覆面調査のバイトをやってみたいけれど、何となく危ない仕事のように思えて勇気が出ない…
そんな人も少なくないのではないでしょうか?
覆面調査はミステリーショッパーとも呼ばれ、名前からして怪しいムードが漂うのも確かです。
でも安心してください。ちゃんとした会社が運営している覆面調査サイトの仕事であれば、お金を騙し取られたり個人情報を盗まれたりするような危険はありません。店の人に気づかれないよう「こっそり」実行する必要があるために、一見すると怪しい仕事のように思えてしまうのです。
それでもまだ不安がぬぐえないという人に向けて、運営会社がしっかりしていて安全性の高い覆面調査のサイトを6つを紹介します。怪しげなイメージがあった覆面調査のサイトにも、この記事を読めば安心して登録できるようになります。
覆面調査のバイトは危ない仕事?
覆面調査は普通の来店客を装って店を訪れ、あらかじめ指定された項目をチェックして依頼主に報告する仕事です。店の従業員は来店目的を知らずに接客することになるため、結果的には店員さんを騙すような形になってしまいます。探偵にも似たスリリングな仕事だけに、「良心が咎める」という人がいるかもしれません。
従業員に内緒で調査を依頼するとなれば、何か怪しい目的があるように思ってしまいます。ライバル企業が競合店を偵察する目的で、外部の調査員を雇う可能性もあるのではないでしょうか?
実際に覆面調査を依頼しているのは、調査対象の店舗を運営している会社そのもの(本部)です。「覆面」という言葉から連想されるようなイメージとは違って、決して怪しい仕事ではありません。
覆面調査の仕事で「本当に報酬をもらえるかどうか不安」という声もあります。実態のよくわからない会社から仕事を依頼された場合には、報酬未払いの危険があるのも確かです。
調査をするには飲食代やサービス利用代金などの費用がかかるだけに、謝礼がもらえないと費用が無駄になってしまいます。「覆面調査のバイトって、実は店の売上を増やすのが狙いじゃないの?」と思ってしまうのも無理はありません。
レポートを提出しても謝礼が出なかったケースの多くは、「調査不履行」と判定された場合の話です。応募条件を満たしていなかったりレポートに不備があったりして、調査不履行になるケースがよくあります。
レポート承認の条件が厳しめなのは事実ですが、そういう理由で覆面調査のバイトが危ない仕事というわけではありません。覆面調査の目的をしっかりと理解していれば、決して怪しい仕事ではないことがわかるはずです。
調査の目的は怪しくない
筆者もかつて小売店で働いた経験があるのでよくわかりますが、「きょうは社長が視察に来る」という日は誰もがみな緊張していました。店内の清掃なども普段より念入りにやって、社長の前ではしっかりと仕事をしているように装ったものです。
従業員の仕事ぶりを見て社長が満足して帰ったとしても、翌日から元に戻ったのでは本当の意味で店は良くなりません。経営陣の気づかないうちに店の評判が悪くなると、売上がダウンして会社の経営にも悪影響を及ぼすことになってきます。
サービスの質などの改善点を見つけるには会社の関係者ではなく、一般の来店客に抜き打ちでチェックしてもらうのが一番です。店舗の問題点をお客さんの視点で見つけるために、覆面調査の手法が考え出されました。
店の従業員には調査目的での来店を悟られないようにして、普通の来店客を装いながら店のサービスを利用してもらいます。その上で指定されたチェックポイントについてアンケートに回答してもらい、店の改善に役立てようというのが覆面調査の目的です。
企業が一般の消費者に呼びかけ、覆面調査員を直接募集する例はそれほど多くありません。調査会社の運営しているサイトを通じて調査員を募集し、応募してきた人の中から適任者を選んで調査を依頼するのが普通です。
したがって覆面調査の仕事をするには、サイトに登録した上で募集案件に応募する必要があります。応募者が定員を上回った場合は抽選が行われ、選ばれた人に調査の任務が与えられます。調査後に提出したレポートが承認された後に、現金振込やポイントバックなどの形で謝礼が支払われる仕組みです。
以上のように覆面調査の目的そのものは、決して怪しいものではありません。危ない仕事ではないかと思ってしまうのは、調査のやり方が特殊な点に理由がありそうです。
覆面調査のバイトが危ないと言われる理由
記事の冒頭からたびたびお伝えしているように、覆面調査のバイトは決して怪しい仕事ではありません。にも関わらず一部で「危ない仕事」「詐欺だ」などと言われているのはどうしてなのでしょうか?
