個人が撮影代行を副業にするには?業者に対抗して集客する方法を解説

副業

イベント撮影や商品撮影など、さまざまな写真撮影を依頼人に代わって引き受けるのが撮影代行の仕事です。多種多様な代行業の中でも撮影代行は需要の多いジャンルの1つですが、依頼の大半は専門の代行業者に持っていかれています。写真撮影を趣味としている個人が特技を生かして撮影代行の副業を始めようとしても、簡単には依頼を獲得できないのが現状です。

プロのカメラマンやフォトグラファーが収入を増やす手段として手がける場合も含め、撮影代行の分野で個人が業者に対抗するにはどうしたらいいのか考察してみました。個人が撮影代行を副業とする手段には5通りの方法が考えられますが、自由度の高い方法ほど集客の工夫が求められてきます。そうした中で実績ゼロから依頼を獲得するための集客のコツについても、料金の相場と合わせて記事の後半で解説します。

撮影代行を副業にする方法

結婚式や七五三のように思い出に残る行事ではプロに依頼して記念写真を撮影してもらうのが一般的ですが、最近はその他さまざまなイベントでも撮影代行を利用する人が増えています。さらには通販サイトやネットオークション・フリマアプリに商品を出品する際にも、撮影代行を使ってクォリティの高い商品写真を用意している人は少なくないものです。

スマホを使えばいつでも手軽に写真を撮影できるようにはなりましたが、素人が撮影した写真はプロが撮影したものと比べてどうしても見劣りがしてしまいます。中にはインスタ映え効果を狙って撮影代行を利用する人もいるほど、写真のクォリティが重視されるようになってきているのです。

そんな需要をすくい上げれば個人でも撮影代行を副業にして収入を増やせるようになるはずですが、現実はなかなか厳しい状況にあります。試しに「撮影代行」のキーワードで検索してみると、上位には撮影代行業者がずらりと並んで表示されるのが現状なのです。10位までの中で個人のカメラマンは1人に過ぎず、このジャンルは会社組織を強みにサービスを展開している業者に席巻されているという印象すらあります。

さまざまな撮影代行の依頼に応じるには高額な機材やスタジオ施設が必要とされるせいか、個人では業者に太刀打ちするのが難しいようにも思いがちです。そんな中でも撮影代行の仕事を副業にするには、以下に挙げる5つの方法が考えられます。

  • 撮影代行業者に雇ってもらう
  • クラウドソーシングを利用する
  • カメラマンマッチングサービスを利用する
  • ブログやSNSを使って自分で集客する
  • スキル販売サイトを利用する

それぞれ詳しく見ていきます。

撮影代行業者の求人状況

アルバイトやフリーランスの形で専属カメラマンを募集している業者が見つかれば、雇用契約や業務委託契約を結ぶことで撮影代行の仕事を始めることができます。他に本業の仕事を持っているという前提の上で話を進めると、平日の日中に仕事の依頼が入るような業者は選びにくいものです。

中には土日を含めて週2日からでもOKという求人も見受けられますが、アルバイト求人サイトを見ても撮影代行の求人は決して多くありません。地域を限定するとさらに求人が見つかりにくくなるため、よほど運が良くないと撮影代行業者に雇ってもらうという形で副業を始めるのは難しいと言えます。

クラウドソーシングを利用

撮影代行を副業にする手段として次に考えられるのは、「写真撮影」のカテゴリが存在するクラウドソーシングの利用です。この記事を書いた時点ではクラウドワークスの写真撮影カテゴリに、いずれも固定報酬制のプロジェクト方式で31件の募集が掲載されていました。中には美容系商材の自撮り案件も含まれているため誰でも応募できる案件ばかりではありませんが、ネット販売用の商品撮影案件も複数募集されています。

クラウドワークスと並んで多くの人に利用されているランサーズにも商品撮影からイベント撮影まで、さまざまな写真撮影の仕事が掲載されています。いずれもプロジェクト方式のため応募しても必ず採用されるとは限らず、定員に対して10倍以上の人が応募するほど競争率が高い案件も少なくありません。

カメラマンマッチングサービスを利用

駆け出しのプロが仕事を獲得する手段としてよく利用されているカメラマンのマッチングサービスは、写真撮影を趣味とする会社員にとっても利用価値があります。土日限定で撮影代行の仕事を獲得したいという場合には、条件に合う依頼を紹介してもらえる可能性があるのです。

家族写真やプロフィール写真など人物を撮影対象とした出張撮影が中心のマッチングサービスが多い中、ミツモアは商品撮影からドローン空撮まで多種多様な撮影代行の仕事を扱っています。自分の得意なジャンルの撮影だけを選んで引き受けることも可能で、会社員の副業として撮影代行を始めるには有力な選択肢の1つです。

ブログやSNSで集客

以上のような業者やマッチングサービスを頼らずに、ブログやSNSを使って自分で集客しながら撮影代行の依頼人を募集するという手もあります。他の方法と比べて自由度は高くなりますが、撮影代行の需要を持つ人とどのように接点を持つかが課題です。

InstagramやTwitterなどのSNSも上手に活用すれば強力な集客手段になり得るとは言え、見知らぬ人からの信頼を得るには地道な宣伝活動が求められます。ブログやYouTubeを通じて写真撮影に関する情報を地道に発信しつつ、SNSで情報を拡散させていくような複合的戦略も効果的です。

