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大道芸人の収入はどれくらい?副業パフォーマーになる方法を解説

人形遣いの大道芸人 副業
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路上や公園などで大道芸を披露しているパフォーマーは、見物客からの投げ銭で収入を得ています。さまざまなイベントに招待されて芸を披露するような場合は、主催者から出演料が出ているはずです。大道芸は副業の手段にもなり得るだけに、パフォーマーはどれくらいの収入を得ているのでしょうか?

そこで今回は大道芸人の収入事情に関する調査結果を公開するとともに、大道芸を副業にする方法について情報をまとめてみました。路上や公園で大道芸を行うには許可が必要ですので、自治体の公認ライセンス制度についても記事の後半で詳しく解説します。

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大道芸人の収入事情

バルーンアートの大道芸人

「道行く人を楽しませたい」
「イベントを盛り上げたい」

大道芸人を行う動機はさまざまですが、収入を得るというのも立派な目的の1つです。大道芸の世界では昔から投げ銭の文化が根付いているだけに、路上パフォーマンスで生計を立てている人も存在します。

だからこそ副業の手段にもなり得るわけですが、大道芸人の仕事は普通のアルバイトと違います。時給いくらというような形で、稼げる金額が必ずしも決まっているわけではありません。大道芸人の収入源としては、以下のような稼ぎ方が挙げられます。

  1. 路上や公園などでパフォーマンスを行い、観客から投げ銭をもらう
  2. イベント会場やテーマパークなどでパフォーマンスを行い、対価として出演料を受け取る
  3. テレビ番組への出演や雑誌の取材などでギャラを受け取る

テレビや雑誌の仕事はよほど有名になってからの話で、普通は投げ銭かイベント出演料のどちらかです。大道芸人の有名度や集客力によっても金額は変わってきますが、高収入を得ているパフォーマーはイベント出演料で稼いでいるケースが大半と見られます。1回の仕事で万単位の収入が得られるイベント出演料と比べ、投げ銭で1回1万円以上を稼ぐには観客を多く集める必要があるからです。

1,000万円以上の高年収を稼いでいる大道芸人はほんの一部に限られ、ほとんどの人は会社員の平均年収以下と推定されます。大道芸の仕事だけでは食べていけず、他に本業の仕事を持っていたり、アルバイトの仕事で食いつないだりしている人も少なくありません。土日などの休日を利用して大道芸人として活動する場合、月に数万円でも稼げれば副業として十分な収入と言えます。

大道芸の投げ銭相場

空き缶に入れられた投げ銭

「伝説の大道芸人」として知られるギリヤーク尼ヶ崎さんは投げ銭収入がメインで、過去には1回の公演で78万円を稼いだこともありました。投げ銭は芸に対する観客の満足度を金額で表すという部分もありますが、貧乏な人とお金持ちでは出せる金額にかなりの差があります。集まった観客の数にも金額が大きく左右されるため、投げ銭で稼げるかどうかは運しだいです。

中には芸の合間に「紙のお金でお願いします」などと、暗に1,000円以上の投げ銭を促すような口上を述べる大道芸人もいます。投げ銭に決まった金額はありませんが、100円から1,000円くらいが一般的な感覚で無難な金額の相場と言えます。

1人平均500円と仮定した場合、1回で10人から投げ銭がもらえれば5,000円、20人なら10,000円稼げる計算です。芸を披露する時間は30分前後という例が多いですので、30分の芸で投げ銭が5,000円なら時給換算で1万円相当の収入です。

普通にアルバイトの仕事をするよりよほど稼げるように思いがちですが、初心者だと見向きもされず収入ゼロに終わる可能性があります。投げ銭だけに頼っていてはなかなか安定して稼げないというのは、大道芸人の難しいところです。

イベント出演料の相場

1万円札を差し出す

高収入を稼いでいる大道芸人の多くは、さまざまなイベントへの出演料をメインの収入源としています。この場合に芸を披露する場は、必ずしも路上のような屋外とは限りません。ショッピングモールのイベント会場や結婚式場・宴会場など、屋内の会場に出演して大道芸を行う機会が多くなります。

屋外の大道芸で投げ銭をもらう場合、稼げる金額はやってみるまでわかりません。よほどの幸運に恵まれない限り、1回の公演で高額の投げ銭収入を稼ぐのは難しいのが普通です。

イベント出演を依頼された場合は観客の1人1人ではなく、イベントの主催者が出演料を支払います。金額は大道芸の種類や出演者のランクで変わってきますが、公演1回あたり5万円から15万円程度が出演料の平均的な相場です。

