食品スーパーや総合スーパーなどのスーパーマーケットには、ナイトマネージャーと呼ばれる職種があります。比較的なじみの薄い職種なだけに、どういう仕事なのか疑問に思っている人も少なくないはずです。
筆者も長年スーパー業界で働いてきて一度退職しましたが、最近ナイトマネージャーとして現場復帰しました。仕事内容は以前店長を務めていた頃と共通する部分が多い一方で、勤務時間が夜間限定という違いがあります。ナイトマネージャーの仕事内容は多岐にわたりますので、具体的な作業と役割について記事にまとめてみました。
ナイトマネージャーを募集しているスーパーの求人に応募しようと思っている人には、間違いなく役に立つ情報です。
スーパーのナイトマネージャーとは?
ナイトマネージャーは「夜間店長」とも呼ばれているように、スーパーマーケットで店長が不在となる夜の時間帯に店舗を管理する仕事です。
夜間営業を行っているスーパーでは、夜の時間帯をカバーするための勤務シフトを組んでいます。レジの係員が交替で遅番を務めたり、夜間専門のスタッフを雇用したりするような勤務シフトです。
スーパーマーケットの店舗業務は多岐にわたるため、レジの係員だけでは対応しきれません。日中の時間帯は店長や副店長が店舗管理業務を担当していますが、閉店までの長時間をカバーするのは無理があります。そこでナイトマネージャーを雇って、店長や副店長が帰った後の店舗を管理してもらおうというわけです。
夜間限定とは言え店長と仕事内容が共通してくるため、「店長代理」や「店長代行」などと呼んでいる店もあります。
ナイトマネージャーの勤務時間
正社員の待遇でフルタイム勤務という店もありますが、ナイトマネージャーを募集している求人の多くはパートやアルバイトの待遇です。店長や他の正社員が退社する夕方に出社し、閉店時間までの時間帯をカバーすることになります。
勤務時間は店によって異なりますが、夕方18時前後から21時前後という例が多いです。筆者の店は閉店時間が夜21時で、17:30から21:30まで勤務しています。閉店後の作業もあるため、21時閉店でも勤務時間は21時30分までです。
スーパーのナイトマネージャーの仕事内容
実際の仕事内容も店によって異なりますが、基本的には以下のような作業が中心となります。
- 閉店作業
- 事務所の締め作業・現金管理
- 値引き作業
- レジの応援
- 店長の代行業務
- 商品の品出し・前出し作業
- 翌日の開店準備
- 電話応対・トラブル対応
いずれも筆者が日常的にやっている作業ですので、1つ1つ具体的に解説します。
閉店作業
閉店時間の前後にすべき一連の作業は、どの店でもナイトマネージャーの業務に含まれる仕事です。事務所の締め作業や精算立ち会いなどは後述するとして、まずは店舗の閉店作業について説明します。
筆者が勤務している店では、鮮魚や青果の売場にバラ売りの商品があります。ブロッコリーや解凍サンマなど、常温で放置すると商品が劣化してしまうような種類の商品です。
閉店前の決められた時刻になったらバラ売り商品を台車に載せて、バックヤードの冷蔵庫に収納します。冬は果物売り場のバナナが低温障害で黒くなってしまうため、閉店時に毛布を掛けておくのは寒冷地の店ならではの作業です。
閉店時間になったら店内にお客さんがいないのを確認して、店舗の出入口を施錠します。施錠後は遅番のレジ係員に指示を出して、レジの精算をしてもらっています。ナイトマネージャー自身がレジを精算したり、精算に立ち会ったりする店もあるようです。
店内には生鮮食品や日配品を陳列する冷ケースが何十台もあります。1台ずつケースの照明を消してエアカーテンも閉めることになりますが、この作業が結構な手間です。
店内での閉店作業が終わったら、天井照明も消灯します。筆者が現在ナイトマネージャーをしている店舗は、複合型スーパーの核テナントです。店舗施設全体の保安を担当する警備会社の社員が別にいるため、警備室に声をかけて天井照明を消してもらっています。
以前ナイトマネージャーがいない店舗で店長を務めていたときは、最後に1人残って店を施錠するところまでやっていました。警備の機械に暗証番号を入力してセットし、最後に従業員用の出入口も施錠して退出します。
