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シナリオライターの仕事を副業にするには?4大ジャンル別に解説

シナリオライターの仕事を副業にするには?4大ジャンル別に解説 副業
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映画やドラマなどの映像作品を制作する際には、台本を作るシナリオライターが欠かせません。アニメやゲームなどのコンテンツにも、シナリオを専門に書いている人が存在します。

ストーリーを考えるのが好きな人にとっては天職とも言える仕事ですが、シナリオの執筆だけで食べていける人はほんの一握りです。シナリオライターになるために会社を辞めた場合は、十分な収入が得られず路頭に迷う恐れがあります。

リスクを冒してまでして会社を辞めなくても、副業でシナリオライターの仕事をすることは可能です。一口にシナリオライターと言っても、ジャンルによってデビューへの道や仕事の進め方が違ってきます。

そこで今回はシナリオのジャンルを4つに大きく分け、副業で始める方法についてジャンル別にまとめてみました。この記事を読めば、会社員とシナリオライターという二足のわらじで収入を増やす道が開けてきます。

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シナリオライターの仕事は副業でもできる?

赤鉛筆と青鉛筆の会話

映画やドラマ・アニメなどのシナリオ(脚本)を作成するライターの仕事は、有名になると本業にするだけの収入が得られるようになります。無名のうちは仕事があったりなかったりして、収入がなかなか安定しません。シナリオの仕事だけでは生活していけないため、他の仕事をしながら生計を維持しているライターも少なくない状況です。

シナリオライターになってしまうと他の仕事ができない…ということはありません。副業の範囲内でシナリオの仕事をするスタイルであれば、普通のサラリーマンや主婦でもライターになる道が開けてきます。

基本的にひとりで執筆作業を進める小説家と違って、シナリオライターは制作スタッフと打ち合わせをするのも仕事のうちです。制作会社の担当者や監督・プロデューサーといった人たちと決まった日時に集まり、作品について打ち合わせを行うことになります。

最近はオンラインで打ち合わせをする例も増えてはいますが、決められた時刻にはリモート会議に出席できるようにしておく準備が必要です。平日の日中に打ち合わせを行う例が多いため、会社員が副業でシナリオライターの仕事をこなしていくのはなかなか大変かもしれません。

シナリオの種類によっては、副業の範囲でも十分に対応できるジャンルがあります。シナリオライターの仕事は相手に合わせる必要もありますので、本業の仕事で融通のきく人の方が何かと有利です。

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シナリオライターになるには?

赤ペンが入れられた台本

シナリオライターを名乗るのに、必須となる資格はありません。シナリオを書けるだけのスキルさえ身につければ、年齢や学歴などに関係なくライターの仕事を受注できるようになります。

シナリオライターになるにはいくつかのルートがあります。シナリオのジャンルによってもデビューの仕方は違ってきますが、一般的な方法は以下の通りです。

  1. シナリオスクールで学ぶ
  2. シナリオコンクールに応募する
  3. 原稿の持ち込み
  4. 求人サイトでライター募集の求人を探す
  5. クラウドソーシングで仕事を探す

それぞれの方法について詳しく解説します。

シナリオスクールで学ぶ

まったくの未経験者がシナリオライターを目指すには、まずシナリオの書き方を基礎から学ぶ必要があります。書籍などを利用した独学でもやってできないことはありませんが、必要以上に時間のかかる方法です。

シナリオスクールに通ったり養成講座を受講したりした方が、シナリオを基礎から効率的に学べます。それなりの費用はかかったとしても、シナリオライターとしてデビューするまでの日数は大幅に短縮できるはずです。

大学や専門学校でシナリオを本格的に学ぶ場合、百万円単位の学費がかかってきます。社会人でもシナリオを学べる養成講座や通信講座であれば、週1~2回半年前後の受講期間で費用はトータル10万円前後です。

費用をかけてシナリオを学んでも、ライターとしてのデビューが約束されているわけではありません。実際にシナリオ執筆の仕事を獲得するには、何らかの方法で業界とつながりを持つ必要があります。

プロのシナリオライターが講師を務めているスクールの生徒は、仕事を紹介してもらえることもあるという点で有利な立場です。シナリオスクールのHPには、たいてい出身ライターの活躍状況が紹介されています。自分が仕事をしたいジャンルで、ライターを多く輩出しているシナリオスクールを選んでみるといいでしょう。

シナリオコンクールに応募

シナリオライターとして活躍している人の中には、シナリオコンクールの受賞がデビューのきっかけとなった例も少なくありません。シナリオライターを目指すには、コンクールへの応募は王道とも言える方法です。シナリオと似た小説の分野でも、出版社などが主催する新人賞を受賞してデビューした作家が多数を占めています。