個人でイベント出演を直接引き受けた場合は、出演料の全額を自分の収入となります。大道芸人の派遣サービスに登録して仕事を回してもらう場合のギャランティーは、マネジメント料を引いた残りの金額です。業者の取り分は出演料の30%から50%と言われていますので、大道芸人が受け取る出演料の相場は1回3万円から10万円ということになります。出演料が1回3万円だとしても、月に4回のイベント出演をこなせば10万円以上稼げる計算です。

大道芸を副業にする方法

大道芸を副業の手段とする方法は、大道芸人の収入源ごとにそれぞれ異なります。有名になればテレビ出演や雑誌取材の話も出てきますが、当面は投げ銭収入とイベント出演料が副業の主な対象です。それぞれ詳しく解説します。

路上や公園でパフォーマンスを行う

独楽回しの大道芸

大道芸で稼ぐ一番手っ取り早い方法は、路上や公園などで芸を披露して投げ銭収入を得るやり方です。無名の芸人だと投げ銭をもらえなかったり、小銭しか得られなかったりして、たいして稼げない可能性もあります。

人気が出ないうちは大きく稼ぐのが難しい方法でもありますが、アルバイトと違って決まった仕事や勤務シフトがあるわけではありません。副業の手段としては最も自由な部類に入りますので、「好きな芸を披露して少しでも収入が得られれば儲けもの」と考えることも可能です。

路上や公園などで大道芸を披露する方法なら、派遣サービスに登録する必要はありません。そういう場所で大道芸を行う際には、原則として許可が必要になるという点には注意が必要です。大道芸の許可については後述します。

大道芸の派遣サービスに登録

紙芝居

全国各地では夏祭りや商店街のイベント・忘年会・新年会など、さまざまなイベントに大道芸人が出演しています。イベント出演の仕事は投げ銭より高収入を稼ぎやすい方法ですが、個人でイベントの仕事を獲得するのは容易でありません。本業の大道芸人でそこそこ名前が知られていれば仕事も獲得しやすいですが、副業でしかも無名となればなかなか相手にしてもらえない場合も珍しくありません。

企業や自治体の開催する各種イベントを対象として、大道芸人を派遣している会社がいくつか存在します。そうした派遣サービスにパフォーマーとして登録していれば、イベント出演の仕事を斡旋してもらえるようになります。

一見すると芸能プロダクションと似た仕組みですが、登録する大道芸人はイベント出演を強制されるわけではありません。登録していればイベントの仕事が必ず獲得できるというわけでもありませんが、個人でマネジメントを行うよりは仕事獲得の間口が広がるのは確かです。

以下の大道芸人派遣サービスで、登録パフォーマーを募集しています。

  1. テイクワンプロデュース
  2. イベントパートナー
  3. 芸人派遣Lab
  4. イベント本舗
  5. パフォーマーズ検索なび
  6. AZOKPRO

「大道芸を始めてみたけれど、投げ銭だけでは副業として物足りない」という人は、派遣サービスに登録してイベント出演の依頼を待ってみるのも1つの手です。

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大道芸をライブ配信する

ライブ配信で投げ銭が飛び交うイメージ

大道芸を披露する場は街角や公園・イベント会場など、リアルの空間だけではありません。17LIVE(イチナナ)Pococha(ポコチャ)SHOWROOMといったライブ配信アプリを利用して、インターネット上でパフォーマンスを披露する大道芸人も増えています。

ライブ配信で収益を得る方法も投げ銭が基本ですが、視聴者が購入したギフトやアイテムの獲得した上で換金するのが一般的です。ライブ配信なら場所の確保に頭を悩ませる必要はありませんので、インターネットが得意な人は利用を検討してみるといいでしょう。

大道芸に許可が必要なケース

公道でジャグリングをする大道芸人

投げ銭で稼ごうとする大道芸人の場合、芸を披露するのは路上や公園など人を集めやすい場所が中心となります。そうした場所で勝手に大道芸を披露して投げ銭収入を得ている人もいますが、法的に言えば許可が必要なケースが大半です。

道路(公道)で大道芸のパフォーマンスを行う場合は、警察に申請して道路使用許可を得る必要があります。公園で行う場合の許可申請先は、公園を管理している自治体です。

駅前広場や公共施設の敷地内で大道芸を行う場合も、管轄する自治体の許可が必要になってきます。店舗駐車場のような私有地で大道芸を行う場合には、当然のことながら土地所有者の許可が必要です。そのへんの交渉力もまた、大道芸人に求められるスキルの1つとなってきます。

