落ち葉を売るビジネスとは?高く売れる葉っぱと需要のある分野を解説

副業

山や公園で拾ったものを売ってお金に換えるシリーズ。今回取り上げるのは「落ち葉」です。
「松ぼっくりや苔ならまだわかるけど、落ち葉なんて本当に売れるの?」と思うかもしれません。確かに他の自然物より販売の難易度は高めですが、落ち葉にもそれなりの需要があります。

実際に徳島県の上勝町では、高齢者が収入を得る「葉っぱビジネス」がメディアで紹介されて有名になりました。メルカリヤフオクを利用すれば、農家でない一般の人でも「落ち葉ビジネス」を副業にすることは可能です。まだまだ市場開拓の余地がある落ち葉ビジネスの始め方について、高く売れる葉っぱの種類と合わせて解説していきます。

落ち葉を売るビジネスとは?

集めた落ち葉

秋になると広葉樹が植えられている公園や街路樹の付近には、大量の落ち葉がたまるようになります。落葉する木を庭に植えている人なら実感しているように、秋は落ち葉掃除が大変な季節です。それらはほとんどゴミとして扱われるのが普通で、拾って売ろうなどと考える人は滅多にいません。

一方では生き物の飼育や店舗・料理の装飾用として、落ち葉に一定の需要が存在します。自分で拾ってくればただで済むとは言え、仕事が忙しいなどの理由で拾いに行くのが難しい人も少なくありません。

そういう需要をうまくキャッチできれば、拾った落ち葉が売れる可能性があります。落ち葉を買ってくれる人とどうやって出会うかが問題となりますが、その課題さえクリアできれば元手0円のビジネスも十分に成り立つというわけです。

落ち葉の需要

たくさんの落ち葉

たとえ副業程度の収入でも落ち葉ビジネスが成り立つためには、拾った落ち葉に需要があるという前提条件が必要です。世の中にはいろいろな趣味があるだけに、きれいな落ち葉を集めては部屋に飾っているようなコレクターが存在するかもしれません。よほど珍しい植物なら話は別ですが、そういう人は自分で葉を収集するのを趣味としているのが普通です。

自宅の庭や公園などで普通に拾えるような落ち葉でも、特定の目的を持つ人や業者であればお金を出して購入してくれる可能性があります。実際に落ち葉が取引されているのは、以下のような用途の例です。

落ち葉の主な需要
  • メダカの越冬用
  • ザリガニの飼育用
  • カブトムシ・クワガタの飼育用
  • 販促・パーティー用
  • ハンドメイド材料や押し葉
  • 和食のつまもの用

それぞれ詳しく解説していきます。

メダカの越冬用

メダカ

メダカ養殖で稼ぐ副業とは?ブームに便乗したビジネスの実態を解説の記事でも紹介しましたが、最近はメダカの飼育がちょっとしたブームとなっています。珍しい品種のメダカを殖やし、欲しいという人に販売する副業ビジネスまで登場しているほどです。

メダカは暑さや寒さに強い丈夫な魚ですが、冬になると冬眠のような状態に入って水槽の底でほとんど動かなくなります。あらかじめ水槽に落ち葉を入れておけば格好の隠れ家になり、メダカも安心して冬を過ごせるというわけです。

メダカの水槽に落ち葉を入れると水が濁ってしまったり、スネールと呼ばれる小さな貝が発生したりすることがあります。そのためメダカを飼育するブリーダーの間でも賛否両論はありますが、ヤフオクではメダカ越冬用として柿の葉が出品されている状況です。

水槽に柿の葉を入れることで葉に含まれるタンニンが溶け出し、殺菌効果が得られます。メダカの水槽に柿の葉を入れる際には、1日ほど水に浸けた上で洗ってアク抜きをするのが一般的です。出品時にもそうした使用上の注意を説明文に付け加えておけば、相手にも安心して購入してもらえます。

