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運転代行を副業にすれば儲かる?アルバイトと個人開業に分けて解説

運転代行を副業にすれば儲かる?アルバイトと個人開業に分けて解説 副業
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飲酒運転の罰則が厳しくなってからというもの、運転代行サービスを利用する人が増えてきました。需要が大きく拡大中とあって、「運転代行を副業にすれば儲かる」とも言われています。数ある代行業の中で、運転代行が稼げるというのは本当なのでしょうか?

一口に運転代行と言っても、働き方はさまざまです。代行業者に雇われている人もいれば、個人で開業した人もいます。

運転代行の仕事では、2人1組で行動するのが一般的です。「客車」の担当と「随伴車」の担当で、給料に差が出ることも珍しくありません。

当ブログでは副業の手段となる代行の仕事を、これまでに30種類以上取り上げてきました。紹介した中には稼ぐのが難しい代行業もありましたが、運転代行はうまくやれば「儲かる副業」になり得る仕事です。

そこで今回は会社員の副業として人気の運転代行を、アルバイトと個人開業に分けて解説します。日中だけでなく夜も働いて収入を増やしたい人にとって、運転代行はピッタリの副業です。

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運転代行とは?

ひっくり返ったミニカーとビールの空き缶

運転代行というは客車担当と随伴車担当の2人が1組となって、車の運転を代行するサービスです。1人は利用客の代わりに車(客車)を運転して、指定された目的地まで送り届けます。もう1人は随伴車両を運転して客車を追い、客車担当ドライバーを乗せて戻るのが仕事です。

筆者が若かった頃は全般にモラル意識が低く、飲酒運転が横行していました。今ほど罰則が厳しくなかったせいもあって、飲酒運転による交通事故が多発していたものです。

福岡県で幼いきょうだい3人が亡くなるという悲惨な事故をきっかけに、2002年以降に飲酒運転が段階的に厳罰化されました。全国各地で運転代行会社の設立が相次いだのは、飲酒運転に対する目が厳しくなったのを受けての動きです。代行運転手の求人も増え、「車の運転さえできれば手っ取り早く稼げる副業」として人気を集めてきました。

客車の運転手は第二種の運転免許が必要ですが、随伴車の運転なら一種免許だけでできる仕事です。運転代行の利用客は飲酒した人が大半だけに、依頼の多くは夜間に集中します。平日の日中に本業の仕事がある会社員でも、夜間限定の副業にすることは可能です。

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運転代行とタクシーとの違い

車両を使って利用客を目的地まで送り届けるという点では、運転代行はタクシーと似ています。運転代行は利用客だけでなく、車も一緒に送り届けるという点がタクシーとの大きな違いです。利用客を送り届けるには利用客自身の車を使用し、客車担当の運転手が運転を代行します。

代行運転手は任務遂行後に、元の待機場所に戻らなければなりません。そのため運転を代行する客車には、必ず随伴車両がついて行きます。客車担当の運転手はこの随伴車両に乗って、元の待機場所まで戻るという仕組みです。

タクシーは専用の緑ナンバー車両を使用して、二種免許を持つ運転手が利用客を目的地まで送り届けます。運転代行は白ナンバーの車両を使ってタクシーの類似サービスを提供しますが、随伴車両は客車担当の運転手を乗せるための車です。随伴車両に利用客を乗せるわけではないため、いわゆる白タク行為にはなりません。

運転代行の仕事内容

夜間の運転

運転代行の仕事は、客車担当と随伴車担当で仕事内容が違ってきます。客車担当は利用客に代わって相手の車を運転するとともに、利用客自身も乗せて目的地まで送り届けるのが仕事です。営業車両そのものに利用客を乗せるわけではありませんが、タクシー運転手並みに二種免許が必要になってきます。

随伴車両で目的地まで追走する運転手は、前方を走る客車を見失わないようについて行かなければなりません。それでも同じ車ばかり運転することになるため、客車担当よりは負担が軽い仕事です。