覆面調査のバイトに関して質問サイトに寄せられた相談の中に、「条件が良すぎて闇バイトだと思った」というのがありました。「実質ただで飲食ができるおいしいバイト」などという表現で紹介されることもあるだけに、「そんなうまい話があるはずがない」と疑ってしまいます。
実際には覆面調査の仕事をするのにある程度の費用がかかるため、謝礼から費用を引くとたいして残らない(または費用の方が上回る)のが普通です。「覆面調査のバイトで高収入が稼げる」などと称する求人があれば、実態を反映していない点で怪しい求人と言えます。
覆面調査は「バイト」と表現されることも多いですが、あくまでも一般消費者の立場で調査に協力する行為です。普通のアルバイトと違って、企業と雇用契約を結んで働くわけではありません。個人の立場で調査を引き受けることになるだけに、以下のようなリスクがあるという点を理解しておく必要があります。
- 不審者と間違われるリスク
- 個人情報流出のリスク
- トラブルになる危険性
- 怪しい依頼主に当たる危険性
- 調査不履行で稼げないケース
それぞれ詳しく解説していきます。
不審者と間違われるリスク
覆面調査は店内や従業員をよく観察する必要がある仕事だけに、へたをすれば不審者と間違われることになりかねません。店の人に怪しまれないように、さり気なく観察する演技力が求められます。
覆面調査の仕事をするには、あらかじめ指定されたチェック項目を1つ1つ確認する必要もあります。調査項目が多く覚えきれないからと言って、店内でメモを取ったりするのはNGです。
飲食店の調査では出された料理を撮影し、写真を提出するように指定してくる案件もあります。従業員の接客態度を調査するには、相手の反応を引き出すようなアクションが欠かせません。飲食店の来店調査では、「店員におすすめのメニューを聞く」などのミッションが加わる場合もあります。
撮影の仕方が露骨すぎたり、聞き方が不自然だったりすると、従業員に怪しまれるので注意が必要です。店側とトラブルになった場合は、警察に通報されてしまうリスクもあります。警察沙汰にならなくても、調査目的での来店がバレてしまえば一巻の終わりです。
個人情報流出のリスク
覆面調査の仕事をするには、調査会社の運営するサイトに会員登録する必要があります。登録する項目は覆面調査サイトによって異なりますが、メールアドレスの他に以下のような情報を入力するのが一般的です。
- 氏名
- 性別
- 生年月日
- 住所(または郵便番号)
- 電話番号
- 職業
アンケートモニターサイトと同じように、覆面調査サイトに登録する際にも個人情報を入力する必要があります。メールアドレスやニックネームだけで、匿名登録できるわけではありません。覆面調査の仕事で得た報酬を現金で受け取れるサイトの場合、銀行などの口座情報も登録が必要です。
運営会社の情報管理やシステムに不備があって会員情報が流出した場合には、第三者によって個人情報を悪用されるリスクも出てきます。過去には覆面調査を行う会社がサイバー攻撃を受け、登録会員の個人情報が流出した例もありました。
きちんとした会社が運営しているサイトであれば、覆面調査の仕事をするために登録した個人情報が悪用されることはありません。それでも外部からの不正アクセスは起こり得るため、情報流出のリスクがゼロではないということを承知しておく必要があります。
サイバー攻撃で個人情報が流出するリスクは、覆面調査のサイトに限りません。匿名で利用できるサービスでない限り、個人情報を登録するすべてのサイトに当てはまるリスクです。過去には銀行や保険会社などで、顧客の個人情報が流出するトラブルがたびたび発生しています。
むしろ覆面調査の専門サイトを運営している会社の多くは、プライバシーマーク取得企業です。個人情報の取り扱いを厳重にしている企業でないと、プライバシーマークは取得できません。個人情報流出のリスクは、他の業種より低いとも言えます。
トラブルになる危険性
覆面調査のバイトはスパイにも似た仕事だけに、調査をする店でトラブルになる危険もないとは言えません。演技が上手でない人は自然に振る舞えず、店内を観察したり撮影したりする行動で目立ってしまうものです。店員に怪しまれて不審者だと誤解された場合、警察に通報される事態に発展しかねません。
