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副業のパーソナルトレーナーは稼げない?年収格差の理由を解説

パーソナルトレーナーの女性 副業
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マンツーマンで筋トレやダイエットなどの指導を行うパーソナルトレーナーの仕事は、平日の夜間や土日だけ働くことも可能です。会社員の副業としても人気が高まっていますが、実際にやってみて「稼げない」と言っている人も少なくありません。1,000万円以上の高年収を稼いでいる人が存在するのは確かですので、同じパーソナルトレーナーの間でもかなりの年収格差がある模様です。

副業のパーソナルトレーナーが稼げないのは何が原因なのか、3つの働き方別に理由を考察してみました。稼げるパーソナルトレーナーになる方法についても、記事の後半で詳しく解説します。

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副業のパーソナルトレーナーは稼げない?

頭を抱えるパーソナルトレーナーの女性

「パーソナルトレーナーの副業が稼げない」というのは、半分正解で半分は不正解です。人によって収入格差の大きいのが特徴で、「パーソナルトレーナーを副業にしても絶対に稼げない」とは限りません。

稼げないトレーナーがいる一方では、副業でもかなりの高収入を稼いでいる人が存在します。パーソナルトレーナーの仕事を本業にしている人の中には、1,000万円以上の年収を稼ぐ人もいるほどです。働く時間が限られる副業だとそこまでの高年収を稼ぐのは難しいですが、やり方しだいでは他の副業より高収入を稼げる可能性も十分にあります。

パーソナルトレーナーに限らず、誰でも簡単に高収入が稼げる副業というのは存在しません。他の副業トレーナーより稼いでいる人は人一倍努力し、集客やリピーター獲得の面でも工夫を凝らしてきた人たちです。そのへんの能力や意識の差が、副業収入の格差となって表れているとも言えます。

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パーソナルトレーナーの年収格差が大きい理由

格差のイメージ

スポーツの分野におけるトレーナーとは、主に体力作りや栄養面に関して選手への指導やサポートを行う仕事です。プロスポーツのチームには専属のトレーナーが在籍していますが、スポーツトレーナーにもいろいろな種類があります。

スポーツ選手に限らず一般の人たちも対象に含め、依頼に応じてマンツーマンで運動や健康に関する指導を行うのがパーソナルトレーナーです。依頼客と1対1で指導を行うことになるため、1人で多人数を指導する場合と比べて料金は高めの傾向が見られます。

平日の日中に仕事をしている会社員が依頼客となるケースが多いせいか、パーソナルトレーナーの仕事も夜間や土日が中心です。同じ会社員の副業にもなり得る仕事ですが、他に本業の仕事を持っていると働き方にも制約が出てきます。

パーソナルトレーナーには、以下のような5種類の働き方があります。

  1. パーソナルジムの正社員・契約社員として働く
  2. パーソナルジムでアルバイトをする
  3. パーソナルジムと業務委託契約を結んで働く
  4. フリーランスのパーソナルトレーナーとして依頼客と直接契約する
  5. 自分でパーソナルジムを開業する

このうち(1)の正社員・契約社員として働く方法と(5)の開業は、パーソナルトレーナーを本業の仕事にしたい人に向いた働き方です。副業の手段にする場合は、(2)から(4)のいずれかを選ぶことになります。

5種類の中で最も高年収を稼げる可能性のあるのは、資金を用意してパーソナルジムを開業する方法です。このやり方で成功すれば1,000万円以上の年収も視野に入ってきますが、失敗すれば赤字だけが残される結果になりかねません。正社員・契約社員として働く場合はそこまでの高年収を望めない反面、年収300万円から400万円ほどの水準である程度安定した収入が確保されます。

副業のパーソナルトレーナーとして働く場合には、3種類の働き方によって収入の金額が変わってくるのが普通です。それぞれについて、「稼げない」と言われる理由を詳しく解説します。

パーソナルジムのアルバイトが稼げない理由

ジムの器具を消毒する作業

副業でパーソナルトレーナーの仕事を始めるには、パーソナルジムでアルバイトをするのが一番手っ取り早い方法です。ジムでアルバイトのトレーナーを募集していれば、勤務時間などの条件しだいで本業の仕事と両立しながら働けるようになります。

