検索上位の記事に長文が多い理由とは?長い文章を書くコツも解説

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何か知りたい情報について調べようという場合には、パソコンやスマホを使ってインターネットで検索するのが常識です。おいしいお店に関する情報からトラブルの解決方法まで何でも検索できるのは便利ですが、検索結果の上位に表示されるページにはやたらと長い記事が多いことに気がつきます。

検索上位に長文記事ばかり並んでいるのはどうしてなのか、検索エンジンの事情から背景を探ってみました。ブログを書いて検索上位を狙おうとする場合に長文記事を書くコツについても、記事の後半で詳しく解説します。

長文の記事は検索順位に有利?

検索上位に長文の記事が多いというのは、経験的な事実として多くの人が実感しています。インターネットを長年利用している人にしてみれば、「最近は長文の記事が増えたな」という印象を受けている人も少なくないはずです。

以前は1,000文字に満たないような短文の記事でも検索上位に表示できたのが、今はある程度の分量がないと上位に表示されにくくなってきています。キーワードで競合するライバルサイト次第という面もありますが、競合相手が長文記事を打ち出してきた場合に短文記事では太刀打ちするのが困難です。特に金融や転職・法律関係などのノウハウ系ジャンルは検索上位の長文化が顕著で、1万文字を超える長い記事も珍しくありません。

検索エンジンは度重なるアップデートを経てアルゴリズムを変えてきているだけに、こうなると文字数の多さも評価の基準に含まれるようになったのではないかと疑ってしまいます。実際にはGoogleも否定しているように、単純な文字数だけで検索順位を決めているわけではないようです。

もしそうだとすれば文字数の多い順に検索結果が並ぶはずですが、順位は必ずしも文字数に比例していません。むしろ検索順位を決める要素が他にあって、その結果として上位の記事に長文が多くなりやすいのだと言えます。

検索上位に長文記事が多い理由

かつての検索エンジンは検索順位を決める際に、外部から貼られた被リンク数の多さやキーワードの出現頻度といった要素を重視していました。そうした基準さえ満たしていれば、1,000文字に満たないような短文の記事でも上位表示が十分に可能だったのです。その結果として低品質の記事が量産されるようになり、検索ユーザーの要望を満たせない情報が検索上位を占めるという弊害が生じました。

2016年に不適切なまとめサイトの存在が大きな問題として取り上げられたのをきっかけに、検索エンジンも対策に乗り出します。現在ではコンテンツの質を最も重視するように評価基準が改められ、品質の低い短文記事は検索上位から排除されている状況です。そうした経緯については、以下の記事で詳しく解説しておきました。

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検索エンジンが重視する「コンテンツの質」とは、検索ユーザーの要望に応えられるような情報を意味します。1つのキーワードに対応する検索意図は複数考えられるため、答えも複数用意しなければなりません。想定される答えをすべて網羅すれば、結果的に記事の文字数が増えて長文化します。

長文記事が検索結果の上位に表示されやすいのは、「検索ユーザーが知りたがっている情報を1つに絞り込めない」というのが最大の理由です。1つの記事で複数の検索意図を満たそうとすれば、文章が長くなるのは避けられません。

検索で有利な長文記事を書くコツ

以上のような検索エンジンの事情を考慮すれば、上位表示を目的とした長文記事の書き方が見えてきます。文字数の目安は上位表示を狙うキーワードによって異なり、一般に検索意図の範囲が幅広いビッグワードほど多い文字数が必要です。実際にそのキーワードで検索してみて、上位に表示された記事の文字数をカウントしてみれば数値化できます。

ライバルサイトの記事と同等かそれ以上の文字数が目安となりますが、本題とあまり関係のない文章を加えて文字数を単純に増やすだけでは意味がありません。キーワードからユーザーの検索糸を汲み取り、想定される答えを網羅的に記述していくのが上位表示を勝ち取るコツです。

長文の記事を書くのが苦手だという人の多くは、文章の構成ができていません。長い文章を書くには設計図が必要ですので、事前にしっかりと構成を練っておくことをおすすめします。