ライバル店の社員が同様の調査を行った場合でも、見つかった場合には盗撮や盗聴の罪に問われる場合があります。店舗側も競合他社によるスパイ的行為を警戒しているため、本部の依頼で支店を覆面調査する場合でも怪しまれないよう細心の注意が必要です。本物の産業スパイではありませんが、店舗の調査を目的に来店するところは共通します。
覆面調査の任務を果たす中で、調査会社に対して不満を持つ人も少なくありません。提出したレポートをダメ出しされて、何度も再提出されるような例です。調査会社とやり取りする中で感情的になり、担当者とトラブルに発展したケースもありました。
調査対象の店や調査会社とトラブルを起こした人にしてみれば、「覆面調査のバイトは危ない仕事」と思ってしまうのも無理はありません。店で自然に振る舞って任務を遂行し、レポートにも不備がなければ、この手のトラブルは防げるはずです。来店調査とレポート作成の両方をきちんとできる人は、トラブルの危険性は低いと言えます。
怪しい依頼主に当たる危険性
副業の手段として紹介されるようになったせいか、覆面調査を副業詐欺に悪用するようなケースも出てきました。
実際に金融機関の覆面調査を装った詐欺の被害が、全国各地で報告されています。SNSの広告で見かけた覆面調査のバイトに応募するのは、安全性の観点からおすすめできません。
調査のために口座登録が必要と言われても、免許証の画像やSMS認証コードを送信するのは危険です。指定された通りに口座登録の手続きをした後で、消費者金融から身に覚えのない請求が届いた例がありました。クレジットカード会社や消費者金融など、「お金を借りる系」のサービスで覆面調査のアルバイト募集を見かけたら要注意です。
依頼主の企業が覆面調査員を直接募集しているケースも、身の危険を感じるような店舗の調査に当たる可能性があるという点で注意を要します。誰もが知る有名企業ならまだしも、得体の知れない会社が覆面調査員を募集している案件には関わらないのが安全です。治安の良くない地域によくあるような業種の店舗で覆面調査に乗り込んだ場合、本当に危険な目に遭うリスクがあります。
調査不履行で稼げないケース
覆面調査の仕事を引き受けたからと言って、無条件で報酬が支払われるというわけではありません。謝礼を受け取るには、依頼主の企業が指定した条件をすべて満たす必要があります。
雇用契約を結んで働くアルバイトは、働いた時間の分だけ「時給いくら」などという形で給料をもらえる仕事です。アルバイトの従業員は労働法で保護されているため、最低賃金以上の時給で給料を支払う必要があります。
依頼主の企業や調査会社と覆面調査の調査員との間は、労働法上の雇用関係にありません。調査の結果が役に立った場合のお礼代わりに、成功報酬のような形で謝礼が支払われる仕組みです。完全出来高制で仕事をする業務委託契約と同じように、覆面調査のバイトにも「仕事をしたのに稼げなかった」というリスクはあります。
来店時間や人数・注文する商品など、調査に関わる条件は細かく指定されるのが普通です。指定された条件を満たしていない点が1つでもあれば、調査を依頼した企業から調査不履行と判定されてしまいます。調査不履行と判断された場合には、報酬を支払ってもらません。
来店調査そのものより、帰宅してからのレポート作成の方が大変だと言っている人もいます。提出したレポートがすんなり承認されればいいですが、1回や2回の書き直しを求められることも珍しくありません。誤字脱字が多くてもレポートが承認されないことがありますので、提出前の文章見直しが必須となってきます。
指定された写真の撮影を忘れたり、来店を証明するレシートを紛失したりした場合も、調査不履行と判定されやすいミスの1つです。レポートを書き直すことで承認されるケースもありますが、1件の調査に余分な時間がかかることになります。時給換算で稼げる金額は減ってしまいますので、レポート提出前に応募条件と照らし合わせてチェックしてみるといいでしょう。
実際には自分に落ち度があった場合でも、SNSなどで誤った情報が拡散されてしまうケースがあります。調査不履行で謝礼が受け取れなかったために、覆面調査のバイトを「詐欺」と言っている人のようなケースです。調査不履行を防ぐには、事前に調査内容や手順をしっかり確認しておく作業が欠かせません。
覆面調査のバイトで安全に稼ぐコツ