以下のコンクールは受賞作が大手テレビ局でドラマ化される例が多いだけに、シナリオライターの登竜門とも言える選考の場です。

受賞作がテレビで放送されないシナリオコンクールでも、受賞すれば業界関係者の目に留まる可能性があります。以下の各賞は、シナリオライターとしてのデビューにつながるコンクールです。

城戸賞は過去に受賞作が映画化された例が複数ありました。橋田賞新人脚本賞の受賞作は、動画配信サービスのTVerを通じて映像化され配信されます。

シナリオライターの活躍の場は、テレビや映画などの映像分野だけではありません。ラジオの分野でも、オーディオドラマは根強い人気を誇る番組の1つです。以下のようなラジオドラマのシナリオを募集するコンクールでは、受賞作がドラマ化されてオンエアされます。

この他に変わったところでは、漫画の原作をシナリオ形式で募集する漫画脚本大賞があります。週刊少年マガジンとアフタヌーンの共同開催で、大賞を受賞すれば関連雑誌への連載が確約される「文字だけの漫画賞」です。

有名コンクールになると高額賞金がかかってくるだけに、応募総数は1,000編を超えてきます。応募数の多いコンクールはライバルが強敵揃いで、最終選考に残るのも至難の業です。あえて大きな賞を狙わずに、応募数少なめのコンクールに照準を絞るという手もあります。

いずれのコンクールでも、受賞後にシナリオライターとして生き残れるかどうかはその人次第です。有名コンクールを受賞しながら芽が出ずに、消えていった人の例も少なくありません。受賞をゴールとせずに、スタートラインに立つための挑戦と位置づけることが大切です。

原稿の持ち込み

小説や漫画の分野では、本や雑誌を出している出版社で原稿の持ち込みを受け付けているところがあります。小説家や漫画家になる方法の1つとして、昔から編集部への持ち込み原稿が行われていました。

シナリオの場合は映像化を前提としているだけに、ほとんどの出版社では原稿の持ち込みを受け付けていません。映像の制作会社やアニメ・ゲームの制作会社なら、シナリオ原稿の持ち込みが可能なところもあるにはあります。受賞歴がある人や業界にツテを持っている人でもない限り、よほどの実力がないとなかなか認めてもらえないのが普通です。

アニメのシナリオでは、TMSLab(トムスラボ)で持ち込み原稿を募集しています。シナリオやネーム形式での漫画原作は、電撃コミック レグルスでHPの応募フォームから原稿の持ち込みが可能です。

求人サイトでライター募集の求人を探す

テレビや映画など映像関連の会社だと、シナリオライターを社員として雇用している例は多くないのが現状です。シナリオライターの多くはフリーランスの立場で制作チームに加わり、プロデューサーや制作担当者と打ち合わせをしながらシナリオの執筆を担当することになります。

例外的にゲームの分野では、ゲーム制作会社の社員がシナリオの制作を担当する例が少なくありません。社内に専属のゲームシナリオライターが在籍していて、シナリオの他に企画立案やキャラクター設定・世界観の設定などを担当することもあります。求人サイトで募集されている正社員のシナリオライターは、ほとんどがそうしたゲーム制作会社の求人です。

業務委託まで含めると、映像関連の会社やアニメ制作会社・YouTuber事務所などの求人もインターネット上で募集されています。求人ボックスIndeedのように求人情報を横断検索できるサイトで、最新の募集状況をチェックしてみるといいでしょう。

クラウドソーシングで仕事を探す

シナリオを書く仕事なら何でもいいという人は、クラウドソーシングで仕事を探すという手もあります。映画・ドラマやアニメ・ゲームのシナリオを書く仕事はなかなか見つかりませんが、YouTube動画のシナリオを募集している案件なら豊富です。

クラウドワークスの「シナリオ作成・脚本制作・小説作成」カテゴリには、500件以上の案件が掲載されています。クラウドワークスと並ぶ大手のランサーズでは、同カテゴリの案件数が30件程度です。シュフティクラウディアなど他のサイトだと、シナリオの募集案件は数件ほどしかありません。

クラウドワークスとランサーズは上場企業が運営している上に、報酬の仮払い制度があるという点でも安心して利用できます。クラウドソーシングを利用してYouTube動画のシナリオを書く仕事がしたい人は、案件数が最も多いクラウドワークスがおすすめです。

日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」

シナリオのジャンル別事情

絵コンテとメガホン

副業からスタートしてシナリオライターを目指すにしても、ジャンルによって始める難易度が違ってきます。作品の規模が大きくなればなるほど、シナリオライターの仕事も大掛かりな作業になってくるからです。