閉店後に清掃業者が入ったり店舗設備の修理があったりする場合は、作業が終わるまで自分も残っていなければなりませんでした。現在の店では決められた閉店作業さえ終えれば、後は警備員に任せて退出できるので楽です。
事務所の締め作業
スーパーのナイトマネージャーがすべき閉店作業の1つに、事務所の締め作業があります。筆者の勤務する店ではストアサーバーの閉店処理と、金庫室にある精算機の締め作業です。
ストアサーバーの閉店処理は手順が決まっていて、基本的なパソコン操作ができる人なら難しいことはありません。店によっては売上データを入力するところまでナイトマネージャーがやる場合もありますが、筆者の店ではストアサーバーが自動処理で売上データを集計する仕組みです。
最後に金庫室へ入り、精算機の締め作業を実行します。これもボタンを押して出てくる長いレシートを折りたたんで、事務所の決められた場所に置いておくだけの作業です。
両方の作業を合わせても5分かからないくらいですが、閉店後に必ず誰かがやらなければなりません。日勤の店長や副店長がこの時間まで残っているのは大変なため、簡単な作業でもナイトマネージャーが雇われているわけです。
精算立ち会い・現金管理
店によってはナイトマネージャーの仕事内容に、レジの精算立ち会いや現金管理の仕事が含まれる場合があります。筆者が以前ナイトマネージャーがいない店舗で店長を務めていた頃は金庫の鍵を持たされ、売上金の管理もやっていました。夜間レジの人が精算した売上金を受け取り、事務所の金庫に収納するという責任の重い役割です。
現在ナイトマネージャーをしている店では、レジの精算作業はレジの係員が担当しています。売上金の管理を厳重にしている店では、精算作業にナイトマネージャーも立ち会うのが一般的です。
筆者の店では金庫室の同じ機械を使って精算をしているテナントもあるため、このときだけナイトマネージャーが立ち会います。売上データと実際の売上金をレシートで照合し、書類に捺印してコピーを渡す作業です。
値引き作業で忙しい夕方の時間帯に精算立ち会いを頼まれる場合が多く、相手を待たせてしまうことも珍しくありません。他にテナントが入っていない店のナイトマネージャーには必要ない仕事です。
値引き作業
ナイトマネージャーが勤務する夜間は、スーパーの各部門で人員が手薄になる時間帯でもあります。幅広い営業時間をカバーするためシフトを組んで勤務してはいますが、多くの従業員は夕方までで帰ってしまうからです。
消費期限が当日までの商品が多い惣菜や鮮魚などの部門では、売れ残りそうな商品の値引き作業が欠かせません。当日期限の商品が売れ残ってしまうと廃棄ロスが発生し、店の収益にはマイナスとなってしまいます。
各部門で夜間のアルバイトを雇って値引き作業をさせる場合もありますが、ナイトマネージャーがやってくれれば値引きのためのアルバイトは必要ありません。限られた人員だけで店を回していくためにも、ナイトマネージャーが惣菜や鮮魚などの値引き作業をしている店は多いかと思います。
筆者が以前店長の職にあった頃は、各部門の責任者が帰る前に値引きまでするのが常でした。店長時代の筆者は閉店作業だけやっていればよかったわけですが、値引きの時間が早すぎるのも良くありません。店の収益が少なくなる上に、遅い時間帯まで商品が残らなくなってしまうからです。
ナイトマネージャーに転じた現在の筆者は惣菜と鮮魚に加え、ベーカリー部門の値引き作業も引き受けています。値引き専用のバーコードラベルを発行して貼り付けている店や、自動で値引き処理をする店など、値引き方法は店によってさまざまです。
筆者の店では2割引と半額の値引きシールを貼り付けるという、昔ながらのスタイルで値引きしています。2割引で売れなければ、最終的に半額で売り切るようにするやり方です。値引きする時刻はある程度決めていますが、その日の天候や客足などを見ながら柔軟に対応しています。
値引きの対象となる商品の数がとにかく多いため、ナイトマネージャーの仕事でも特に手間のかかる作業です。値引き作業が一段落して余裕が出てきたら、生鮮食品や日配品の売場を整理しながら賞味期限のチェックもやります。
レジの応援
