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プラモデル製作の仕事とは?製作代行と完成品販売で稼ぐ副業を解説

副業
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当ブログではこれまでに、趣味や特技を生かして収入を得る副業の手段の数々を紹介してきました。普通は単なる趣味と見られがちなプラモデルの製作も、そんな副業の1つです。

自分で作るのが楽しいはずのプラモデル製作で収入が得られるのはどういう仕組みによるのか、製作代行と完成品販売に分けてそれぞれの稼ぎ方を調べてみました。プラモデル製作の副業で稼げる金額の目安についても、記事の後半で詳しく解説します。

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プラモデルを作る仕事とは?

プラモデル製作

プラモデルは子供だけでなく大人も楽しめる趣味の1つですが、趣味の範囲を超えて仕事にしている人が存在します。世の中には自分で作るのが面倒だったり時間がなかったりという理由で、お金を出してプラモデルの完成品を購入している愛好家が少なくないからです。

特にガンプラ(ガンダムのプラモデル)は非常に精巧な作りになっているため組み立てるのが難しく、きれいに塗装する作業にもコツが要ります。自動車やバイク・航空機・戦車・艦船・城など、他の種類のプラモデルも完成に手間がかかる点では変わりありません。

プラモデルの愛好家には自分で作るのを趣味にしている人と、作るのは苦手でも部屋に飾っておきたいという人の2種類があります。自分で作るのが苦手なプラモデル愛好家が存在するからこそ、作るのが得意な人の副業手段になるというわけです。プラモデル製作で収入を得る手段は、製作代行と完成品販売の2つに大きく分けられます。

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プラモデルの製作代行

プラモデル製作で収入を得る2つの方法のうち、製作代行は依頼者からの注文に応じてプラモデルを作ることになります。組み立てる前のプラモデルキットを依頼者から預かり、組み立てた完成品を依頼者宅まで発送するのが製作代行の基本的な手順です。

GoogleやYahoo!で「プラモデル 製作代行」と入力して検索してみると、数多くの製作代行サービスがヒットします。検索結果の中には模型店のHPも含まれますが、個人でプラモデル製作代行の仕事をしている人も少なくありません。

プラモデルのキットを自分で購入して組み立てを代行する場合もありますが、依頼客が購入したキットを送ってもらって製作を代行するのが一般的です。納期は1カ月から3カ月という例が多く、組み立てから塗装・仕上げまでがサービス内容に含まれます。

ガンプラ製作中
photo by Wei Jen Chang CC BY-ND 2.0

代行サービスには小規模の店舗や個人事業主が多いだけに、プラモデル製作を担当するスタッフ(モデラー)の募集はなかなか見つからない状況です。インターネット上でガンプラの製作代行を手がけるEVOLVE WORKSは、十数名のスタッフで運営されています。スタッフの中には全国各地の委託モデラーも含まれますが、残念ながら現在はモデラーを募集していません。

株式会社CATSが募集しているプラモデル製作代行スタッフ(アルバイト・パート)は、土日祝日が休みで勤務時間が9時から18時という求人です。一般の会社員が副業の手段にするには、不向きな仕事と言えます。

アルバイト求人サイトでプラモデルの仕事を検索してみても、検索結果の大半はメーカーの工場でプラモデルキットを製造する求人でした。副業に適した求人が見つからなければ、自分でプラモデル製作代行のサービスを始めるという手もあります。

スキルシェアサイトのココナラでは、ガンプラやミリタリーなどのプラモデル製作代行サービスを出品している人も少なくありません。スキルを時間単位で売り買いできるタイムチケットにも、数は少ないながらプラモデル製作代行が出品されている状況です。

スキルシェアサイトを利用すれば集客に有利な反面、売上から20%前後の手数料が引かれます。個人でプラモデル製作代行サービスを立ち上げてHPを開設すれば、売上の全額を自分の収入にすることも可能です。この場合は集客が課題となってきますので、ブログやSNS・YouTube動画などを活用した宣伝も欠かせません。