得体の知れない会社が直接募集する案件でない限り、覆面調査の目的そのものは決して怪しいものではありません。店の人にバレてはいけない任務で応募条件も細かく設定されているために、調査不履行で謝礼が得られないケースがあるのは確かです。
「危ない」「怪しい」と思われがちな覆面調査のバイトで安全に稼ぐには、トラブルや危険を避けるように心得ておく必要があります。安全に稼ぐためのポイントは以下の通りです。
- 信用できる調査会社を選ぶ
- 調査内容や手順をしっかり確認しておく
- 慣れないうちは高額案を避ける
それぞれ詳しく解説します。
信用できる調査会社を選ぶ
大手企業が覆面調査を実施する場合、信用のおける調査会社を通じて調査員を募集するのが一般的です。調査会社の側でも、信頼に値すると判断した企業の覆面調査案件だけを取り扱っています。
調査会社を通さずに求人サイトで覆面調査のバイトを募集している会社もありますが、安全性の観点で見れば応募はおすすめできません。依頼主の企業に直接雇われるよりも、信用できる調査会社を通じて覆面調査の仕事を引き受ける方が安全です。
個人情報の扱いが不透明な一般企業と比べ、覆面調査を専門とする調査会社はセキュリティ対策もしっかりしています。覆面調査サイトの運営実績があって、プライバシーマークを取得している調査会社なら安心です。長年にわたって覆面調査サイトを運営していながら目立ったトラブルがない企業は、個人情報を預ける上でも信頼に値すると言えます。
プライバシーマークというのは、第三者による個人情報保護の認証制度です。認証されるには厳しい審査に合格する必要があるため、どの会社でも簡単に取得できるものではありません。覆面調査サイトに登録する上でも、プライバシーマーク取得済みの会社が運営しているサイトを選ぶのがポイントです。
覆面調査を装った詐欺の被害やトラブルがあれば、インターネットで悪評が広がってしまいます。どの覆面調査サイトに登録するかで迷ったら、SNSなどで口コミ情報を検索してみるのも1つの手です。
GoogleやYahoo!などの検索サイトを利用すれば、ネット上の口コミ情報を自動的に集めてくれます。「調査会社名 評判(口コミ)」「調査会社名 トラブル」などのキーワードで検索してみるといいでしょう。
調査内容や手順をしっかり確認しておく
覆面調査のバイトが危ないと言われている理由の1つに、調査不履行で報酬が支払われないケースもありました。自分自身の不手際で報酬が受け取れない例も少なくないだけに、この点に関しては必ずしも調査会社が一方的に悪いとは限りません。結果的にタダ働きのような形にならないためにも、調査内容や報酬発生の条件について事前にしっかり確認しておく必要があります。
来店日時や曜日の指定に加え、注文する商品の点数や金額についてもチェックが必要です。来店調査後にレシートの写真や注文した料理の写真を送信するよう指定される案件もあります。来店調査時にメールで連絡するよう指示してくる調査会社や、レポート提出の期限が細かく指定されている案件にも注意が必要です。
調査や報告の手順を1つでも間違えると、調査不履行と判定されかねません。調査内容と調査の手順に関する説明は、事前によく読んで完全に把握しておくことをおすすめします。
慣れないうちは高額案件を避ける
覆面調査のバイトに限らず、仕事に慣れないうちはどうしても失敗がつきものです。どれだけ気をつけていても、調査不履行と判定されて報酬がもらえないケースはあり得ます。
覆面調査のバイトは普通のアルバイトと違って、一時的に代金を立て替える必要のある稼ぎ方です。覆面調査の仕事を始めたばかりの頃は、レポートが承認されないケースも想定しておく必要があります。高額な商品を購入するような案件は高リスクですので、初心者のうちは避けるのが無難です。
調査報告が承認されれば代金の一部または全額が還元されますが、非承認と判定されてしまえば払ったお金を取り戻せません。立て替える代金が高額になりそうな案件には、覆面調査の仕事に慣れてから挑戦することをおすすめします。
簡単なアンケート形式でレポートを提出できる案件は謝礼の金額も低めですが、数を多くこなして謝礼を増やすことも可能です。慣れないうちはレポート作成の負担が軽い案件で実績を積んだ方が、調査会社からも信頼されやすくなります。