随伴車にはタクシーと同じようなメーターが搭載されていて、走行距離に応じて料金が表示されます。利用客を目的地まで送り届けて車庫入れを終えてから、表示された金額に従って料金を徴収するのも仕事です。

車を傷つけてしまうような事故の多くは、駐車場所から車を出し入れする場面で発生しています。車をぶつけたりしないように障害物に注意しながら、客車を誘導するのも随伴車運転手の重要な役割です。

空き時間を利用して随伴車両を洗車したりするのも、運転代行の仕事内容に含まれます。待機時間中は雑談したり音楽を聴いたりしながら、比較的自由に過ごせるという話です。

運転代行の仕事はきつい?

同じ運転代行の仕事でも客車の担当は、随伴車の担当よりストレスの多い役割です。慣れない車種の運転で戸惑ったり、知らない道を走行することで心細くなったりする場面が考えられます。

不慣れだからと言って、事故を起こすことは許されません。特に車を出し入れする際には、車体を傷つけないよう細心の注意が必要です。暗い夜道の運転は事故のリスクが高まるなるだけに、日中と比べてどうしてもストレスにされされやすくなります。

利用客の大半は、酒に酔って運転できなくなった人たちです。酒癖が悪い人に当たった場合には、ちょっとしたことで絡まれたりすることもあり得ます。

特に客車担当のドライバーは、酔客でも上手にあしらえるだけのコミュニケーション能力が求められる仕事です。しらふのお客さんを対象とした仕事と比べると、どうしても精神的にきつい部分があります。

運転代行車の行列

随伴車の担当は客車担当ほど大変ではありませんが、客車を見失わないように追走するのは意外と難しいものです。安全運転を最優先にして車間距離を取りすぎると、信号に引っかかったり他の車に割り込まれたりして、客車に置いていかれるリスクが出てきます。かと言って追突の危険を考えると、車間距離を詰めすぎるのも良くありません。

客車担当と随伴車担当の両方に共通する悩みとして、規則正しいい生活を維持するのが難しくなる点が挙げられます。運転代行の依頼は夜間に集中するため、どうしても夜型の生活を強いられるからです。

日中に本業の仕事をしていて夜に副業で運転代行の仕事をする場合は、睡眠時間を削って働くことになります。睡眠時間に加えて、食事の時間も不規則になりがちです。工場や倉庫・店舗・警備会社などで、夜勤の仕事をするのと共通する厳しさがあります。

運転代行を副業にするには?

運転代行ドライバーに車のキーを預ける

運転代行は日中にそれほど需要がなく、多くの人が飲酒で運転できなくなる夜間が中心になってきます。本業で昼に会社の仕事をしている人が、夜に副業で運転代行の仕事をすることも可能です。平日だと睡眠時間を確保するのが難しいという場合は、土日だけ運転代行で副業するという手もあります。

実際に運転代行の仕事を副業にするには2通りの方法があります。

  1. 運転代行業者のアルバイト
  2. 個人で運転代行を開業

それぞれ詳しく解説します。

運転代行業者のアルバイト

運転代行の仕事を副業にしている人の多くは、運転代行業者のアルバイトとして働いています。アルバイト求人サイトで検索してみると、運転代行業者が募集するアルバイトの求人が見つかるはずです。

勤務日数は週1日から5日程度まで幅広く、1日あたりの勤務時間も3時間から5時間程度という例が多くなっています。長時間勤務の求人が多いタクシー運転手などと比べても、運転代行のバイトは副業にしやすい仕事です。

運転代行業者は小規模の事業主が多いだけに、大手アルバイト求人サイトだと地方の求人はなかなか見つからないかもしれません。見つからない場合はIndeed求人ボックスなど、サイト横断型の求人検索エンジンでも検索してみるといいでしょう。

個人で運転代行を開業

求人サイトで検索しても求人が見つからない場合や条件面で満足のいく求人がない場合は、いっそ自分で運転代行サービスを開業してしまうという手もあります。ある程度の開業資金は必要ですが、利用客が支払う料金から経費を引いた金額が自分の収入になります。