店舗によってはナイトマネージャーがレジ打ちを担当する場合もありますが、筆者の店では夜間レジの専門スタッフが交替で勤務しています。レジ打ちまではやる必要がない代わりに、レジのサポートをするのもナイトマネージャーの仕事です。持ち場を離れられないレジの人から、商品を売場に戻す作業などを頼まれることがよくあります。
レジの応援で最も多くの時間と労力を費やしているのは、レジに溜まった買い物カゴを片付ける作業です。筆者の店ではわかりやすいように、会計前のカゴと会計後のカゴを色で区別しています。会計前のカゴがレジにどんどん溜まってくるのと逆に、会計後のカゴはレジから減っていく一方です。
ナイトマネージャーは値引きなどの作業をやりながら定期的にレジを見回り、必要に応じてカゴの片付けと補充を行います。会計前のカゴは入口と売場のカゴ置き場まで運ぶ必要があるため、1日でかなりの距離を歩くことになる仕事です。何重にも重なった買い物カゴはそれなりの重量があって、結構な重労働となります。
店によっては夜間のサービスカウンター業務も、ナイトマネージャーがすべき仕事の1つです。レジの人たちとは何かと連携する必要がありますので、日頃からコミュニケーションを良好にしておくことが大切になってきます。
商品の品出し・前出し作業
日中の時間帯は商品の売れ行きを見ながら、各部門の係員が商品の補充や売場の整理整頓をしています。日勤の従業員が帰った後の夜間は、どうしても売場の商品管理が手薄になりがちです。
各部門で夜間スタッフを雇っていない場合は、ナイトマネージャーがカバーしてやることになります。在庫のある商品が売場で売り切れてきたら、倉庫から出してきて陳列するような作業です。
筆者の店では商品の品出し作業を夜に行うことは少ないですが、各部門の売場で前出し作業はする必要があります。陳列棚の商品が売れてくると、お客さんから見えにくい奥の方にばかり商品が残っている状態になるからです。奥の商品を手前に移動させるだけで、売れ行きがだいぶ違ってきます。
生鮮食品や日配品などは少しでも日付の新しい商品を取り出そうとするお客さんが多いだけに、売場がどうしても荒らされがちです。消費期限や賞味期限の近い商品から先に売れるよう並び替え、売場をきちんと整理整頓する作業も重要になってきます。
これらの前出し作業や整理整頓は、ナイトマネージャーの手が空いたときにする仕事としているとしている店も多いです。どうしても時間つぶしのようになりがちですが、筆者は売上を伸ばすための戦略的前出し・整理整頓を心がけています。
翌日の開店準備
開店準備作業は当日の朝にしている店もありますが、前の日にやれることはやっておくのが理想です。日勤の店長や従業員がするには早すぎますので、翌日の開店準備に属する作業もナイトマネージャーの仕事内容に含まれる場合があります。
開店時間に合わせた品出し作業などは、各部門で早朝スタッフや日勤の従業員がやる仕事です。ナイトマネージャーが前日のうちにやる開店準備作業は、レジ周りや買い物カゴ・ショッピングカートなどが中心となってきます。
筆者の店でも閉店した時点で翌日の開店に合わせて、2種類のカゴやカートが所定の位置に適切な数量を揃えておくのがナイトマネージャーの仕事です。特売日に合わせてのぼり旗を用意しておいたり、店内設備に不具合がないかチェックする作業もあります。清掃作業まで仕事内容に含まれる場合もあったりして、ナイトマネージャーがどこまで開店準備作業に関わるかは店によって異なります。
店長の代行業務(夜間の店舗管理)
「夜間店長」とも呼ばれているだけあって、ナイトマネージャーの仕事内容には店長の代行業務も含まれます。どのスーパーでも店長は多忙な職務のため、遅い時間帯まで残っていることは珍しくありません。
とは言え閉店まで必ず残っていなければならなととなれば、店長の仕事はあまりにも大変すぎます。ナイトマネージャーが夜間に業務を代行することで、店長も安心して閉店時間より早く退出できるようになるというわけです。
店長がこなすべき仕事は多岐にわたりますが、ナイトマネージャーは主に夜間の店舗管理を任されます。店内の冷ケースや照明など、店舗設備に異常が発生した場合の対応もその1つです。