レシート類はレポート提出後に処分する人もいますが、念のため謝礼が振り込まれるまで保管しておくのがおすすめです。万が一調査会社との間でトラブルになった場合でも、来店を証明するレシートが手元にあれば役に立つ場面も出てきます。
安全性の高い覆面調査サイト6選
覆面調査のバイトで安全に稼ぐには、信頼できる調査会社の運営するサイトで仕事を探すのが一番です。過去にはアンケート・モニター関連の副業と称して、実は個人情報を収集するのが目的という悪徳業者の例もありました。個人情報の入力が必要なサイトに登録する際には、個人情報保護の観点から慎重に検討したいものです。
以下の6サイトは運営会社がプライバシーマークを取得していて、個人情報の扱いに関しては安全性が高いと言えます。覆面調査の仕事をする上でも信頼がおけるため、安心して登録できるサイトだと判断しました。
それぞれのサイトについて、概要を紹介します。
ファンくる
株式会社ROIが運営するファンくるは、会員数130万人を誇る国内最大級の覆面調査サイトです。サービス開始は2006年にさかのぼり、サイトの運営実績という点でも申し分ありません。
掲載されている案件はグルメやビューティーなどの「リアルモニター」と、さまざまなジャンルの商品を幅広く扱う「通販モニター」に分かれています。覆面調査をやってみたい案件に応募すると、すぐに当選結果が判明するという点が他のサイトにないファンくるの特徴です。
スーパーやアパレルショップなど小売店の調査案件は多くありませんが、店頭購入で調査に参加できる商品モニターの案件は100件以上掲載されています。飲食店や美容関連の案件に強いのも、ファンくるならではの特徴です。他の覆面調査サイトと比べて、レポート作成の難易度は低めとも言われています。
ファンくるで来店調査後に提出したレポートが承認されれば、最大100%のポイントバックが受けられます。獲得したポイントの最低交換額は500円以上で、交換手数料は0円です。ポイントが貯まったら、現金や電子マネー・ギフト券・他社ポイントと交換できます。
費用を上回るほどの謝礼がもらえる案件はあまり見当たりませんが、案件数が豊富な点はファンくるの強みです。レポート作成の難易度が低めの案件が多いという点では、初心者向けのサイトと言えます。「覆面調査のバイトに興味があるけど、難しい仕事だったらやれる自信がない」という人は、最初にファンくるで仕事を経験してみるといいでしょう。
美トリ
株式会社ビサーチが運営する美トリは美容に特化した覆面調査サイトで、会員も女性に限定しているところが大きな特徴です。覆面調査サイトとしては後発の部類ですが、運営会社は信頼の証であるプライバシーマークを取得しています。会員数も約30万人に達していて、覆面調査の分野では一定の実績があるサイトです。
謝礼は現金で指定口座に振り込まれますが、5,000円未満だと700円の手数料が引かれます。5,000円以上貯まってから引き出せば、手数料はかかりません。日頃からエステサロンを利用したりダイエット食品を購入したりして出費が多いという人は、登録しておいて損はないサイトです。
ミステリーショッピングリサーチ
ミステリーショッピングリサーチを運営する株式会社MS&Consultingは、東証スタンダード市場の上場企業です。サイトの運営開始は2000年にまでさかのぼり、覆面調査サイトとしては老舗と言えます。
登録会員数は約50万人で、飲食店や小売店・ガソリンスタンドなど全国の店舗が調査の対象です。登録時の入力項目が他のサイトより細かい上に、事前テストを受ける必要もあります。調査後に提出するレポートも文字数が多めで、覆面調査の仕事に慣れた人向けのサイトです。
ミステリーショッピングリサーチには、独自のレポートスコアとモニターランク制度があります。調査の案件に当選しやすくなる権利や、同じ日に複数の調査に参加できるようになる権利など、ランクに応じてさまざまな特典が得られる制度です。
謝礼の受取方法は「銀行口座へ振込」と「選べるe-GIFT」「LINE pay残高」の3種類があります。「銀行口座へ振込」の最低出金額は1,000円以上で、振込手数料はかかりません。
2回目以降のポイント交換から利用可能な「選べるe-GIFT」は、1円単位でAmazonギフト券などと交換できます。同じく1円単位の「LINE pay残高」も、2回目以降に利用できる受取方法です。