法人が運営している運転代行サービスでも、従業員数10人以下という小規模の事業者が多いものです。自分の他に最低1人の従業員さえ確保できれば、個人でも開業は可能です。

運転代行を開業するには随伴車両に加え、行灯や料金メーター・メーター用のプリンタなどを用意する必要があります。運転代行の認定証を申請する際にも、12,000円の審査手数料を警察署に納付しなければなりません。随伴車両を50万円前後の安い中古車で間に合わせたとしても、60万円前後の開業資金を用意しておく必要があります。

実際に運転代行業を運営するのにかかる経費(ランニングコスト)は以下の通りです。

  • 駐車場代
  • ガソリン代
  • 自動車任意保険料
  • 従業員を雇う場合の人件費
  • 宣伝広告費

運転代行のフランチャイズに加盟すれば、集客の面では有利になります。その代わり100万円から200万円程度の加盟金と、毎月一定額または売上に応じたロイヤリティを本部に支払うのが一般的です。

このように個人で運転代行を開業するにはそれなりの資金が必要になるため、誰にでもおすすめの始め方とは言えません。まとまった資金を用意できない人は、代行業者のアルバイトとして働くのが無難です。

とは言え運転代行業は無店舗で開業できるので、店舗型と比べて開業資金は大幅に少なく済みます。「開業ありき」で副業ビジネスを始めようという人は、運転代行も検討してみるといいでしょう。

運転代行に必要な資格

運転免許証

運転代行の仕事をする上で必要になる資格は、客車担当と随伴車担当で異なります。

実際に代行運転を行う客車担当は利用客自身も同乗させることになるため、タクシーやバスの運転手と同様に普通自動車二種免許が必要です。随伴車担当ドライバーは、普通自動車一種免許を持っていれば務まります。

自分で運転代行業を開業する場合、二種免許を持っている人は自分が客車を担当して、一種免許しか持たない人を随伴車担当の従業員として雇うことも可能です。一種免許しか持っていない人が運転代行業を開業する場合は、二種免許を持つ人を雇って客車を担当してもらい、自分は随伴車を担当するしかありません。

運転代行が違法になるケース

個人で開業する際には、公安委員会から運転代行業の認定を受ける必要もあります。認定を受けずに運転代行業を営むのは違法です。

認定を受けている場合でも、一種免許しか持たない人が客車の運転を代行するのは道路交通法に違反します。白ナンバーの随伴車両に利用客を乗せるのは、「白タク」と呼ばれる違法行為です。

このように運転代行業には法律が深く関わってきますので、特に個人で開業する場合は注意する必要があります。

運転代行は儲かる?

運転代行会社にパートやアルバイトとして採用されて働いた場合の給料は以下の3パターンです。

  1. 時給制
  2. 最低保証給+歩合給
  3. 完全歩合制

時給制の場合で1時間あたりの給料は、代行会社によって差があります。一種免許でも就業可能な随伴車担当は、1時間1,000円台から1,500円程度が平均的な相場です。

二種免許が必要で仕事の難易度が上がる客車担当は、随伴車運転手より時給が500円から1,000円ほど高い傾向があります。1時間あたりの金額にすると、1,500円前後から2,500円までかなりの幅が見られる状況です。

いずれも22時から翌朝5時までの深夜時間帯に勤務する場合は、25%の深夜割増賃金が加算されます。

運転代行ドライバーの募集で最近増えているのが、完全歩合制による業務委託の求人です。歩合制で売上を多く稼げば稼ぐほど、受け取れる報酬の金額が増えることになります。その代わり売上が0だった場合には、報酬も0円になってしまう点には注意が必要です。

1万円札を鷲掴みにする

ドライバーを募集している運転代行会社の中には、歩合給の他に最低保証給を設定しているところもあります。歩合給の割合は低くなりますが、仮に売上が0だった場合でも待機時間分の給料は出るので安心です。最低保証給は1日あたり6,000円前後という例が多くなっています。

