警備員バイトは楽に稼げる仕事?「きつい」という声もある理由を解説

副業

休日や夜間を利用した副業としてアルバイトの仕事に精を出している人は少なくありませんが、男性に選ばれやすいのが求人の多い警備員バイトの仕事です。学生から高齢者に至るまで幅広い世代で警備員バイトが人気を集めている理由の1つとして、楽に稼げる仕事だと言われている点が挙げられます。

一方で警備バイトを経験した人の中には、「きつい仕事だった」という声も少なくありません。これから警備員の仕事を始めようと考えている人にとっては、実際にはどれだけきつい仕事なのか気になるところです。警備員バイトにも大きく分けて3種類がありますので、それぞれの仕事内容について基本情報をまとめてみました。この記事を読めば、何かと誤解されがちな警備員バイトの実態が理解できるようになります。

警備員バイトの仕事は大きく分けて3種類

一口に警備員と言ってもさまざまな種類があって、警備会社に雇われている正社員もいれば、派遣会社から現場に派遣されているアルバイトもいます。警備業法では警備員の種類として1号警備から4号警備に大きく分けられていますが、このうち3号警備と4号警備は高度なスキルが必要です。現金や貴重品の輸送警備を行う3号警備にしても、ボディガードを行う4号警備にしても、アルバイトにできるような仕事ではありません。

一般に警備バイトとして募集されている求人は施設警備を行う1号業務か、または交通誘導や雑踏警備を行う2号業務です。施設警備と交通警備・雑踏警備という3種類の警備バイトについて、それぞれの仕事内容を解説していきます。

施設警備

ショッピングモールやデパート・オフィスビル・マンション・学校・テーマパークなど、さまざまな施設で警備を担当するのが施設警備の仕事です。施設内を定期的に巡回して異常や不審者がないかどうか確認し、有事の際には事故や犯罪を防止するために対応します。

巡回以外の時間帯に警備室で常駐しながら監視カメラのモニターを随時確認し、何かあったらすぐに駆けつけるのも施設警備の仕事の1つです。スーパーなどでよく見かける私服の保安警備員も施設警備の一種で、万引などの犯罪防止に当たることから「万引Gメン」とも呼ばれています。

交通警備

警備員バイトの中で最も求人の募集が多いのは、道路工事の現場や駐車場などで車や歩行者の誘導を行う交通警備の仕事です。道路工事現場では必ず警備員を配置して交通誘導を行うように定められているだけに、最低でも道路工事の数だけ警備員が存在することになります。

1つの工事に複数の警備員が配置される例も珍しくなく、片側交互通行の際には離れた場所に立つ警備員同士がトランシーバーを使って連絡を取り合いながら交通誘導を行います。車の出入りが多い駐車場にも警備員が配置されるケースが多く、大勢の客で大混雑する開店セールや大売り出し中の店舗駐車場には欠かせない存在です。

雑踏警備

祭りやイベント・野外コンサートの際には大勢の人が詰めかけ、会場の周辺は大混雑に陥ります。怪我人が出たりトラブルが起きたりしないよう人出を整理する役目として、雑踏警備を担当する警備員の出番です。

雑踏警備と言えば渋谷のスクランブル交差点の警備で話題となった「DJポリス」のような警察官を思い浮かべがちですが、大規模なイベント開催時になると警察官だけでは人手が足りません。警察が出動しないようなイベントも含めて民間の警備員が雑踏警備を担当し、不測の事態を避けるために体を張って案内や誘導に当たっているのです。

警備員バイトは楽な仕事?

以上のような3つの種類ごとに警備を行う場所や仕事内容が違ってくるせいか、警備員バイトは仕事が「楽だ」という人と「きつい」という人に分かれます。交通警備の仕事は楽で施設警備の仕事はきついのかと言えば、必ずしもそうとは限りません。例えば同じ交通警備の仕事でも工事の状況や天候によって働く環境が異なり、警備員を管理する現場リーダーの管理能力によっても仕事量に差が出てきます。

施設警備は担当する施設によって仕事内容に違いが出てくる場合もあるため、きつい仕事か楽な仕事なのか一概には言えません。雑踏警備も含めた警備員バイトの仕事には暇を持て余す場面もあるという共通点もあって、そういう面では人によって向き不向きが出てくるものです。警備員に向いてない人にとっては仕事が苦痛に感じられがちですが、「案外楽な仕事だった」と思える人はこの仕事に向いている証拠だと言えます。