AJIS(エイジスリサーチ・アンド・コンサルティング)
AJIS(エイジスリサーチ・アンド・コンサルティング)はスーパーやドラッグストアから飲食店まで、さまざまな店舗の覆面調査を手がけているサービスです。AJISのHPによると、以下のような業種の店舗も調査の対象となっています。
- ショッピングセンター
- カーディーラー
- 銀行・信託銀行
- 保険会社
- 携帯電話ショップ
- ガソリンスタンド
- ホテル・旅館
- ブライダル
- 学習塾
- 美容院・エステサロン
他の覆面調査サイトは飲食店や美容関連の案件が多いだけに、仕事のバラエティが豊富な点はAJISの強みです。特にスーパーやコンビニなど、小売店の調査案件に強いという印象を受けます。
AJISでは「安心して働けるポイント」として、以下のようなメリットをHPで挙げています。
成果重視型の報酬体系
当社では正確な調査を売りとしていますので。その分報酬制度もしっかりとしています。
飲食や商品の購入をして、足が出てしまうような設定はほとんどと言ってありません。
副業としてもとてもおすすめです出典:ミステリーショッパー、覆面調査員(ミステリーショッピング調査員)募集(エイジスリサーチ・アンド・コンサルティング)
調査員として登録するには適正テストに合格する必要もありますが、調査の報酬は指定の銀行口座に現金で振り込まれます。他の覆面調査サイトは謝礼がポイントの形で付与され、一定金額以上で現金と交換できるところが大半です。
AJISの運営会社はプライバシーマークも取得していますので、サイトの信頼性も高いと言えます。関連企業の株式会社エイジスは、東証スタンダード市場に上場している棚卸し代行会社です。
ショッパーズアイ
ショッパーズアイは商品モニターの案件を中心とするポイ活サイトです。かつてはミクシィ・リサーチ社が運営していましたが、株式譲渡により現在は株式会社クロス・マーケティングが運営しています。
同社はプライバシーマークも取得している上に、JMRA(日本マーケティング・リサーチ協会)の正会員です。関連企業の1つに、アンケートサイトのリサーチパネルを運営する株式会社リサーチパネルがあります。どちらも親会社が東証プライム上場企業ですので、安全性という点では合格です。
ショッパーズアイでは他にない珍しい案件が見つかることもありますが、覆面調査の案件数は決して多いとは言えません。2024年7月の時点でモニター案件が400件以上あるのと比べ、覆面調査の案件数は0件でした。
高額謝礼の案件が多いのはメリットですが、競争率が高くてなかなか当選できないという声もあります。商品モニターではなく覆面調査の仕事がしたい人は、他のサイトと併用するのがおすすめです。
MediF(メディフ)
インパクトホールディングス株式会社が運営するMediF(メディフ)は、店舗調査や営業の仕事を探せる登録制の案件サイトです。以下のような仕事の案件を取り扱っています。
- 覆面調査
- アンケート
- ラウンダー
- 推奨販売
HPに掲載されている募集案件を見る限りは、覆面調査とラウンダーの仕事が大半を占めている模様です。案件数は決して多いとは言えませんが、覆面調査ではプロ野球スタジアムや住宅展示場・テーマパークの案件も募集されていました。
AJISと同様に、メディフでも報酬は銀行口座に現金で振り込まれる仕組みです。運営会社はプライバシーマークを取得していますので、サイトの安全性は高いと言えます。
覆面調査バイトの口コミ
覆面調査のバイトが本当に安全なのかどうか、実際に仕事をした人の声が知りたいという人も多いかと思います。危ない目に遭った人がいれば、覆面調査の仕事をする上でも体験談が参考になるはずです。
口コミサイトのみん評で覆面調査のバイトに関する投稿が見られますので、「良い口コミ」と「悪い口コミ」に分けて紹介します。
良い口コミ
覆面調査のバイトに関する良い口コミとしては、以下のような投稿が寄せられています。
隙間時間にサクッと稼ぎやすい!
半年間登録してますが案件の頻度はまちまちですが二時間弱でサクッと稼げるいいバイトだと思いました。
時給表記がかなり高いので本当にもらえるのか最初は不安でしたがしっかりと頂けてもっと早く始めればよかったと思いました!
