ポスティングバイトは楽に稼げる?きついという声もある理由を解説

副業

アルバイトの定番となっているポスティングは、住宅の郵便受けにチラシを投函するだけの仕事です。難しい知識も必要でないだけに楽をして稼げるように思いがちですが、実際に経験した人の間では「意外ときつい仕事だった」という声も少なくはありません。給料が歩合給となっている求人も多く、慣れないうちはチラシを効率的に配布できないため思ったより稼げないという声もあります。

本当のところはどれだけ大変な仕事なのか、意外と知られていないポスティングバイトの実態について情報をまとめてみました。この記事を読めばポスティングの基礎知識が身につくとともに、この仕事が自分に向いているかどうかが判断できるようになります。

ポスティングバイトが楽に稼げると思われている理由

古くは江戸時代にまで歴史がさかのぼるとも言われるほど、ポスティングは古典的なチラシ配布の手段として利用されてきました。以前はチラシの配布手段として新聞折込の方が優勢でしたが、インターネットの普及で新聞購読者が減っている中ではポスティングが見直されつつあります。

新聞を取っていない家庭にもチラシを配布できる点がポスティングのメリットで、不動産業者や飲食店・スーパーなどの宣伝手段として利用が増加傾向です。そのためタウンワークバイトルといったアルバイト求人サイトでもポスティングバイトは求人数が多く、仕事を探すのにそれほど苦労をしません。

仕事内容も「好きな時間にチラシを投函するだけ」などと書かれていて、いかにも簡単そうに見えます。ウォーキングや散歩のついでに小遣い稼ぎができるというように紹介している求人も見られ、「これなら自分にもできそう」と思ってしまうのです。

確かにポスティングバイトの仕事は工事現場バイトや引越バイトのように重い荷物を持ち運ぶ必要はなく、飲食店のホールスタッフやコンビニバイトのように接客を行うこともありません。どちらかと言えば新聞配達バイトに近い働き方ですが、朝早く起きる必要がないという点では楽な仕事です。

マイペースで稼げるところが魅力

ポスティングバイトを新聞配達バイトと比較すると、配布する時間が決められているかいないかという点で大きな違いがあります。新聞配達だと毎日ある程度決まった時刻に配達しなければならないため、原則として遅刻は許されません。朝刊の場合は早朝のまだ暗いうちに起き出して新聞販売店へ行き、4時から6時までといった制限時間内に新聞を配る必要があります。

その点でポスティングの場合は配布期間が新聞配達よりはるかに緩く設定されており、数日以内に配布すればOKというケースが大半です。期限内であれば自分の好きな時間を選んで配布できるため、時間に縛られるのが苦手な人にとっては働きやすい仕事だと言えます。

もちろん効率良く稼ぐには少しでも早く配り終えて次々に仕事をこなしていく必要もありますが、スキマ時間で稼げるため会社員の副業にも最適です。接客の仕事と違って服装や髪型などの制約はなく、職場の人間関係に煩わされることもありません。ポスティングバイトは基本的に1人でする仕事ですので、自分のペースで働いてお金を稼ぎたいという人に向いています。

時給と歩合給でどちらが有利?

ポスティングバイトの給料は時給で計算して支払われるケースと、チラシ1部あたりいくらという形の歩合給で支払われるケースの2通りがあります。歩合給で募集されている求人は完全出来高制の業務委託で契約する例が多く、仕事を依頼する企業との間で雇用契約を結ぶわけではありません。

ポスティング「バイト」として総称はされていますが、業務委託契約の場合は最低賃金が保証された労働者に当たらない点に注意が必要です。給料も完全出来高制で支払われるため、仕事に慣れないうちは最低賃金を下回る金額の報酬しか稼げない場合も珍しくありません。

慣れてくれば効率的に配布できるようになり、決められた時給で働くよりも稼げるようになる可能性も出てきます。同じ枚数を配布した場合は所要時間が短ければ短いほど時給換算で効率的に稼げる計算になりますが、慣れないと2~3時間を費やして1,000円分しか稼げないということもあり得るのです。

時給いくらという形で募集されている求人は雇用契約を結ぶアルバイトやパートの扱いとなるため、都道府県ごとに決められている最低賃金程度の時給は保証されます。地域によっては時給800円前後の求人もありますが、全国平均で見れば1,000円前後が時給の平均的な相場です。

ポスティングバイトの求人で多数を占める完全出来高制の業務委託では、チラシ1枚あたり2円から5円程度が報酬の相場となっています。一戸建て住宅に配布する場合は単価も1枚5円程度に上がりますが、集合住宅は2円から3円程度が平均相場です。マンションやアパートは効率的に配布しやすい集合ポストを採用しているため、1枚あたりの報酬も低く設定されているのです。

と言っても一戸建てが多いエリアの方が有利というわけではなく、1枚あたりの単価が低くても集合住宅の多いエリアの方が稼ぎやすくなります。稼げるエリアに当たるかどうかは運しだいの面もあって、自分で指定して選べるわけではありません。慣れた人なら歩合給でも時給換算で1,000円以上を稼ぐことは可能ですが、ほとんどの初心者は最低賃金レベルも稼げないのが現状です。

ポスティングバイトは本当に楽な仕事?