検索上位に表示されているノウハウ系の記事では、以下のような構成がよくあるパターンです。

  • 導入文
  • 「~とは」でキーワードの概略を説明
  • キーワードに関する詳細な説明
  • キーワードのメリット
  • キーワードのデメリット
  • キーワードに関する口コミや体験談
  • Q&A
  • まとめ

それぞれに大見出しを設けて段落ごとに記事を書いていくわけですが、情報の網羅性を高めるには大見出しの下にもさらに中見出しや小見出しを設定する必要が出てきます。見出しと段落が増えれば増えるほど記事の分量が多くなり、結果的に文字数が増えるという仕組みです。

長文の記事を書く作業のうち、実際に文章を書く作業は全体の半分ほどに過ぎません。キーワードを分析して想定される検索意図を洗い出し、それらの1つ1つに対しする答えを用意するための情報収集にも相応の時間を費やす必要があります。網羅された情報をグループ化して適切な順番に並べ替える作業も欠かせないため、記事構成の階層構造を考える作業は特に重要です。

そうやって全体の構成を入念に決めておけば、検索ユーザーも求める情報に対して効率的にアクセスできるようになります。構成が明快な記事は全文を読み通さなくても必要な部分だけ読めば求める答えが得られるだけに、検索エンジンからも高く評価されやすいものです。

何千文字何万文字という長い文章を書かなければならないとなればうんざりしがちですが、どれだけ長い記事でも見出しで区切られた1つ1つの段落の長さはそれほど変わりありません。個々の段落に関しては書く事柄もある程度決まってきますので、後は段落を積み重ねていくだけで網羅性の高い長文記事の出来上がりです。

長すぎる記事には弊害も

検索エンジンは何よりも検索ユーザーの要望を重視し、検索意図を満たせるような記事を上位表示するようにアルゴリズムを改善させてきました。とりあえず網羅性の高い長文記事を紹介しておけば、検索に対する答えが見つかる確率も高くはなります。

その結果として長文記事が検索上位を占めるに至っているわけですが、検索ユーザーが長い文章を読まされる点に関しては弊害もないわけでありません。もっと少ない分量で情報を要領よくまとめたような記事は上位表示されにくくなり、検索ユーザーの目に触れる機会が失われつつある状況です。

情報網羅的な長文記事が主流を占めるようなキーワードでは、内容が重複しやすい短文のまとめ記事は上位に食い込むことが困難です。このようなまとめ記事も「情報をもっと効率的に収集したい」という目的には合致するはずですが、検索エンジンの評価は決して高くありません。使われている用語は長文記事と重なる面が多いだけに、記事の一部をコピーしたわけではなくてもコピペチェックで一致率が高くなりがちです。

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検索エンジンもそうした点を評価して長文記事の方に軍配を上げるわけですが、検索ユーザーの中には文章を読むのが苦手だという人も少なくありません。そんな人にとっては何千文字何万文字にも及ぶ長文記事を読むのは苦痛でしかないため、むしろ情報を短くまとめた記事の方が読みやすいと感じるはずです。

多様なユーザーに対して検索結果でも多様な選択肢を示すのが理想でありながら、現実は長文記事を読める人が優遇されています。長い文章を読むのが苦手な人は検索エンジンから離れ、知りたい情報は短文投稿サイトのTwitterで検索している状況です。本当の意味での「コンテンツの質」を検索エンジンが判定できるようにするためには、長文記事に対するこうした拒絶反応を受け入れることから始める必要があります。

長文記事の書き方まとめ

長文記事を読むのが苦手な人でも欲しい情報を効率的に手に入れられるような記事が、真の意味で質の高いコンテンツだと言えます。現状では検索エンジンの精度がそこまで高くないため、網羅性の高い長文記事が上位表示されやすい状況です。

検索エンジンから評価される長文記事を書くには事前にきっちりと構成を考え、キーワードに対して想定される答えをすべて網羅するよう段落ごとに文章を組み立てる必要があります。そうやって書き上げた長文記事を最後まで読み通してくれる人は決して多くないと予想されますが、たとえ内容の一部であっても検索ユーザーの役に立てば目的を果たすことができるのです。

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