スキル販売サイトで集客

個人が撮影代行の依頼を獲得する手段として徐々に浸透しつつあるのは、ココナラタイムチケットといったスキル販売サイトです。「写真撮影代行・写真提供」カテゴリに1,000件以上の出品が見られるココナラには、商品撮影で100件以上の販売実績を持つ出品者も存在します。物品の売り買いを仲介するメルカリ同じように、スキルの売り買いを仲介するココナラも個人対個人の取引となるため、手軽に出品しやすいという点が最大のメリットです。

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スキルを30分単位の時間で販売できるタイムチケットにも、プロフィール写真を中心に撮影代行のチケットが200件ほど出品されています。購入数が多いのは数千円のチケットですが、1万円以上という高額チケットの中にも購入例は少なくありません。

撮影代行サービスの現状

スマホのカメラ機能が進化して誰でも手軽に高画質の写真が撮影できるようになった中、敢えてお金を払ってまでして撮影を代行してもらうという場面は限られてきます。旅行の記念に撮影するスナップ写真や家族の日常を切り取った写真などは、わざわざ撮影代行サービスを利用するまでもありません。

自分で撮影する行為そのものを楽しむような種類の写真では撮影代行の需要もほとんど期待できませんが、撮影が重荷に感じられるような場面なら需要も出てきます。きれいに着飾った姿を記念撮影する七五三や成人式・結婚式はそうした場面の代表格で、最近はSNSや婚活サイトなどに掲載する目的で撮影するプロフィール写真も需要が増加傾向です。

そうした人物写真以外では通販サイトやフリマアプリの隆盛を受けて、商品撮影をプロに依頼する人が増えています。飲食店の店内や料理の写真・不動産の物件など、企業や店舗からの撮影依頼も少なくありません。

それらの写真撮影を代行してもらおうとする人は、検索エンジンやSNSを使って業者を探すのが一般的です。個人が副業レベルでそうした業者と張り合うのは無謀とも言える状況ですが、業者にも弱点がないわけではありません。多くの人は撮影代行業者の料金を割高だと感じているのが現状で、業者よりもお得な料金を打ち出せば付け入る隙も出てくるのです。

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撮影代行の料金相場

撮影代行業を営む業者はさまざまな専門機材や撮影スタジオを揃えるのに相当な経費を投じているだけでなく、専属カメラマンを雇ったりして多額の人件費もかけています。宣伝広告費や会社組織を運営するための経費も、通常は売上金から回収するしかありません。そうした業界特有の事情があるために、撮影代行業者の料金は全般に割高です。

検索上位に表示された撮影代行業者の料金を調べてみたところ、撮影1カットあたりの料金は300円前後からというのが平均相場でした。撮影する対象によってはセッティングに手間がかかる場合や、小道具などの準備が必要な場合もあります。そうしたケースでは1カットあたりの料金がさらに高額となるのが普通で、1時間19,800円などと時間単位で料金を設定している業者もありました。

商品撮影の例では1つの商品で複数カットの写真を撮影するのが一般的となっているため、1商品あたり1,000円というような料金体系を採用している例も少なくありません。ココナラやタイムチケットなどを利用して自分で集客する場合は、以上のような業者の平均相場より安い料金を打ち出すことでお得感をアピールできます。

実績ゼロからの集客術

どれだけ低料金を提示して撮影代行のサービスを出品しても、まだ実績がないうちは依頼がなかなか獲得できない可能性があります。ココナラのようなスキル販売サイトでは、これまでの販売実績や購入ユーザーからの評価が重視されがちです。撮影代行のサービスを購入しようとしている人も出品者ランクを参考にして選ぶケースが多いだけに、実績ゼロからスタートする初心者にとってはライバル対策が求められてきます。

販売実績が少ないうちはライバルより安い価格で出品し、実績と評価を積み上げるにつれて価格を少しずつ上げていくのが長く続けるコツです。サービス内容の説明文を詳しく記載するのはもちろん、出品者プロフィールのページも手を抜かずにしっかりと作成する必要があります。特に撮影代行では実際に撮影した写真のクォリティを知ってもらうことが集客の鍵となってきますので、プロフィールページに掲載できるポートフォリオを充実させるのも効果的です。

ココナラを利用した集客方法については、以下の記事で詳しく解説しておきました。

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撮影代行の副業まとめ

専門業者が幅をきかせている撮影代行の世界にも、徐々にではありますが個人が食い込んできている状況が見えてきました。たとえ副業であっても個人で撮影代行の仕事を引き受けるからには、プロ並みのクォリティが求められてきます。会社組織の強みを生かしてサービスを運営する業者に個人が対抗していくには、価格の安さと業者に負けない品質を両立させなければなりません。

そういう意味では撮影代行の仕事も、副業として必ずしも効率的に稼げるとは限らない面があります。仕事の依頼を獲得できなければ収入がゼロになるリスクもあるだけに、誰にでもおすすめできる副業というわけではありません。

写真撮影がとことん好きで機材や撮影テクニックにもこだわりを持つような人なら、なかなか稼げなくても辛抱強く集客の努力を続けられるはずです。そうやって地道に実績を積み重ねていけば信頼が寄せられるようになり、副業からスタートして撮影代行業を独立開業できるようになる可能性も出てきます。

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