店によっては他の夜間スタッフへの作業指示や、シフト管理・勤怠管理までナイトマネージャーの仕事内容に含まれる場合があります。筆者はそこまでやってはいませんが、店舗設備の修理や点検を行う業者に店長の代理で対応することはありました。
電話応対やトラブル対応も
来店客からの問い合わせ対応や電話応対も、スーパーでは日中と夜間を問わずにすべき仕事の1つです。店長に限らず他の社員が対応に当たる場合も多いですが、夜間はどうしても人員が手薄になってしまいます。
夜間レジの係員など他の夜間スタッフで対応しきれない場合には、店長の代理を務めるナイトマネージャーの出番です。購入した商品へのクレームや忘れ物などの問い合わせに対して、適切に対応する必要があります。筆者の印象では、夜間にかかってくる外線電話の多くは購入した商品への苦情です。
スーパーにはさまざまなお客さんが来店しますので、夜間の時間帯にもどのようなトラブルがあるかわかりません。店内で万引きがあった場合の対応や、犯行を未然に防ぐための店内巡回も、ナイトマネージャーがすべき仕事の1つです。
その他の雑用
スーパーの営業時間中には、他にもさまざまな雑用が生じてきます。主に日中の時間帯で店舗を管理する店長も、意外と雑用が多い仕事です。
良い店長は店内の雑用を率先してこなすような人で、事務所にこもって数字ばかり見ているわけではありません。ナイトマネージャーも夜間営業の時間帯に店長の代行業務をする中で、さまざまな雑用をこなす必要が出てきます。
レジの応援や品出し・前出し以外にも、こまごまとした用事が出次第に対応していかなければなりません。どこまでナイトマネージャーが対応するかは店によって異なりますが、以下のような作業が多いです。
- ショッピングカートの回収
- 放置されている商品を所定の場所に戻す
- 店内清掃(特にレジ周り)
- リサイクルボックスの回収や施錠
- 店内や駐車場のゴミ拾い
- POPや店内装飾の手直し
日中は店長に限らず手の空いた従業員がやっている雑用ですが、夜間はどうしても人手が足りなくなります。少ない人員で夜間営業を回している店舗では、ナイトマネージャーが幅広くカバーしていくしかありません。
筆者の場合は売場以外でも、事務所やバックヤードでする雑用があります。窓の開め忘れやエアコン・扇風機・照明の消し忘れをチェックして他の従業員の落ち度をカバーするのも、最後まで店に残るナイトマネージャーの役割です。
スーパーのナイトマネージャーは時給が高め?
ナイトマネージャーの給料は、採用される店舗の運営会社によってかなりの差が見られます。パートやアルバイトの待遇で採用された場合の時給も、大手スーパーと中小のスーパーで格差があるのは当然です。
地方の中小スーパーだと、時給は1,000円から1,100円というところが多くなっています。筆者が勤務している店も中小スーパーの部類ですので、これくらいの水準(県の最低賃金よりはやや上)です。
大手スーパーや都市部のスーパーでは、時給1,300円~1,750円という求人も珍しくありません。2024年10月の改定で1,055円となった最低賃金よりは、かなり高い水準と言えるでしょう。スーパー従業員全体の平均時給は1.200円弱と推定されますので、ナイトマネージャーの時給は他の職種より高めの傾向です。
店舗によっては基本時給に加え、18:00~22:00や22:00~24:00などの時間帯で金額が加算される場合もあります。22時から翌朝5時までの時間帯には、25%以上の割増賃金を適用するのが一般的です。スーパーの営業時間は店舗によって異なりますが、22時以降の勤務が含まれる場合は深夜割増賃金が適用されることになります。
正社員の待遇で採用された場合、大手は月給25万円前後という求人が多いです。週休2日で1日8時間働いた場合の基本給を時給に換算すると、1時間あたり1,400円前後稼げる計算となります。
スーパーのナイトマネージャーは楽な仕事?
スーパーマーケットで夜間に勤務するナイトマネージャーの中には、定年後に再就職したと見える年配の人も珍しくありません。日勤の従業員と比べて、ナイトマネージャーは平均年齢が高めのような印象もあります。
シニア世代の人にも務めるとすれば、スーパーのナイトマネージャーは楽な仕事なのではないかと思うかもしれません。実際のところはどうなのでしょうか?
