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ザリガニ養殖の副業はどれだけ儲かる?飼育禁止の情報についても解説

ザリガニ 副業
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ザリガニと言えば川や水路でも見かける身近な生き物ですが、お金を出して購入してくれる人が存在します。それなりの商品価値が認められているため、養殖ビジネスが成り立っています。副業としても手軽に始められるザリガニの養殖でどれだけ儲かるのか、高値で売れる条件について最新情報を調査してみました。

アメリカザリガニが特定外来生物に指定されると、他の外来種と同様に飼育禁止などの規制強化が避けられません。ザリガニの規制に関する今後の見通しについても、記事の後半で詳しく解説します。

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ザリガニ養殖の副業が儲かると言われる理由

白ザリガニ

アメリカザリガニが食用として流通している中国では、ザリガニの養殖ビジネスが盛んです。日本ではゲテモノ扱いで食材としての利用は限定的ですが、ザリガニをペットとして飼育している人は少なくありません。愛玩動物として一定の需要が期待できるため、中国と同じように養殖ビジネスで稼いでいる人たちが存在します。

ザリガニは雑食性で強い生き物だけに、飼育にそれほど手間がかかりません。他に本業の仕事を持っている人でも世話ができますので、会社員の副業にもなり得ます。

哺乳類や鳥類・爬虫類を飼育して販売するには許可が必要なだけに、副業としてのハードルは高めです。養殖ビジネスの対象で副業にしやすい生き物は、魚介類や両生類・昆虫などに限られてきます。メダカや金魚・熱帯魚などの魚類に加え、カブトムシ・クワガタなどの昆虫や両生類のカエルなどが人気です。

そうした中でもザリガニはペットとしての人気が根強く、突然変異で生まれた珍しい色の個体が高値で取引されています。ザリガニはエサによって色が変わるだけでなく、白ザリガニのように遺伝で体色が受け継がれる場合もあります。飼育に手間がかからないという気安さも手伝って、ザリガニ養殖は「儲かる副業」と言われてきたのです。

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養殖したザリガニの販売方法

何らかの手段で手に入れた生き物のオスとメスを繁殖させ、数を増やした上で販売して収益を得るのが養殖ビジネスの基本です。ザリガニもただ飼育するだけでは単なる趣味ですが、数を増やして売れば副業の手段となってきます。飼育そのもののハードルは低めですので、後はどうやって売るかが問題です。

ちょっと考えてみただけで、以下のような販売方法が思いつきます。

  • ザリガニを売っているペットショップに買取してもらう
  • ネットオークションのヤフオクに出品する
  • 欲しいという人に直接販売する

どのペットショップでもザリガニを販売しているわけではなく、扱っていない店の方が多い状況です。近くにザリガニを売っている店があれば、交渉しだいで買取してくれる可能性もあります。

たいていの店は業者を通じて仕入れをしているため、素人は相手にされないのが普通です。したがってペットショップに買取してもらう方法は、よほど運がいい場合に限られます。

青ザリガニ

素人が自分で飼育したザリガニを売る方法として最も現実的なのは、生き物の出品が可能なヤフオクで売る方法です。出品できるのは魚類と昆虫・両生類に限定されますが、メダカやカブトムシ・クワガタなどの養殖ビジネスにも利用されています。

ザリガニはエビやカニなどと同じ甲殻類として魚類に含まれるため、ヤフオクへの出品が可能です。実際にヤフオクではザリガニの出品や落札が活発で、この記事を書いた時点では1,000件以上の出品が確認されました。副業としてザリガニ養殖を手がける際には、ヤフオクを利用した販売が第一の選択肢となってきます。

ペットショップやネットオークションを経由せずに、ザリガニを欲しいという人に直接販売するという売り方も考えられないことはありません。友人や知り合いにザリガニを飼っている人がいれば話は早いですが、買い手がなかなか見つからないのが普通です。

無料掲示板のジモティーでは、ザリガニを譲ってほしいという投稿もたびたび見かけます。「1匹25円で」などという書き込みが多いだけに、単価の方はあまり期待できません。それでもペットショップに買取してもらう場合は1匹10円かそこらが相場ですので、個人対個人で取引した方が少しでも高く売れる可能性があります。

ヤフオクでの落札相場

ネットオークションのイメージ

ヤフオクに出品されている「ザリガニの商品」の内訳は、1,000件のうちオークション形式での出品が約500件で、フリマ形式での定額販売が約600件です。過去180日間に落札された「ザリガニの商品」は、約170件でした。落札例には生体だけでなく、ザリガニの餌などを出品している例も含まれます。