ザリガニの飼育用

食用や観賞用として飼育する人が増えているザリガニは、動物質と植物質の両方を食べる雑食性の生き物です。煮干しやかつおぶし・野菜など、さまざまなものがエサになります。ザリガニに与えるエサの種類を変えることで体の色を赤くしたり青くしたりするのが、色揚げ効果と呼ばれる養殖の手法です。

ザリガニに肉系のエサだけを与え続けると色が赤くなり、野菜や枯れ葉など植物系のエサだけを与え続けると青くなります。クヌギなどの落ち葉をエサとして与えると、青の色揚げ効果が得られるというわけです。

青いザリガニ

落ち葉はザリガニのエサになるだけでなく、メダカと同じように冬眠用の隠れ家としても役に立ちます。山などで採取した落ち葉であれば農薬も使われていないため、メダカやザリガニのエサとして与える際にも安心です。

ザリガニ用の落ち葉は数日ほど水に浸けておいてアク抜きし、天日干しにしておけば長期保存がききます。拾った状態のまま出品するよりは付加価値が高くなりますので、元手0円の落ち葉でも高く売ることが可能です。

カブトムシ・クワガタの飼育用

落ち葉につかまるカブトムシ

ザリガニのエサ用として出品されているクヌギの落ち葉は、カブトムシやクワガタの飼育用としても利用価値がある商品です。クヌギ林から採取した落ち葉を飼育ケースに入れておけば、自然に近い環境でカブトムシやクワガタを育てられるようになります。

自然環境に生きるカブトムシやクワガタにとって落ち葉は格好の隠れ家となり、ひっくり返ったときに起き上がるための足がかりとしても欠かせません。クヌギ林に堆積した落ち葉はバクテリアに分解されて腐葉土と化し、幼虫たちのエサになります。同じような環境を飼育下でも再現するには大量の枯れ葉が必要になるため、お金を出してでも購入しようとする人が出てくるわけです。

公園や山などで拾った落ち葉を生き物の飼育用に販売する際には、農薬が使われていない点を確認する必要もあります。出品のタイトルや説明文に「無農薬」という文字を加えるかどうかで、売れ行きが大きく違ってくるからです。自宅の庭で採取した落ち葉を出品する場合は、害虫駆除用の薬剤を散布していない限り「無農薬」の商品として販売できます。

販促・パーティー用

読書の秋イメージ

以上は生き物の飼育に落ち葉が使われている例でしたが、きれいに色づいた落ち葉は店舗のディスプレイやイベントにも利用されています。店舗のスタッフが自分で落ち葉を拾ってくれば経費を節約できますが、移動時間なども考慮すると必ずしも費用対効果が高いやり方とは限りません。きれいな落ち葉が手に入りにくい環境にある店舗では、ネット通販などを利用して落ち葉を購入しています。

ネット上には販促用の落ち葉を扱う通販サイトも存在するだけに、一般の個人にもチャンスがあります。メルカリにモミジやイチョウの落ち葉がたびたび出品されているのも、そういう需要を見込んでの動きです。

生き物のエサ用と違って、販促やパーティー用の落ち葉は何よりも見た目が重視されます。落ち葉を拾う場合でも虫に食われていないきれいな葉を選び、1枚1枚ていねいに保管しておくことが大切です。

ハンドメイドの材料

押し葉

minneCreema(クリーマ)などのハンドメイドマーケットには、落ち葉をイメージしたハンドメイド作品が数多く出品されています。大半は紙や布などの材料を使った作品ですが、中には押し葉など本物の落ち葉を材料に使った作品もありました。

ドライフラワーや押し花と同じように、押し葉もまた植物標本の一種として愛好家が存在します。生き物のエサ用や販促・イベント用ほど需要が多くない可能性もありますが、自分で押し葉を作って出品することも可能です。

実際にメルカリではモミジの押し葉が数多く「SOLD」となっている状態で、ハンドメイド作品の材料として購入されているケースが多いものと推定されます。モミジ以外ではコナラやエビヅル・シダ・オレガノ・クローバーなどの押し葉も結構売れている状況です。