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プラモデルの完成品販売

製作代行の仕事は完成品販売と違って注文内容に合わせて作業を行うことになるため、洋服や注文住宅などのオーダーメイド販売と似た仕事です。完成品販売でも顧客に対応する場面はあり得ますが、製作代行は仕事の受注段階から顧客との打ち合わせを行います。黙々と作業をするのが好きな職人タイプの人よりは、ある程度のコミュニケーション能力を備えた人に向いた仕事です。

他人とのコミュニケーションがあまり得意でないという人には、ネットオークションやフリマアプリを利用して完成品のプラモデルを販売するという手もあります。プラモデルを製作する際に依頼客の注文に応じる必要はなく、自分の好きなように組み立てた上で出品できるのが完成品販売のメリットです。当然のことながら納期もありませんので、自分のペースで製作したプラモデルを売ってお金に換えられるようになります。

自動車のプラモデルを出品

顧客対応が少ないという点では製作代行より気楽な稼ぎ方ですが、ヤフオクやメルカリに完成品を出品しても必ず売れるとは限りません。販売実績が少なかったり設定価格が高すぎたりして、なかなか売れないという事態も考えられます。出品価格を低めに設定すれば売れやすくなりますが、必要以上に安くしすぎるとキット代や消耗品代などを引いた最終的な収益が0になりかねません。

ホビー店やリサイクルショップなどにプラモデルの完成品を持ち込み、買取してもらうという手もあります。ネットオークションなどに出品するよりはお金に換えられる確率が高いやり方ですが、そういう店舗の買取価格は決して高いとは言えません。売れ残るリスクはあるものの、プラモデル愛好家の利用が多いヤフオクなら買取より高く売れる可能性があります。

プラモデル完成品の梱包方法

梱包

ネットオークションなどを利用してプラモデルの完成品を販売する際に問題となるのが、発送の途中で商品が破損してしまうトラブルへの対策です。精巧に作られたプラモデルはちょっとした衝撃や振動でも壊れやすいため、梱包には気を使います。段ボール箱に緩衝材を詰めた程度では破損を防げないため、コストが余計にかかっても二重に梱包するのがおすすめです。

実際にプラモデルの完成品を発送している人の例では、クリアコンテナなどのプラスチックケースや発泡スチレンボード・波型のウレタン材などを二重梱包に利用しています。プラスチックケースやスチレンボードなどの梱包材にネジや爪楊枝を使ってプラモデルを固定し、その上で丸めた新聞紙などを緩衝材にして大きめの段ボール箱に包むやり方です。宅配業者に荷物を預ける際には段ボールの外箱に「こわれもの」「天地無用」といったシールを貼ってもらい、配達員に注意を促す対策も欠かせません。

プラモデル完成品の販売は違法にならない?

六法全書

製作代行はサービス提供の対価として報酬を得る仕事ですが、完成品販売は組み立てたプラモデルそのものを売って代金を受け取る稼ぎ方です。商品の扱い方によっては古物商の許可が必要になるケースもあるだけに、許可を得ないで販売すると違法になる可能性も出てきます。

とは言え新品のプラモデルキットを購入して自分で組み立て、完成品を販売する分には法的に問題ありません。古物商許可が必要になるのはプラモデルのキットを中古で購入し、組み立てた完成品を第三者に販売するケースです。特に転売目的で中古のプラモデルキットを購入した場合は、古物商許可なしで完成品を販売すると違法性に問われる可能性があります。

プラモデルに限らず事業として継続的に中古品を転売する場合には、たとえ個人でも古物商許可が必要です。部屋に飾っていたプラモデルの完成品を引越しや断捨離で処分する際に、中古キットを購入して組み立てた完成品をネットオークション等に出品する場合も考えられます。このケースでは事業として継続的に転売を行うわけではないため、元が中古キットであっても古物商許可は不要です。

つまりプラモデルの完成品販売で古物商許可が必要になるのは、転売を目的に中古キットを仕入れて制作した品を販売するケースに限られます。少しでも収益を増やすために中古キットを購入して原価を下げようという場合には、違法にならないよう古物商許可を取得しておくといいでしょう。

プラモデル製作の副業でどれだけ稼げる?

