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ペット探偵になるには?行方不明になった猫や犬の捜し方を解説

ペット探偵になるには? 転職
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行方不明になった飼い犬や飼い猫などの動物を捜すペット探偵は、テレビで紹介されて注目されるようになりました。動物好きの人の中で、自分もペット探しの仕事をやってみたいという人は少なくないかと思います。ペット探偵になるには探偵社のスタッフとして採用される方法と、自分で探偵を開業する方法の2通りが考えられます。

筆者はWebライターとして仕事をする中で、探偵に関する記事を数多く執筆してきました。ペット探しの仕事についても熟知していますので、今回は「どうやったらペット探偵になれるのか」という疑問に答えていきたいと思います。

ペット探しの仕事を引き受けても必ず発見できるとは限らないため、詐欺と間違われないための対策も必要です。この記事を読めばペット探偵の仕事に対する理解が深まり、自分に向いている仕事なのかどうかが判断できるようになります。

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ペット探偵の仕事を始める2つの方法

探偵の格好をした女の子と犬

冒頭でもお伝えしましたが、ペット探偵の仕事を始める方法は大きく分けて2通りあります。1つは企業が運営するペット探偵社の求人に応募し、スタッフとして採用される働き方です。企業ではなく個人事業主が運営しているペット探偵サービスで、一緒に働いてくれる仲間を募集している場合もあります。

ペット探偵になる2つ目の方法は、自分で探偵業を開業する働き方です。会社を設立せずに、個人事業主としてペット探しの仕事を請け負っている人も少なくありません。仕事を始める難易度はそれぞれ違ってきますので、まずはスタッフとして働く方から解説します。

ペット探偵社の求人を探す

犬や猫などのペットを飼う人が増えているのを背景に、ペット探しを専門とする探偵社が次々と設立されています。ペット探偵はペットレスキューとも呼ばれ、行方不明になったペットの捜索と保護を行う仕事です。

テレビのドキュメンタリー番組やドラマでもペット探偵の仕事がたびたび取り上げられ、職業としての知名度が高まってきています。市場規模の拡大に伴って人員も多く必要になり、以前と比べて求人の募集も増えているものと推定されます。

募集中

求人サイトでもペット探偵社の募集する求人は掲載されていますが、一般の探偵社よりは求人が少なめです。探偵業界全体に占めるペット探偵の市場規模はまだまだ小さいだけに、ペット探し専門の探偵社も決して多いとは言えません。

一般の探偵社でもペット捜索の依頼に対応しているところはありますが、人探しや浮気調査など人間を対象とした調査の仕事もする必要があります。ペット探しの仕事だけをしたいという場合は、専門の探偵社で募集している求人を探すしかありません。

人口の多い地域ほどペットを飼っている人が多く捜索の依頼も多いため、求人の募集には地域的な偏りが見られます。どうしても東京などの都市部に求人が集中しがちで、地方の求人は極端に少ない状況です。

大手のペット探偵社は全国を対象エリアとしていて、地方出張の仕事もあり得ます。出張の仕事が多いスタッフでも本社が拠点となりますので、求人の多い都市部に住んでいる人ほど就職に有利なのは仕方がありません。

ペット探偵を開業する

求人が見つからない中でどうしてもペット探しの仕事がしたいという場合には、いっそのこと自分でペット探偵を開業するという手もあります。仕事を始める上での難易度は高くなりますが、全国にはペット探偵の空白域がまだまだ残されているはずです。

実際にペット探偵を開業する上では、資格と開業資金・集客という3つの高いハードルがあります。誰でも簡単に開業できるというわけではなく、事前に動物関連の資格取得や探偵業の届出が必要です。

ペット探偵の仕事でもペットシッターなどと同じように、犬や猫などの動物を一時的に保護する場面が出てきます。動物の保管を業とする場合には、第一種動物取扱業への登録が欠かせません。その上で事業所ごとに動物取扱責任者が在籍している必要があります。

資格のイメージ

ペット探偵社にスタッフとして採用される場合は、会社側であらかじめ第一種動物取扱業に登録済みです。職場には動物取扱責任者がすでに在籍していますので、資格を持っていない人でもペット探しの仕事を始められます。

個人でペット探偵を開業する場合は、第一種動物取扱業への登録を自分でしなければなりません。自分自身が動物取扱責任者になる必要もありますので、そのための資格要件を満たしている必要があります。

一種動物取扱業の種別「保管」で認められている資格要件は、都道府県によって異なります。公益社団法人日本愛玩動物協会が認定している愛玩動物飼養管理士は、東京都など多くの自治体でこの資格要件に指定している民間資格の1つです。国家資格の獣医師や民間資格のペットシッター士・認定ペットシッターなどと比べ、愛玩動物飼養管理士は資格取得にかかる費用が少なく済むというメリットがあります。

第一種動物取扱業に登録するには以上のような資格要件を満たした上で、原則として半年以上の実務経験が必要です。ペットショップ等での実務経験を持たない人でも、それと同等の飼養経験が1年以上あれば、登録が認められる場合があります。

開業資金は「事務所を構える」か「無店舗で営業を行う」かによって、金額が大きく変わってきます。電話やメールで仕事の依頼を受け付ける無店舗型のスタイルであれば、最低限の資金でペット探偵を開業することも可能です。その場合でも集客には高い壁がありますので、チラシやSNSなどを活用しながら宣伝に努める必要があります。

行方不明になったペットの捜し方

ペット探偵を開業して依頼を受けたら、以下のような手順で捜索を行います。

  1. 行方不明になった経緯をヒアリング
  2. 依頼主に自力で捜す方法をアドバイス
  3. ペット探しのチラシとポスターを制作
  4. 現場での捜索活動
  5. ペットを発見できたら依頼主に連絡
  6. 依頼主に確認の上でペットを保護
  7. 発見できなかった場合も含め、報告書を作成
  8. 請求書を発行し、代金を受取る