和食のつまもの

寿司と笹の葉・モミジ

素人にはなかなか手を出しにくい分野ですが、和食を提供する店舗でも料理のつまものとして落ち葉が利用されてます。つまもは季節感を演出する目的で料理につけ合わせる野菜や山菜などの小道具です。普通は食用にしない笹やモミジなどの葉も、和食の分野ではつまものとして利用されています。まだ青い葉がよく使われますが、赤や黄に色づいた落ち葉をつまものとして利用する例も少なくありません。

つまものも食材と同様に一度きりしか使えない消耗品ですので、料亭や和食料理店では季節に合わせた葉を大量に必要とします。そういう店舗でつまものとして使われている葉の種類を把握していれば、拾ってきた落ち葉を買い取ってもらえる可能性も出てくるというわけです。料亭などに知り合いがいる人は、一度交渉してみる価値があります。

落ち葉を売る方法

庭や公園・山などで落ち葉を拾ってきても、買ってくれる人がいなければ収入に結びつきません。数は決して多くありませんが、世の中には落ち葉の買取を行っている業者や自治体も存在します。落ち葉を堆肥用として買取している栃木県茂木町は、そうした数少ない例の1つです。

茂木町に住む地元の高齢者は山から大量の落ち葉をかき集め、20kgほど入る専用の袋に詰めて町に買い取ってもらっています。集めた落ち葉は町立のリサイクルセンターで堆肥化され、10kg1袋500円で販売されるという仕組みです。落ち葉の買取価格は1袋400円で、年金暮らしの高齢者にとっては結構なお小遣い稼ぎになります。

スマホと1万円札

さらに調査を進めてみると、和食のつまものや和菓子用に使われる笹の葉を買い取っている業者も見つかりました。農産物や林産物の加工・販売を手がける長野県の小林多男商店で、笹の葉を50枚単位で買取しています。買取の対象となるのは長さ27cm以上で幅7cm以上という国産の笹の葉で、6月から8月にかけての夏場が採取のシーズンです。

以上は落ち葉の買取を行っているレアなケースで、普通はメルカリヤフオクなどに出品して自分で買い手を見つける必要があります。いずれも商品が売れた場合に売上から10%(ヤフオクの場合プレミアム会員は8%)の手数料が引かれ、残りの金額が出品者の収入になる仕組みです。BASESTORES(ストアーズ)などを利用し、自分でネットショップを開設して落ち葉を販売するという手もあります。

葉っぱビジネスの成功例

落ち葉を販売するビジネスと言えば、テレビなどで紹介されて有名になった徳島県上勝町の成功例に触れないわけにはいきません。上勝町ではかつてミカンを栽培していましたが、1981年の寒波でミカンの木が枯死して大きな打撃を受けてしまいました。町の農家を救う目的で考え出されたのが、和食つまもの用の葉を販売する「葉っぱビジネス」です。

上勝町の高齢者が山から採取した葉を全国の料亭や和食料理店向けに売り出したところ、注文が絶えないほどの好評を得ました。葉の採取や出荷に伴う作業は高齢者にとって格好の運動になり、パソコンやタブレットを使った受注作業は認知症の予防にもなります。上勝町の「葉っぱビジネス」は後に映画化までされるほどの成功を収め、テレビ番組などのメディアでもたびたび取り上げられてきました。

葉っぱの成長とお金

葉っぱビジネスが成功した最大の要因は、株式会社いろどりの開発したつまもの受注システムです。株式会社いろどりは地元の上勝町に本社を置く企業で、農産物の出荷を担うJA(農協)と連携しながら受注システムを運営しています。

上勝町で葉っぱを出荷している農家の人たちがパソコンやタブレットを使いこなしているのは、高齢者でも使いやすように改良された専用キーボードや受注システムのおかげです。システムを介して料亭などの店舗と町の生産農家が結び付けられ、注文に応じて採取した葉っぱをその日のうちに出荷できるようになりました。

