集中力が続かないのは仕事が嫌いな証拠?持続するための対処法を解説

学び

仕事になかなか集中できないために無駄な時間が多く、生産効率が悪くなってしまうという悩みを抱えている人は少なくないものです。その一方ではONとOFFの切り替えが速く、見事な集中力を発揮して効率良く仕事を進めている人もいます。

自分もそうありたいと思いながら集中力が続かない原因にはいくつか考えられますが、好きなことには熱中するのに仕事ではそれができないという人は要注意です。そのような人は仕事そのものが好きでないために集中できないでいる可能性が高いため、他の原因による場合とは違った対処方法が求められてきます。万人向けの対処法はいろいろと考え出されていますが、仕事を嫌々やっているような人にはたいして効果がありません。

そんな悩みを抱えている人に向けて、興味を持てなかった仕事で集中力を発揮するための方法を考えてみました。この記事を読めば仕事の目的や意義が理解できるようになり、眠っていた集中力が目を覚まします。

仕事の集中力が続かない人の特徴

睡眠不足や肉体疲労など身体的要因による一時的な集中力低下であれば、比較的簡単に解決に導けます。誰でも寝不足だったりひどく疲れたりして体調が整わないときには、仕事に長く集中していられないのも当然です。

人間の集中力が持続する限界は50分とも90分とも言われるだけに、1つの仕事に長い時間携わっているとどうしても散漫になってしまいます。一定時間ごとに短時間の休憩を入れた方が集中しやすくなるというのは、実験データに基づく科学的な真実です。

以上のような原因で誰にでも起こり得る低下現象とは別に、性格に由来した集中力の欠如も原因の1つとして考えられます。人間誰でも好きなことに対しては時間が経つのを忘れるほど熱中し、集中力も長く続きやすいのが普通です。そういう体験をした覚えがなく、1つの物事になかなか集中していられないという人も少なくはありません。

そのような人は何らかの性格的要因で集中力が続かないものと考えられますが、好きな事柄には熱中するのに仕事には集中できない人とすれば別の原因があるはずです。2つのタイプごとにそれぞれ対処法が違ってきますので、原因ごとに分けて性格の特徴を解説してます。

1つの物事に集中できない人

何事にも三日坊主で長続きしないほど飽きっぽい人はこのタイプに属するように思いがちですが、そんな人でもごく短時間なら人並み以上の集中力が発揮されることがあります。このようなタイプの人は熱しやすく冷めやすいのが特徴で、必ずしも1つの物事に集中できないというわけではありません。

そういう性格は仕事上どうしても不利に働き、何度も転職を繰り返したり定職になかなか就けなかったりという人も珍しくありません。時間単位ではある程度の集中力を発揮しても、日単位や月の単位で見れば仕事がなかなか長続きしないのです。

これに対して1つの活動に集中していられないという典型的なタイプは、たとえ短時間でも何かに熱中して我を忘れるようなことが滅多にありません。何かの作業をしていても周りの様子に注意を奪われがちで、ちょっとした物音も気になって集中が途切れてしまうような人は特に要注意です。

人の目を気にしすぎる性格の人も集中力が続きにくい傾向が見られ、自分がどのように見られているのか考えすぎるあまり仕事が二の次になってしまいます。人は何か1つの物事に集中している間、どうしても無防備になってしまうものです。

物事に集中できない性格の人は必要以上に警戒心が強く、人前では決して無防備になるまいとして無意識のうちに身構えてしまいます。自分を守ろうとする本能に余計なエネルギーが使われてしまっているために、本来なら仕事に費やすべきエネルギーへの割り当て量が減ってしまうのです。集中力というのは一種の精神エネルギーとも考えられますので、このような人はエネルギーの配分で仕事に割り当てる部分をもっと増やす必要があります。

仕事に集中できない最大の原因

趣味の活動や得意な家事など好きなことには人並み以上の集中力を発揮する人が、仕事になるとうまくいかないというケースは珍しくありません。そのような人が仕事でケアレスミスを連発したり、途中で作業効率が低下して納期に間に合わなくなったりするのは、嫌々と仕事をしているのが最大の原因です。

自分が興味のある事柄や好きなことになると我を忘れるほど熱中してしまうのは、脳科学的にも解明されてきました。何かに熱中している人の脳内では、ドーパミンと呼ばれる神経伝達物質が活発に分泌されています。快楽物質でもあるドーパミンが記憶を司る海馬や感情に影響を与える扁桃体に刺激を与え、思考を司る前頭前野が活性化して集中力がますます高まるという仕組みです。

必ずしも興味があるわけではない仕事や勉強に対しては、集中力の持続時間は90分が限界とも言われています。好きなことに対しては90分どころか何時間でも寝食を忘れてのめり込む場合も珍しくないほどに、人間の集中力は底知れぬパワーを秘めているのです。

仕事の場でこのような状態に陥るのは稀ですが、芸術家やスポーツ選手など自分の好きなことを職業に選んだ人なら十分にあり得ます。たいていの人は仕事にそこまで極端な集中力を発揮することはありませんが、集中力の持続時間にかなりの個人差が見られるのも事実です。