お金と電卓、ボールペン

プラモデルの製作代行サービスで料金を明記している店舗の例を参考にすると、代行料金は30,000円前後からという例が多くなっています。製作時間に応じて、1時間あたり4,400円という料金設定にしている業者もありました。

ココナラなどを利用して個人でプラモデル製作代行のサービスを出品した場合は、3,000円前後に価格設定している人も少なくありません。代行料金の相場からすれば格安ですが、顧客からの信頼が得にくい個人が業者に対抗するには低価格でアピールするのが効果的です。

ココナラでも1万円以上でプラモデル製作代行の価格設定をしている人は多く、中には10万円という高額出品の例も見れらます。腕に自信がある人でないと、そういう強気の価格設定で依頼を獲得するのは難しいはずです。プラモデル組み立ての基本料金は2,000円から3,000円程度の例が多く、塗装やつや消しコーティングなどのオプション料金を設定している人もいます。

製作代行で月に稼げる金額は何件の依頼を獲得できるかによって左右されますが、1件3,000円で10件の依頼をこなせば月に30,000円稼げる計算です。ただし副業でプラモデル製作代行の仕事をする場合は、月に10件をこなすほどの時間が取れない可能性もあります。

完成品販売の価格設定

プラモデルの完成品販売になると、販売価格は数千円程度から10万円以上までさまざまです。これはあくまでも売上ベースの数字で、プラモデルキットの購入費用を原価計算する必要もあります。

製作代行ならキットの購入費用は依頼主が負担しますが、完成品販売では当然のことながら自己負担です。通常はキット代に5,000円から10,000円ほどの利益を上乗せした上で、価格設定を行うことになります。

送料は出品者側で負担した方が売れやすいため、ここからさらに送料と落札システム手数料(または販売手数料)が引かれます。ヤフオクの落札システム手数料は通常だと落札価格の10%で、Yahoo!プレミアム会員は8%です。メルカリに出品した場合は、10%の販売手数料を引いた残りの金額が実質的な売上となります。

ネットオークションのイメージ

ヤフオクでは即決価格で数万円クラスの出品が目立ち、1体あたり10万円以上で売れている例も珍しくありません。過去にはレア物のガンプラが100万円超で落札された例もありました。

これだけ高額で落札されているプラモデルは市場に出回っている数が少ない上に、細部に改造を加えることで完成までに何ヶ月も費やした作品と見られます。値切られる可能性もあるフリマアプリでは、これほどの高値で売れることは考えられません。少しでも高く売ろうと思えば、面倒でもネットオークションに出品するのが得策です。

プラモデル製作で稼ぐ副業まとめ

レーシングカーのプラモデル完成品

完成品販売は一攫千金を狙える代わりに、売れなければ収入が得られません。プラモデル製作を副業の手段とするには、製作代行から始める方が無難だと言えます。

それも顧客の信頼を得てこその話で、知名度が低く実績も少ないうちは思うように注文を獲得できないのが普通です。模型雑誌やプラモデルのメーカーなどが実施しているコンテストの入賞歴があれば、顧客獲得に向けたアピール材料となります。ココナラなどを利用して製作代行の仕事を獲得する場合でも、SNSなどを活用した集客の努力は欠かせません。

そうした実績やコミュニケーション能力に自信がないという人は、完成品販売にもチャレンジしてみるといいでしょう。価格設定や掲載写真・説明文次第では、実績が少ない出品者でも買い手がつく可能性はあります。

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