完全歩合制の求人でも、1日あたりに稼げる報酬の目安を記載しているのが一般的です。報酬の目安は業者や地域によってかなりの差が見られ、ドライバーによっても幅があります。時給制の場合と同様に、客車担当の方が随伴車担当より高めの傾向も見られます。

給与水準のあまり高くない地方都市の場合、日給の目安は6,000円から10,000円程度です。東京都心など給与水準が高い地域だと、日給の目安が10,000円から25,000円などとしている業者もあります。

仮に日給が6,000円だったとしても、週に1日ずつ働いて月に3万円前後の稼ぎになる計算です。日給が10,000円で週に2日ずつ働いた場合は、副業でも月に10万円近く稼げることになります。

年収の目安

運転代行を副業にした場合の年収は、1日あたりに稼げる金額と年間の稼働日数で変わってきます。完全歩合制の場合を含め、1日あたりの稼ぎは6,000円から10,000円前後です。

週に2日だけ働くとすれば年間の稼働日数は約100日で、年収は50万円~100万円ということになります。週に5日働けば年間の稼働日数は約250日に増え、年収も125万円~250万円に増える計算です。運転代行の料金相場が高い都市部で週に5日も働けば、年収600万円以上稼ぐことも夢ではありません。

運転代行を副業にするメリット

赤いスーパーカー

運転代行を依頼される車種は軽自動車やファミリーカーだけでなく、ベンツやポルシェのような高級車の場合もあります。車の運転が好きな人にとっては、いろいろな車種の運転ができるという点は代行ドライバーならではの特権です。

副業の手段と考えた場合、運転代行の需要が夜間に集中するという点もメリットの1つに数えられます。日中に本業の仕事がある会社員にとって、夜の仕事なら副業にしやすいものです。

運転代行を副業にするデメリット

客車を担当するドライバーは運転を代行するだけでなく、利用客自身も目的地まで同乗させることになります。そうなるとタクシードライバーと同様に、会話を通じたコミュニケーション能力もある程度は必要です。中には運転手に絡んでくるような酒癖の悪い人もいるだけに、トラブルに遭う確率はタクシーより高めと推定されます。

運転代行でよくある苦情やトラブルは以下の通りです。

  • 客車・随伴車運転中の事故
  • 代行運転した客車の損傷が後日判明
  • 料金に関するトラブル
  • 代行運転中の交通違反
  • 運転マナーに対する苦情
  • 待ち時間に対する苦情

タクシードライバーは接客のプロというイメージがあるのと比べ、運転代行はドライバーの質が低いという先入観を持つお客さんも少なくありません。同じ二種免許を持つ客車担当でも、タクシードライバーより下に見られがちなところはデメリットの1つです。

個人で開業した場合には、集客に苦労する可能性もあります。ライバルが多い地域でリピート客を作れるかどうかは、その人の力量次第です。

随伴車を担当ドライバーは客車担当より楽なようでいて、客車を見失わないようについて行くのが結構難しいという声もあります。車間距離を詰めて追走する人もいますが、追突防止のため適度な距離を空けるのが鉄則です。

まとめ

運転代行の行灯

運転代行は客車担当と随伴車担当で仕事内容が違ってくるため、給料の面でも差を設けている業者が少なくありません。

客車担当の代行運転手は二種免許が必要で、利用客の車を代わりに運転する必要があります。緊張を強いられる上に、ある程度のコミュニケーション能力も求めらる役目です。

随伴車の担当は一種免許でもできる仕事で、客車担当ほどコミュニケーション能力は求められません。給料の面では客車担当の方が優遇されやすいですが、随伴車担当でも1日6千円前後は稼げる仕事です。

運転代行の依頼は夜間に集中する上に、週1日や2日から勤務可の求人もあります。日中は会社の仕事がある人にとって、運転代行は副業にぴったりの仕事です。無理をしない範囲で、収入を増やす手段として検討してみるといいでしょう。

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