電話やメールで依頼を受けるのが一般的ですが、必ずしも出張捜索を行うとは限りません。自分でできることをアドバイスすることで、飼い主が自力で発見できたケースもあるからです。チラシ作成や機器のレンタルを含め、自力捜索のサポートをオンラインで提供しているペットレスキュー業者もあります。

飼い主自身で捜すのが難しい場合は、いよいよペット探偵の出番です。1日で見つかるのが理想ですが、捜索活動が数日に及ぶ例も珍しくありません。

現場での捜索活動は1日あたり8時間程度という例が多く、最低3日は捜索を行うという業者もいます。チラシを配布したりポスターを貼ったりして情報提供を求めるだけでなく、周辺の住民への聞き込みも捜索に欠かせない仕事です。

捕獲された猫

実際にペット探しを依頼された場合の捜索方法は、ペットの種類によっても違ってきます。依頼が最も多いのは猫で、次に多いのは犬です。

猫は基本的に夜行性の動物のため、捜索活動も夜間が中心となってきます。犬と違って行動範囲は狭く、飼い主の自宅近くで発見される例も珍しくありません。

猫は人間が入り込めないような狭い場所に隠れているケースも考えられるため、必要に応じてファイバースコープを使った捜索を行います。隠れている猫をおびき出すためのレーザーポインターや、暗闇で捜索を行う暗視スコープもあれば役に立つアイテムです。

犬は猫よりも行動範囲が広いため、移動距離を計算に入れた上で広域で目撃情報を収集していきます。住民への聞き込みが重要な鍵となってくることから、捜索活動は日中に行う例が大半です。無事に迷子のペットが発見されたら、エサを入れた捕獲器に誘導したり捕獲網を使ったりして保護します。

ペットが見つかる確率は?

ペット探偵に捜索を依頼した場合の発見の確率は、探偵の腕によっても数字が左右されます。発見率100%が理想ですが、どれほど手を尽くしても発見できないというケースがどうしても出てきます。発見率が80%以上であれば、ペット探偵としては優秀な部類です。

そうした数字を公開していない例も多いだけに、駆け出しのペット探偵は発見率がもっと低いものと推定されます。これからペット探偵を開業しようとしている人も、80%という数字は1つの目標です。

ペット探偵の報酬相場

お金と虫眼鏡とミニチュアの人物たち

ペットの捜索に限らず、探偵業者に仕事を依頼すると高額な料金を請求されるのが普通です。ペット探偵を利用した場合の料金も、決して安いとは言えません。

自分自身がペット探偵になれば高収入が稼げるように思いがちですが、必ずしも儲かるとは限らない事情があります。ペット探偵社で募集しているスタッフの給料は、正社員でも月に25万円前後です。年収にすると300万円から400万円という例も多く、会社員全体の平均年収に比べると、必ずしも高い水準とは言えません。

ペット探偵を開業した場合は、仕事の依頼件数によって収入が大きく左右されてきます。報酬の相場は出張捜索が1日あたり3万円前後で、交通費などの経費は報酬と別に請求するのが一般的です。1日8時間の捜索活動を行うとすれば、時給に換算して3,750円ほど稼げる計算となります。

実際には電話・メールへの対応や準備作業・報告書の作成など、現場での捜索活動以外にも多くの仕事をこなしていく必要があります。月によって依頼の件数に差が出やすいだけに、安定して稼ぐのがなかなか難しい仕事です。

詐欺と疑われないように注意

詐欺と書かれたノートとお金

ペット探偵は現地での捜索活動以外にもいろいろと仕事があるため、1日あたりの報酬が3万円でも決して割高とは言えません。優秀なペット探偵でさえ発見できないケースが出てくるだけに、発見の確率を100%にするのは困難です。

行方知れずになったペットが発見できなかった場合、「高額な費用が無駄になった」と依頼主に思われてしまう可能性もあります。そうした誤解もあって、ペット探偵は「詐欺」と間違われやすいのが実情です。

実際にろくな捜索もせずに、高額な料金を請求する悪徳業者が紛れ込んでいる可能性はあります。真面目に仕事をしていても詐欺と間違われるリスクがありますので、依頼客とのコミュニケーションは何よりも大切です。傾聴のコツについて書かれた本を読んだり講座を受講したりして、「聴く力」を身につけておくといいでしょう。

現場で捜索活動を行う際には、周辺民家の庭や植え込みの陰などを捜し回る場面も出てきます。不審者と間違われる可能性もありますので、他人の敷地内に立ち入る場合は許可を得るのが基本です。ポスターを貼ったりチラシを配布したりする場合もルールに従い、トラブルにならないよう配慮する必要があります。

まとめ

探偵の格好をした猫

ペット探偵になるには探偵社のスタッフとして採用される方法と、自分で探偵業を開業する方法の2通りがあります。開業するには探偵業の届出に加え、第一種動物取扱業への登録と動物取扱責任者の資格も必要です。仕事を始めるハードルは高めですので、ペット探偵社のスタッフとして働いて経験を積んでから独立した人も少なくありません。

ペットの発見率は80%以上あれば優秀な部類で、手を尽くしながら発見できなかったというケースがどうしても出てきます。詐欺と疑われないようにするには事前に丁寧な説明を行い、依頼主との信頼関係を築いておく必要もあります。いきなり開業する自信がないという人は、ペットレスキューなどの業者で求人を募集していないかどうか検索してみるといいでしょう。

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