週に2~3日から勤務可の求人も探せば見つかりますが、アルバイトの場合は東京都心部でも1,000円から1,500円程度が時給の平均的な相場です。そういう店舗でもお客さんは高い料金を払ってサービスを利用しているものと推定されますが、アルバイトの時給は平均的な水準にとどまります。コンビニや飲食店などでアルバイトの仕事をするのと、給料がそれほど変わりないという人も少なくありません。

正社員になれば月に20万円から25万円以上稼ぐことも可能になりますが、フルタイムでの勤務が基本です。パーソナルトレーナーの仕事をしている人は20代から30代の若い世代が多いという事情もあって、正社員でも会社員全体の平均年収には及ばないと推定されます。アルバイトの従業員はトレーニング指導の仕事だけでなく、店舗の受付や施設の清掃・雑用など他の仕事もこなすのが普通です。

業務委託のパーソナルトレーナーが稼げない理由

ジムの器具を点検する男性トレーナー

トレーナーを募集しているパーソナルジムの中には、正社員やアルバイト以外に業務委託でスタッフを募集しているところもあります。正社員やアルバイトの場合は運営会社と雇用契約を結び、店の従業員として働く立場です。

業務委託の場合は運営会社との間に雇用関係はなく、個人事業主の立場で仕事を請け負うことになります。同じ副業のパーソナルトレーナーでも、アルバイトよりは自由な働き方が可能です。

時給もアルバイトより高額に設定されているケースが多いですが、法律上では労働者として保護されません。店舗側の都合で仕事を一方的に打ち切られる可能性もあるため、業務委託の立場では収入が不安定になりがちです。

業務委託の立場で感染症の拡大など悪条件が重なった場合は、月の収入がゼロになるリスクもあります。業務委託のパーソナルトレーナーも、フリーの立場で活動するトレーナーと同じ個人事業主の立場です。どちらも正社員やアルバイトと違って、労働者として法的に保護されていないという弱みがあります。

特に業務委託のトレーナーは特定の店舗に仕事を依存しているため、独立したフリーランスのトレーナーより立場が弱くなりがちです。業務委託契約を結ぶジムからの仕事が途絶えると、まったく稼げない状態に陥ってしまいます。「パーソナルトレーナーは稼げない」と言っている人のうち、何割かはそうやって仕事を失った業務委託のトレーナーです。

フリーランスのパーソナルトレーナーが稼げない理由

パーソナルトレーナーの仕事を副業にする第3の手段は、特定のジムに依存しないフリーランスの働き方です。

トレーニングの指導は最寄りのレンタルジムなどを利用して行いますが、運営会社と業務委託契約を結ぶわけではありません。自分自身も利用者の1人として料金を払いつつ、依頼客から徴収するレッスン料金に施設の利用料金を上乗せする形となります。特定の店舗に仕事を依存するわけではないため、仕事を一方的に打ち切られるリスクはありません。

報酬の金額は自分で自由に設定できますので、業務委託より効率的に稼ぐことも可能です。働き方の自由度という点で最も有利な副業の形態ですが、集客や予約受付からアフターフォローまですべて自分でする必要があります。

パーソナルトレーナー

アルバイトとして働く場合は店側が集客を行うため、訪れたお客さんに対応していれば済む話です。業務委託の立場で働く場合でも、集客面では店舗に依存することになります。

フリーランスのパーソナルトレーナーになると、1人1人が独立した個人事業主です。トレーニングの指導を行う相手も、自分の責任で見つけてこなければなりません。集客がうまくいかない場合には店舗から契約を解除された業務委託と同じように、収入ゼロという結果になりかねません。

3種類の副業パーソナルトレーナーを収入面で比較すると、安定度という点ではアルバイトが一番です。フリーランスは最も高収入を稼げる可能性がある反面、収入が不安定になりやすい立場でもあります。特に駆け出しの頃は信頼がない状態からのスタートとなりますので、どうやって集客していくかがフリーランスの課題です。

副業パーソナルトレーナーの収入はどれくらい?