自治体の大道芸人公認制度

商店街の大道芸

以上のような方法で路上や公園のような場所でも大道芸が可能になりますが、場所によっては申請が却下されて許可が得られない可能性もあります。法律をきちんと守りながら路上パフォーマンスを行うのは、なかなか難しい部分があるのも事実です。

そうした中でも大道芸の文化に理解を示し、独自のライセンス制度を設けている自治体は結構あります。自治体が管理する公園や公共施設、提携する民間施設の一部を活動場所として指定し、審査に合格した大道芸人やアーティストに開放しているようなケースです。

一般の道路など指定された以外の場所は対象外ですが、自治体に公認されれば大道芸のパフォーマンスがやりやすくなります。ライセンスを得た場合でも他の公認パフォーマーと重複しないよう、使用する場所と日時を事前に予約するのが一般的です。

大道芸人の公認制度を設けている代表的な自治体の例を、以下に紹介しておきます。

  1. 東京都のヘブンアーティスト
  2. 大阪パフォーマーライセンス
  3. ナゴヤ ポップアップアーティスト
  4. 江の島大道芸パフォーマー
  5. 浦安市街頭パフォーマンスライセンス制度
  6. まちくるパフォーマーズ仙台
  7. 静岡市のまち劇パフォーマー
  8. 兵庫県パフォーマー協会

申請すれば誰でもライセンスが取得できるわけではなく、審査に合格する必要があります。東京都のヘブンアーティストは合格率が15%前後で、部門によっては1桁台という狭き門です。

公認されれば都のヘブンアーティストとして登録され、自身のHPやメールを通じて出演の依頼を受け付けることも可能になります。ライセンス発行の条件は自治体によっても異なりますので、詳しくは事務局に問い合わせてみるといいでしょう。

大道芸の主な種類

大道芸人

一口に大道芸と言ってもいろいろな種類があるだけに、初心者はどれに挑戦したらいいか迷ってしまいます。その気になれば自分で新しい芸を考え出すことも可能ですが、街角やイベントで受けがいい大道芸には決まったパターがあります。

歌や楽器の演奏・似顔絵・占いなども人の集まる場所で提供すれば、広い意味では大道芸の一種です。大まかなジャンル別に見ると、以下のような大道芸が挙げられます。

曲芸を披露する大道芸

  • ジャグリング
  • アクロバット
  • ファイアーショー
  • 独楽回し
  • 南京玉すだれ
  • けん玉
  • 猿回し
  • 中国雑技

音楽を披露する大道芸

  • 路上ライブ
  • 民族音楽
  • 舞踊
  • ストリートダンス
  • 楽器演奏
  • ラップ
  • エアギター
  • ヒューマンビートボックス

芸能を披露する大道芸

  • ピエロ(クラウン)
  • パントマイム
  • スタチュー(彫像芸)
  • 脚長パフォーマンス
  • チンドン屋
  • ものまね
  • 獅子舞

ショーを行う大道芸

  • マジック・手品
  • 紙芝居
  • 腹話術
  • 科学実験ショー
  • エコパフォーマンス
  • ヒーローショー
  • キャラクターショー
  • 着ぐるみキャラクター

スポーツ系統の大道芸

  • ダブルダッチ
  • フリースタイルバスケ
  • フリースタイルフットボール
  • 体操
  • ローラースケート
  • スケートボード
  • 一輪車
  • 自転車芸

その他の大道芸

    • バルーン(風船芸)
    • シャボン玉
    • 紙切り
    • 飴細工
    • 書道・花文字
    • アート
    • 似顔絵
    • フェイスペイント
    • 占い師

まとめ

ファイアーショーを行う大道芸人

大道芸を副業にして収入を得る方法としては、以下のような2種類の稼ぎ方が考えられます。

  1. 許可を得た路上や公園などで大道芸を披露して投げ銭収入を得る
  2. イベントに出演して出演料収入で稼ぐ

投げ銭で稼ぐ大道芸は出演を依頼されているわけではないため、どうやって場所を確保するかが問題です。通常は自分で道路や公園などの使用許可を申請することになりますが、自治体のライセンス制度を利用すれば活動がやりやすくなります。

イベント出演料で稼ぐやり方も、仕事を獲得するには営業努力が必要です。多くの大道芸人は派遣サービスに登録しながら、イベント出演の仕事を紹介してもらっています。

大道芸だけで食べていけるほど高収入を稼いでいるのは一部の人に限られ、ほとんどのパフォーマーは他の仕事で食いつないでいる状況です。まずは副業からスタートさせ、有名になったら専業化も視野に入れるのが無難な道筋と言えます。大道芸を本業にするつもりはないという人にとっては、好きな芸で少しでもお金を稼げれば立派な副業です。

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