スーパー従業員の他の職種と違って、ナイトマネージャーの仕事は品出しやレジ打ちがメインではありません。レジの応援や品出し・前出しをすることはありますが、あくまでも補助的な作業です。
冷暖房の効いた店内での勤務が中心で、力仕事もそこまで多くはありません。同じ作業が延々と続く部門の仕事と違って、精神的な負担も比較的軽い方だと言えます。
スーパーのナイトマネージャーに年配の人が少なくないのは、年齢が高めの人でもそれほど無理をせずに務まるという証拠です。定年後の仕事に選んだ場合は、日中に自由時間が持てるところがメリットとなります。平日の日中に本業の仕事がある会社員が、副業でナイトマネージャーの仕事をすることも可能です。
ナイトマネージャーの仕事がきついと感じる部分
ナイトマネージャーが「楽な仕事」と言えるかどうかは、店によっても違ってきます。店長並みの責任と権限を持たされている店になると、体力的に精神的にもそれなりの負担がかかってくるからです。
筆者の店では閉店後に業者の立ち会いがある場合、ビルに常駐する警備会社の社員がやってくれます。他の店でも閉店後の施錠時間が決まってれば、残業はほとんど発生しないのが普通です。
店長と比べると負担は軽いと言えますが、ナイトマネージャーも楽なばかりの仕事ではありません。スーパーの他の職種(店長を含む)と両方を経験してみると、夜の仕事ならではの大変さが身にしみてきます。
筆者の場合は勤務時間が夕方の5時半から閉店後の9時半までです。1日4時間だけ働けばいい仕事で楽なように見えますが、夕食はどうしても帰宅後の10時以降に遅れてしまいます。
店によっては勤務時間がもっと遅い場合もありますので、夜昼逆転の生活になるのが避けられません。夜型の生活は決して健康的とは言えないだけに、体調管理には人一倍気を使う必要があります。
シニア世代の人も大勢活躍していますが、スーパーのナイトマネージャーは意外と立ち仕事が多い職種です。筆者も勤務時間中はずっと動きっぱなしで、店の端から端まで何度も往復しています。1日4時間の仕事で1万歩以上は歩いている計算で、いい運動になっているくらいです。
筆者は健康を意識して意図的に歩いている面もありますので、実際にはそこまで動き回る必要はないかもしれません。それでも足腰に不安を抱えている人にとっては、体力的にきついと感じる可能性はあります。
スーパーのナイトマネージャーに向いている人
スーパーのナイトマネージャーを募集している求人を見ると、「経験不問」としているところが少なくありません。慣れればそれほど難しくない仕事ではありますが、ある程度の商品知識が求められる場面も出てきます。
スーパーで売られている商品について知識があれば、来店客から問い合わせがあった場合にも即答できるというものです。スーパーでの仕事経験がある人は、ナイトマネージャーの仕事にも適応しやすいと言えます。
「夜間店長」とも呼ばれてるだけに、特に店長や副店長の経験が役に立つ仕事です。筆者の場合も系列店で以前店長を務めていたことから、退職後に何年も経ってから声がかけられた経緯があります。
前述の通りナイトマネージャーは意外と体力を使う仕事ですので、デスクワークしか経験がない人には少々きついかもしれません。とは言え筆者の同僚は70歳近い年齢で、世間一般で言えば高齢者の部類です。
中高年の男性ばかりでなく、主婦や女性・フリーター・学生でナイトマネージャーの仕事をしている人もいます。ある程度の体力があって夜型の生活に慣れている人なら、十分に務まる仕事だと言えるでしょう。
スーパーのナイトマネージャーはコミュ障の人にもできる?
質問サイトではスーパーのナイトマネージャーに関して、「コミュ障の人にも務まる仕事ですか?」という投稿がありました。確かに閉店作業や値引き作業などは、1人で黙々とやる仕事というイメージがあります。
しかしながらナイトマネージャーは、夜の時間帯に店長の代わりを務める仕事です。お客さんや他の夜間スタッフと対話する場面も少なくないだけに、ある程度のコミュニケーション能力は必要になってきます。
筆者の場合、特に夜間レジの人たちとは何かと連携することが多いです。修理業者や警備員に対応する場面もあって、コミュニケーションが苦手な人は慣れるまで時間がかかる可能性があります。
夜間営業の時間帯に限りませんが、スーパーを訪れるお客さんにはいろいろなタイプの人がいるものです。中には無理難題を押しつけてくる人もいたりして、対応に苦慮した場面もありました。
人員が多い時間帯なら助け舟を出してくれる同僚もいますが、従業員が少ない時間帯は自力で何とかするしかありません。来店客への対応でストレスを感じる場合もありますので、接客の仕事を経験していて慣れている人の方が適応しやすいと言えます。
まとめ
スーパーのナイトマネージャーには1人で黙々とやる仕事もあれば、他の夜間スタッフや来店客との対話が求められる仕事もあります。多岐にわたる仕事内容を大まかに分類すれば以下の通りです。
- 閉店作業
- 事務所の締め作業・現金管理
- 値引き作業
- レジの応援
- 店長の代行業務
- 商品の品出し・前出し作業
- 翌日の開店準備
- 電話応対・トラブル対応
コミュニケーションが苦手な人や体力に自信がない人だと、仕事がきついと感じる可能性もあります。ある程度のコミュニケーション能力と体力があって、夜型の生活に慣れている人に向いた仕事です。
この記事を読んでナイトマネージャーの仕事に興味を持ったら、近くの店舗で求人を募集していないかどうか検索してみるといいでしょう。