持続時間が長く続かない人の多くは自分の選んだ仕事に興味が持てず、お金を稼ぐために嫌々と働かされているに過ぎません。仕事の集中力が続かない最大の原因は、「自分は何のためにこの仕事をやっているのか」という無意識の疑問にあるのです。

仕事の集中力を持続させる対処法

睡眠不足や疲労が原因という比較的単純な事例なら、途中で15分程度の仮眠を取ったり休憩を多めに入れたりするような対処方法だけでも改善が可能です。学校の時間割がほぼ1時間単位となっているのも、生徒の集中力をできるだけ維持しようという意図があります。45分から50分程度の授業に10分程度の休み時間をはさむことで脳がリフレッシュされ、午後の授業まで集中力が継続されるようになるのです。

仕事にいったん集中し始めると周りが見えなくなるほどのめり込む人でも、エンジンがかかるまで長時間を費やしているようでは無駄が生じてしまいます。仕事をする環境が整備されていなかったり段取りが悪かったりでは、余計なことに気を取られて集中しにくくなってしまうのです。仕事に集中できない原因は誰でも同じというわけではありませんので、以下に原因ごとの対処法をまとめてみました。

自分に合った仕事の環境を整える

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、多くの企業ではテレワークによる在宅勤務を実施しています。これまでにない環境で仕事をするようになると、オフィスで働いて頃と比べてどうしても集中力が低下しがちです。監視の目が行き届かないのも一因ですが、集中力の妨げになるような環境になっていないかどうかという点も検証してみる必要があります。

日頃から注意力や観察力に優れて細かいことにもよく気がつくという人は、視覚的な情報に対する感受性が他の人よりも鋭いのが特徴です。そのような人がテレワークを行う場合は部屋の中が乱雑なままだと気が散りやすいので、少なくとも仕事をするデスク周りは余計なものを置かないように整理する必要があります。

オフィスでもついつい同僚と雑談してしまうという人は言葉や聴覚に対する感受性の高い人が多く、音に対して敏感に反応しがちです。在宅勤務の場合でもテレビの音が耳に入ったりすると仕事に集中できなくなってしまいますので、できるだけ静かな環境を整えるように心がけるといいでしょう。周囲の騒音や家族の会話が気になるようであれば、耳栓をしたりホワイトノイズを流したりするのも効果的です。

この他にも座る姿勢や室温など、仕事をするための環境が快適でないと集中力が続かない原因になってしまいます。仕事以外のストレスがかかると余計なエネルギーが使われてしまい、脳の働きに費やすエネルギーがそれだけ減ってしまのです。

ワーキングメモリを整理する

集中力を高めるには仕事をする机の周りを整理整頓するのが効果的ですが、中には机が整理されすぎているとかえって仕事がやりづらいという人もいます。他の人から見れば乱雑なようでいて、当人にしかわからない秩序に従って物が置かれているということもあるのです。

机の周りだけならそれも通用しますが、頭の中にまでは当てはまりません。仕事や家事をしているときの脳は前頭前野の一部がワーキングメモリと呼ばれる領域に割り当てられ、短期記憶を随時書き換えながらタスクを1つ1つ処理しています。仕事の集中力が続かない人の脳はこのワーキングメモリが整理されておらず、机の上が乱雑になっているのと同じような状態です。

やるべきことが多すぎると頭がパニックに陥り、何から手をつけていいのかわからないために仕事の効率が悪くなってしまいます。ワーキングメモリが整理されていないのもこれに近い状態で、1つのタスクをこなしている最中も他のタスクが気になってしまって、集中力が削がれる原因になりがちです。

ワーキングメモリを整理してから仕事を開始すればやるべきタスクの順番が明確になり、1つ1つのタスクに集中できるようになります。タスクを紙に書き出したりパソコンで一覧表にして表示したりするのも効果的ですが、ワーキングメモリを自動的に整理することも可能です。

時間が許すなら仕事を始める前に数分間目を閉じて余計な視覚的情報をシャットアウトし、脳を一種の瞑想状態に置くことでワーキングメモリ内のタスクが整理されていきます。翌朝目が覚めた時点でその日にこなすべきタスクが脳内で最適化されているように、前夜のうちに就寝前の瞑想でワーキングメモリをあらかじめ整理しておくのも1つの手です。

自分の強みを知って自信を持つ

以上のような対処法が効くのは、集中力が続かないような性格上の問題点がない人の話です。周囲の目を必要以上に気にしすぎるのが原因で仕事に集中できないでいるような人の場合は、メンタルの部分を改善していく必要も出てきます。

周囲の評価を過剰に気にしすぎる人というのは自分に自信が持てず、実際以上に自分を良く見せようと背伸びしがちです。そのような人は職場の人間関係にも疲れやすく、精神的なストレスに由来する疲労が加わって仕事への集中力が余計に低下することになります。

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性格に原因があるのでは改善が難しいように思いがちですが、意識を変えていけば仕事に集中できる人へと生まれ変わることも決して不可能ではありません。このような人は自信感のなさが集中力欠如の要因となっているのですから、自分自身の強みを見つけられるかどうかが解決に向けた鍵になってきます。