パーソナルトレーナーの収入事情は、以上のような働き方によっても違ってきます。ジムでアルバイトの仕事をする場合はお客さんからの指名がなくても、清掃や雑用の仕事で最低限の給料は稼げる立場です。

給料は1時間あたりいくらという形で支払われ、時給1,000円から1,500円程度が平均的な相場です。週に2日5時間ずつ働いたと仮定すると、月収は4万円から6万円ほどと推定されます。

業務委託のトレーナーも時給単位で給料が支給される求人はありますが、1セッションあたりいくらという完全出来高制を採用している求人も少なくありません。1セッション60分で2,000円以上稼げる求人も見かけるほどで、効率的に稼ぐ上ではアルバイトより有利な雇用形態です。1セッション2,000円で月に50セッションをこなせば、副業でも10万円の月収を稼げる計算となります。

1万円札と財布と電卓

自分で集客を行うフリーランスの形態であれば、1セッションあたりに稼げる金額を自分の裁量で決めることも可能です。料金は1セッションあたり5,000円から10,000円程度が平均的な相場で、1万円以上に価格設定しているトレーナーも見受けられます。

レンタルジムの利用料金は1時間1,000円から2,000円程度が相場ですので、レンタル料を引いても1セッション5,000円前後の収益が残せる計算です。料金の相場を踏まえた上で適正価格に設定する必要はありますが、集客に成功すれば数十万円の月収を副業で稼げるようになります。

逆に集客がうまくいかない場合は、収入ゼロになる可能性も否定できません。リピート客をどれだけ確保できるかが、フリーランスのパーソナルトレーナーとして稼ぐ上でのポイントです。

稼げるパーソナルトレーナーになるには?

パソコンを操作するパーソナルトレーナーの男性

以上のような収入の試算は、順調に仕事を獲得できたと仮定した場合の話です。時給が低めで雑用も多いアルバイトとして働く場合は別として、業務委託やフリーランスの場合はお客さんに指名してもらえるように工夫する必要があります。多く指名されてセッション数を増やせば増やすほど、1ヶ月に稼げる収入の金額もどんどん増えていくというわけです。

そんな「稼げるパーソナルトレーナー」になるには、以下のような工夫が考えられます。

  1. 印象度アップでリピーターを増やす
  2. パーソナルトレーナー関連の資格を取得する
  3. SNSやブログで情報発信する
  4. オンラインでも対応できるようにしておく

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

印象度アップでリピーターを増やす

女性客に指導する男性トレーナー

パーソナルトレーナーで一番稼げる可能性があるのはフリーランスですが、新規の顧客をゼロから集客していくのは大変です。後述するような工夫が実って1人でも2人でも新規集客に成功したら、そのお客さんをリピーターに育てることで安定収入につながります。

新たに1人の新規顧客を獲得するよりも、一度信頼を得たリピーターに繰り返し指名してもらう方が現実的な戦略です。そのためには言葉遣いや服装にも気を配り、相手に好印象を与えるように努力する必要があります。

動や解剖学・栄養学の専門知識を持っているというだけでは、パーソナルトレーナーとして十分ではありません。指導がわかりやすく親切で、なおかつ清潔感が感じられるような人が好まれます。

「この人にまた指導してほしい」と相手に思ってもらえるようなレッスンを心がけていれば、その気持が相手にも伝わるはずです。ダイエットの指導をメインとする場合は、トレーナー自身も引き締まった体型をしている人の方が信頼されやすいと言えます。

パーソナルトレーナー関連の資格を取得する

トレーナーにマッサージを受ける女性

パーソナルトレーナーの仕事をするのに資格が必須というわけではありませんが、能力を証明する目的で民間資格を取得しておくという手もあります。特に集客面が課題となるフリーランスの場合、顧客の信頼を得るための「看板」が必要です。

個人でパーソナルジムを開業する際にはフランチャイズ加盟という手もありますが、フリーランスのトレーナーは経験や資格が看板代わりとなり得ます。パーソナルジムやフィットネスクラブでトレーナーとして働いた経験があれば、資格がなくても集客の武器となります。

実務経験を持たない人がトレーナーとして信頼を得るには、トレーニングや栄養学に関する知識と技術を資格でアピールするのが常套手段です。パーソナルトレーナーの仕事に役立つ民間資格には、以下のような例があります。