作品の制作に年単位の時間を要するようなジャンルでは、シナリオライターにも簡単にはなれません。作品が毎日のように大量生産されているようなジャンルなら、シナリオライターになるためのハードルも低く設定されています。

大きく分けると、シナリオライターが活躍しているジャンルは以下の通りです。

  1. 映画・ドラマ
  2. アニメ・漫画
  3. ゲーム
  4. YouTube動画

シナリオライターになる方法について、各ジャンルごとに解説します。

映画・ドラマのシナリオ

シナリオライターの仕事が成り立っているジャンルで、映画は最も古い歴史を持ちます。演劇や古典芸能など舞台芸術の脚本家はさらに歴史が古く、日本では江戸時代以前にまでさかのぼります。

映画や舞台芸術の伝統を受け継いで、ラジオやテレビのドラマでもシナリオライターが活躍してきました。ドラマ以外の番組で収録に使う台本を作成する放送作家の仕事も、広い意味ではシナリオライターの一種と言えます。

映画や舞台芸術・テレビの世界では、有名な脚本家やシナリオライターに弟子入りするという慣習がありました。弟子を取っているシナリオライターがほとんどいなくなった現在では、シナリオコンクールの受賞を目指すのが最もメジャーな方法です。

シナリオスクールに通ったり制作会社に就職したりして業界とつながりを持てば、シナリオライターとしてデビューするきっかけが得られることもあります。フリーランスのシナリオライターとして制作会社と契約したり、持ち込み原稿を採用してもらったりするには、ある程度の実績が必要です。

映画やドラマのシナリオを担当するとなれば、プロデューサーや制作会社の担当者と打ち合わせをするのも仕事のうちに入ってきます。平日の夜間や土日に打ち合わせを行う例は稀ですので、会社員が副業の範囲内でやっていくのは大変です。本業で時間に融通のききやすい仕事をしている人に向いています。

アニメ・漫画のシナリオ

アニメ作品にもシナリオが必須ですが、アニメ専門のシナリオコンクールはそれほど多くありません。現在活躍中のアニメ・シナリオライターで、コンクール受賞をきっかけにデビューした人は一部にとどまります。

アニメ・シナリオライターの多くは制作会社の社員から転身した人か、シナリオスクールの講師から仕事を紹介された人たちです。最近ではSNSを通じて業界関係者とコンタクトを持ち、シナリオの仕事獲得につながったという例も出てきています。

漫画のジャンルでは、原作を担当する人と作画を担当する人(チーム)に分かれるケースが増えてきました。漫画の原作もシナリオの形で原稿を作成し、原作者がネームまで作成する場合もあります。

漫画原作者になるには漫画原作を募集しているコンクールに応募するか、出版社に原稿を持ち込むのが一般的な手段です。ココナラSKIMA(スキマ)などのスキルマーケットに漫画原作のサービスを出品し、漫画家や出版社からの依頼を待つという手もあります。

アニメや漫画のシナリオを作成する仕事でも、制作会社や出版社など関係者との打ち合わせは欠かせません。副業の範囲内でシナリオライターの仕事ができるかどうかは、打ち合わせへの対応能力しだいです。最初からアニメ制作会社や出版社に就職してシナリオの仕事を紹介してもらう形なら、副業でも対応しやすくなります。

ゲームのシナリオ

ゲーム会社でも社内にシナリオライターが在籍せず、外部のライターにシナリオを外注している企業があります。フリーランスとして活動しているゲームシナリオライターが外注の対象です。

ゲームのシナリオを作成する仕事は、レバテッククリエイターMidworksなどのフリーランス向けエージェントで取り扱っています。

クラウドソーシングと比べて報酬は高水準ですが、エージェントから仕事を紹介してもらうには実務経験が必要です。サイトに登録しておけば非公開案件を紹介してもらえる可能性がありますので、スキルに自信のある人は登録しておいて損はありません。

ゲームのシナリオを作成する仕事でも、制作会社側と打ち合わせを行う場面は当然出てきます。副業の範囲内で対応できるかどうかは、他のジャンルと同様に案件しだいです。

YouTube動画のシナリオ

シナリオの対象となるジャンルでもこのところ需要が増えているのは、YouTube動画のシナリオを作成する仕事です。YouTubeでも「すっきり系」の動画や漫画動画などのジャンルでは、ドラマのようにストーリー性が重視されます。

ストーリー性のある動画を制作する際には、あらかじめ作成しておいたシナリオに基づいて撮影・編集するのが一般的です。シナリオを書くのが苦手なYouTuberも少なくないことから、動画のシナリオを募集する仕事が急増しています。

