがちで、人が集まることで成り立っていたイベント業界は真っ先に切り捨てられてしまったのです。

イベント中止の影響大

テレビの幼児番組に出演する着ぐるみスタッフなどと違って、全国各地で開催されるイベントの着ぐるみはそれほど難しい動作が求められません。イベントを盛り上げる着ぐるみバイトは仕事が不定期で安定した収入が得にくいため、本業にするには難しい面があります。土日だけの単発バイトとして募集される求人が多く、会社員の副業としても利用されてきました。

そんなイベント会場の着ぐるみバイトも、肝心のイベントそのものが中止になっては仕事がなくなくなってしまいます。単発バイトの仕事で収入を増やしていた人にとっては仕事の選択肢が1つ減ってしまうことを意味するだけに、今の状況がいつまで続くのか気になるところです。着ぐるみバイトで稼いでいた人にとっては災難とも言える今の状況がいつまで続くのか、感染の収束が見通せない中では予測が難しくなっています。

今後の見通しは?

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緊急事態宣言で経済活動が大きく停滞してしまった反省を受けて、現在では政府も経済との両立を維持するという方向に舵を切っています。着ぐるみが出演するようなイベントの開催も徐々に復活しつつあるとは言え、完全に元通りというわけにはいきません。人が集まるような場所へ出入りするのを不安に感じている人も依然として多い中では、イベントを主催する側の慎重にならざるを得ないのです。

新型コロナウイルスが終息すればそうしたイベントも再び活発に開催されるようになり、遊園地やテーマパークにも以前のような人出が戻ってくると予想されます。ワクチンや治療薬が行き渡るようになるまでには数年を要するという説もあるだけに、着ぐるみバイトの求人が以前の水準に戻るかどうかは不透明な情勢です。

着ぐるみバイトの実態まとめ

世の中を一変させたコロナ禍で着ぐるみの役割にも変化が生じていますが、訪れた人々を癒すという本来の役割はまだまだ必要とされています。一時的にはイベントが中止になったりテーマパークが休園に追い込まれたりしても、そういう状況が永遠に続くというわけではありません。これだけ多くの人に親しまれてきた着ぐるみの需要が完全になくなるとは考えにくいため、感染が一段落した暁には単発バイトの募集も再び活発化されると予想されます。

仕事そのものは結構な体力を必要として熱中症対策も欠かせませんが、遊園地やイベントを訪れた人たちを笑顔にするという点ではやりがいのある仕事です。最近は体力消耗や暑さへの対策も考慮されるようになり、実働時間より休憩時間の方が長く取られるようになってきています。非日常が味わえるという点にも魅力がある仕事ですので、一風変わったアルバイトを経験してみたいという人は着ぐるみバイトにチャレンジしてみるといいでしょう。

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