このうち最高額で落札されたのは、約20万円の値がついたニホンザリガニのアルビノ個体です。白や青・黒など珍しい色の個体は高値がつきやすく、5万円前後で落札された例も少なくありません。

最低価格の1円で落札された例もあって、価格にはかなりの幅が見られます。平均落札価格は3,900円となっていますが、これは両極端の落札例を含めた全体の平均値です。

数千円で落札された例の中には数匹以上の成体出品や、稚ザリを10匹単位で出品しているような例も含まれます。1匹あたりの平均価格は3,900円よりだいぶ低くなるため、まとまった金額を稼ぐには数を多くこなす必要もあります。



ザリガニの外来種に対する規制の状況

ミステリークレイフィッシュ

日本国内には在来種のニホンザリガニの他、アメリカザリガニやウチダザリガニといった外来種も生息しています。ニホンザリガニの生息域は北海道と北東北の1道3県に限られるため、自然環境で捕獲できるザリガニの大半は外来種という状況です。

アメリカザリガニを除く外来種のザリガニは2020年の法改正で特定外来生物に指定され、飼育や販売が原則としてできなくなりました。それ以前から飼われていた個体に関しては、2021年5月1日までに申請することで飼育の継続が可能です。

法改正後に特定外来生物のザリガニを新規に飼育できるのは、学術研究などの目的に制限されます。研究や教育目的での飼育にも許可が必要で、販売目的の飼育は認められません。

この記事を書いた2022年4月の時点で許可なしに飼育できるのは、ニホンザリガニとアメリカザリガニの2種類だけです。ザリガニ養殖で販売の対象となっているのもこの2種類ですが、今後はアメリカザリガニも特定外来生物に指定される見通しとなっています。

アメリカザリガニも飼育禁止に?

同じように外来種でありながら、2020年の法改正でアメリカザリガニだけが特定外来生物に指定されなかったことには理由があります。

アメリカザリガニはもともとウシガエルのエサとして輸入され、逃げ出した個体が野生化して全国に広がりました。川や池などでザリガニ釣りを楽しむ人たちが捕獲しているのも、大半がアメリカザリガニです。

アメリカザリガニはミドリガメの通称で知られるミシシッピアカミミガメとともに、ペットとしても広く飼育されています。特定外来生物に指定して飼育禁止にすれば大きな混乱が生じ、野外に捨てる人が続出すると懸念されてきました。

そうした事情からアメリカザリガニに限って飼育を認められてきたわけですが、ここに来て新たな規制を加える動きが出てきています。従来の特定外来生物に新たな枠組みを設け、「販売目的での飼育」が禁止される見通しです。野外から捕獲した個体をペットとして飼う分には問題ありませんが、他人への販売や譲渡を前提とした飼育はできなくなります。

アメリカザリガニ

2023年には法改正され、アメリカザリガニの飼育にこうした規制が加わる可能性が出てきている状況です。そうなるとザリガニの養殖ビジネスにも大きな影響が及び、事実上の廃業を強いられる人が続出するものと予想されます。アメリカザリガニを販売目的で飼育する行為が違法になれば、ヤフオクなどの販売プラットフォームでも対応に乗り出すはずです。

法改正後も在来種のニホンザリガニは販売目的での飼育も可能ですが、生息域が限られるため野外で捕獲するのは簡単でありません。ニホンザリガニを飼育するには水温を20℃以下に保つ必要があり、水質管理もアメリカザリガニよりシビアです。飼育の難易度が高めだけに、「飼育にあまり手間がかからない」というザリガニ養殖のメリットが薄れてしまいます。

そうした中でもヤフオクの出品状況を見ると、珍しい色をしたニホンザリガニの個体が高値で落札されているのも事実です。ザリガニのマニア的な愛好家は一定数存在しますので、そうした人たちからの購入を見込んだ養殖ビジネスとして細々と続ける道は残されています。ザリガニ養殖で儲からなくなった場合には、難易度が低めのメダカ養殖に転じるのも1つの解決策です。

ザリガニ養殖の副業まとめ

水槽のザリガニ

気軽に飼育できるという参入ハードルの低さも手伝って、ザリガニの養殖ビジネスは副業の手段として利用されてきました。白や青・黒など珍しい色の個体を捕獲して繁殖させれば、一攫千金も夢ではありません。

そうした状況も、法改正で一変する可能性が出てきました。アメリカザリガニが特定外来生物に指定された場合には、生息数を減らしつつあるニホンザリガニだけが養殖ビジネスの対象です。捕獲や飼育の難易度は格段に高くなりますので、誰もが気軽に手を出せるような副業ではなくなってしまいます。

これからザリガニ養殖の副業を始めようという人はそのへんのリスクも計算に入れた上で、慎重に検討してみるといいでしょう。

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