仕事が「きつい」と感じられる場面

同じ警備員バイトでも休憩時間以外はずっと立っていなければならない交通警備の仕事と、巡回時間帯以外は座っていらいれる施設警備の仕事では体力的な負担がだいぶ違ってきます。もちろん施設警備でも建物の入り口などでずっと立ちっぱなしでいるような警備の仕事もありますが、警備室に常駐してモニターを監視する仕事は体力的に楽な仕事です。

交通警備は道路工事の現場でも駐車場でも立ち仕事だけに、シニアと呼ばれる年代の人でもある程度の体力がないと務まりません。雑踏警備の仕事も含め、屋外で警備に当たる仕事は天候の影響をもろに受けます。

夏の炎天下でも警備員は決められた制服に身を包んだ状態でずっと立っていなければならず、工事現場作業員と同様に熱中症対策が必要です。雨の日はカッパを着て警備に当たることになるため、気温がそれほど高くない季節でも蒸れて暑さを感じやすくなります。

冬は冬で寒い中での警備を強いられるだけに、万全の防寒対策が欠かせません。道路工事現場にしても駐車場にしても車の通行する場所が仕事場だけに、警備員は不慮の交通事故に巻き込まれる危険性があります。
オフィスビルなど施設警備は空調の効いた屋内での仕事となるため、交通警備のような暑さ寒さのストレスはありません。体力的な面では施設警備の方が負担が軽いと言えますが、不審者の侵入やトラブル発生の際には緊急対応に当たる必要もあります。

何事もなければ比較的楽な仕事とは言え、何が起きるかわからないのが施設警備の難しいところです。狭い警備室で相棒の警備員と長時間過ごすことになるせいか、人間関係の悩みが生じやすい点も施設警備ならではの煩わしさに数えられます。

楽な仕事だと言われている理由

警備員バイトは以上のような理由で「きつい仕事」だと言われていますが、絶えず何かの作業をしていなければならないという仕事ではありません。店の従業員のように接客が求められるわけでもなく、基本的には与えられた持ち場に待機しているだけで役割を果たせる仕事です。

特に交通警備は片側交互通行で誘導を行うような難易度が高めの仕事でもない限り、工事現場にただ立っているだけという時間が長くなります。道路工事を行うには道路の使用許可が必要で時間が決められているため、工事業者も制限時間内に終わらせようとして作業に余裕を持たせるのが普通です。

警備員バイトの給料は日給で支払われる例が多く、工事が予定より早く終わった場合でも支給額は変わりありません。中には1時間もしないうちに工事が終了し、それで1日分の給料がもらえたというラッキーな例もあるほどです。1日8時間分働いた計算で日給が決められている場合は、工事が早く終われば終わるほど時給換算の金額で得をすることになります。

交通警備のバイトをしている人に60代以上のシニアが少なくないのは、高齢者でも務まるほど難易度が低い仕事と見られている証拠です。もっと若い世代の人が交通警備の仕事を経験した場合は、前述のような体力的負担を差し引いても「楽な仕事」だと感じやすくなります。

定期的な巡回を伴う施設警備の仕事にしても、モニターを監視するだけの時間は暇を持て余すほど楽な仕事です。マンションやオフィスビルの施設警備はそういう暇な時間も多いことから、資格を取得するための勉強時間に当てている警備員も少なくありません。いざというときには現場に駆けつけて真っ先に対応しなければならない重要な役目とは言え、勤務時間の大半は特に何か作業をするわけでもなく過ごせる点で「楽な仕事」と思われているのです。

ちなみに警備員バイトの給料を時給換算にすれば1,000円前後が平均的な相場で、給与水準が高い東京都だと1日働いて1万円以上稼げる求人も珍しくありません。夜間に行われる道路工事の交通警備は日中の仕事より給料が良く、中には日給3万円以上という破格の求人も見られます。仕事の難易度が高くないわりに効率よく稼げることから、警備員バイトを副業の手段に選んでいる人が多いのです。

警備員バイトの基礎知識まとめ

平均年齢が高めの警備員バイトは定年退職後に収入を得るための仕事というイメージもありますが、20代から50代の会社員の中にも副業で警備の仕事をしている人は決して少なくありません。最近は女性の警備員も増加傾向で、男性ばかりの仕事というイメージも様変わりしつつあります。

交通警備など屋外の任務は確かに体力的な面できつい部分もありますが、仕事そのものの難易度は決して高くありません。むしろ楽をして稼げる側面がある仕事だけに、「苦労を買ってでもすべき」と言われる若い人にはおすすめできないという声もあるほどです。

警備員バイトの仕事は接客スキルや技術的な知識が学べるわけではないことから、本業では得られないスキルを身につける目的でする副業には不向きだと言えます。収入を増やすことを最大の目的とするなら、効率的に稼げる警備員バイトは副業の有力な選択肢の1つです。

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