映画やドラマ・ゲームなどのシナリオと比べ、YouTube動画のシナリオを作成する仕事は難易度がそれほど高くありません。クラウドソーシングで探せば、シナリオを書いたことがない未経験者でも受注できる案件が多く見つかります。声優が読み上げるセリフの部分も、日常会話に近いくだけた口調でOKという例が多いです。

シナリオ案件が最も多いクラウドワークスには、YouTube動画やTikTok動画広告のシナリオを募集する仕事が800件ほども掲載されています。YouTube動画のシナリオライターは求人サイトでも募集されていますが、クラウドソーシングのサイトで探すのが効率的です。

YouTube動画のシナリオを作成する仕事でも、クライアントとやり取り場面は出てきます。クラウドソーシングのサイト内でやり取りすることも可能ですが、連絡手段にChatWorkやLINEのオープンチャットなどを指定してくるクライアントも少なくありません。

作成したシナリオはGoogleドキュメントやスプレッドシートで納品するという案件が多くなっています。いずれもオンラインで完結しますので、副業の範囲内でも対応しやすいはずです。

他のジャンルのシナリオと比べ、クラウドソーシングに掲載されているYouTube動画のシナリオは文字単価が低いとも言われています。高単価の案件は応募倍率も高いため、実績が少ないうちはなかなか受注できません。
YouTubeチャンネルの運営経験者は採用されやすい傾向にありますので、自分で動画を投稿してみてからシナリオライターに転身するのがおすすめです。

報酬の単価が低いせいもあって、YouTube動画のシナリオライターを本業にしている人は少ないと見られます。逆に言うと副業でシナリオライターの仕事をするなら、YouTube動画のジャンルを選ぶのが一番手っ取り早い方法です。

シナリオライターはどれだけ稼げる?

パソコンとお金とボールペンと電卓

シナリオライターに支払われる報酬は、シナリオのジャンルによって格差が見られます。テレビドラマのシナリオを担当するライターの原稿料は、映像1分あたり1万円が目安です。

シナリオライターとして名前が売れるようになると、原稿料の単価はさらに上がってきます。連続ドラマのシナリオをワンクール担当した場合の収入は、500万円から1,000万円以上です。

ラジオドラマの原稿料は1話あたりいくらという形で支払われる例が多く、1本10万円ほどが目安とされています。テレビドラマと比べて報酬が安いため、ラジオドラマのシナリオだけで食べていくのは困難です。

アニメ番組は30分単位で放送される例が多く、シナリオ1本あたりの原稿料は20万円前後と言われています。1クール分のシナリオを担当した場合の収入も、トータルで200万円から300万円程度です。

ゲームのシナリオで稼げる金額は、ゲーム会社に所属する場合とフリーランスで仕事を請け負う場合で違いが見られます。ゲーム会社の社員として働いた場合は決まった額の給料が支払われ、年収の平均は400万円ほどです。

フリーランスのゲームシナリオライターが仕事を受注する場合は、1文字あたりいくらという形で契約する例が多くなっています。文字単価は2円が最低ラインで、高単価の案件になると1文字10円以上です。

クラウドソーシングで募集されているYouTube動画のシナリオは、文字単価1円前後の案件が多くなっています。1作品あたりの文字数は2,000~3,000文字ほどですので、月に10~15記事を納品すれば2万円以上は稼げる計算です。

どのジャンルのシナリオライターでも、経験や実績で報酬の単価が違ってきます。慣れれば仕事量を増やせる上に文字単価もアップし、副業でも月に10万円以上稼ぐことは十分に可能です。

まとめ

収録でシナリオを読み上げる声優たち

シナリオライターの仕事を副業にするなら、クラウドソーシングで募集されているYouTube動画のシナリオが最も現実的な選択肢です。映画やドラマ・アニメ・ゲームのシナリオを作成する仕事をする場合、副業だと関係者との打ち合わせがネックになる可能性もあります。

本業の仕事で時間に融通がきいて柔軟に対応できる人であれば、シナリオライターとサラリーマンの二足のわらじで生きることも可能です。YouTube動画のシナリオならクライアントとのやり取りもオンラインで完結するため、副業の範囲内でも十分に対応できます。

むしろYouTube動画のシナリオは文字単価低めの案件が多いだけに、シナリオライターの仕事だけで食べていける人は少ないはずです。初心者はクラウドソーシングのYouTube動画でシナリオライターの副業を始め、実績を積んでから他のジャンルに挑戦するという手もあります。

シナリオスクールに通ったりシナリオ講座を受講したりしてスキルを身につけ、シナリオコンクールの受賞を目指すのが王道のやり方です。自分に合ったジャンルを選んで、シナリオライターを目指してみるといいでしょう。

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