素人にはなかなか真似のできない仕組みだけに、料亭向けのつまものビジネスで太刀打ちするのは困難と見られます。メルカリやヤフオクでつまもの用の落ち葉がほとんど出品されていないのは、上勝町の受注システムが今もなお機能しているという証拠です。受注システムに参加していない料亭に営業をかければ、落ち葉を独自に買い取ってもらえる可能性もあります。

高く売れる葉っぱの種類

上勝町で有名になった葉っぱビジネスの例では、300種類以上の葉がつまもの用として全国に出荷されています。柿の葉や南天の葉・モミジ・椿・楪(ユズリハ)などの注文が多く、季節に応じて梅や桜・桃などの花がついた枝も出荷されてきました。

個人でメルカリヤフオクに落ち葉を出品する場合でも、需要があればつまもの用の葉が高く売れるはずです。実際には前述のような理由で、高値で売れる料亭向けの落ち葉はほとんど出品されていません。

メダカの越冬用に利用される柿の葉は、メルカリやヤフオクでも販売実績がある落ち葉の1つです。メルカリでは柿の葉100枚600円で「SOLD」となっている出品が見られ、ヤフオクでは50枚1,000円という落札例もありました。ヤフオクではザリガニやカブトムシ・クワガタ飼育用のクヌギの葉もたびたび出品され、250g2,000円などという価格で落札されています。

いろいろな落ち葉

一方で販促用やハンドメイド材料に使われる落ち葉の出品状況を見ると、メルカリではモミジやイチョウの葉が数十枚500円前後の価格で「SOLD」となっている例が複数ありました。モミジの押し葉が20枚400円前後で売れている例も多く見られ、他の種類の植物を使った押し葉も同様の状況です。

1,000円以上で完売しているのは、50枚以上のまとまった数量の葉をセット販売にしているようなケースに限られます。やはりメルカリで落ち葉を販売する場合は高値だと売れにくくなりますので、副業と言うよりはお小遣い稼ぎと考えた方が無難です。

ヤフオクでも押し葉の落札価格は数百円という例が多く、よほど珍しい種類の植物標本でない限り高く売るのは難しいと見られます。むしろ柿の葉やクヌギの葉のように生き物の飼育用として購入される落ち葉の方が、ヤフオクでは高く売れやすい商品です。

落ち葉を売るビジネスまとめ

落ち葉を持つ女性

山菜やきのこなど食用にされている山の幸と違って、落ち葉は特殊な利用目的を持つ商品です。公園や山に行けばただで拾える落ち葉にわざわざお金を出して購入してくれるのは、ブリーダーや店舗など一部の買い手に限られます。

個人で生き物を飼っている人やハンドメイドを趣味にしている人が買ってくれる可能性もありますが、落ち葉は苔や松ぼっくりなどと比べて個人向けの市場規模がそれほど大きくはありません。上勝町のように全国の料亭を相手にしたつまものビジネスでも展開しない限り、落ち葉を売ってまとまった収入を稼ぐのは難しいとも予想されます。

それでもメルカリやヤフオクでは同じ人が似たような落ち葉を何度も出品し、完売している例が少なくありません。生き物の飼育用や販促用などでうまく需要に応えていけば、落ち葉を売るビジネスも副業になり得るはずです。落ち葉を拾うついでに松ぼっくりやどんぐりなどの木の実も拾っておけば、両方を組み合わせた柔軟な販売も可能になってきます。

木の実ビジネスって儲かるの?松ぼっくりやどんぐりを拾って売る方法
山や公園に行けばいくらでも落ちている松ぼっくり・どんぐりなどの木の実を拾ってきて売れば、元手0円でお金を稼ぐことができます。木の実ビジネスという言葉も生まれるほど注目されている新しい稼ぎ方について、ハンドメイド販売も含めた方法を解説します。
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