キッチンカーは副業でも稼げる?コロナに対応した出店場所も解説

副業

作りたての料理や弁当・デザートが買える移動販売車のキッチンカーは、オフィス街のランチタイムや週末のイベント会場などでおなじみの存在です。キッチンカーの仕事はテレビ番組でもよく取り上げられるだけに、「自分にもできそう」とついつい思ってしまいます。とは言え会社を辞めてまでして移動販売を始めるのはリスクが大きく、本業の仕事を続けながら開業するのも難しいと考えがちです。

そんなキッチンカーによる移動販売は副業の形でも始められるのかどうか、収支の現状について調べてみました。失敗する確率も決して低くないと言われる移動販売を始めるには、出店場所の選び方も重要な決め手の1つです。新型コロナウイルスの感染拡大で人の流れが変わり、キッチンカーの出店場所も様変わりしつつあります。この記事ではキッチンカーを副業で始める方法と、失敗しないための出店場所の選び方という2つのポイントから解説します。

キッチンカーはむしろ副業からスタートすべき理由

結論から先に言うと、キッチンカーによる移動販売は副業でも始めることは十分に可能です。と言うよりも、むしろ副業からスタートした方が無難だと言えます。

自分で作った食べ物を売ってお金を稼ぐ仕事は他の仕事にない魅力があることから、飲食店の開業は女性だけでなく男性にも人気のビジネスです。ただし飲食店を開業するには物件の賃貸料や内装工事・厨房用品の購入など、平均して1,000万円という高額な資金が必要になってきます。

その点でキッチンカーならその半分以下の資金でも開業が可能で、初期費用を大幅に少なく抑えられるのが最大のメリットです。車を1台分購入するのに必要な代金プラスアルファの資金でスタートできますが、それでも開業資金0円というわけにはいきません。キッチンカーを使えば必ず売れるという保証があるわけではなく、赤字続きで収益が出ずに辞めてしまう人も少なくないのが現状です。

失敗率が決して低くはない移動販売を始めるために、本業の会社を辞めるのはリスクが大きいと言えます。キッチンカーは土日だけ出店するような稼ぎ方も可能ですので、会社員が休日を利用して収入を増やす副業になり得る仕事です。週末起業の形なら万が一失敗しても本業の収入があるため、路頭に迷うこともありません。

開業に必要な資金と手続き

キッチンカーで食べ物を移動販売する副業を始めるには、調理が可能な自動車の準備が最低限必要です。キッチンカーに使われる車には軽自動車と普通車・トラックの3種類があって、車両が大型になるほど購入費用が高額になる代わりに、多くの売上を見込めるようになります。少しでも開業資金を少なく抑えたい場合には、購入費用が安い軽自動車を選ぶのが無難です。

購入した車をキッチンカー仕様に改造する際にも、軽自動車の場合で200万円前後の費用がかかります。トラックを改造する場合は300万円から500万円ほどが平均相場ですが、中古のキッチンカーならトラック型でも100万円くらいから購入が可能です。

キッチンカーは自分で車を購入して改造を加えなくても、レンタルで済ませることもできます。土日祝日だと1日あたりのレンタル料金が10万円程度に上がる場合もありますが、売れるか売れないかわからない初心者のうちは購入するよりリスクが少ない始め方です。

移動販売が軌道に乗ってくれば、長く続けるほどレンタルの方が割高になってきます。まずはレンタルからスタートしてコツコツ稼ぎ、車両購入資金を貯めるのが無難なやり方です。

キッチンカーで食べ物を販売する場合でも飲食店を開業するのと同様に、出店場所を管轄する保健所の営業許可が必要です。複数の地域にまたがって移動しながら営業を行う場合は、それぞれの管轄区域の保健所ごとに営業許可を取得しなければなりません。キッチンカー1台ごとに食品衛生責任者を置くことも義務付けられていますので、営業を始める前に忘れず所得しておく必要があります。

週末起業でどれだけ稼げる?