  1. NSCA-CPT
  2. NSCA-CSCS
  3. NESTA-PFT
  4. JATI-ATI
  5. 健康運動指導士

パーソナルトレーナー関連の民間資格で比較的取得しやすいのは、国際団体のNSCAが認定するCPTとCSCSです。アスリート向けのCSCSに対して、CPTは幅広い顧客を対象としたトレーニングの指導を想定しています。認定試験の受験料はCPTが46,000円で、CSCSは50,200円です。

米国の資格認定団体NESTAが認定しているPFT(パーソナルフィットネストレーナー)も、パーソナルトレーナーの仕事に役立つ資格の1つに数えられます。PFTの資格を取得するには教材費と講習受講料・認定試験受験料・登録手数料の合計で、72,500円の費用が必要です。

日本トレーニング指導者協会の認定するJATI-ATIという民間資格なら、受験料は33,000円で済みます。健康運動指導士はもともと国民の健康づくりを目的に設立された国の認定事業ですが、現在は公益財団法人に受け継がれている民間資格です。

SNSやブログで情報発信する

フリーランスのパーソナルトレーナーが仕事を獲得するには、インターネットを活用した情報発信も効果的です。実際にTwitterやFacebook・インスタグラムといったSNSを上手に利用しながら、顧客の獲得に結びつけているトレーナーも少なくありません。

ブログやホームページでダイエットや筋トレに関する情報を発信し、予約サイトに誘導するという手もあります。月額料金0円で予約サイトが作れる主なサービスは以下の通りです。

  1. MOSH
  2. STORES 予約
  3. RESERVA予約
  4. SelectType

オンラインでも対応できるようにしておく

オンラインのパーソナルトレーニング

「パーソナルトレーナーは稼げない」という嘆きの声の中には、2020年以降に業界を直撃した新型コロナウイルスの影響で仕事がなくなった例が含まれます。パーソナルトレーナーはクライアントと1対1で接し、トレーニングの指導を行う仕事です。今後も感染症が流行するたびに、マイナスの影響を受けやすくなることが予想されます。

パーソナルトレーニングは対面で指導を行うのが原則ではありますが、他のレッスンやセミナーと同様にオンラインでもやってできないことはありません。意図が伝わりにくかったり回線が不安定で映像が途切れたりと、オンラインならではの苦労も考えられます。対面で指導を行うのが理想ではありますが、状況しだいでオンラインでの指導にも対応できるようにしておけば安心です。

対面で予約が取りづらい状況に陥ってから慌てて対応しようとするよりも、オンラインでの指導経験を持っていた方が臨機応変に対応しやくなります。最悪の場合には月の収入がゼロになるところを、オンラインに対応することで50%以下の収入ダウンにとどまれば上出来です。

Zoomや専用ビデオチャットなどを使ったオンラインでのレッスン提供が可能な集客サイトには、以下のようなサービスがあります。

  1. ストアカ
  2. ココナラ
  3. タイムチケット

ストアカやタイムチケットはオンラインだけでなく、対面レッスンの集客にも活用できます。ココナラはオンラインでのサービス提供に限定されますが、スキル市場で国内最大のユーザー数を誇るという点が魅力です。

まとめ

タブレットで指導を行うパーソナルトレーナー

パーソナルトレーナーは副業だとたいして稼げないと言われている点について、3種類の働き方ごとに理由を検証してきました。アルバイトのパーソナルトレーナーは給料が時給いくらという形で決められているため、働いた時間以上に稼ぐのが難しいのも事実です。

パーソナルジムの業務委託は時給換算でアルバイトより効率的に稼ぎやすい仕事ですが、お客さんに指名してもらえなければ収入につながりません。フリーランスのパーソナルトレーナーはなおさら収入が不安定で、集客に失敗すれば収入ゼロもあり得ます。

以上のように同じパーソナルトレーナーの間でも働き方の違いや相手に与える印象・能力によって、かなりの収入格差が見られる状況です。副業でパーソナルトレーナーの仕事を始めてもうまく稼げない場合には、この記事で紹介したような工夫を試してみるといいでしょう。

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