人間誰でも何か1つや2つは取り柄を持っているのが普通で、強みが発揮されるのは仕事の場面でも例外ではありません。自分に自信が持てないでいる人でも今までその仕事を続けてきたからには、何かしら役に立っている面があるはずです。

自分の仕事ぶりを他人の目で分析してみてそういう強みを発見できれば、職場における自分の存在価値を認識できるようになります。そうは言っても他人の目を気にしすぎる性格を変えるのは簡単でありませんが、何か1つでも自分の強みを自覚していればだいぶ違ってくるものです。

仕事の目的と意義を理解する

自分の好きなことになると我を忘れてのめり込んでしまうという人は、もともと集中力を発揮しやすい性格の持ち主です。にも関わらず仕事では集中力が長続きしないとすれば、仕事にあまり興味がない証拠だと言えます。

世の中には誰でも興味を持てるような面白い仕事ばかりとは限らず、むしろ面白みのない退屈な仕事の方が圧倒的に多いのが現実です。それでも自分に合った仕事を選べば、他の人にとって退屈な仕事にも興味を持って意欲的に取り組むことができます。

不幸にしてそういう仕事と巡り合えず、生活を維持するために退屈な仕事を嫌々している人が少なくありません。そうした仕事のミスマッチを解消させるために転職エージェントのようなサービスも存在するわけですが、多くの人は転職する勇気を持てずに興味のない仕事を惰性で続けているのが現状です。転職失敗のリスクを恐れて今の慣れた仕事に安住している中では、よほどしっかりとした目的意識を持たない限り集中力を維持するのが困難になってきます。

とは言え公序良俗に反するようなお金の稼ぎ方でもない限り、どのような仕事でも何らかの意味で世の中の役に立っている面があるはずです。単にお金を稼ぐという行為そのものにも、仕事をする立派な目的があります。
自分の所属する会社がどのような仕組みで収益を得て給料にまで還元されているのか、事業のメカニズムを知っているのといないのでは仕事のモチベーションが大きく違ってきます。その中で自分の果たす役割は何なのかをしっかりと自覚できるようになれば、興味が持てなかった仕事への関心も高まってくるものです。

嫌いな仕事の集中力を高める意識改革

人間にはお金を稼ぐという行為に対して、一種の快楽を覚える本能が備わっています。時にはお金が信頼や感謝・社会貢献へと置き換わることもありますが、そうした価値を獲得できるのも仕事をしている人だけに認められた特権です。

会社や仕事という大義名分がなければ、お金や信頼のような価値はなかなか獲得できません。会社組織に所属していると1人1人の役割分担が細分化されているため、そういう目的意識や仕事の意義が見えにくくなってしまいます。自分が会社の経営者にでもなったつもりで仕事の目的を考え直してみれば、新たな価値の獲得につながる仕事の意義も理解できるようになるはずです。

目的や意義を知った上でする仕事はそうでない場合よりも興味を持ちやすく、集中力も長く続くようになります。たとえ社会的な意義が認めにくいような仕事であっても、「お金を稼ぐ」ことにゲーム感覚で取り組めるようになれば、集中力を持続させるエネルギーに変えられるのです。

嫌いな仕事で集中力を発揮するには、自分で自分の脳を騙すような対処方法も試してみる価値があります。前述したワーキングメモリの整理でも1日の仕事を細かいタスクに分け、1つ1つ集中しながらこなしていくのが効果的でした。タスクをこなすごとに小さな達成感を味わえば、脳内ではその都度快楽物質のドーパミンが分泌されます。

好きなことには何時間でも集中していられるのは、ドーパミンが大量に分泌されることによって脳が快楽を感じるのが理由です。苦手だった仕事でも困難を克服して1つ1つ小さなタスクの消化を積み重ねていけば、同じようにドーパミンの量が増えていきます。そうやって脳を騙すことで集中力が自然と持続し、嫌いなはずの仕事にもいつのまにか没頭できるようになるのです。

仕事に集中できない原因と対処法まとめ

自分の好きなことを職業に選ぶことができた幸運な人でもない限り、仕事に興味が持てず集中力が続かないのは無理もない話です。それにも関わらず集中力を発揮している人は自分自身の内面を仕事に適するように変え、周囲の雑音や評価を気にしないように工夫しています。それができないでいる人は集中力が続かないまま、生産効率の悪さに悩まされることになるのです。

睡眠不足や疲労を解消させたり働く環境を整えたりするような一般的対処方法は、すべての人に効力を発揮するというわけではありません。性格に原因があって仕事に集中できない人は、自分の強みを知って自信を持つようにメンタル面を変えていく必要があります。

そもそも仕事そのものに興味が持てないという人は、仕事の目的や意義が理解できていないケースが多いものです。そんな人でも意識を変えていくことで仕事に集中できるようになる可能性は十分にありますが、どうしてもダメなら興味を持てるような仕事に転職するという手もあります。いずれにしても仕事への集中力を高めるには長続きしない原因を分析した上で、自分に合った対処方法を試してみることが解決への近道となるのです。

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