タダでランチ
某バーガーの覆面に行きました。はっきり言うと手元にお金はほとんど残りません。指定された物を頼み調査するので、ただ電車代がタダ&指定された品を頼む金額で、もらえる報酬より多く払わないで済む様なところを選び覆面調査しています。
なので、タダでランチを私は食べています。調査したあとレポートに記入しますが、それが少し大変だけど人にも気を使わず、自分1人で仕事ができるのでそこも覆面調査のいいところだと思います。
コロナ明けで4年ぶりのモニター
半年ほど前に問い合わせた際、コロナ禍で案件がほとんどないと言われて
それぶりのご連絡をいただき、今回はフェイシャルエステの新店舗のモニターでした。
年齢層が若そうなお店でしたが料金などは若い人じゃなかなか払えなさそうで、そこに関してのギャップを口出ししたり、店内の雰囲気の意見をお伝えしたり、、、今回はかなりやりがいがあり、コンサルタントになった気分でした。
金額は\8,000というかなり高額でしたが3時間拘束だったので少し疲れました。が、かなり楽しくモニターできました。
また、次回案件お待ちしております。
良い口コミを投稿している人は、覆面調査のバイトもそれなりに楽しみながら取り組んでいる様子がうかがえます。コロナで美容業界が不振だった頃は仕事が激減していたようですが、現在は調査員の募集も再開されている模様です。
悪い口コミ
みん評には覆面調査のバイトに関する厳しい声も寄せられています。公平性の観点から、悪い口コミも紹介します。
研修と報告書
大手の所は地方でも案件はありますが、採用されるケースは30パーくらい。
兎にも角にも1つの案件をこなそうと採用されても、大量のマニュアルを見て挫折する人はかなり多い。(ドタキャン)
暗記して望まなければならないので、記憶力に自信がない人はやめた方がいい。
弁当1つの案件も大量のマニュアル、テスト、報告書提出で余程口を挟みたくなる人以外は厳しいかと。
報酬は実質弁当代を引いた数百円。
高額案件もあるが、弁当で頭痛くなるレベルなので‥。
よく、個人情報を晒したくないという人がいるが、一個人の個人情報に価値はないので、マニュアル酔いしない人はチャレンジするべき。
取引先も有名な企業が多いので安心な部分はある。
イベント……
商業施設設は休憩時であっても行ってはいけなかったらしく(一言もそんな説明はなかった)休憩時に立ち入ったら、私たちを監視していたスタッフがいたらしく、走ってきて急に腕を掴まれ、罪を冒したかのように扱われた。聞いたらその人達も納得いく理由を知らないようだった。休憩時間はプライベートだと思うのだが……せめて説明義務はないのか?
上の人は終始私達を小馬鹿にしたような態度でした。日雇いとはいえ、社会人として、全くプロフェッショナルでなかったです。
昼過ぎから夜10時まで、食事もさせてもらえず、水も買えるところがなく、受刑者なのか?と当時思った。イベントだったので忙しい時間と暇な時間があるのは承知だが、1時間の半分は休憩って時間が数時間あるならば、せめて持ってきた軽食を口にさせてほしかった。
個人情報を抜くだけ
個人情報を何度も書かされたあと、いきなり希望の仕事は締切っておりますので、商品購入の仕事なら紹介出来ますと言われました。こちらが不審に思い質問をしたら、モラルのある行動を、お願いします。と言われ、その後完全に無視されております。既読スルーや、モラルのある行動をして下さい。と自社の注意書きに書いてあるのに自らはするようです。結果として個人情報だけ抜かれる会社です。全く信用出来ません。
覆面調査のバイトで危ない目に遭ったという人はいないようですが、調査会社とのやり取りでトラブルになったという投稿がいくつか見られます。トラブルを防ぐためにも、わからないことは事前によく確認しておくことが大切です。
まとめ
店員に気づかれないように調査を行う必要があることから、覆面調査のバイトには「怪しい」仕事というイメージもありました。実際には大手企業からの依頼も多く、店舗改善という正当な目的で行われる大切な仕事です。
覆面調査の仲介サイトに登録する際には、住所や氏名などの個人情報を入力する必要もあります。以下の6サイトは運営会社がプライバシーマークを取得していて会員数も多く、信頼のおける安全なサイトです。
中には覆面調査の案件数が多いとは言えないサイトもありますので、複数のサイトに登録して案件を探すのが稼ぐコツです。覆面調査の目的をよく理解した上で、家計節約に役立ててみるといいでしょう。