一般的な会社員は平日に本業の仕事があるだけに、キッチンカーで副業を行うには土日だけ出店するのが無理にない稼ぎ方です。土日の出店でどれだけ稼げるかという点については、実際に売ってみるまでわかりません。
仮に1個500円のメニューを考えたとして、1日で20個売れれば売上は1万円になる計算です。実際にはほとんど売れない場合もあれば、予想以上に好評で100個以上売れる場合も考えられます。

1日1万円の売上で週に2回ずつ出店すれば1カ月で8万円の売上となりますが、売上の全額が収益となるわけではありません。どんな料理やデザートを作るにしても、食材の仕入れが必要です。運良く無料で出店できる場所を確保できた場合は別として、通常であれば出店料も計算に入れなければなりません。

食材などの原価と出店料を引いた粗利益率を20%前後とすれば、月の売上が8万円なら粗利益は16,000円になる計算です。実際にはそこから食材のロスやガソリン代などの経費も引かれるため、手元に残される最終的な収益はもっと少なくなります。思ったよりも売れなければ売上が経費を下回り、赤字になるリスクもあるという点には注意が必要です。

コロナ禍でキッチンカーの出店場所も様変わり?

これまでキッチンカーの出店場所と言えば、ランチタイムのオフィス街や週末のイベント会場などが中心でした。需要がある場所に出店することで数も多く売れて高収益が確保できるわけですが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響でそうした状況にも変化が生じています。

緊急事態宣言が発令されていた頃は多くの企業でテレワークによる在宅勤務に切り替えたため、平日に賑わうはずのオフィス街から人の姿が消えました。さまざまなイベントも軒並み中止となり、会場周辺で稼いでいたキッチンカーも方針転換を余儀なくされたのです。

営業自粛が相次いだ飲食業界はコロナ禍で大打撃を受け、経営不振に陥って閉店に追い込まれた店も少なくありません。そうした中でもキッチンカーは持ち前の機動力を生かし、出店場所を変えることでコロナ禍に対応しています。在宅勤務の人が増える中では住宅地が新たな出店場所として脚光を浴びるようになり、マンション敷地内にキッチンカーが並ぶという今までにない光景が見られるようになったのです。

マンションに出店するメリット

オフィス街やイベント会場などと比べてマンションなど住宅街に出店したキッチンカーには、メニューの提供にスピード感がそれほど求められません。時間に余裕がある中で住民との会話を楽しみながらメニューを提供するスタイルへと、キッチンカーの移動販売も様変わりしつつあるのです。

緊急事態宣言解除後はイベントの制限が段階的に緩和され、週末のイベントやテーマパークの人出も復活しつつあります。それでも人々の生活様式は完全には元に戻らないと推測されることから、マンションに出店するキッチンカーは今後も定着する可能性が大です。

意外と難しい出店場所の選び方

道の駅やショッピングモールなど定番の出店場所も含め、週末だけの副業でキッチンカーの移動販売を始めようとする人には数多くの選択肢が与えられています。キッチンカーで収益を出すのが難しいと言われているのは、良い出店場所がなかなか見つからないというのも一因です。「これは」と思う出店場所を見つけて交渉してみても、実際に許可を得て出店できるようになるまでに1か月以上かかるという例は珍しくありません。

出店場所によって売れるメニューも違ってくることから、たとえ副業でもキッチンカーの移動販売を始める際には入念な出店計画が不可欠です。せっかくキッチンカーを購入して夢を叶えながら赤字続きで収益を出せず、短期間で辞めてしまった人は計画に無理があった可能性もあります。

キッチンカーのフランチャイズに加盟してノウハウの提供を受ける場合でも、出店場所は自分で探すのが一般的です。固定店舗の飲食店が立地条件の選び方しだいで売上が大きく左右されるのと同じように、移動販売も出店場所の選び方が成功の鍵を握ってきます。

キッチンカーの副業まとめ

これまでに出店していた場所で商売が成り立たなくなっても、自由に移動して場所を変えられるのがキッチンカーの強みです。とは言っても一等地はすでにライバルが確保している場合も多く、穴場のスポットを見つけるのも簡単ではありません。

キッチンカーの移動販売を成功させるにはメニューの工夫や車両の装飾・立て看板等による宣伝効果など、さまざまな要素が必要です。いずれも飲食店を開業する場合と共通のノウハウが求められますが、開業資金には大きな差があります。少ない資金で開業できる上に週末だけの限定した営業も可能なことから、キッチンカーの移動販売は副業に向いた稼ぎ方です。

将来的に飲食店を開業するためのリハーサルとして移動販売を始める人も少なくありませんが、キッチンカーには移動販売ならではの良さがあります。たとえ失敗に終わっても貴重な経験が残るという点を考えると、キッチンカーの移動販売は挑戦してみることに意義がある仕事なのです。

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