以上のように完全出来高制のポスティングバイトは決して効率的に稼げる仕事とは言えませんが、仕事が楽なのであれば仕方がないと納得できます。給料の良さと仕事の大変さはトレードオフの関係にあり、短時間で効率良く稼げる仕事ほど重労働だったりするのが普通です。そうした面ではチラシを投函するだけのポスティングバイトは仕事の難易度が低いのも事実ですが、体力的な面では決して楽な仕事とは言えない部分があります。

チラシを配布して回るのにバイクや車だといちいち駐車場所を確保する必要がある上に、ガソリン代は支給されません。徒歩か自転車で配布して回るのが一般的となっているため、ある程度の体力的負担はあります。ポスティングバイトの仕事をしている人の中にはお金を稼ぐ目的だけでなく、ダイエットや健康維持を目的に取り組んでいるという人もいるほどです。

体力に自信がある人ならそれほど大変だと感じないかもしれませんが、運動不足の会社員が副業で始める場合はきつい思いをする可能性があります。男女比率で見ると男性の方が多いですが、主婦が副業として取り入れている例も珍しくはありません。

夏は暑く冬は寒さに耐えながらの作業となる点では、道路工事現場の警備員バイトなど屋外での仕事と共通するデメリットです。大雨や台風の日はチラシが濡れてしまうため配布を延期するのが一般的ですが、少々の雨なら配布を強行する場合もあります。天候しだいで快適さが大きく左右されてしまうという点でも、ポスティングバイトは楽なばかりの仕事ではないのです。

効率的に稼ぐには意外と大変

ポスティングバイトはダイエットや運動を兼ねながら同時にお金も稼げるのがメリットとは言え、できることなら少しでも稼ぐ効率を高くしたいところです。そのためには指定された配布ルートを無駄なく移動し、1分あたりに投函するチラシの部数を増やしていく必要があります。

チラシ1部あたり3円という歩合給で契約した場合は、1時間に300部以上配らないと時給換算で1,000円に達しません。1分間にすると5部以上のペースで配布して回る必要があるため、移動時間の無駄は極力排除したいものです。

ポスティングの仕事を依頼される際には、配布するチラシとともに配布ルートが書かれた地図を渡されます。土地鑑のない場所で配布を行う場合は事前に地図をよくチェックし、ルートを頭に入れた上で配布行動をシミュレートしておくのがコツです。大きいチラシを折っておいたり、複数枚のチラシを配布する場合は1組ごとにまとめておいたりして、事前にしっかりと準備を整えておけば現地では配布に専念できます。

指定の期間内に配りきれなかったからと言って、残ったチラシを捨てたり人が住んでいない家に配ったりするのはNGです。ポスティングを依頼する企業の側にはチラシの反響を測定する仕組みがあって、指示通り配布されていない場合は異常な数値が出るので必ずバレます。最近はスタッフにGPS装置を持たせ、行動を遠隔で管理しているポスティング会社も少なくありません。

不審者に間違われて通報された人も

ポスティングバイトで気をつけなければならないのは、頼みもしないのにチラシを投函する行為を快く思っていない人が少なくないという点です。特に不動産業者のチラシは歓迎されない場合が多く、人によっては白い目で見られることも考えられます。

実際にポスティングを巡ってはこれまでにさまざまなトラブルが発生しており、マンションの敷地内に無断で入ったために不法侵入を疑われた事例もありました。人を見た目で判断するのは良くないことだと言われていますが、世の中には人の外観に偏見を持つ人も少なくありません。ポスティングバイトは服装や髪型なども自由なところがメリットの1つとは言え、派手な格好をしている人が敷地内に入ってくるのを歓迎しない人もいるのです。

チラシを配布する時間帯が自由だからと言って、夜間に配って歩くのはおすすめできません。確かに夜の方が目立ちにくくなりますが、暗い中で他人の家の敷地に入った場合は不審者と間違われるリスクがあります。ポスティングを嫌う人の中には、日中でも敷地内に立ち入られるたびに警察へ通報するという厄介な人もいるほどです。

過去にクレームがあった家はポスティング禁止として地図でマークされるのが普通ですが、慣れないためにうっかり入り込んでトラブルに発展した事例もあります。マンションは1ヶ所で大量のチラシを効率良く配れるため稼ぎやすい反面、管理人に見つかると注意されかねません。ポスティングバイトの仕事は世間の人すべてに認められているわけではなく、チラシをコソコソと配布して回るような仕事でもあるという点は承知しておく必要があります。

ポスティングバイトの実態まとめ

配達先の住人から感謝されることも多い新聞配達バイトや宅配バイトと比べ、ポスティングバイトは少々後ろめたさを感じながらチラシを配布して回るような仕事です。それでも世の中に一定の需要があるからこそ、ポスティングバイトはこれだけ多くの求人が募集されているとも言えます。インターネット広告が主流になった今も、戸別に直接配布されるチラシの訴求力はまだまだ有効です。

徒歩で移動する距離が長かったり天候の影響を受けたりするという点では、ポスティングバイトの仕事も思ったほど楽ではありません。慣れないうちは300部程度のチラシを配布するのに何時間もかかってしまうため、初心者にとって効率的に稼げるとは言い難い仕事です。ポスティングを歓迎しない人から苦情を受けたり、不審者扱いされたりする可能性もあります。

他人の敷地内に立ち入っても怪しまれない身なりを心がけ、家の人と顔を合わせた場合は礼儀にかなった態度で声をかけるようにすれば、トラブルにも発展しにくいものです。この仕事が板についてくれば少ない労力でチラシを配れるようになり、コンビニや飲食店のバイト以上に稼ぐことも十分に可能です。

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